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これを恋と、よんでいいなら⑯
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「良かった……。
海晴の阿呆に勤務時間がとっくに終わってんのに、陸斗くんの好物のチーズケーキ買うためだけにわざわざ車出せって言われた時は、マジでタンスの角に全足指ぶつけろバーカって思ったけど」
普段の二見さんなら絶対に口にしないであろう子供みたいな暴言に、思わずプッと吹き出した。
「笑い事じゃ、ねぇから。
はぁ……でもホント、無事で良かった」
そう言った彼の指先は、ちょっと震えていて。
……だから俺は、今度は素直に謝罪の言葉を口にした。
「二見さん、心配かけてごめんなさい。
でも二見さんには、絶対にこの気持ちが伝わんないと思ってたから、寂しくて……」
顔を上げ、俺の事をじっと見つめる二見さんの漆黒の瞳。
「……駄目、謝っても許さない」
驚く俺の唇に、彼は荒々しく口付けた。
「やっぱ、気が変わった。
寂しいとか、不安だとか二度と言えねぇくらい、めちゃくちゃに抱いてやるよ」
そう言うと彼は俺の手を引き、乱暴にベッドの上に押し倒した。
「好きだよ、原くん。
……もう他のヤツに抱かれたいとか思わないように、ちゃんとしつけてやるから覚悟して」
シャツの裾からスルリと侵入してきた、彼の細く長い指先。
その冷たい感触に、体がびくんと小さく震える。
それに驚き、反射的にまたしても逃げようとしたら、左右の手首をひとまとめにして、易々と片手で拘束されてしまった。
「敏感なんだな。スゲェ、楽しみ」
彼の可憐な唇が、凶悪な形に歪む。
だけど恐いのに、全然嫌じゃなくて。
大好きなこの人に俺のはじめてを奪って貰えるのだと思うと、ただ嬉しかった。
最初は腹の辺りを這っていた指が、少しずつ上に上がってくる気配。
そのまま直に胸の先端を摘ままれ、大きく体が跳ねた。
海晴の阿呆に勤務時間がとっくに終わってんのに、陸斗くんの好物のチーズケーキ買うためだけにわざわざ車出せって言われた時は、マジでタンスの角に全足指ぶつけろバーカって思ったけど」
普段の二見さんなら絶対に口にしないであろう子供みたいな暴言に、思わずプッと吹き出した。
「笑い事じゃ、ねぇから。
はぁ……でもホント、無事で良かった」
そう言った彼の指先は、ちょっと震えていて。
……だから俺は、今度は素直に謝罪の言葉を口にした。
「二見さん、心配かけてごめんなさい。
でも二見さんには、絶対にこの気持ちが伝わんないと思ってたから、寂しくて……」
顔を上げ、俺の事をじっと見つめる二見さんの漆黒の瞳。
「……駄目、謝っても許さない」
驚く俺の唇に、彼は荒々しく口付けた。
「やっぱ、気が変わった。
寂しいとか、不安だとか二度と言えねぇくらい、めちゃくちゃに抱いてやるよ」
そう言うと彼は俺の手を引き、乱暴にベッドの上に押し倒した。
「好きだよ、原くん。
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だけど恐いのに、全然嫌じゃなくて。
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