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しおりを挟む<ラジオネーム:野球侍さん。
十年前妻が亡くなり、シングルファーザーとなりました。当時は周りの人にとても助けられ、また沢山迷惑を掛けました。彼らには今でもとても感謝しています。生きていれば、人の助けを借りなければならない時期が誰しもあると思います。そんな時は甘えてしまっても良いのではないでしょうか。ガラス職人さんの生活が落ち着いてから、いつかお返しすれば十分だと思いますよ>
<ラジオネーム:ラジオ大好きっ子さん。
家族にご不幸があったとのこと、とてもお辛い時だと思います。こんな時こそ頼れる人に頼っていいと思います。助けてくれる方も負担がだと感じたらガラス職人さんに相談するなり、お手伝いを少しお休みするなりするんじゃないでしょうか。今はご自身とお子さんの事だけ考えていて大丈夫ですよ>
温かい言葉の数々に旺也の心は緩んだ。番組はいつの間にか終盤となりパーソナリティがまとめに入っている。
<皆さん、素敵なご助言ありがとうございました。私も皆さんと同じように助けてくれる方に甘えて良いと思います。ただ、ガラス職人さんが相手の方の負担が気になるならそこも含めてご相談するのも手では無いでしょうか。>
<今の時代、人に頼ることも難しい場面が増えていますよね。それでも、手を差し出してくれる人の手は取って良いんじゃないかなって、そんな風に心通わす関わりがあっても良いんじゃないかって私は思います>
スマートフォンからエンディングのオルゴール曲が流れる。旺也はほっと息を吐くと明日も訪問を約束している彼女を思い浮かべていた。
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