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第2章 マジックフェスティバル
【47話】 大会開始!
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その後も開会式は続いていき、様々な事を行なって開会式は終了して選手達は自分達の寮へと帰っていった。
俺達も寮に帰っていったのだが、寮の前には何台もの馬車が止まっていた。
馬車からは複数の生徒が出てきており、その生徒達はパゼーレ学園の1年達だった。
そう、大会に参加する選手を応援する為に生徒達はやってきたのだ。
「あっ!2人とも帰って来たよ!!」
生徒の内の1人が俺達が歩いてくることに気付いて手を振ってくる。
他の生徒達も俺達が来るのに気がついてすぐに駆け寄って来た。
俺達は取り囲まれてしばらくその場で時間留めさせられた。
「ちょっとみんな、2人とも明日早いんだからあんまり困らせちゃダメでしょ!!」
と1人の女生徒が俺達を囲んでいた生徒達に注意した。その言葉を聞いて俺達を囲んでいた生徒達は囲むのをやめてくれた。
少し離れた場所にレイナがこっちを向いているのが見えた。
俺は自然にレイナの方へと歩いていった。
「よ、ようレイナ!馬車の旅はど、どうだった?」
いつも通りの雑談でもしようかと思い話しかけるが、意識してしまっているからかいつも以上に話せなくなってしまっていた。
「うん、少しお尻が痛くなっちゃったけどまぁ大丈夫だったかな。」
レイナの方はというといつも通りに話かけてきてくれた。
その後も少し言葉を詰まらせながらレイナと雑談をして明日からの大会の緊張を和らげていた。
そして翌日の大会当日となった。
俺とデイの代表コンビは昨日と同じように寮を出て、会場に着く。
会場へ着き、試合のための準備というか心の調子を整えていた。
「確かお前、第1試合だよな。大丈夫か?」
デイは俺の心配をしてくれているようでそう尋ねてきてくれた。
そう、昨日の開会式では試合の順番を決めるクジをしており、そのクジで俺はなんと第1試合に出る事が決まってしまったのだ。
「ま、まぁなんとかな。」
曖昧な返事をしていたら係員が来てもう出番だと俺に告げてきた。
「じゃあ行ってくる。」
覚悟を決めて俺はデイにそう言って立ち上がりグラウンドへと向かう。
グラウンドに出る、そしてたくさんの歓声を一身に浴びる、向かい側にも出入り口があるみたいでそこから俺の対戦相手が出てくる。
その相手は……開会式前日に俺達に喧嘩を売ってきたクラック……と同じ学園の生徒であるウィングルという男だった。
お互いグラウンドに入り、中央まで歩く。
そして俺達は試合開始を待つ。
『さーて、いよいよやってきましたニャ!魔法大会!!一応大会の日程の説明しておきますニャ。ルコードさんどうぞニャ!』
『はい、それでは日程の説明をします。
まずは昨日は開会式行われ、そして本日は第1回戦を明日は第2・第3回戦を行い、1日休みを設けまして第4……つまり決勝を行って大会は終了となります。』
司会の2人は大会の日程についての説明をした、つまりは開会式を含めて5日間は行われる運びだろう。
『さーて選手も揃ったのでそろそろ始まるニャ!』
その言葉に試合を待っていた観客が歓喜の声をあげた。
そして俺と相手であるウィングルの間に審判がつき。
「それでは魔性輪をつけて、魔法と人器が使えるようにしてください。敗北条件は試合続行不可と我々が判断するか棄権するかの2つです」
指示があった通り俺達は魔性輪を指にはめ互いの人器出した。
俺は黒と白の短剣を出して二刀流にする、もう一本の短剣があるがあれはもしもの時ように温存しておく。
そしてウィングルが魔性輪をはめた瞬間、ウィングルの背中から大きな翼が現れる。
どうやらこの翼自体が彼の人器ようだ。
「貴方ですね、クラックが言っていた人は」
唐突にウィングルが話しかけてくる。
「……だったらなんだ?」
少し戸惑いながらもウィングルの言葉に返事をする。
「あの人は大した事ないと仰っていましたが私は油断しません、それだけです。」
少し舐めたような口ぶりだ。上等だ、俺はこの試合に勝ってコイツらに俺の今の実力を認めさせてやる。
「それでは……試合開始!!!」
俺達も寮に帰っていったのだが、寮の前には何台もの馬車が止まっていた。
馬車からは複数の生徒が出てきており、その生徒達はパゼーレ学園の1年達だった。
そう、大会に参加する選手を応援する為に生徒達はやってきたのだ。
「あっ!2人とも帰って来たよ!!」
生徒の内の1人が俺達が歩いてくることに気付いて手を振ってくる。
他の生徒達も俺達が来るのに気がついてすぐに駆け寄って来た。
俺達は取り囲まれてしばらくその場で時間留めさせられた。
「ちょっとみんな、2人とも明日早いんだからあんまり困らせちゃダメでしょ!!」
と1人の女生徒が俺達を囲んでいた生徒達に注意した。その言葉を聞いて俺達を囲んでいた生徒達は囲むのをやめてくれた。
少し離れた場所にレイナがこっちを向いているのが見えた。
俺は自然にレイナの方へと歩いていった。
「よ、ようレイナ!馬車の旅はど、どうだった?」
いつも通りの雑談でもしようかと思い話しかけるが、意識してしまっているからかいつも以上に話せなくなってしまっていた。
「うん、少しお尻が痛くなっちゃったけどまぁ大丈夫だったかな。」
レイナの方はというといつも通りに話かけてきてくれた。
その後も少し言葉を詰まらせながらレイナと雑談をして明日からの大会の緊張を和らげていた。
そして翌日の大会当日となった。
俺とデイの代表コンビは昨日と同じように寮を出て、会場に着く。
会場へ着き、試合のための準備というか心の調子を整えていた。
「確かお前、第1試合だよな。大丈夫か?」
デイは俺の心配をしてくれているようでそう尋ねてきてくれた。
そう、昨日の開会式では試合の順番を決めるクジをしており、そのクジで俺はなんと第1試合に出る事が決まってしまったのだ。
「ま、まぁなんとかな。」
曖昧な返事をしていたら係員が来てもう出番だと俺に告げてきた。
「じゃあ行ってくる。」
覚悟を決めて俺はデイにそう言って立ち上がりグラウンドへと向かう。
グラウンドに出る、そしてたくさんの歓声を一身に浴びる、向かい側にも出入り口があるみたいでそこから俺の対戦相手が出てくる。
その相手は……開会式前日に俺達に喧嘩を売ってきたクラック……と同じ学園の生徒であるウィングルという男だった。
お互いグラウンドに入り、中央まで歩く。
そして俺達は試合開始を待つ。
『さーて、いよいよやってきましたニャ!魔法大会!!一応大会の日程の説明しておきますニャ。ルコードさんどうぞニャ!』
『はい、それでは日程の説明をします。
まずは昨日は開会式行われ、そして本日は第1回戦を明日は第2・第3回戦を行い、1日休みを設けまして第4……つまり決勝を行って大会は終了となります。』
司会の2人は大会の日程についての説明をした、つまりは開会式を含めて5日間は行われる運びだろう。
『さーて選手も揃ったのでそろそろ始まるニャ!』
その言葉に試合を待っていた観客が歓喜の声をあげた。
そして俺と相手であるウィングルの間に審判がつき。
「それでは魔性輪をつけて、魔法と人器が使えるようにしてください。敗北条件は試合続行不可と我々が判断するか棄権するかの2つです」
指示があった通り俺達は魔性輪を指にはめ互いの人器出した。
俺は黒と白の短剣を出して二刀流にする、もう一本の短剣があるがあれはもしもの時ように温存しておく。
そしてウィングルが魔性輪をはめた瞬間、ウィングルの背中から大きな翼が現れる。
どうやらこの翼自体が彼の人器ようだ。
「貴方ですね、クラックが言っていた人は」
唐突にウィングルが話しかけてくる。
「……だったらなんだ?」
少し戸惑いながらもウィングルの言葉に返事をする。
「あの人は大した事ないと仰っていましたが私は油断しません、それだけです。」
少し舐めたような口ぶりだ。上等だ、俺はこの試合に勝ってコイツらに俺の今の実力を認めさせてやる。
「それでは……試合開始!!!」
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