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【嵐の案内人】
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くじらに乗って海を旅するアマネは気球に乗って、旅に出た。
そこで出会う空の住人たち。
空の飛び続ける勇者
空を飛ぶ者たちを見守る番人
空を飛び終えた者
空を巡る旅で出会う、空の住人たち。
空と海の交わる向こう側に見える風景の意味とは。
【この空の向こう側に】
第一話
「嵐の案内人」
僕は気球に乗って旅に出た。
いつもくじらに乗って、世界の海を旅しているけど、一度空を旅してみたかったのだ。
気球はくじらに乗って旅をしている仲間たちと一緒に作った。
空の世界には旅人たちが最初に訪れる「空の港」があるらしい。
くじらの仲間に見送られてアマネは気球で「空の港」へ向かった。
ふわふわと気球に揺られて空を行く。
小柄な女の子のアマネが乗る気球は、あまり大きくは無い。
くじらに乗る仲間たちはおっちょこちょいなアマネを心配して必要な装備を用意してくれた。
仲間が貸してくれた双眼鏡を使って空の向こう側を見る。
「空の港」に向かう気球の進路方向に、怪しげな雲のが広がり始めている。
まずい、と感じたアマネは嵐に備えて雨具を着た。
そこに後ろから声がかかった。
「おーい、大丈夫かい」
気球の後ろには大きな翼を広げたカモメがいた。
「くじらから連絡が来てな。アマネちゃんを空の港まで誘導してくれってな。迎えに来たぜ。」
カモメは気球の進路方向に出ると、気球にヒモを引っかけ、これを自分のベルトに繋げて、気球を誘導し始めた。
すごい力だ。
アマネはびっくりして言葉が出ない。
「よーし、いくぞ!」
そして気球は怪しげな雲を避けて「空の港」にたどり着いた。
「空の港」は空を旅する者たちの案内所らしく、さまざまな鳥たちが行き交っている。
その運営者の一人が教えてくれた。
あの大きなカモメは嵐の周りを飛んで、空を飛ぶ者たちに危険を知らせて、安全な場所に誘導する仕事をしているらしい。
皆は彼を「空の勇者」と呼んでいる。
アマネは先ほどのお礼を言うためにカモメが待機している場所を訪れた。
カモメのいる部屋はそこからすぐに空に飛び立てるように大きな窓口が開いている。
「さっきはありがとうございます」
アマネはお礼を言った。
「なーに、仕事さ。お嬢ちゃんも気をつけてな」
カモメは肩を回しながら答えた。
「カモメさんは凄いんだね。みんなが空の勇者だと言ってた」
アマネがそういうとカモメは苦笑いをした。
「空の勇者なんていないぞ、空を飛ぶ者はみんな勇者さ。俺はただ空を飛びたいだけ」
「この空を自由に飛びたいから、この空を守るんだ」
するとカモメの持つ無線機が鳴り始めた。
「おっと、仕事か」
カモメは不敵な笑みを浮かべると、空への窓口に立つ。
「じゃあな、お嬢ちゃん。気をつけてな」
カモメはアマネに背を向ける。
空の勇者はその翼を広げ、飛び立つ。
大きな翼で風を切り、雲を払いのける。
力強い羽ばたきで彼は空の向こう側へ消えていった。
「次回予告」
嵐の案内人に導かれて、たどり着いた「空の港」
ここには空を飛ぶ者たちを支え、見守る者たちがいる。
空を飛ばずに、空に生きる者たちをを見つめ続ける空の番人。
アマネが出会ったのは大きな目と耳を持ったフクロウだった
【この空の向こう側に】
第二話
「港を守る番人」
そこで出会う空の住人たち。
空の飛び続ける勇者
空を飛ぶ者たちを見守る番人
空を飛び終えた者
空を巡る旅で出会う、空の住人たち。
空と海の交わる向こう側に見える風景の意味とは。
【この空の向こう側に】
第一話
「嵐の案内人」
僕は気球に乗って旅に出た。
いつもくじらに乗って、世界の海を旅しているけど、一度空を旅してみたかったのだ。
気球はくじらに乗って旅をしている仲間たちと一緒に作った。
空の世界には旅人たちが最初に訪れる「空の港」があるらしい。
くじらの仲間に見送られてアマネは気球で「空の港」へ向かった。
ふわふわと気球に揺られて空を行く。
小柄な女の子のアマネが乗る気球は、あまり大きくは無い。
くじらに乗る仲間たちはおっちょこちょいなアマネを心配して必要な装備を用意してくれた。
仲間が貸してくれた双眼鏡を使って空の向こう側を見る。
「空の港」に向かう気球の進路方向に、怪しげな雲のが広がり始めている。
まずい、と感じたアマネは嵐に備えて雨具を着た。
そこに後ろから声がかかった。
「おーい、大丈夫かい」
気球の後ろには大きな翼を広げたカモメがいた。
「くじらから連絡が来てな。アマネちゃんを空の港まで誘導してくれってな。迎えに来たぜ。」
カモメは気球の進路方向に出ると、気球にヒモを引っかけ、これを自分のベルトに繋げて、気球を誘導し始めた。
すごい力だ。
アマネはびっくりして言葉が出ない。
「よーし、いくぞ!」
そして気球は怪しげな雲を避けて「空の港」にたどり着いた。
「空の港」は空を旅する者たちの案内所らしく、さまざまな鳥たちが行き交っている。
その運営者の一人が教えてくれた。
あの大きなカモメは嵐の周りを飛んで、空を飛ぶ者たちに危険を知らせて、安全な場所に誘導する仕事をしているらしい。
皆は彼を「空の勇者」と呼んでいる。
アマネは先ほどのお礼を言うためにカモメが待機している場所を訪れた。
カモメのいる部屋はそこからすぐに空に飛び立てるように大きな窓口が開いている。
「さっきはありがとうございます」
アマネはお礼を言った。
「なーに、仕事さ。お嬢ちゃんも気をつけてな」
カモメは肩を回しながら答えた。
「カモメさんは凄いんだね。みんなが空の勇者だと言ってた」
アマネがそういうとカモメは苦笑いをした。
「空の勇者なんていないぞ、空を飛ぶ者はみんな勇者さ。俺はただ空を飛びたいだけ」
「この空を自由に飛びたいから、この空を守るんだ」
するとカモメの持つ無線機が鳴り始めた。
「おっと、仕事か」
カモメは不敵な笑みを浮かべると、空への窓口に立つ。
「じゃあな、お嬢ちゃん。気をつけてな」
カモメはアマネに背を向ける。
空の勇者はその翼を広げ、飛び立つ。
大きな翼で風を切り、雲を払いのける。
力強い羽ばたきで彼は空の向こう側へ消えていった。
「次回予告」
嵐の案内人に導かれて、たどり着いた「空の港」
ここには空を飛ぶ者たちを支え、見守る者たちがいる。
空を飛ばずに、空に生きる者たちをを見つめ続ける空の番人。
アマネが出会ったのは大きな目と耳を持ったフクロウだった
【この空の向こう側に】
第二話
「港を守る番人」
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