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第3章 パゼーレ魔法騎士団
【92話】 初任務[前編]
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都市パゼーレから少し離れた森
そこに俺を含めたアグン隊は来ていた。
今回きた任務、俺の初任務となるその内容はというと、この森に潜んでいる盗賊団の討伐という事らしい。
緑の木々が生い茂る中、俺たちはその盗賊団に気づかれないようにゆっくりと森を進んでいた。
「敵の数がわからない以上、勝手な行動は取るなよ」
アグン隊長が隊全員に忠告する。
それに対して全員は無言で頷き了解する。
「そろそろ奴らのアジトだ……気を引き締めろよ……」
アグン隊長が注意を促す。
その言葉を聞き緊張が走る。
初めての任務だ、出来る事なら上手く行ってほしい。
いや、こういう時は上手くいかせるって自分に言い聞かせた方がいいか。
これが俺の正義の味方への道の一歩になるんだ、油断する訳にはいかない!
ゆっくりと近づく中で盗賊団らしき男達の姿が確認できた。
どうやらアジトへはもうすぐそこらしい。
「……仕掛けるぞ、カムエル頼めるか?」
アジトが近くだと感じたアグン隊長はカムエルに何かを命じる。
「わかりました。」
カムエルはアグン隊長の命令に了解する。
「それとユウト、こっからはお前の安全は保障は出来ない。なるべくならフォローするがおそらくは難しいだろう。
だから命令だ、俺たちより先に死ぬな。」
アグン隊長は俺と目を合わせながら忠告と命令を下す。
ここからは実践、マジックフェスティバルとは違い相手は容赦なく襲いかかってくる。
大丈夫だ、俺はそれを承知でここまで来たんだ。
俺は首を縦に振る。
「……わかった、それじゃあ頼むカムエル」
俺が首を振るのを見たアグン隊長はカムエルに指示を出した。
「行きます……スモークインビジブル」
カムエルから鼠色の煙が大量に出て、あたりを覆い隠した。
「なんだ!?」
「前が見えねぇぞ!!」
盗賊団の男達が突如出てきた煙に驚き、叫ぶ。
たしかに煙は濃く、前が見えづらい状態だった。
「混乱している今がチャンスだ!行くぞ!」
その混乱に乗じアグン隊長が盗賊団達に向かって攻撃を仕掛けに行った。
同じ隊の他の人達も後をついていくように飛び出して俺だけが遅れて飛び出した。
煙の中で人々の悲鳴が響く。
おそらくは盗賊団の悲鳴だろうが、凄まじい手際だ。
そう感心していると目の前にアグン隊じゃない男が現れる。
この突然の煙、襲撃に遭う仲間達そして目の前に現れた俺を見て驚愕する。
俺も一瞬、ビクリッとなったがすぐに攻撃に差し掛かる。
相手の懐に入り、胸部を魔力のこもった拳をぶち当てる。
すると相手はすぐに気絶をし、その場に倒れた。
俺はその要領でこの後3人も倒す。
決して殺しはしない、だって俺が目指す正義の味方は悪人だって許し更生させるものだから。
「首領!お逃げを!!」
煙の中男の叫び声が耳に届いた。
すぐ近くにこの盗賊団の首領が……!
そう思いながらこの辺を走っているとまたもや男が煙の中から現れた。
俺はさっきまでと同じように男を倒そうと拳を突き出す。
これで倒せる……そう思ったのだが。
男は拳を回避して、俺の脇腹に蹴りを1発かます。
幸いそこまでのダメージはない……けれどこの男はさっきまで俺が倒してきた男達とは違う。
「どけぇ!俺は逃げなきゃいけないんだ!」
すごい剣幕で男は叫ぶ。
もしかしてこいつが……この盗賊団の首領なのか?
だとしたら、こいつを逃しておくわけにはいかない!
勝てるのか……いや勝てる!
相手の肩書きで不安になる心に喝をいれる
俺はマジックフェスティバルで優勝したんだ、大丈夫!俺は強い!!
だからこの男は俺が倒す!
そこに俺を含めたアグン隊は来ていた。
今回きた任務、俺の初任務となるその内容はというと、この森に潜んでいる盗賊団の討伐という事らしい。
緑の木々が生い茂る中、俺たちはその盗賊団に気づかれないようにゆっくりと森を進んでいた。
「敵の数がわからない以上、勝手な行動は取るなよ」
アグン隊長が隊全員に忠告する。
それに対して全員は無言で頷き了解する。
「そろそろ奴らのアジトだ……気を引き締めろよ……」
アグン隊長が注意を促す。
その言葉を聞き緊張が走る。
初めての任務だ、出来る事なら上手く行ってほしい。
いや、こういう時は上手くいかせるって自分に言い聞かせた方がいいか。
これが俺の正義の味方への道の一歩になるんだ、油断する訳にはいかない!
ゆっくりと近づく中で盗賊団らしき男達の姿が確認できた。
どうやらアジトへはもうすぐそこらしい。
「……仕掛けるぞ、カムエル頼めるか?」
アジトが近くだと感じたアグン隊長はカムエルに何かを命じる。
「わかりました。」
カムエルはアグン隊長の命令に了解する。
「それとユウト、こっからはお前の安全は保障は出来ない。なるべくならフォローするがおそらくは難しいだろう。
だから命令だ、俺たちより先に死ぬな。」
アグン隊長は俺と目を合わせながら忠告と命令を下す。
ここからは実践、マジックフェスティバルとは違い相手は容赦なく襲いかかってくる。
大丈夫だ、俺はそれを承知でここまで来たんだ。
俺は首を縦に振る。
「……わかった、それじゃあ頼むカムエル」
俺が首を振るのを見たアグン隊長はカムエルに指示を出した。
「行きます……スモークインビジブル」
カムエルから鼠色の煙が大量に出て、あたりを覆い隠した。
「なんだ!?」
「前が見えねぇぞ!!」
盗賊団の男達が突如出てきた煙に驚き、叫ぶ。
たしかに煙は濃く、前が見えづらい状態だった。
「混乱している今がチャンスだ!行くぞ!」
その混乱に乗じアグン隊長が盗賊団達に向かって攻撃を仕掛けに行った。
同じ隊の他の人達も後をついていくように飛び出して俺だけが遅れて飛び出した。
煙の中で人々の悲鳴が響く。
おそらくは盗賊団の悲鳴だろうが、凄まじい手際だ。
そう感心していると目の前にアグン隊じゃない男が現れる。
この突然の煙、襲撃に遭う仲間達そして目の前に現れた俺を見て驚愕する。
俺も一瞬、ビクリッとなったがすぐに攻撃に差し掛かる。
相手の懐に入り、胸部を魔力のこもった拳をぶち当てる。
すると相手はすぐに気絶をし、その場に倒れた。
俺はその要領でこの後3人も倒す。
決して殺しはしない、だって俺が目指す正義の味方は悪人だって許し更生させるものだから。
「首領!お逃げを!!」
煙の中男の叫び声が耳に届いた。
すぐ近くにこの盗賊団の首領が……!
そう思いながらこの辺を走っているとまたもや男が煙の中から現れた。
俺はさっきまでと同じように男を倒そうと拳を突き出す。
これで倒せる……そう思ったのだが。
男は拳を回避して、俺の脇腹に蹴りを1発かます。
幸いそこまでのダメージはない……けれどこの男はさっきまで俺が倒してきた男達とは違う。
「どけぇ!俺は逃げなきゃいけないんだ!」
すごい剣幕で男は叫ぶ。
もしかしてこいつが……この盗賊団の首領なのか?
だとしたら、こいつを逃しておくわけにはいかない!
勝てるのか……いや勝てる!
相手の肩書きで不安になる心に喝をいれる
俺はマジックフェスティバルで優勝したんだ、大丈夫!俺は強い!!
だからこの男は俺が倒す!
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