冒険者の女の子が魔物に襲われて助からない話

楢山コウ

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せ~ぶで~た05:剣士の女の子が植物の魔物に捕らわれ卵子を喰われ続けて助からない話

06.助けは来る(※来ません)

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 靄の漂う、泥の湿地。生き物の気配がなく、そこは妙に不気味な場所でした。
 生き物が一つもいないわけではありません。これまた奇妙な植物が、点在しています。

 それは大きな膨らみを垂らした植物……植物の魔物でした。

 本来、この植物は小さく、それこそ虫を捕らえて食べるような、紛れもない植物でした。
 けれどもある日魔王がやってきて、自らの教えを伝え、一つの苗に紋章を刻みました。力を授けたのです。人間をうまく利用できる力を。そこから更に強くなれる力を。

 そして小さな植物は大きな魔物となり、数を増やしていきました。
 人間を喰らって。
 正しくは人間の卵子を喰らって。

 ――ある魔物の膨らみの中、液体で満たされたそこには、金髪の少女がいました。
 手足や身体を触手に縛られた彼女。大きな胸にも触手が吸いついて、常に母乳を吸い上げています。下半身も触手まみれで、大事な場所には太い触手が、子宮まで突きささっていました。触手が刺さっているのはそこだけではなく、お尻の穴や尿道口も犯されています。

 かつては正義感が強く勇ましい剣士だった彼女ベレンは、すっかり卵子製造機にされてしまいました。お腹は常に、媚薬で膨れたまま。苦しくても口も犯されていて、声も上げられません。

 今日もたくさん卵子を生み出しては、食い荒らされます。

「ん……♡ んん………んんっ♡♡」

 膨れた子宮の中で、触手が暴れ回っています。液体の中に浮かぶベレンは、上を向きながらかくかく腰を振ります。胸に絡みついた触手がきゅっと締まり、母乳を吸い上げられてしまえば。

「~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡」

 全身をがくがく震わせ、絶頂を迎えます。

「~~~~~~~~♡♡♡! ~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡!!!!!!」

 触手はベレンが戻ってくることを許しません。そのまま刺激を与え続け、生み出される卵子を喰い漁ります。

 ――それでもベレンには、かすかな希望が残っていました。
 助けが来るはずだと。自分が助けたあの女冒険者が、助けを連れて来るはずだと。

 しかし知りません。
 彼女が再び捕まったことを。逃がすために渡した『帰還水晶』はいまも泥の中に沈んでいることを。

「~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!!」

 終わることのない絶頂にベレンの精神が壊れるのは、そう遠くはない、未来のことでした。
 それはつまり、卵子製造機として完成することを意味していました。

 ★ ★ ☆ ★ ★

 げ~むお~ば~!
 中級冒険者:剣士ベレンの冒険はここで終わってしまいました!
 こんてにゅ~? →YES
          NO
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