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再会しましょう 3
しおりを挟む「言いたいこと・・・。」
また、雅也さんに背中を優しく叩いて貰い、気持ちが落ち着いてくるのを感じる。
「お父さんが、ずっといなくて嫌だった。仕事かもしれないけど、それでも嫌だった。」
「・・・ごめん。」
「学校の行事も、誕生日も、何もかも、お父さんがいなくて悲しかった。」
「・・・うん。」
「私がいるせいで、お祖母ちゃんはずっと忙しくて、迷惑かけているのが嫌だった。お祖母ちゃんが病気になったのも私のせいだと思うと辛かった。」
「・・・っ!それは違う!瑞樹のせいじゃない!」
「だけど、そう思ってしまうほど、お祖母ちゃんは大変だった。年なのに、私の育児をして、私が大きくなったら受験や就職のことを一緒に準備してくれて、たくさん心労かけてきたの。お父さんがすべき事を全部お祖母ちゃんがしてくれた。」
「・・・すまない。」
「・・・うちはお母さんがいないから、お父さんにはいてほしかったのに。」
父は「ごめんな」と繰り返しながら、わんわんと号泣し始め、叔父が肩を叩きながら渇を入れているのをぼーっと眺めていた。ふと、雅也さんが私にハンカチを差し出しているのに気付いた。
「・・・なんで?」
私が不思議そうにしているのを見て、雅也さんは私の頬の辺りを拭った。ハンカチが冷たくなるのを感じ、私は自分が涙を流していることにやっと気付いた。
「・・・がんばったな。」
小声で誉めてくれたのを皮切りに、私はぼろぼろと泣いてしまった。
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