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世界の危機のその理由は
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たちまち周囲が深い木々に飲み込まれた。
ごつごつとした溶岩の広がる地面に異様な形で木々の根がはびこり、その上に分厚い苔が被っていた。
頭上に広がる木々の枝に遮られ日光が届かないせいで、薄暗い上に湿気が凄い。
深い緑が息苦しい。
そんな中に獣道よりはいくらかマシな道が一本山頂に続いて伸びていた。
殆ど使われていないみたいで、分厚い苔が被われている。
ラザールさんの大きな足が踏みつけるたびに苔の胞子の臭いが鼻先に広がる。
ってか、この人、足速いっ!
いくら小柄だからって人間一人背負っているのに、わたしが早足で歩かないとついていけない。
猫だし、何も持っていないから、少しくらい早足でも何の問題もないんだけど。
よくこのスピードで歩けるなぁ。
どのくらい歩いただろう。
なんか、息が切れてきた。
気がつくと周囲の植生が変わっている。
空高く枝葉を伸ばしていた木々は消えうせ、斜面にへばりつくように人間の腰より低い木がまばらに生えている。
それも、何かに撫でられ押さえつけられているみたいに妙に地面に向かって枝葉がうねる、妙な形。
苔むしていた地面は溶岩の瓦礫が積みあがる。
やがてそれすらもまばらになり、一面の溶岩の瓦礫にごくたまに草がへばりつく。
空気が、薄い。
呼吸が荒くなる。
猫のでもかなり厳しいんだけど、ラザールさんは……
……やっぱり、息が上がっている。
「ラザールさん、少し休みましょうか? 」
申し訳なくて声を掛けてみる。
「……いや、大丈夫だ。
もうすぐそこだ」
ラザールさんが指し示すように顔をあげた。
確かに、山頂はもう、そこに見えていた。
「……その、悪かったな」
ぽつりとラザールさんが呟く。
「へ? 何が?
わたし謝られるようなこと何にもないと思うけど? 」
「すまない、悪かった。
その、お前を捨てるようにジルのところのメイドにそれとなく言ったの俺なんだよ。
ロッタは俺の乳母の孫でさ、その縁で、俺がジルの私宅のメイドに紹介した。
ジルが、役職上、自宅にあまり大人数の使用人を置きたくないって言うから。
掃除洗濯、炊事。何でもできるロッタが適任だと思ったんだ」
ここまでの道のりで体力もかなり消耗した上に、空気が薄いからからザールさんの言葉は少し途切れ途切れだ。
なんでも、ねぇ?
少なくともパンを焼くのだけは苦手みたいだけど。
そこは突っ込まないでおこう。
「そのロッタが、ジルが猫を飼い始めたって泣きついてきたから、つい、ポロっと言っちまったんだよな?
猫なんて気紛れだから、主人の留守にふらぁっと散歩に出て戻ってこなくなるかもしれないし。
馬車とかに潜って昼寝している内に知らずに遠くへ連れ去られてしまうこともあるから、暫く我慢しろって」
なるほどね。
それで、メイドちゃん知恵を働かせちゃったわけだ。
脱出できない荷馬車のコンテナに押し込めちゃえばそのまま、どこぞに連れて行って貰えるって。
主人には、散歩に行って帰ってこないって言えば済む。
ラザールさんに悪気はなくて、単に対処療法としてそう言っただけだったんだろうけど、“裏を返せば”って訳ね。
どっちも悪気があったわけじゃないから始末が悪い。
だからジルさんは誰も攻めないで、わたしを片時も手放さずに連れて歩く目にあったわけだ。
「あいつがまだ小さい頃、生まれた村で一匹の猫の死体が見つかった直後妙な病が流行ってな、村の半数が病に冒されたことがあったんだ。
その時にも猫の呪いじゃないかって噂があって、以来あいつは猫が精神的にダメなんだよ。
それを知っていたから、あんまりにも気の毒で、つい、な」
確かに、もともと猫の呪いがまことしやかに信じられているこの世界じゃ、猫のせいだって思い込む人は多いんだろうけど。
「あのね。
わたしのいた世界だと、それ反対なの」
「反対って? 何がだ? 」
「猫が呪いで病を広げているんじゃないの。
病気の菌を持っているのは鼠でね、鼠を駆除してくれる猫がいなくなることで鼠が大量繁殖して病が広がるケースがあるの。
あ、あくまでもわたしの世界の話で、そのこっちでも同じかどうかはわからないけど。
一応耳に入れておくね」
「ふぅん、そういう考え方もあるわけか」
「考え方の相違じゃなくて、事実なんだけど、ね」
説明するのも面倒だし、こっちの世界の病が向うと全く同じとはいえなからこれ以上は黙っておこう。
多分、なんだけど、この世界の文明の方が時代的にかなり遅れている。
おまけに、魔法なんていう、何でも解決してくれちゃう力を持った人間が少なからずいるから、化学や医学、その他もろもろ解明しなくても解決しちゃうんだよね。
「あ。ほら、あそこだぞ」
顔をあげたラザールさんが言う。
みると一面の溶岩の瓦礫の斜面の少し先に小さな家が建っていた。
「さて、ここでいいか? 」
掘建て小屋に近い粗末な小屋の前で、ラザールさんはわたしの躯を降ろす。
儀式用の祭壇なのか、この辺りでは見られない素材の平らに削った石が敷き詰められ一部が一段高くなっている。
他に人間の姿が見えないから、観光登山客の為に作られた施設でないのは確か。
「ありがとう。
助かりました」
ラザールさんを見上げて軽く頭を下げた。
異様な数のカラスが空で羽を広げ斜面に影を落していた。
「かぁあ!!!(きたよ、来た! 『花嫁』だよ)」
「かぁ(貢ぎものだよ! )」
不気味な鳴き声があたりに響き渡る。
「見ればわかると思うけど、火口はあっち、な」
ラザールさんが視線をそらせて反対方向を指差した。
きっと見たくはないんだろうな。
「なぁ?
お前、やっぱり考え直さないか? 」
不意に言われた。
「別にお前じゃなくてもいいんだろう? 」
「へ? 」
何を今更?
「その、まだ他にもいるだろう、呼ばれたヤツ」
「知って、たんですか? 」
「あ、嫌。
隠したくて隠していたんじゃないんだけどさ。
俺たち護衛は召還現場を見ていたわけじゃなかったから、廃神殿で倒れていたところを保護したって言われたら、それを信じるしかなくて、だな」
護衛ってことは、その香帆が召還された時に近くにいたってことだよね。
「それにこのことは殿下に口止めされていて」
「よく、ジルさんに隠しておけましたよね」
知っていたら香帆があんなことになる前にジルさん絶対、香帆の身柄押えてあんなに悩まなくて済んだと思うんだけど。
それだけ、王子様の言うことは絶対ってことなんだろうな。
「今更、遅いですし。
後でジルさんには謝っておいてくださいね」
「……なんか、俺、ジルに謝ることばっかりじゃね?
ただでさえお前がここに来ることに協力して大目玉確定なのに。
そのうえ、あれと、これ、だろう? 」
「自業自得です」
わざと、つんと顔をあげる。
「その……
ここまでわたしの躯を運んでくれた事には感謝します。けど。
それでジルさんに怒られるのは本当に申し訳なく思っています」
そだっ!
「ごめんなさい、ちょっと頭をこっちに降ろしてください」
「ん? なんだ? 」
言われたことに何の躊躇もなくラザールさんは頭を下げてくれる。
「ちょっと、そのままじっとしていて下さいね」
言ってその額に右の前足の肉球を押し当てて、目を閉じた。
そして、ジルさんが難しい顔で何か言おうとすると邪魔が入る図を想像して、そのイメージを肉球に集め、押し当てた額に押し込む。
「はい、終了」
イメージが終わると肉球を放す。
「なんだ? 」
「嫌味を言われないためのお呪い」
成功するかどうかはわからないけど、上手くいくといいな?
かぁぁ!!!!!
ぐずぐずしていたら頭上でカラスが大声で鳴いた。
「かぁかぁ(あいつら、何をしているんだ? )」
「かあかあかかかか(これ以上もたもたしてたら、王の怒りを買うぞ!)」
口々に言っている。
そうだった、ここに来た目的って、それなんだよね。
「じゃ、そろそろ、行くね」
面と向かって「帰って」って言えないから、とりあえず遠回しに言ってみる。
「じゃ、ちょっと待て。
前に言ったけど、俺はこの先、協力しないからな」
ラザールさんは慌てて立ち上がる。
「うん。わかってる。
ありがとう」
例え猫でも火山の火口に飛び込む図なんて、本当に見たくないんだろうな。
足早にその場を立ち去るラザールさんの背中に最後の声をかけた。
ごつごつとした溶岩の広がる地面に異様な形で木々の根がはびこり、その上に分厚い苔が被っていた。
頭上に広がる木々の枝に遮られ日光が届かないせいで、薄暗い上に湿気が凄い。
深い緑が息苦しい。
そんな中に獣道よりはいくらかマシな道が一本山頂に続いて伸びていた。
殆ど使われていないみたいで、分厚い苔が被われている。
ラザールさんの大きな足が踏みつけるたびに苔の胞子の臭いが鼻先に広がる。
ってか、この人、足速いっ!
いくら小柄だからって人間一人背負っているのに、わたしが早足で歩かないとついていけない。
猫だし、何も持っていないから、少しくらい早足でも何の問題もないんだけど。
よくこのスピードで歩けるなぁ。
どのくらい歩いただろう。
なんか、息が切れてきた。
気がつくと周囲の植生が変わっている。
空高く枝葉を伸ばしていた木々は消えうせ、斜面にへばりつくように人間の腰より低い木がまばらに生えている。
それも、何かに撫でられ押さえつけられているみたいに妙に地面に向かって枝葉がうねる、妙な形。
苔むしていた地面は溶岩の瓦礫が積みあがる。
やがてそれすらもまばらになり、一面の溶岩の瓦礫にごくたまに草がへばりつく。
空気が、薄い。
呼吸が荒くなる。
猫のでもかなり厳しいんだけど、ラザールさんは……
……やっぱり、息が上がっている。
「ラザールさん、少し休みましょうか? 」
申し訳なくて声を掛けてみる。
「……いや、大丈夫だ。
もうすぐそこだ」
ラザールさんが指し示すように顔をあげた。
確かに、山頂はもう、そこに見えていた。
「……その、悪かったな」
ぽつりとラザールさんが呟く。
「へ? 何が?
わたし謝られるようなこと何にもないと思うけど? 」
「すまない、悪かった。
その、お前を捨てるようにジルのところのメイドにそれとなく言ったの俺なんだよ。
ロッタは俺の乳母の孫でさ、その縁で、俺がジルの私宅のメイドに紹介した。
ジルが、役職上、自宅にあまり大人数の使用人を置きたくないって言うから。
掃除洗濯、炊事。何でもできるロッタが適任だと思ったんだ」
ここまでの道のりで体力もかなり消耗した上に、空気が薄いからからザールさんの言葉は少し途切れ途切れだ。
なんでも、ねぇ?
少なくともパンを焼くのだけは苦手みたいだけど。
そこは突っ込まないでおこう。
「そのロッタが、ジルが猫を飼い始めたって泣きついてきたから、つい、ポロっと言っちまったんだよな?
猫なんて気紛れだから、主人の留守にふらぁっと散歩に出て戻ってこなくなるかもしれないし。
馬車とかに潜って昼寝している内に知らずに遠くへ連れ去られてしまうこともあるから、暫く我慢しろって」
なるほどね。
それで、メイドちゃん知恵を働かせちゃったわけだ。
脱出できない荷馬車のコンテナに押し込めちゃえばそのまま、どこぞに連れて行って貰えるって。
主人には、散歩に行って帰ってこないって言えば済む。
ラザールさんに悪気はなくて、単に対処療法としてそう言っただけだったんだろうけど、“裏を返せば”って訳ね。
どっちも悪気があったわけじゃないから始末が悪い。
だからジルさんは誰も攻めないで、わたしを片時も手放さずに連れて歩く目にあったわけだ。
「あいつがまだ小さい頃、生まれた村で一匹の猫の死体が見つかった直後妙な病が流行ってな、村の半数が病に冒されたことがあったんだ。
その時にも猫の呪いじゃないかって噂があって、以来あいつは猫が精神的にダメなんだよ。
それを知っていたから、あんまりにも気の毒で、つい、な」
確かに、もともと猫の呪いがまことしやかに信じられているこの世界じゃ、猫のせいだって思い込む人は多いんだろうけど。
「あのね。
わたしのいた世界だと、それ反対なの」
「反対って? 何がだ? 」
「猫が呪いで病を広げているんじゃないの。
病気の菌を持っているのは鼠でね、鼠を駆除してくれる猫がいなくなることで鼠が大量繁殖して病が広がるケースがあるの。
あ、あくまでもわたしの世界の話で、そのこっちでも同じかどうかはわからないけど。
一応耳に入れておくね」
「ふぅん、そういう考え方もあるわけか」
「考え方の相違じゃなくて、事実なんだけど、ね」
説明するのも面倒だし、こっちの世界の病が向うと全く同じとはいえなからこれ以上は黙っておこう。
多分、なんだけど、この世界の文明の方が時代的にかなり遅れている。
おまけに、魔法なんていう、何でも解決してくれちゃう力を持った人間が少なからずいるから、化学や医学、その他もろもろ解明しなくても解決しちゃうんだよね。
「あ。ほら、あそこだぞ」
顔をあげたラザールさんが言う。
みると一面の溶岩の瓦礫の斜面の少し先に小さな家が建っていた。
「さて、ここでいいか? 」
掘建て小屋に近い粗末な小屋の前で、ラザールさんはわたしの躯を降ろす。
儀式用の祭壇なのか、この辺りでは見られない素材の平らに削った石が敷き詰められ一部が一段高くなっている。
他に人間の姿が見えないから、観光登山客の為に作られた施設でないのは確か。
「ありがとう。
助かりました」
ラザールさんを見上げて軽く頭を下げた。
異様な数のカラスが空で羽を広げ斜面に影を落していた。
「かぁあ!!!(きたよ、来た! 『花嫁』だよ)」
「かぁ(貢ぎものだよ! )」
不気味な鳴き声があたりに響き渡る。
「見ればわかると思うけど、火口はあっち、な」
ラザールさんが視線をそらせて反対方向を指差した。
きっと見たくはないんだろうな。
「なぁ?
お前、やっぱり考え直さないか? 」
不意に言われた。
「別にお前じゃなくてもいいんだろう? 」
「へ? 」
何を今更?
「その、まだ他にもいるだろう、呼ばれたヤツ」
「知って、たんですか? 」
「あ、嫌。
隠したくて隠していたんじゃないんだけどさ。
俺たち護衛は召還現場を見ていたわけじゃなかったから、廃神殿で倒れていたところを保護したって言われたら、それを信じるしかなくて、だな」
護衛ってことは、その香帆が召還された時に近くにいたってことだよね。
「それにこのことは殿下に口止めされていて」
「よく、ジルさんに隠しておけましたよね」
知っていたら香帆があんなことになる前にジルさん絶対、香帆の身柄押えてあんなに悩まなくて済んだと思うんだけど。
それだけ、王子様の言うことは絶対ってことなんだろうな。
「今更、遅いですし。
後でジルさんには謝っておいてくださいね」
「……なんか、俺、ジルに謝ることばっかりじゃね?
ただでさえお前がここに来ることに協力して大目玉確定なのに。
そのうえ、あれと、これ、だろう? 」
「自業自得です」
わざと、つんと顔をあげる。
「その……
ここまでわたしの躯を運んでくれた事には感謝します。けど。
それでジルさんに怒られるのは本当に申し訳なく思っています」
そだっ!
「ごめんなさい、ちょっと頭をこっちに降ろしてください」
「ん? なんだ? 」
言われたことに何の躊躇もなくラザールさんは頭を下げてくれる。
「ちょっと、そのままじっとしていて下さいね」
言ってその額に右の前足の肉球を押し当てて、目を閉じた。
そして、ジルさんが難しい顔で何か言おうとすると邪魔が入る図を想像して、そのイメージを肉球に集め、押し当てた額に押し込む。
「はい、終了」
イメージが終わると肉球を放す。
「なんだ? 」
「嫌味を言われないためのお呪い」
成功するかどうかはわからないけど、上手くいくといいな?
かぁぁ!!!!!
ぐずぐずしていたら頭上でカラスが大声で鳴いた。
「かぁかぁ(あいつら、何をしているんだ? )」
「かあかあかかかか(これ以上もたもたしてたら、王の怒りを買うぞ!)」
口々に言っている。
そうだった、ここに来た目的って、それなんだよね。
「じゃ、そろそろ、行くね」
面と向かって「帰って」って言えないから、とりあえず遠回しに言ってみる。
「じゃ、ちょっと待て。
前に言ったけど、俺はこの先、協力しないからな」
ラザールさんは慌てて立ち上がる。
「うん。わかってる。
ありがとう」
例え猫でも火山の火口に飛び込む図なんて、本当に見たくないんだろうな。
足早にその場を立ち去るラザールさんの背中に最後の声をかけた。
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