傘に魔法が宿ったら

ゆず太郎

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第1章

第14話 ライバル?

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放課後、約束どうり学校を回ることになったんだが…
「ねぇねぇ歩夢。」
「何?」
「読んで見ただけ(笑)」
とまぁこんな感じで霞がいつも必要以上にデレデレしてくる。
その横ですごく悔しそうな顔で僕のふことを睨みつけてくる。しかも歯がギスギスと音を立てている。すごくうるさい。霞は本気で気にしていない(眼中にない?)ようで、それも直政から逆恨みをもらう原因なのだろう。
幸い学校案内は放棄していないのだが、僕に紹介してるように見えるのは気のせい…なはず。そうだと思いたい… まぁそんなことは置いておいて、まだ紹介してない教室及び施設は職員室と校長室といったところだろうか。
なんでそこを最後にしたかというと一番回るのに効率が良かったからである。まぁそこが何をする場所かは恐らく知っているはずなので場所を紹介するだけだ。
「ここが職員室だよ。でその横が校長室。」
「なんでこっち見て言うの?」
「えっ?ちゃんと直政くんの方を見てるけど…」
僕たちは霞を先頭に、僕と直政が横に並んで霞に連れられる形となっている。
「いや…絶対僕の方見てたでしょ‼︎ 」
「えっへへ~」
とニヤニヤ笑っているのだが、いい加減に気づいてほしい… 僕の横で歯で音を立てながら僕を睨みつけていることに。今日の主役(なれなかったが)である青年の事を。この心の叫びは当然聞こえてるわけもなく、むしろさらに悪化している。
だがこれで最後だったのでその色々な意味でギスギス(霞と直政のせいで)した雰囲気からはすぐに解放された。
帰り道でも必要以上にくっついてくる
霞にやれやれと思いながらすごく長い(精神的な意味で)が終わった。
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