【完結】三毛猫みぃのお家

三毛猫みぃ 家族になった日 3

　ある日のことです。母ちゃんとリッキーが長い時間出掛けていました。みぃはむかむかして、家にいる子どもたちを噛んだり、爪を立てたりして、憂さ晴らししていました。子どもたちはみぃを撫でたり、羽のついた棒で遊んでくれたりしたけれど、気持ちは晴れませんでした。


　母ちゃんとリッキーはなかなか帰って来ず、みぃはだんだん悲しくなってきました。




　日が沈んだ頃、やっと母ちゃんとリッキーが帰ってきました。みぃはたまらず母ちゃんに飛びつこうとしました。

　ですが、母ちゃんはリッキーに見たこともない、美味しそうな、特別なごはんを食べさせているところでした。リッキーは蕩けそうな顔で、尻尾をぶんぶん振って、特別なごはんを食べています。どうして。



　みぃがとっても怒っていることに、子どもたちですら気付いたようです。焦ったように「あれはリッキーががんばったから」「みぃもがんばったときにはもらえるからね」と口々に説明してきます。聞いてもないのに！

（みんな、だいきらい！）

　みぃはお家から飛び出しました。そして必死に走りました。