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決戦はクリスマス海斗と一維編
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---決戦はクリスマス【海斗と一維編】---
クリスマスは平日だ。ちなみに終業式がある。
そのため、海斗と一維のクリスマスデートはイブのイブ・・・つまり23日にする事にした。
二人で映画を見て、その後昼食を兼ねたケンタッキーを買って一維の家に行く。
一維の母は夕方までパートに出ているため、その間は二人きりでいられるのだ。
一維の部屋は暖色系でまとめられていて、ジェリービーンズ柄のカーテンと飴の形の大きなクッションが可愛らしさを引き立てる。
ここに来るのは三度目なのだが、海斗は未だに緊張してしまう。
一維が毎晩眠っているであろうベッドが視界に入れば、色んな妄想すら掻き立てられた。
「海斗。これ、クリスマスプレゼント」
一維が机の引き出しに入れてあった包みを取り出して、海斗に差し出す。
「あ、ありがとう」
海斗がそれを受け取ったのを確かめてから向かい合わせになって座った。
「開けても良いか?」
期待に満ちた瞳で見つめられ、一維は頷く。海斗がどんな反応をするのか、すごくドキドキした。
「お、マフラーだ」
包みから取り出した海斗の顔が綻ぶ。
試しに巻いてみると、濃紺とグレーの配色が海斗にはとてもよく似合っていて、一維はひとまずホッとした。
「あのね、手編みなんて重くて嫌かなって思ったんだけど・・・でも、やっぱり気持ちのこもったものにしたくて・・・それで・・・」
身を小さくしながら精一杯の気持ちを伝える。
怪訝な顔をされてしまったらどうしようかと思ったが、そんな心配は不要だった。
「手編みなの? マジで? すげー! 俺、毎日巻くから! 」
瞳を輝かせて、頬を高揚させて、堪えきれないという風に笑みを零す。
(良かったぁ、喜んでくれた)
一維も堪らなく嬉しくなった。
普段はクール然としている海斗がこんな反応を見せてくれるのは、自惚れかもしれないがきっと一維にだけだ。
それがとても幸せで、改めて海斗のことが大好きだと感じる。
「一維。俺も、これ。プレゼント」
今度は海斗がポケットから小さな包みを取り出した。
「俺も、一応手作りで・・・その所為でちょっとラッピング下手くそなんだけどさ。淳也みたいに器用にリボン結べねぇや」
髪をぐしゃぐしゃとかきあげながら照れくさそうに言う。
“手作り”というキーワードに一維の胸は踊った。
大好きな海斗が自分のために・・・そう思うと、曲がったリボンの結び目も少ししわの寄った包装紙も全部が愛おしくて、大事な大事な宝物のように見える。
「開けてみて」
海斗に促され、ゆっくりと包みを開ける。
期待感と満足感が体の奥からこみ上げてくる。宝箱を開けるトレジャーハンターは、きっとこんな気持ちなんじゃないかと思った。
「あ・・・これって・・・」
プレゼントの中身が分かると、一維の胸はよりいっそう高鳴った。
シンプルなデザインのシルバーの指輪。それが二つ、サイズ違いで入っていた。
「ペア・・・リング?」
海斗を真っ直ぐに見つめ、確認してみる。
「初めて作ったから、形歪かもしんねーけど・・・」
海斗は頷き、また照れくさそうに頭を掻いた。
「っつーか、それ以前にサイズがダメそうだな・・・」
指輪を手に取り、一維の手と見比べてからがっくりと肩を落とす。
海斗が作ってくれた指輪は、残念ながら一維のどの指よりも大きいようだった。
「作り直してからもう一回ちゃんと・・・」
「ううん、僕これがいい」
指輪を取ろうとする海斗の手を握り、ぶんぶんと首を振る。
「けど・・・ぶかぶかだぞ?」
海斗がバツの悪そうに言った。
「いいの。すっごく嬉しいんだもん。大事にするね」
海斗の手ごと指輪を握りしめる。
照れ屋の海斗は、あまり表立って気持ちを伝えてくれたりはしない。
“ラブラブカップル”という感じではなく、どちらかといえば友達の延長のような関係だ。
だからこそ、ペアリングという恋人らしいプレゼントを海斗が考えてくれたことが本当に嬉しかった。
「海斗、大好き」
真っ直ぐに海斗を見つめ、溢れ出す気持ちを伝える。
言ったしまった後は恥ずかしくなって俯いた。
そして不意に、御剣先生の言葉がよぎる。
(どうしよう・・・“好き”は言えたけど、“すり寄る”って具体的にどうすればいいのか分かんないよ・・・)
海斗の手は握りしめたまま、心の中で頭を抱えた。
(やっぱりちゃんと綾華先生に教えてもらえば良かった・・・)
そんな後悔すら浮かんでくる。
真っ赤な顔で俯いてしまった一維を見て、海斗は宇佐美先生に言われた事を思い返していた。
(何も考えずに手を伸ばせばいい・・・か)
一維にぎゅっと握られている手を見て密かに苦笑する。
その手をゆっくりと引き寄せて、もう片方の手で一維の頬に触れた。
「海斗・・・?」
大きな瞳が海斗を捉える。
熱っぽい視線を交わし合い、どちらからともなく目を閉じた。
ぎこちないキスをする。
初めて感じる唇の柔らかさに、まるで電流が走ったような感覚すら覚えた。
迷いながらも、ゆっくりと舌先で一維の唇に触れる。
一維もまた戸惑いがちに口を開き、海斗の舌を受け入れた。
(すっげぇエロい感触・・・)
互いの舌が触れ合い、濡れた音が響く。
二人して慣れない行為に勝手が分からず、それでも夢中になって舌を絡めた。
そのまま一維の体をゆっくりと押し倒す。
束の間離れた唇からは熱い吐息が漏れた。
「あの・・・背中痛くないか? ベッドの方が良かった? 」
おずおずと、海斗が問いかける。改めて目前の一維を見つめて、緊張が高まっていた。
「ううん、平気だよ」
震えたような声で答える。ひどく緊張しているのは一維も同じようだ。
「そっか・・・」
「ん・・」
もう一度キスをして、一維のセーターの裾を捲る。そしてズボンのベルトに手をかけた。
カチャカチャという金属音が耳につく。手が震えて上手く動かない所為か、外すのに少し手間取った。
(かわいい・・・)
ズボンを下げたことで顔を出したウサギ柄の下着が、ますます海斗の欲情を誘う。
「海斗・・っ・・・ぁ・・」
下着越しに形をなぞるようにして一維自身に触れると、すでに硬くなっていた。
「んっ・・・や・・・下着、汚しちゃうよぉ・・・」
少し手を動かしただけでじわじわと先の方が濡れてくる。
(めちゃくちゃエロい・・・)
思わず息を飲みながらも、一維の制止を聞き入れて手を離した。
「ね、海斗も・・・」
今度は一維が海斗のベルトへと手を伸ばす。
海斗がのし掛かっている体勢のためやりづらそうにしながらもなんとか外れた。
ズボンのチャックを下ろすと、痛いほど勃ちあがっているそれがくっきりと形を現す。
一維の手が少し触れただけで、堪らない刺激となった。
「・・・ぁ・・っ・・ん」
お互いのものを取り出し、擦り付けながら扱き合う。
どちらのものとも分からない先走りの蜜で濡れそぼり、ますます快感が増していった。
自分で慰めるときのように、相手のものを何度も擦り上げる。
互いの表情、体温、声、息遣い、そして与えられる刺激。その全てが高まりへと導いていた。
「か、海斗・・・僕、もう・・・っ・・・」
「俺も、ヤバ・・・」
荒い息をつきながら夢中で口付ける。
舌を絡め合ったところで、二人同時に絶頂を迎えた。
「一維、こっちも・・・」
呼吸の整わないまま、海斗が白濁にまみれた手を一維の後ろへ滑らせる。
「海斗・・・」
快感の余韻に身体がびくりと震えた。
緊張しながらも、初めて身体を繋げるのだという幸福感に満たされ、目を閉じる。
その時だった。
「かずいちゃ~ん、帰ってるの~?」
玄関から響くは母の声。どうやらパートを終えて帰ってきてしまったようだ。
「た、たいへん!」
「ヤバい!」
一維と海斗は顔を見合わせ、大慌てで体を離した。
「ティッシュティッシュ!」
「ズボンズボン!」
バタバタと身支度を整える。
今にもスリッパの足音が階段を上り、一維の部屋へと迫ってきている。
「一維ちゃん? いるの~?」
コンコン、とノックの音。
「おかえりなさい、ママ」
扉を開けて一維は笑顔で答える。
「お邪魔してます」
海斗もひょっこりと顔を出してお辞儀をした。
(ギリギリセーフ・・・)
(ビックリしたぁ・・・)
二人して心臓がバクバクなのは、もはや言うまでもない。
クリスマスは平日だ。ちなみに終業式がある。
そのため、海斗と一維のクリスマスデートはイブのイブ・・・つまり23日にする事にした。
二人で映画を見て、その後昼食を兼ねたケンタッキーを買って一維の家に行く。
一維の母は夕方までパートに出ているため、その間は二人きりでいられるのだ。
一維の部屋は暖色系でまとめられていて、ジェリービーンズ柄のカーテンと飴の形の大きなクッションが可愛らしさを引き立てる。
ここに来るのは三度目なのだが、海斗は未だに緊張してしまう。
一維が毎晩眠っているであろうベッドが視界に入れば、色んな妄想すら掻き立てられた。
「海斗。これ、クリスマスプレゼント」
一維が机の引き出しに入れてあった包みを取り出して、海斗に差し出す。
「あ、ありがとう」
海斗がそれを受け取ったのを確かめてから向かい合わせになって座った。
「開けても良いか?」
期待に満ちた瞳で見つめられ、一維は頷く。海斗がどんな反応をするのか、すごくドキドキした。
「お、マフラーだ」
包みから取り出した海斗の顔が綻ぶ。
試しに巻いてみると、濃紺とグレーの配色が海斗にはとてもよく似合っていて、一維はひとまずホッとした。
「あのね、手編みなんて重くて嫌かなって思ったんだけど・・・でも、やっぱり気持ちのこもったものにしたくて・・・それで・・・」
身を小さくしながら精一杯の気持ちを伝える。
怪訝な顔をされてしまったらどうしようかと思ったが、そんな心配は不要だった。
「手編みなの? マジで? すげー! 俺、毎日巻くから! 」
瞳を輝かせて、頬を高揚させて、堪えきれないという風に笑みを零す。
(良かったぁ、喜んでくれた)
一維も堪らなく嬉しくなった。
普段はクール然としている海斗がこんな反応を見せてくれるのは、自惚れかもしれないがきっと一維にだけだ。
それがとても幸せで、改めて海斗のことが大好きだと感じる。
「一維。俺も、これ。プレゼント」
今度は海斗がポケットから小さな包みを取り出した。
「俺も、一応手作りで・・・その所為でちょっとラッピング下手くそなんだけどさ。淳也みたいに器用にリボン結べねぇや」
髪をぐしゃぐしゃとかきあげながら照れくさそうに言う。
“手作り”というキーワードに一維の胸は踊った。
大好きな海斗が自分のために・・・そう思うと、曲がったリボンの結び目も少ししわの寄った包装紙も全部が愛おしくて、大事な大事な宝物のように見える。
「開けてみて」
海斗に促され、ゆっくりと包みを開ける。
期待感と満足感が体の奥からこみ上げてくる。宝箱を開けるトレジャーハンターは、きっとこんな気持ちなんじゃないかと思った。
「あ・・・これって・・・」
プレゼントの中身が分かると、一維の胸はよりいっそう高鳴った。
シンプルなデザインのシルバーの指輪。それが二つ、サイズ違いで入っていた。
「ペア・・・リング?」
海斗を真っ直ぐに見つめ、確認してみる。
「初めて作ったから、形歪かもしんねーけど・・・」
海斗は頷き、また照れくさそうに頭を掻いた。
「っつーか、それ以前にサイズがダメそうだな・・・」
指輪を手に取り、一維の手と見比べてからがっくりと肩を落とす。
海斗が作ってくれた指輪は、残念ながら一維のどの指よりも大きいようだった。
「作り直してからもう一回ちゃんと・・・」
「ううん、僕これがいい」
指輪を取ろうとする海斗の手を握り、ぶんぶんと首を振る。
「けど・・・ぶかぶかだぞ?」
海斗がバツの悪そうに言った。
「いいの。すっごく嬉しいんだもん。大事にするね」
海斗の手ごと指輪を握りしめる。
照れ屋の海斗は、あまり表立って気持ちを伝えてくれたりはしない。
“ラブラブカップル”という感じではなく、どちらかといえば友達の延長のような関係だ。
だからこそ、ペアリングという恋人らしいプレゼントを海斗が考えてくれたことが本当に嬉しかった。
「海斗、大好き」
真っ直ぐに海斗を見つめ、溢れ出す気持ちを伝える。
言ったしまった後は恥ずかしくなって俯いた。
そして不意に、御剣先生の言葉がよぎる。
(どうしよう・・・“好き”は言えたけど、“すり寄る”って具体的にどうすればいいのか分かんないよ・・・)
海斗の手は握りしめたまま、心の中で頭を抱えた。
(やっぱりちゃんと綾華先生に教えてもらえば良かった・・・)
そんな後悔すら浮かんでくる。
真っ赤な顔で俯いてしまった一維を見て、海斗は宇佐美先生に言われた事を思い返していた。
(何も考えずに手を伸ばせばいい・・・か)
一維にぎゅっと握られている手を見て密かに苦笑する。
その手をゆっくりと引き寄せて、もう片方の手で一維の頬に触れた。
「海斗・・・?」
大きな瞳が海斗を捉える。
熱っぽい視線を交わし合い、どちらからともなく目を閉じた。
ぎこちないキスをする。
初めて感じる唇の柔らかさに、まるで電流が走ったような感覚すら覚えた。
迷いながらも、ゆっくりと舌先で一維の唇に触れる。
一維もまた戸惑いがちに口を開き、海斗の舌を受け入れた。
(すっげぇエロい感触・・・)
互いの舌が触れ合い、濡れた音が響く。
二人して慣れない行為に勝手が分からず、それでも夢中になって舌を絡めた。
そのまま一維の体をゆっくりと押し倒す。
束の間離れた唇からは熱い吐息が漏れた。
「あの・・・背中痛くないか? ベッドの方が良かった? 」
おずおずと、海斗が問いかける。改めて目前の一維を見つめて、緊張が高まっていた。
「ううん、平気だよ」
震えたような声で答える。ひどく緊張しているのは一維も同じようだ。
「そっか・・・」
「ん・・」
もう一度キスをして、一維のセーターの裾を捲る。そしてズボンのベルトに手をかけた。
カチャカチャという金属音が耳につく。手が震えて上手く動かない所為か、外すのに少し手間取った。
(かわいい・・・)
ズボンを下げたことで顔を出したウサギ柄の下着が、ますます海斗の欲情を誘う。
「海斗・・っ・・・ぁ・・」
下着越しに形をなぞるようにして一維自身に触れると、すでに硬くなっていた。
「んっ・・・や・・・下着、汚しちゃうよぉ・・・」
少し手を動かしただけでじわじわと先の方が濡れてくる。
(めちゃくちゃエロい・・・)
思わず息を飲みながらも、一維の制止を聞き入れて手を離した。
「ね、海斗も・・・」
今度は一維が海斗のベルトへと手を伸ばす。
海斗がのし掛かっている体勢のためやりづらそうにしながらもなんとか外れた。
ズボンのチャックを下ろすと、痛いほど勃ちあがっているそれがくっきりと形を現す。
一維の手が少し触れただけで、堪らない刺激となった。
「・・・ぁ・・っ・・ん」
お互いのものを取り出し、擦り付けながら扱き合う。
どちらのものとも分からない先走りの蜜で濡れそぼり、ますます快感が増していった。
自分で慰めるときのように、相手のものを何度も擦り上げる。
互いの表情、体温、声、息遣い、そして与えられる刺激。その全てが高まりへと導いていた。
「か、海斗・・・僕、もう・・・っ・・・」
「俺も、ヤバ・・・」
荒い息をつきながら夢中で口付ける。
舌を絡め合ったところで、二人同時に絶頂を迎えた。
「一維、こっちも・・・」
呼吸の整わないまま、海斗が白濁にまみれた手を一維の後ろへ滑らせる。
「海斗・・・」
快感の余韻に身体がびくりと震えた。
緊張しながらも、初めて身体を繋げるのだという幸福感に満たされ、目を閉じる。
その時だった。
「かずいちゃ~ん、帰ってるの~?」
玄関から響くは母の声。どうやらパートを終えて帰ってきてしまったようだ。
「た、たいへん!」
「ヤバい!」
一維と海斗は顔を見合わせ、大慌てで体を離した。
「ティッシュティッシュ!」
「ズボンズボン!」
バタバタと身支度を整える。
今にもスリッパの足音が階段を上り、一維の部屋へと迫ってきている。
「一維ちゃん? いるの~?」
コンコン、とノックの音。
「おかえりなさい、ママ」
扉を開けて一維は笑顔で答える。
「お邪魔してます」
海斗もひょっこりと顔を出してお辞儀をした。
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これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
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