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これを恋と、よんでいいなら⑰
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「お利口に出来るなら、手は離してあげる」
俺の体にのし掛かったままメガネを外し、ベッドサイドにそっと置くと、どうする?とでも言うように顔をじっと見上げられた。
……裸眼の二見さんの破壊力、ヤバい。
俺よりも、華奢なんだと思っていた体。
なのに付くべきところに筋肉はしっかり付いていて、力は俺よりもずっと強い。
たぶん力の加え方なんかも、心得ているのだろう。
……なんていうか、勝てる気がしない。
ごくりと唾を飲み、こくこくと何度も頷くと、彼はまたクスリと笑った。
掴んでいた手首を解放されたから、夢中で二見さんの背中に腕を回した。
シャツを捲り上げられ、脱がされて、剥き出しにされた上半身。
陸斗みたいに可愛い男だったら、もっと自信を持って見せられたのだろうか?
……学生時代、バスケットなんかしなければ良かった。
無駄に逞しい体が恥ずかしくて、ついそらした視線。
すると顎先に指を添えられ、無理矢理目を合わされた。
「こら、目を閉じんなって。
誰にされてるか、ちゃんと見てろよ」
いつものオンモードの二見さんとは、まるで異なる口調。
凶悪な形に歪む、彼の唇。
「……っ!!」
胸の先端をいきなり摘ままれ、捏ねられると、つい変な声が出そうになってしまった。
だから慌てて彼にすがり付き、声を殺した。
「大丈夫だよ?声、出しても」
全部見透かしたみたいに、二見さんがフッと小さく笑う。
だけどどうしても恥ずかしかったから、左右に首を振り、嫌だと訴えた。
……だってこんな低くて可愛くない声、聞いたら引かれるに決まってる。
そう思うのに彼はやれやれとでも言うようにまた微笑み、さっきよりも強く胸の頂を摘まんだ。
「ん……っ!!」
我慢出来ず、漏れ出た声。
恐る恐る彼の顔を見上げたら、二見さんが綺麗な顔で意地悪く笑っていた。
俺の体にのし掛かったままメガネを外し、ベッドサイドにそっと置くと、どうする?とでも言うように顔をじっと見上げられた。
……裸眼の二見さんの破壊力、ヤバい。
俺よりも、華奢なんだと思っていた体。
なのに付くべきところに筋肉はしっかり付いていて、力は俺よりもずっと強い。
たぶん力の加え方なんかも、心得ているのだろう。
……なんていうか、勝てる気がしない。
ごくりと唾を飲み、こくこくと何度も頷くと、彼はまたクスリと笑った。
掴んでいた手首を解放されたから、夢中で二見さんの背中に腕を回した。
シャツを捲り上げられ、脱がされて、剥き出しにされた上半身。
陸斗みたいに可愛い男だったら、もっと自信を持って見せられたのだろうか?
……学生時代、バスケットなんかしなければ良かった。
無駄に逞しい体が恥ずかしくて、ついそらした視線。
すると顎先に指を添えられ、無理矢理目を合わされた。
「こら、目を閉じんなって。
誰にされてるか、ちゃんと見てろよ」
いつものオンモードの二見さんとは、まるで異なる口調。
凶悪な形に歪む、彼の唇。
「……っ!!」
胸の先端をいきなり摘ままれ、捏ねられると、つい変な声が出そうになってしまった。
だから慌てて彼にすがり付き、声を殺した。
「大丈夫だよ?声、出しても」
全部見透かしたみたいに、二見さんがフッと小さく笑う。
だけどどうしても恥ずかしかったから、左右に首を振り、嫌だと訴えた。
……だってこんな低くて可愛くない声、聞いたら引かれるに決まってる。
そう思うのに彼はやれやれとでも言うようにまた微笑み、さっきよりも強く胸の頂を摘まんだ。
「ん……っ!!」
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