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第1章 転移!学園!そして……
【19話】 童話
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ダッダッダッ
俺は廊下を必死に走り抜けていた。
何故かって?そりゃ……
「待ってくれ!!」 「是非我が魔球部に!!」
魔法学園に在籍している先輩達に追われていたからだ。
何故俺を追っているのかというと……
異世界人である俺を、自分の部活に入部させようとしているのだ。
この学園にも、部活動は多く存在しており、その部活動の内の殆どが、俺を入部させようとしているのだ。
入部させようとする理由は大体2つだ。
1つ目は、転移補正で身体能力が高い俺を入れて、部の強化をしようとしている事。
2つ目は、ただ異世界人である俺が入部しているという事を他の部や学園の奴に、自慢しようとしているのだ。
俺は、見世物とかにされるのは嫌だし、何より勧誘の圧が凄い為、部活に対する苦手意識があるので、俺はほとぼりが冷めるまで逃げる事にした。
あと、部活とか面倒くさいし。
廊下を通っている人達を避けながら全力で逃げる。
目の前に左右に分かれている道が見える。
俺はその分かれ道を右へと曲がった。
曲がってすぐに左側に扉があるのに気が付いた。
俺は後ろをチラッと見て、まだ後ろの集団が追いついていない事を確認し、俺は扉を開けて部屋へと飛び込み、ガシャン!と扉を勢いよく閉めた。
部屋の中は暗く、周りは薄らとしか見えなかった。
この部屋は一体どういう部屋なのだろう?
そう考えたが、とりあえずこの部屋であの集団をやり過ごそう。
そう思った俺は、部屋の奥へと行こうと歩き出した、その時だった。
「あの、入るのは勝手ですが、ここは図書館なのでお静かにしてください」
部屋の奥から声が聞こえてきた。
部屋に入ってから時間が経って、目が暗さに慣れて、この部屋の中が見える様になった。
部屋の中には、棚が幾つかならんでおり、その奥には、カウンターがあってそこに女の人がいるのが確認できた。
「すみません。えっと、ここは図書館なんですか?それにしてはちょっと暗く無いですか?」
俺はその人に謝罪をしてカウンターに近付いた。
窓はカーテンで締め切っており、外の光が全く入ってきてなくて部屋が暗い事を指摘した。
「あまり、明るい所や人は苦手で。
こういう暗い部屋に居る方が心地いいんですよね、ふふっ。」
カウンターの女の人はそう言うと、笑った。
その笑いは少し、薄気味悪い感じがした。
「よかったら本でも見て行ってくださいね。
そこに蝋燭ありますからね」
彼女はそういって蝋燭を渡してきた。
まぁ、例え俺を追ってきている集団がこの部屋に入ってきても、暗くて俺を見つけられないだろう。
「はい、わかりました。少し見ていきますね。」
俺はそう言って、少しここで時間を潰す事にした。
何の本を見ようか?
そう思って蝋燭をかざしながら本棚を歩く。
この世界の歴史についての本にしようか?
せっかくなんだし、そんな堅っ苦しい本じゃなくてもっとポップな本が見たいな。
そんな感じの本はあるだろうか?
漫画らしき物は見た感じないし、他に軽く見れそうな本はないだろうか?
そう思いながら本棚を歩いていると『ドウワ』というコーナーが見えた。
童話か。
確かにそれなら軽く見れるし、この世界の文化が多少はわかると思って俺は童話を読んでみる事にした。
俺は何冊か手に取って、本棚から少し離れた机にまず、蝋燭と本を置いて椅子に座って一冊ずつ読んでいった。
本を何冊か読んで時間が経った。
何冊か読んでいる内に思ってた事がある。
この世界の童話、バットエンド多過ぎだろ。
まず、遠き空からの侵略者と別次元からの侵略者から自分達の世界を護る話。
【サンカイタイセン】
これの結末は、主人公達の仲間がほとんど死ぬという結末。
次に、神界から堕ちてきた神と王女が恋に落ちる恋物語である。
【カミ ト オウジョ】
こっちは、神の方が王女との別れの言葉も告げられずに、神界へと強制帰還させられて王女は愛する神の帰りを一生待ち続ける、という結末だ。
他にもそういった童話がいくつかあった。
俺は最後に読もうと思った一冊の童話を見る。
【リュネン ト ヨト】
この本を見た時から何故か不思議なものを感じていた。
俺はその不思議なものに期待をしながら、手を伸ばした……その時だった。
童話に手を伸ばした俺の手に人の手が触れたのだ。
「おや、ごめんよ」
いきなりでびっくりした俺はその手の持ち主の方をパッと見る。
「驚かせてしまったみたいだね、僕は3年のバリオンさ」
朱色の髪をした青年……長身で優しそうな雰囲気を漂わせる。
「す、すみません俺は──」
「異世界人のユウトくんだろ、結構話題になってるよ」
俺の自己紹介を妨げるように彼は話す。
彼の雰囲気はどこか懐かしいようでそれに何か……
「ねぇ君、僕と一緒に来ないかい?」
彼がそんなわけのわからない発言をし顔を近づけてきた瞬間……
ゴトンッ!!
突如として俺の魔性輪からジン器の大剣が出てきてデカい音と共に床に落ちた。
いきなり変な事を言われたことに対しての困惑……いや違う、これは何か彼が俺の中で根本的な……
「あの……静かにしてください」
カウンターにいた女子生徒の声で俺は我に帰った。
「ごめんねちょっと虫が出たみたいで……
どうやら僕は嫌われちゃったみたいだね。
それじゃ僕はここでお暇させてもらうから」
バリオンはカウンターにいた女子生徒に俺の擁護をしつつ歩いて俺の元から離れて図書室を出る。
彼の気分を害してしまった……
ジン器が出たのは俺の意思じゃない、何か本能みたいな……?そんな感じだ。
いったい彼は……
と考えに耽っても結論は出ない!それよりさっき読もうとした童話でも読むか。
そうして俺は本を手に取り読む。
本の内容は。
〈むかしむかし、二人の仲の良い子供の神がいました。
1人はリュネン。
魔法に憧れているのに、剣の方が得意な女の子の神。
2人はヨト。
剣士に憧れているのに、魔法が得意な男の子の神。
2人はいつも、互いの得意な事を相手に教えてお互いを高め合って楽しく過ごしていました。
しかし、そんな楽しい日々は長くは続きませんでした。
ある日、とある1人の神が反乱を起こしたのです。
神の名は、バーミリオン。
その神は、朱き姿をしており、自分を止めようとした神々の力を無力化して、次々と殺していったのです。
リュネンとヨトもバーミリオンを止めようと立ちはだかり、戦いました。
何百戦、何千戦も2人は何百年もの間戦い続けました。
リュネンとヨトはバーミリオンをなんとか倒し、追い払う事が出来ました。
他の神々はその事を大喜びしました。
しかし、その代償に失ったものはとても大きかったのです。
その戦いの果て、ヨトは瀕死の重傷を負ってしまったのです。
このままではヨトは死んでしまいます。
そう思ったリュネンは、ヨトを助けようと必死に考えました。
そして、リュネンはヨトを助ける方法を思いつきました。
リュネンの自分の剣でヨトの魂を体ごと、八つに切り分けました。
リュネンはそのまま、剣で空間を切り裂いて異次元へと繋げました。
リュネンはヨトの切り分けた魂を一つずつ、遠くの未来の別の世界へと送りました。
リュネンはヨトの魂を別の世界の人にくっつけ、ヨトの魂が少しづつ癒えて元通りになるのを待つ事にしたのです。
何百、何千年いや、更に遠い未来であっても、リュネンは待ち続けました。
いつかヨトの魂が元に戻って、あの楽しかった日々を取り戻す為に。〉
といったいった内容だ。
これも割とバットエンドみたいなのだが、なんでだろう俺はこの童話を見て少しばかり心が痛くなる。
俺は、いつ戻るかわからない友の事をずっと待っている、リュネンという女の子の神が可哀想に感じてしまったのだ。
だが、心が痛くなったのと同時にこの童話に惹かれていったのだ。
しかし、この図書館に来てからかなりの時間が過ぎていてもう帰らないといけない時間になる。
俺はこの童話をもっと読んでいたかったが、大人しく帰る事にした。
それにしてもバリオンさん……か、不思議な人だったな……
図書室で会った彼の事を思い出しながら本を元の場所に戻し、蝋燭の火も消しカウンターへと返しに行った。
最後に一言。
「ありがとうございました。また来ます。」
そう言うと、彼女はちょっと手を振ったのがわかった。
俺は図書館から出て、部屋へと戻る。
色々な発見があった。
また来る機会があったら来よう。
そう思ったが、1つ疑問が残った。
あんなに本があるのに、火近づけて良かったのだろうか?
「いたぞ!」 「あそこだ!」
そんな事を考えているとまた、後ろからさっきの集団の声が聞こえた。
まだ俺を探していたのか!
俺はまた、逃げるように走った。
そして俺と集団による部屋までの追いかけっこは夜まで続いた。
俺は廊下を必死に走り抜けていた。
何故かって?そりゃ……
「待ってくれ!!」 「是非我が魔球部に!!」
魔法学園に在籍している先輩達に追われていたからだ。
何故俺を追っているのかというと……
異世界人である俺を、自分の部活に入部させようとしているのだ。
この学園にも、部活動は多く存在しており、その部活動の内の殆どが、俺を入部させようとしているのだ。
入部させようとする理由は大体2つだ。
1つ目は、転移補正で身体能力が高い俺を入れて、部の強化をしようとしている事。
2つ目は、ただ異世界人である俺が入部しているという事を他の部や学園の奴に、自慢しようとしているのだ。
俺は、見世物とかにされるのは嫌だし、何より勧誘の圧が凄い為、部活に対する苦手意識があるので、俺はほとぼりが冷めるまで逃げる事にした。
あと、部活とか面倒くさいし。
廊下を通っている人達を避けながら全力で逃げる。
目の前に左右に分かれている道が見える。
俺はその分かれ道を右へと曲がった。
曲がってすぐに左側に扉があるのに気が付いた。
俺は後ろをチラッと見て、まだ後ろの集団が追いついていない事を確認し、俺は扉を開けて部屋へと飛び込み、ガシャン!と扉を勢いよく閉めた。
部屋の中は暗く、周りは薄らとしか見えなかった。
この部屋は一体どういう部屋なのだろう?
そう考えたが、とりあえずこの部屋であの集団をやり過ごそう。
そう思った俺は、部屋の奥へと行こうと歩き出した、その時だった。
「あの、入るのは勝手ですが、ここは図書館なのでお静かにしてください」
部屋の奥から声が聞こえてきた。
部屋に入ってから時間が経って、目が暗さに慣れて、この部屋の中が見える様になった。
部屋の中には、棚が幾つかならんでおり、その奥には、カウンターがあってそこに女の人がいるのが確認できた。
「すみません。えっと、ここは図書館なんですか?それにしてはちょっと暗く無いですか?」
俺はその人に謝罪をしてカウンターに近付いた。
窓はカーテンで締め切っており、外の光が全く入ってきてなくて部屋が暗い事を指摘した。
「あまり、明るい所や人は苦手で。
こういう暗い部屋に居る方が心地いいんですよね、ふふっ。」
カウンターの女の人はそう言うと、笑った。
その笑いは少し、薄気味悪い感じがした。
「よかったら本でも見て行ってくださいね。
そこに蝋燭ありますからね」
彼女はそういって蝋燭を渡してきた。
まぁ、例え俺を追ってきている集団がこの部屋に入ってきても、暗くて俺を見つけられないだろう。
「はい、わかりました。少し見ていきますね。」
俺はそう言って、少しここで時間を潰す事にした。
何の本を見ようか?
そう思って蝋燭をかざしながら本棚を歩く。
この世界の歴史についての本にしようか?
せっかくなんだし、そんな堅っ苦しい本じゃなくてもっとポップな本が見たいな。
そんな感じの本はあるだろうか?
漫画らしき物は見た感じないし、他に軽く見れそうな本はないだろうか?
そう思いながら本棚を歩いていると『ドウワ』というコーナーが見えた。
童話か。
確かにそれなら軽く見れるし、この世界の文化が多少はわかると思って俺は童話を読んでみる事にした。
俺は何冊か手に取って、本棚から少し離れた机にまず、蝋燭と本を置いて椅子に座って一冊ずつ読んでいった。
本を何冊か読んで時間が経った。
何冊か読んでいる内に思ってた事がある。
この世界の童話、バットエンド多過ぎだろ。
まず、遠き空からの侵略者と別次元からの侵略者から自分達の世界を護る話。
【サンカイタイセン】
これの結末は、主人公達の仲間がほとんど死ぬという結末。
次に、神界から堕ちてきた神と王女が恋に落ちる恋物語である。
【カミ ト オウジョ】
こっちは、神の方が王女との別れの言葉も告げられずに、神界へと強制帰還させられて王女は愛する神の帰りを一生待ち続ける、という結末だ。
他にもそういった童話がいくつかあった。
俺は最後に読もうと思った一冊の童話を見る。
【リュネン ト ヨト】
この本を見た時から何故か不思議なものを感じていた。
俺はその不思議なものに期待をしながら、手を伸ばした……その時だった。
童話に手を伸ばした俺の手に人の手が触れたのだ。
「おや、ごめんよ」
いきなりでびっくりした俺はその手の持ち主の方をパッと見る。
「驚かせてしまったみたいだね、僕は3年のバリオンさ」
朱色の髪をした青年……長身で優しそうな雰囲気を漂わせる。
「す、すみません俺は──」
「異世界人のユウトくんだろ、結構話題になってるよ」
俺の自己紹介を妨げるように彼は話す。
彼の雰囲気はどこか懐かしいようでそれに何か……
「ねぇ君、僕と一緒に来ないかい?」
彼がそんなわけのわからない発言をし顔を近づけてきた瞬間……
ゴトンッ!!
突如として俺の魔性輪からジン器の大剣が出てきてデカい音と共に床に落ちた。
いきなり変な事を言われたことに対しての困惑……いや違う、これは何か彼が俺の中で根本的な……
「あの……静かにしてください」
カウンターにいた女子生徒の声で俺は我に帰った。
「ごめんねちょっと虫が出たみたいで……
どうやら僕は嫌われちゃったみたいだね。
それじゃ僕はここでお暇させてもらうから」
バリオンはカウンターにいた女子生徒に俺の擁護をしつつ歩いて俺の元から離れて図書室を出る。
彼の気分を害してしまった……
ジン器が出たのは俺の意思じゃない、何か本能みたいな……?そんな感じだ。
いったい彼は……
と考えに耽っても結論は出ない!それよりさっき読もうとした童話でも読むか。
そうして俺は本を手に取り読む。
本の内容は。
〈むかしむかし、二人の仲の良い子供の神がいました。
1人はリュネン。
魔法に憧れているのに、剣の方が得意な女の子の神。
2人はヨト。
剣士に憧れているのに、魔法が得意な男の子の神。
2人はいつも、互いの得意な事を相手に教えてお互いを高め合って楽しく過ごしていました。
しかし、そんな楽しい日々は長くは続きませんでした。
ある日、とある1人の神が反乱を起こしたのです。
神の名は、バーミリオン。
その神は、朱き姿をしており、自分を止めようとした神々の力を無力化して、次々と殺していったのです。
リュネンとヨトもバーミリオンを止めようと立ちはだかり、戦いました。
何百戦、何千戦も2人は何百年もの間戦い続けました。
リュネンとヨトはバーミリオンをなんとか倒し、追い払う事が出来ました。
他の神々はその事を大喜びしました。
しかし、その代償に失ったものはとても大きかったのです。
その戦いの果て、ヨトは瀕死の重傷を負ってしまったのです。
このままではヨトは死んでしまいます。
そう思ったリュネンは、ヨトを助けようと必死に考えました。
そして、リュネンはヨトを助ける方法を思いつきました。
リュネンの自分の剣でヨトの魂を体ごと、八つに切り分けました。
リュネンはそのまま、剣で空間を切り裂いて異次元へと繋げました。
リュネンはヨトの切り分けた魂を一つずつ、遠くの未来の別の世界へと送りました。
リュネンはヨトの魂を別の世界の人にくっつけ、ヨトの魂が少しづつ癒えて元通りになるのを待つ事にしたのです。
何百、何千年いや、更に遠い未来であっても、リュネンは待ち続けました。
いつかヨトの魂が元に戻って、あの楽しかった日々を取り戻す為に。〉
といったいった内容だ。
これも割とバットエンドみたいなのだが、なんでだろう俺はこの童話を見て少しばかり心が痛くなる。
俺は、いつ戻るかわからない友の事をずっと待っている、リュネンという女の子の神が可哀想に感じてしまったのだ。
だが、心が痛くなったのと同時にこの童話に惹かれていったのだ。
しかし、この図書館に来てからかなりの時間が過ぎていてもう帰らないといけない時間になる。
俺はこの童話をもっと読んでいたかったが、大人しく帰る事にした。
それにしてもバリオンさん……か、不思議な人だったな……
図書室で会った彼の事を思い出しながら本を元の場所に戻し、蝋燭の火も消しカウンターへと返しに行った。
最後に一言。
「ありがとうございました。また来ます。」
そう言うと、彼女はちょっと手を振ったのがわかった。
俺は図書館から出て、部屋へと戻る。
色々な発見があった。
また来る機会があったら来よう。
そう思ったが、1つ疑問が残った。
あんなに本があるのに、火近づけて良かったのだろうか?
「いたぞ!」 「あそこだ!」
そんな事を考えているとまた、後ろからさっきの集団の声が聞こえた。
まだ俺を探していたのか!
俺はまた、逃げるように走った。
そして俺と集団による部屋までの追いかけっこは夜まで続いた。
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