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第1章
第19話 同棲(お泊り)1日目 part3
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「じゃあ歩夢、おやすみ~ 」
「ああ。おやすみ。」
と言いながら電気を消したあと、自分のベッドに入る。霞はというと一緒にベッドで寝るわけにもいかなかったので(本人はめちゃくちゃ嫌がっていたが)、霞は下に布団を敷いて寝ることとなった。
僕の意識が夢の中に落ちていくのと同時にドアが開かれた音がしたが、もう眠いので今日のところは寝ることにする。まぁこれで一回霞に仕掛けられてるんだけど。
「うぅ…なんか重い。そして暑い。」
ベットの横の棚に置かれている時計を見ると既に時刻は午前2時。寝たのが午後11時なので3時間ほど寝ただろうか。
そして重くて暑い原因を調べるために 棚から自分の胴体部分に視線を送る。暗くてしっかりとはわからないが、おそらく霞が乗っかっていた。しかもうつ伏せで僕の体の上に。
「か、霞? 大丈夫? 」
「歩夢…が…いっぱい。ふふっ」
ダメだこりゃ。眼を覚ますどころか寧ろさらに幸せそうな顔してるよ。
ってか何時からいたんだ…こいつ。
1時間くらい待ったけど僕にその気が無さすぎた、というか乗っていることにすら気づかずに熟睡していた。それをを見て、いいや。この上で寝ちゃお。みたいな感じなのだろうか?
まぁ結果夜這いは失敗に終わり、不純異性交遊は未遂に終わったわけだが、この上にあるものをどうにかしないとなぁ。起こさないようにそっと持ち上げる。
「あ、、歩夢?」
どうやら起こしてしまったらしい。半分寝ぼけているが… この瞬間自分の体制のヤバさに気づく。今の状態はお姫様抱っこで布団の方に運ぼうとしている最中、というか前段階で一時的に霞に覆いかぶさっている。
「あっ、歩夢っ⁈な、な、な、何してるの⁉︎ 」
「何って…布団に戻そうと思って。」
「い、いやその体制で言われても… 」
「霞には言われたくない。」
「そっちがまず覆いかぶさってたんだし。」
「…//… 」
完全に照れてしまったみたいで誤解は解けてないと思うがひとまず誤魔化せたので良しとする。だがやっぱり霞は少し残念そうな顔をしている。今にも「つ、続きしないの?」的な事を言いそうな雰囲気で思わず息を飲む。
現実をギャルゲー(エロゲー)化してはいけないと呪文のように唱え、理性を保てている間に再度眠りにつくことに… まだ霞がベッドにいる事を忘れて
いたため霞を抱きかかえ(もちろんお姫様抱っこで)布団で寝かせてから、今度こそ再度眠りにつく。
そのあとはぐっすり眠れたみたいで気持ちの良い朝を迎えられた。
「ああ。おやすみ。」
と言いながら電気を消したあと、自分のベッドに入る。霞はというと一緒にベッドで寝るわけにもいかなかったので(本人はめちゃくちゃ嫌がっていたが)、霞は下に布団を敷いて寝ることとなった。
僕の意識が夢の中に落ちていくのと同時にドアが開かれた音がしたが、もう眠いので今日のところは寝ることにする。まぁこれで一回霞に仕掛けられてるんだけど。
「うぅ…なんか重い。そして暑い。」
ベットの横の棚に置かれている時計を見ると既に時刻は午前2時。寝たのが午後11時なので3時間ほど寝ただろうか。
そして重くて暑い原因を調べるために 棚から自分の胴体部分に視線を送る。暗くてしっかりとはわからないが、おそらく霞が乗っかっていた。しかもうつ伏せで僕の体の上に。
「か、霞? 大丈夫? 」
「歩夢…が…いっぱい。ふふっ」
ダメだこりゃ。眼を覚ますどころか寧ろさらに幸せそうな顔してるよ。
ってか何時からいたんだ…こいつ。
1時間くらい待ったけど僕にその気が無さすぎた、というか乗っていることにすら気づかずに熟睡していた。それをを見て、いいや。この上で寝ちゃお。みたいな感じなのだろうか?
まぁ結果夜這いは失敗に終わり、不純異性交遊は未遂に終わったわけだが、この上にあるものをどうにかしないとなぁ。起こさないようにそっと持ち上げる。
「あ、、歩夢?」
どうやら起こしてしまったらしい。半分寝ぼけているが… この瞬間自分の体制のヤバさに気づく。今の状態はお姫様抱っこで布団の方に運ぼうとしている最中、というか前段階で一時的に霞に覆いかぶさっている。
「あっ、歩夢っ⁈な、な、な、何してるの⁉︎ 」
「何って…布団に戻そうと思って。」
「い、いやその体制で言われても… 」
「霞には言われたくない。」
「そっちがまず覆いかぶさってたんだし。」
「…//… 」
完全に照れてしまったみたいで誤解は解けてないと思うがひとまず誤魔化せたので良しとする。だがやっぱり霞は少し残念そうな顔をしている。今にも「つ、続きしないの?」的な事を言いそうな雰囲気で思わず息を飲む。
現実をギャルゲー(エロゲー)化してはいけないと呪文のように唱え、理性を保てている間に再度眠りにつくことに… まだ霞がベッドにいる事を忘れて
いたため霞を抱きかかえ(もちろんお姫様抱っこで)布団で寝かせてから、今度こそ再度眠りにつく。
そのあとはぐっすり眠れたみたいで気持ちの良い朝を迎えられた。
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