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番外編 〜須藤暮羽と8歳年上の保護者で婚約者との同居生活〜
清須家に着きました
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着の身着のままで、車に揺られること数時間。山で暮らしていた私にとっては、車窓の景色が変わるだけでも圧倒された。
広い駐車場に車が止まる頃には日が暮れ始めていた。須藤家を出る時に式神で連絡を飛ばしたのか、たくさんの使用人たちが待っていた。須藤家にいた使用人は、3~4名程度だったので、使用人の多さにも圧倒された。
「坊っちゃま、お風呂の用意ができておりますゆえ、お食事の前に入られては?」
使用人頭と思わしきふくよかな女性が、景明様に声をかける。
「あぁ、それと彼女も頼む」
車を運転していた使用人に手を貸してもらいながら車を降りると、皆の視線が私に集中していた。
「まぁ、大変! 手が真っ黒! それにあちこちススだらけ……」
使用人頭の女性が、驚嘆する。
いろいろあって忘れていたけど、今日は午前中、かまどの掃除をしていたんだっけ……。
おそらくだが、誤解されていると思い、私は口を開く。
「いや、これはそのぉ」
「私がしっかり責任をもって、姫御子様のお体をお清め致しますので、坊っちゃまはご安心を!」
ガッツポーズをして若い使用人の女性が言うと、景明様は爽やかな笑みを使用人に向ける。
「あぁ、よろしく頼む」
それを見た使用人の何名かは顔を赤らめる。
「ささ、姫御子様行きましょう?」
「えっ? あの……」
「お風呂はあちらです」
あれよあれよという間に、使用人に取り囲まれて、景明様と引き離される。
たくさんの人を見るだけでも、目が回りそうなのに。1人にしないで、景明様!!
私の心の声は届かず、景明様は難しい顔をして使用人たちと話しているのが、去り際にチラリと見えた。
女性数人に服を脱がされ、丸裸にされた。その時、普段は服の下に隠してある太陽の首飾りがあらわになってしまった。
「あら、その首飾り。阿倍野家の物ですね」
この中で1番年長者と思われる使用人が口にする。
「わかるんですか?」
びっくりして私がたずねると、うなずきながら説明してくれた。
「私もつけていましたから。と言っても、私がつけていたのは月の方ですが……」
「私も本来は月の首飾りをつけていました。でも、数日前に胸騒ぎがして、一緒に贈られた兄の首飾りと交換したのです」
「それは正解でしたね。月の首飾りはいろいろといわく付きですから」
そう言うと、彼女は影のある笑みを浮かべた。
「さぁ、髪も解いてきれいにしましょう?」
後ろでひとつにお団子にまとめていた私の長い髪が解かれる。
そこで初めて霊力をかなり使い切っていたことに気づく。須藤家の体質として、霊力が高い者は普段なら薄い茶髪なのだが、霊力が枯渇しかけると、髪が黒く変色する。
生まれつき霊力が少ない母と違って真っ黒ではなかったが、今の私はこげ茶とまでは行かずとも随分とくすんでいた。
私が髪に触れてじっくり見ていたことに、使用人たちは何を思ったのか、顔を見合わせたあと見当違いなことを言い出す。
「姫御子様、ご安心を。清須家の特別な薬湯をご用意しました!」
「シャンプーもトリートメントも特別なものです! 姫御子様の本来の美しさを引き出せるように、私たちが誠心誠意お手入れ致します!!」
「さあさあ、お身体が冷える前に入ってしまいましょう」
「え? は、はい」
浴場の扉を開けると、TVで見た旅館のような豪勢な広い浴槽があった。
薪で沸かしていた須藤家の風呂とは全く違う光景に気後れしてしまう。
本当に、ここへ来て良かったんだろうか? あとでここで贅沢した分のツケを払わせられないだろうか?
おもえば、須藤家にいた時は、『働かざる者食うべからず』の家訓はあったが、母と兄は家事はもちろん、須藤家の敷地の周りに貼られた結界の維持すらしていなかった。
あの2人は術が使えないので、結界の維持は仕方ないけど、母に関しては家事を全くしないで使用人に押しつけていた。兄は家事を手伝おうとすると、母から咎められるので、できなかったというのもあるだろうけど……。
使用人たちも裸になり、私にシャワー浴びさせ、丁寧に髪や体を洗ってくれた。
あまりにも自然に触れてくるので、つい昔のことを思い出してしまう。
私が疲れたり、体調を崩したりして髪が黒みがかると、母は悲鳴をあげるほど怯え、必ずこう言った。
『きゃー! 近づかないで!! 私まで妖になってしまうわっ!!』
母の慌てぶりを思うと、当たり前のように私に触れてくることが、どうしても不自然に感じてしまう。
「あのぉ、あなたがたは私に触れることに怖いと思ったり、私に触れて妖力汚染は起きたりしないのですか?」
使用人たちは純粋に、なぜそんな質問をするのか全くわからないといった様子で、普通に会話し出す。
「妖力汚染?」
「あれじゃない? 姫御子様は昼間、妖と戦ったから」
「あぁ、なるほど。真正面からアレとやり合ったなら、たくさん妖力も浴びたでしょうし、退治人として経験がなければご心配になるでしょう?」
「姫御子様はお優しいのですね」
優しいと言われ、微笑みを浮かべられまですると、『自分はそんな人間では無いのに』と、逆に居心地の悪さを感じて、うつむいてしまう。
「大丈夫よ? その程度で妖力汚染される人間は、少なくとも仕えてる人間も含め、清須宗家にはいないわ」
「そうそう。妖力の耐性が低かったり、術が使用できない者は、たとえ宗家当主の近親者であっても分家に送られますから」
「あの、それはどういう……」
「さぁ、姫御子様。流しますよ?」
私が質問しようとすると、シャワーを浴びせられた。
きれいさっぱり洗い流されると、髪がお湯に浸からないように頭をタオルで巻かれる。
「足もと滑らないようにご注意ください」
1人の使用人に手を引かれ、私は広い浴槽に浸かる。じんわりと何かが解ける気がして、胸のあたりがぽかぽかと温かくなる。
「浴びた瘴気の浄化と、霊力の回復を助ける薬湯です」
他の使用人たちもお湯に浸かる。
「ごめんなさいね。本来なら姫御子様と一緒のお湯に浸かるのは、失礼に当たるのでしょうけど。ここは使用人たちが入る浴場なの」
申し訳なさそうに1人の使用人が言った。
「どおりで……」
最初はあまりの広さに驚いたけど、これだけたくさんの使用人がいるんだから、広くて当たり前だろう。むしろ、狭いくらいに感じる。
「若様に『姫御子は、今日は疲れてるだろうから、お前たちが洗ってやってくれ』って、頼まれましたの。でも、姫御子様を洗うには、若様たちが使ってるお風呂場じゃ狭いから、今回はこっちに浴場を使うことにしましたの」
「若、さま……?」
聞き慣れない単語に思わず首を傾げると、1番若い使用人が頬を紅潮させて説明してくれた。
「我が清須宗家の次期当主にして、先祖返りである景明様のことですわ。高身長で大変見目麗しく、お優しくて、術の才にも秀でた方ですわ! 若様と恋仲になれるお方は、さぞ幸せでしょうね!」
それを聞いて、1番年長者の使用人が声を荒らげた。
「こら、姫御子様の前でみっともない。姫御子様は景明様の婚約者となられるお方ですよ? そのような話は控えなさい」
「婚約者……? 私は保護者としか……」
何かの冗談かと思って、私は聞き返したが、誰も答えてくれる者はいなかった。
「と、とにかく。長湯してものぼせてしまいますから、上がってお食事でも摂りましょう?」
景明様と直接話していた使用人が、取りつくろった笑みで促した。
つづく
広い駐車場に車が止まる頃には日が暮れ始めていた。須藤家を出る時に式神で連絡を飛ばしたのか、たくさんの使用人たちが待っていた。須藤家にいた使用人は、3~4名程度だったので、使用人の多さにも圧倒された。
「坊っちゃま、お風呂の用意ができておりますゆえ、お食事の前に入られては?」
使用人頭と思わしきふくよかな女性が、景明様に声をかける。
「あぁ、それと彼女も頼む」
車を運転していた使用人に手を貸してもらいながら車を降りると、皆の視線が私に集中していた。
「まぁ、大変! 手が真っ黒! それにあちこちススだらけ……」
使用人頭の女性が、驚嘆する。
いろいろあって忘れていたけど、今日は午前中、かまどの掃除をしていたんだっけ……。
おそらくだが、誤解されていると思い、私は口を開く。
「いや、これはそのぉ」
「私がしっかり責任をもって、姫御子様のお体をお清め致しますので、坊っちゃまはご安心を!」
ガッツポーズをして若い使用人の女性が言うと、景明様は爽やかな笑みを使用人に向ける。
「あぁ、よろしく頼む」
それを見た使用人の何名かは顔を赤らめる。
「ささ、姫御子様行きましょう?」
「えっ? あの……」
「お風呂はあちらです」
あれよあれよという間に、使用人に取り囲まれて、景明様と引き離される。
たくさんの人を見るだけでも、目が回りそうなのに。1人にしないで、景明様!!
私の心の声は届かず、景明様は難しい顔をして使用人たちと話しているのが、去り際にチラリと見えた。
女性数人に服を脱がされ、丸裸にされた。その時、普段は服の下に隠してある太陽の首飾りがあらわになってしまった。
「あら、その首飾り。阿倍野家の物ですね」
この中で1番年長者と思われる使用人が口にする。
「わかるんですか?」
びっくりして私がたずねると、うなずきながら説明してくれた。
「私もつけていましたから。と言っても、私がつけていたのは月の方ですが……」
「私も本来は月の首飾りをつけていました。でも、数日前に胸騒ぎがして、一緒に贈られた兄の首飾りと交換したのです」
「それは正解でしたね。月の首飾りはいろいろといわく付きですから」
そう言うと、彼女は影のある笑みを浮かべた。
「さぁ、髪も解いてきれいにしましょう?」
後ろでひとつにお団子にまとめていた私の長い髪が解かれる。
そこで初めて霊力をかなり使い切っていたことに気づく。須藤家の体質として、霊力が高い者は普段なら薄い茶髪なのだが、霊力が枯渇しかけると、髪が黒く変色する。
生まれつき霊力が少ない母と違って真っ黒ではなかったが、今の私はこげ茶とまでは行かずとも随分とくすんでいた。
私が髪に触れてじっくり見ていたことに、使用人たちは何を思ったのか、顔を見合わせたあと見当違いなことを言い出す。
「姫御子様、ご安心を。清須家の特別な薬湯をご用意しました!」
「シャンプーもトリートメントも特別なものです! 姫御子様の本来の美しさを引き出せるように、私たちが誠心誠意お手入れ致します!!」
「さあさあ、お身体が冷える前に入ってしまいましょう」
「え? は、はい」
浴場の扉を開けると、TVで見た旅館のような豪勢な広い浴槽があった。
薪で沸かしていた須藤家の風呂とは全く違う光景に気後れしてしまう。
本当に、ここへ来て良かったんだろうか? あとでここで贅沢した分のツケを払わせられないだろうか?
おもえば、須藤家にいた時は、『働かざる者食うべからず』の家訓はあったが、母と兄は家事はもちろん、須藤家の敷地の周りに貼られた結界の維持すらしていなかった。
あの2人は術が使えないので、結界の維持は仕方ないけど、母に関しては家事を全くしないで使用人に押しつけていた。兄は家事を手伝おうとすると、母から咎められるので、できなかったというのもあるだろうけど……。
使用人たちも裸になり、私にシャワー浴びさせ、丁寧に髪や体を洗ってくれた。
あまりにも自然に触れてくるので、つい昔のことを思い出してしまう。
私が疲れたり、体調を崩したりして髪が黒みがかると、母は悲鳴をあげるほど怯え、必ずこう言った。
『きゃー! 近づかないで!! 私まで妖になってしまうわっ!!』
母の慌てぶりを思うと、当たり前のように私に触れてくることが、どうしても不自然に感じてしまう。
「あのぉ、あなたがたは私に触れることに怖いと思ったり、私に触れて妖力汚染は起きたりしないのですか?」
使用人たちは純粋に、なぜそんな質問をするのか全くわからないといった様子で、普通に会話し出す。
「妖力汚染?」
「あれじゃない? 姫御子様は昼間、妖と戦ったから」
「あぁ、なるほど。真正面からアレとやり合ったなら、たくさん妖力も浴びたでしょうし、退治人として経験がなければご心配になるでしょう?」
「姫御子様はお優しいのですね」
優しいと言われ、微笑みを浮かべられまですると、『自分はそんな人間では無いのに』と、逆に居心地の悪さを感じて、うつむいてしまう。
「大丈夫よ? その程度で妖力汚染される人間は、少なくとも仕えてる人間も含め、清須宗家にはいないわ」
「そうそう。妖力の耐性が低かったり、術が使用できない者は、たとえ宗家当主の近親者であっても分家に送られますから」
「あの、それはどういう……」
「さぁ、姫御子様。流しますよ?」
私が質問しようとすると、シャワーを浴びせられた。
きれいさっぱり洗い流されると、髪がお湯に浸からないように頭をタオルで巻かれる。
「足もと滑らないようにご注意ください」
1人の使用人に手を引かれ、私は広い浴槽に浸かる。じんわりと何かが解ける気がして、胸のあたりがぽかぽかと温かくなる。
「浴びた瘴気の浄化と、霊力の回復を助ける薬湯です」
他の使用人たちもお湯に浸かる。
「ごめんなさいね。本来なら姫御子様と一緒のお湯に浸かるのは、失礼に当たるのでしょうけど。ここは使用人たちが入る浴場なの」
申し訳なさそうに1人の使用人が言った。
「どおりで……」
最初はあまりの広さに驚いたけど、これだけたくさんの使用人がいるんだから、広くて当たり前だろう。むしろ、狭いくらいに感じる。
「若様に『姫御子は、今日は疲れてるだろうから、お前たちが洗ってやってくれ』って、頼まれましたの。でも、姫御子様を洗うには、若様たちが使ってるお風呂場じゃ狭いから、今回はこっちに浴場を使うことにしましたの」
「若、さま……?」
聞き慣れない単語に思わず首を傾げると、1番若い使用人が頬を紅潮させて説明してくれた。
「我が清須宗家の次期当主にして、先祖返りである景明様のことですわ。高身長で大変見目麗しく、お優しくて、術の才にも秀でた方ですわ! 若様と恋仲になれるお方は、さぞ幸せでしょうね!」
それを聞いて、1番年長者の使用人が声を荒らげた。
「こら、姫御子様の前でみっともない。姫御子様は景明様の婚約者となられるお方ですよ? そのような話は控えなさい」
「婚約者……? 私は保護者としか……」
何かの冗談かと思って、私は聞き返したが、誰も答えてくれる者はいなかった。
「と、とにかく。長湯してものぼせてしまいますから、上がってお食事でも摂りましょう?」
景明様と直接話していた使用人が、取りつくろった笑みで促した。
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