20 / 38
第1章
第19話 同棲(お泊り)1日目 part3
しおりを挟む
「じゃあ歩夢、おやすみ~ 」
「ああ。おやすみ。」
と言いながら電気を消したあと、自分のベッドに入る。霞はというと一緒にベッドで寝るわけにもいかなかったので(本人はめちゃくちゃ嫌がっていたが)、霞は下に布団を敷いて寝ることとなった。
僕の意識が夢の中に落ちていくのと同時にドアが開かれた音がしたが、もう眠いので今日のところは寝ることにする。まぁこれで一回霞に仕掛けられてるんだけど。
「うぅ…なんか重い。そして暑い。」
ベットの横の棚に置かれている時計を見ると既に時刻は午前2時。寝たのが午後11時なので3時間ほど寝ただろうか。
そして重くて暑い原因を調べるために 棚から自分の胴体部分に視線を送る。暗くてしっかりとはわからないが、おそらく霞が乗っかっていた。しかもうつ伏せで僕の体の上に。
「か、霞? 大丈夫? 」
「歩夢…が…いっぱい。ふふっ」
ダメだこりゃ。眼を覚ますどころか寧ろさらに幸せそうな顔してるよ。
ってか何時からいたんだ…こいつ。
1時間くらい待ったけど僕にその気が無さすぎた、というか乗っていることにすら気づかずに熟睡していた。それをを見て、いいや。この上で寝ちゃお。みたいな感じなのだろうか?
まぁ結果夜這いは失敗に終わり、不純異性交遊は未遂に終わったわけだが、この上にあるものをどうにかしないとなぁ。起こさないようにそっと持ち上げる。
「あ、、歩夢?」
どうやら起こしてしまったらしい。半分寝ぼけているが… この瞬間自分の体制のヤバさに気づく。今の状態はお姫様抱っこで布団の方に運ぼうとしている最中、というか前段階で一時的に霞に覆いかぶさっている。
「あっ、歩夢っ⁈な、な、な、何してるの⁉︎ 」
「何って…布団に戻そうと思って。」
「い、いやその体制で言われても… 」
「霞には言われたくない。」
「そっちがまず覆いかぶさってたんだし。」
「…//… 」
完全に照れてしまったみたいで誤解は解けてないと思うがひとまず誤魔化せたので良しとする。だがやっぱり霞は少し残念そうな顔をしている。今にも「つ、続きしないの?」的な事を言いそうな雰囲気で思わず息を飲む。
現実をギャルゲー(エロゲー)化してはいけないと呪文のように唱え、理性を保てている間に再度眠りにつくことに… まだ霞がベッドにいる事を忘れて
いたため霞を抱きかかえ(もちろんお姫様抱っこで)布団で寝かせてから、今度こそ再度眠りにつく。
そのあとはぐっすり眠れたみたいで気持ちの良い朝を迎えられた。
「ああ。おやすみ。」
と言いながら電気を消したあと、自分のベッドに入る。霞はというと一緒にベッドで寝るわけにもいかなかったので(本人はめちゃくちゃ嫌がっていたが)、霞は下に布団を敷いて寝ることとなった。
僕の意識が夢の中に落ちていくのと同時にドアが開かれた音がしたが、もう眠いので今日のところは寝ることにする。まぁこれで一回霞に仕掛けられてるんだけど。
「うぅ…なんか重い。そして暑い。」
ベットの横の棚に置かれている時計を見ると既に時刻は午前2時。寝たのが午後11時なので3時間ほど寝ただろうか。
そして重くて暑い原因を調べるために 棚から自分の胴体部分に視線を送る。暗くてしっかりとはわからないが、おそらく霞が乗っかっていた。しかもうつ伏せで僕の体の上に。
「か、霞? 大丈夫? 」
「歩夢…が…いっぱい。ふふっ」
ダメだこりゃ。眼を覚ますどころか寧ろさらに幸せそうな顔してるよ。
ってか何時からいたんだ…こいつ。
1時間くらい待ったけど僕にその気が無さすぎた、というか乗っていることにすら気づかずに熟睡していた。それをを見て、いいや。この上で寝ちゃお。みたいな感じなのだろうか?
まぁ結果夜這いは失敗に終わり、不純異性交遊は未遂に終わったわけだが、この上にあるものをどうにかしないとなぁ。起こさないようにそっと持ち上げる。
「あ、、歩夢?」
どうやら起こしてしまったらしい。半分寝ぼけているが… この瞬間自分の体制のヤバさに気づく。今の状態はお姫様抱っこで布団の方に運ぼうとしている最中、というか前段階で一時的に霞に覆いかぶさっている。
「あっ、歩夢っ⁈な、な、な、何してるの⁉︎ 」
「何って…布団に戻そうと思って。」
「い、いやその体制で言われても… 」
「霞には言われたくない。」
「そっちがまず覆いかぶさってたんだし。」
「…//… 」
完全に照れてしまったみたいで誤解は解けてないと思うがひとまず誤魔化せたので良しとする。だがやっぱり霞は少し残念そうな顔をしている。今にも「つ、続きしないの?」的な事を言いそうな雰囲気で思わず息を飲む。
現実をギャルゲー(エロゲー)化してはいけないと呪文のように唱え、理性を保てている間に再度眠りにつくことに… まだ霞がベッドにいる事を忘れて
いたため霞を抱きかかえ(もちろんお姫様抱っこで)布団で寝かせてから、今度こそ再度眠りにつく。
そのあとはぐっすり眠れたみたいで気持ちの良い朝を迎えられた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
あなたなんて大嫌い
みおな
恋愛
私の婚約者の侯爵子息は、義妹のことばかり優先して、私はいつも我慢ばかり強いられていました。
そんなある日、彼が幼馴染だと言い張る伯爵令嬢を抱きしめて愛を囁いているのを聞いてしまいます。
そうですか。
私の婚約者は、私以外の人ばかりが大切なのですね。
私はあなたのお財布ではありません。
あなたなんて大嫌い。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

手放したくない理由
ねむたん
恋愛
公爵令嬢エリスと王太子アドリアンの婚約は、互いに「務め」として受け入れたものだった。貴族として、国のために結ばれる。
しかし、王太子が何かと幼馴染のレイナを優先し、社交界でも「王太子妃にふさわしいのは彼女では?」と囁かれる中、エリスは淡々と「それならば、私は不要では?」と考える。そして、自ら婚約解消を申し出る。
話し合いの場で、王妃が「辛い思いをさせてしまってごめんなさいね」と声をかけるが、エリスは本当にまったく辛くなかったため、きょとんとする。その様子を見た周囲は困惑し、
「……王太子への愛は芽生えていなかったのですか?」
と問うが、エリスは「愛?」と首を傾げる。
同時に、婚約解消に動揺したアドリアンにも、側近たちが「殿下はレイナ嬢に恋をしていたのでは?」と問いかける。しかし、彼もまた「恋……?」と首を傾げる。
大人たちは、その光景を見て、教育の偏りを大いに後悔することになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる