18 / 52
ふたりきりの時間③
しおりを挟む
顎先に指を添え、上を向けられた。
この後きっと僕は、彼にキスをされて……そしていつもみたいに押し倒されて、意識を飛ばすまで抱き潰されてしまうに違いない。
でもそれが分かった上で、僕はこの人の部屋に足を踏み入れた。
それどころかもしかしたら抱かれるのを期待し、楽しみにしてすらいたかも知れない。
予想した通り、当たり前みたいに僕に触れた西園寺さんの柔らかな唇。
自らの意思で口を開き、彼の舌先を迎え入れた。
背中に腕を回し、夢中でキスを求める僕。
こんなはしたなく淫らな自分も、彼と出逢うまで知らなかった。
しばらくすると西園寺さんはクスクスと楽しそうに笑いながら、呼吸を乱し、半ば放心状態にあった僕の耳元で囁いた。
ちょっと上ずった、色っぽい声。
それに反応し、体がビクンと震えた。
「陸斗くん、寝室に行こっか?」
まだ余裕らしきその表情が、ちょっぴり憎たらしい。
......僕はここが何処なのかって事が分からなくなるぐらい、キスに夢中になっていたというのに。
だから僕は無言のまま彼の体に馬乗りになり、再び口付けた。
驚いたように見開かれた、彼の瞳。
だけどそんなのは、ほんの一瞬で。
……西園寺さんはニヤリと口元を歪め、僕の腰に手をやったかと思うと、既に大きく隆起したモノを僕の後孔にグリグリと押し当てた。
「んっ......ふぁ......!?」
予想外の刺激に、また体が震えた。
それに驚き、彼の顔をじっと見下ろした。
するとペロリと舌舐りをして、西園寺さんは意地悪く告げた。
「ホントいやらしくなったよね、陸斗くん。
まぁでもそうなるように、俺が仕込んだたんだけど」
仕込んだって、何だよ?……らっきょうや、梅干しじゃあるまいし。
調子に乗るなと、言ってやりたかったのに。
……僕の唇からは、ただ卑猥な吐息だけが溢れた。
この後きっと僕は、彼にキスをされて……そしていつもみたいに押し倒されて、意識を飛ばすまで抱き潰されてしまうに違いない。
でもそれが分かった上で、僕はこの人の部屋に足を踏み入れた。
それどころかもしかしたら抱かれるのを期待し、楽しみにしてすらいたかも知れない。
予想した通り、当たり前みたいに僕に触れた西園寺さんの柔らかな唇。
自らの意思で口を開き、彼の舌先を迎え入れた。
背中に腕を回し、夢中でキスを求める僕。
こんなはしたなく淫らな自分も、彼と出逢うまで知らなかった。
しばらくすると西園寺さんはクスクスと楽しそうに笑いながら、呼吸を乱し、半ば放心状態にあった僕の耳元で囁いた。
ちょっと上ずった、色っぽい声。
それに反応し、体がビクンと震えた。
「陸斗くん、寝室に行こっか?」
まだ余裕らしきその表情が、ちょっぴり憎たらしい。
......僕はここが何処なのかって事が分からなくなるぐらい、キスに夢中になっていたというのに。
だから僕は無言のまま彼の体に馬乗りになり、再び口付けた。
驚いたように見開かれた、彼の瞳。
だけどそんなのは、ほんの一瞬で。
……西園寺さんはニヤリと口元を歪め、僕の腰に手をやったかと思うと、既に大きく隆起したモノを僕の後孔にグリグリと押し当てた。
「んっ......ふぁ......!?」
予想外の刺激に、また体が震えた。
それに驚き、彼の顔をじっと見下ろした。
するとペロリと舌舐りをして、西園寺さんは意地悪く告げた。
「ホントいやらしくなったよね、陸斗くん。
まぁでもそうなるように、俺が仕込んだたんだけど」
仕込んだって、何だよ?……らっきょうや、梅干しじゃあるまいし。
調子に乗るなと、言ってやりたかったのに。
……僕の唇からは、ただ卑猥な吐息だけが溢れた。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説




ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;

23時のプール
貴船きよの
BL
輸入家具会社に勤める市守和哉は、叔父が留守にする間、高級マンションの部屋に住む話を持ちかけられていた。
初めは気が進まない和哉だったが、そのマンションにプールがついていることを知り、叔父の話を承諾する。
叔父の部屋に越してからというもの、毎週のようにプールで泳いでいた和哉は、そこで、蓮見涼介という年下の男と出会う。
彼の泳ぎに惹かれた和哉は、彼自身にも関心を抱く。
二人は、プールで毎週会うようになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる