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新しい召喚者と国宝級魔術持ち
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「じゃ、僕は寝るから。
お疲れ様」
王宮に戻って馬車を降りると早々にギィさんは消えていった。
「ギュスターヴってば、何のために一緒にいったのかしら? 」
その後ろ姿を目に、ジルさんが呟く。
それ、ジルさんが言う?
何か目的があってついていった筈なのに、結局余計な手出しも口出しも全くさせなかったのはジルさんだったと思うんだけど。
「ねぇ、どういうことだと思う? 」
執務室に入って人払いをするなり、ジルさんは大きな溜息と共にシャンタルさんに訊く。
「どうって言われても……
何故目覚めないかなんて、わたしにはわからないわよ」
シャンタルさんが戸惑った声をあげる。
「そうじゃなくて、あれよ、あれ。
あの眠り姫、絶対マリーだったわよねぇ」
……確かに。
本人が見ても他人には見えなかった。
だけど、あれがわたしだったら、今のわたしはなんなんだろう?
ここに召還された時、完全に猫の姿だったから、猫になっちゃったんだってわたし自身も信じ込んでいたんだけど。
どうして、わたしの躯がわたしの意思のあるところとは別にあるんだろう?
「もしかして、魔女シャンタル。
このこと知っていたとか言わないでしょうね?
知っていてこの間マリーの顔をそう作ったとか」
「するわけないでしょう。
大体あの時はわたしだって驚いたのよ。
めったに使う技じゃないけど、動物を人の姿に見せかける術ってその動物の本来持っている雰囲気と同じような雰囲気の容姿になるはずなのよ。
なのに、あれ、だったんだから」
「でもシャンタル、あの時容姿はあなたのイメージに左右されるって言ってたでしょう?
もしも、あの術を使う前にあなたがあの少女の顔を知っていたら同じ顔になる可能性もあるってことじゃないの」
「だから、言っているでしょう?
知らなかったって」
……なんだかわたしの容姿のことで二人で言い合いを始めてしまった。
「なん! (あの、あのですね!
あれ、多分わたし、だと、思います)」
たまらなくなって思わず声をあげた。
「マーサ? 」
「マリー、なんて? 」
「にゃぅう(その良くわからないんだけど。
その、召還前のわたしの姿にそっくりだったんです)」
「その話、本当なの? 」
わたしの顔を覗き込むシャンタルさんに、大きく頷いてみせる。
「ね? クララック卿。
召還された『花嫁』の姿が召還前と変わっていたなんていう過去の記録あったりしない? 」
「こんどは、何?
ないわよ、そんなの。
そもそも召還されたのが猫だったってだけだって異例中の異例なんだから。
おまけに、一時期に二人なんてのも、異例よ。
本当にもう、今回はイレギュラーが多すぎて、あたしの手に負えなくなりそうなんだから、これ以上問題を持ってこないでくれる? 」
「ちょっと待って、三人よ。
正確には二人と一匹。
しっかりしてよ、クララック卿。
殿下の隠している人物が召還された者なのかどうかを調べに、わざわざシャルーノまでいったんでしょう? 」
「え? あぁ、そうね、そうだったわ」
「結果、もう一人の召還者が出てきてしまったんだもの、殿下の隠している人物が宙に浮いてしまったでしょう?
でも、マーサの言うことを信用すればその娘も召還者ってことじゃないの?
じゃぁ、その娘はどこから来たの? 」
「さぁねぇ……
今頃ギュスターヴが目の色変えて、国中の神殿から上がってきた報告書の不審個所を探していると思うわ。
こっちは、そうねぇ」
ジルさんは書き物机に歩み寄ると、引出しの中から数枚の書類を取り出した。
「あの、ぼんくら殿下の行動からでも調べてみましょうか? 」
書類を手に小首を傾げる。
「どこで殿下があの娘を拾って来たのか。殿下の命で何処かの神殿が召還の事実を隠しているとしても、探し出せるかも知れないでしょう」
そういいながら、ジルさんは取り出した書類を机の上に広げた。
「それは? 」
シャンタルさんが訊く。
「あのぼんくら殿下の、ここ一年ほどの行動記録よ。
次期王位継承者で助かったわぁ。
おかげで、おおよその行動は記録にとってあったのよねぇ」
いそいそと書類を覗き込むジルさんの背後で、ドアがノックされる。
「はい、どうぞぉ! 」
「ジル、お帰り。
どうだった? 」
「なぉん(シャンタル、おかえりー! )」
待っていたようにロイさんがタピーを抱いて入ってきた。
「おまたせ、タピー。
お留守番ご苦労様」
シャンタルさんの声に応えるようにタピーはロイさんの腕を飛び降りる。
シャンタルさんが足元にきたタピーの尻尾の付け根を軽く撫でるとタピーは嬉しそうに喉を鳴らした。
「残念だけど、違ったわ。
他の意味での収穫はあったんだけどね。
それより、ロイ。
あなた、殿下がその『花嫁』らしい少女を連れて来たのって何時あたりか知っていて? 」
「僕もよくは……
そういえば、ジルがマリーちゃんを手に入れて夜会に付き合ってくれなくなった頃からかな?
ジルも憶えがあるだろう?
それ以前に殿下があの女の子をエスコートしているの見たことあった? 」
「そうね、あたしも覚えがないわ。
ただ、その後何時頃からだったのかしら? 」
「それは僕にも詳しくはわからないよ。
君が付き合ってくれなくなって、夜会に行く回数が以前よりぐんと減ったから。
その後すぐだったと思うよ。
殿下が特定の女性を王宮の同じ棟に住まわせて、エスコートもその女性だけになったって噂が流れ始めたの。
少なくともイヴェット嬢との婚約解消の原因になったのはその女性だったはずだから、婚約解消の騒ぎが起きた前だったのは確かなはず…… 」
ロイさんが、思い出すようにしながら口にする。
「じゃぁ、本当にマリーが家に来たのとほぼ同時期ってことじゃない。
その近辺でいいかしら? 」
「何? 何の話? 」
「いえね、殿下が隠しているあの娘の姿を見るようになったのは何時頃からなのかって話。
その辺りに絞って、召還先を探そうと思って」
「じゃ、シャルーノのマイカラス神殿の話は、ギィ殿の思い違いだったってことだね? 」
「それが、そうでもないんだけど。
少なくとも殿下の連れている少女を召還した先じゃなかったのよ。
おかげでまた最初から、やり直し」
「それなら、この辺りはどうかな? 」
何時の間にかジルさんが机に広げた書類を覗き込んでいたロイさんがその中の一枚を取り上げる。
「鷹狩? 」
「日付的にも、国中の神殿で儀式を行っていた日だし。
王都じゃ鷹狩りはできないから、直轄領の狩猟地へ行くだろう?
途中どうしても休憩することになるから、僕達だって神殿の一室を借りるだろう? 」
「そうね。
儀式には星の位置が重要だから、同日同時刻に一斉に儀式をすることになるのよね。国中に散らばる召還スポットはほぼ神殿だし。
狩猟地は人の立入りを制限しているから、村どころか人家一軒建築を許可していないから、どうしてもそうなるのよね」
ジルさんが頷く。
「それが偶然召還時と同時刻に重なったら?
召還者を殿下が気に入って、召還成功の事実を伏せさせてそのまま連れ帰ってきたっていうことも考えられるよね。
殿下は鷹狩の時には邪魔されるのを嫌がって供の数を制限して信用できる人間しか連れて行かないから、殿下が口止めしたら誰も漏らす人間はいないと思うよ? 」
「そうねぇ、じゃ、王都から狩猟場までとその周辺の神殿を……
二つかしら?
至急事情を訊きに向かわせるわ」
ジルさんがようやく顔をあげると、書き物机に座り直しペンを執った。
「じゃ、クララック卿、わたしはこれで失礼するわね」
机に向かってしまったジルさんにひと言かけて、シャンタルさんは言って、タピーを探す。
「ちょっと待っていなさいよ。
まだ、マリーに訊いてもらいたいことがあるの」
ペンを動かす手を止めずに、ジルさんはシャンタルさんを引きとめた。
暫く紙面に向かい何かを書き付けた後、ジルさんは封蝋で止め、呼び鈴を鳴らした。
「……これを、ね。
大至急宛名の神殿に届くように手配して。
それから、殿下が狩や遠征に行くとき、必ずついて行く治癒魔法専門の神官がいたわよね?
それを大至急呼んで欲しいの」
呼び鈴を聞きつけて、すぐに部屋に入ってきた補佐官の人に言いつける。
お疲れ様」
王宮に戻って馬車を降りると早々にギィさんは消えていった。
「ギュスターヴってば、何のために一緒にいったのかしら? 」
その後ろ姿を目に、ジルさんが呟く。
それ、ジルさんが言う?
何か目的があってついていった筈なのに、結局余計な手出しも口出しも全くさせなかったのはジルさんだったと思うんだけど。
「ねぇ、どういうことだと思う? 」
執務室に入って人払いをするなり、ジルさんは大きな溜息と共にシャンタルさんに訊く。
「どうって言われても……
何故目覚めないかなんて、わたしにはわからないわよ」
シャンタルさんが戸惑った声をあげる。
「そうじゃなくて、あれよ、あれ。
あの眠り姫、絶対マリーだったわよねぇ」
……確かに。
本人が見ても他人には見えなかった。
だけど、あれがわたしだったら、今のわたしはなんなんだろう?
ここに召還された時、完全に猫の姿だったから、猫になっちゃったんだってわたし自身も信じ込んでいたんだけど。
どうして、わたしの躯がわたしの意思のあるところとは別にあるんだろう?
「もしかして、魔女シャンタル。
このこと知っていたとか言わないでしょうね?
知っていてこの間マリーの顔をそう作ったとか」
「するわけないでしょう。
大体あの時はわたしだって驚いたのよ。
めったに使う技じゃないけど、動物を人の姿に見せかける術ってその動物の本来持っている雰囲気と同じような雰囲気の容姿になるはずなのよ。
なのに、あれ、だったんだから」
「でもシャンタル、あの時容姿はあなたのイメージに左右されるって言ってたでしょう?
もしも、あの術を使う前にあなたがあの少女の顔を知っていたら同じ顔になる可能性もあるってことじゃないの」
「だから、言っているでしょう?
知らなかったって」
……なんだかわたしの容姿のことで二人で言い合いを始めてしまった。
「なん! (あの、あのですね!
あれ、多分わたし、だと、思います)」
たまらなくなって思わず声をあげた。
「マーサ? 」
「マリー、なんて? 」
「にゃぅう(その良くわからないんだけど。
その、召還前のわたしの姿にそっくりだったんです)」
「その話、本当なの? 」
わたしの顔を覗き込むシャンタルさんに、大きく頷いてみせる。
「ね? クララック卿。
召還された『花嫁』の姿が召還前と変わっていたなんていう過去の記録あったりしない? 」
「こんどは、何?
ないわよ、そんなの。
そもそも召還されたのが猫だったってだけだって異例中の異例なんだから。
おまけに、一時期に二人なんてのも、異例よ。
本当にもう、今回はイレギュラーが多すぎて、あたしの手に負えなくなりそうなんだから、これ以上問題を持ってこないでくれる? 」
「ちょっと待って、三人よ。
正確には二人と一匹。
しっかりしてよ、クララック卿。
殿下の隠している人物が召還された者なのかどうかを調べに、わざわざシャルーノまでいったんでしょう? 」
「え? あぁ、そうね、そうだったわ」
「結果、もう一人の召還者が出てきてしまったんだもの、殿下の隠している人物が宙に浮いてしまったでしょう?
でも、マーサの言うことを信用すればその娘も召還者ってことじゃないの?
じゃぁ、その娘はどこから来たの? 」
「さぁねぇ……
今頃ギュスターヴが目の色変えて、国中の神殿から上がってきた報告書の不審個所を探していると思うわ。
こっちは、そうねぇ」
ジルさんは書き物机に歩み寄ると、引出しの中から数枚の書類を取り出した。
「あの、ぼんくら殿下の行動からでも調べてみましょうか? 」
書類を手に小首を傾げる。
「どこで殿下があの娘を拾って来たのか。殿下の命で何処かの神殿が召還の事実を隠しているとしても、探し出せるかも知れないでしょう」
そういいながら、ジルさんは取り出した書類を机の上に広げた。
「それは? 」
シャンタルさんが訊く。
「あのぼんくら殿下の、ここ一年ほどの行動記録よ。
次期王位継承者で助かったわぁ。
おかげで、おおよその行動は記録にとってあったのよねぇ」
いそいそと書類を覗き込むジルさんの背後で、ドアがノックされる。
「はい、どうぞぉ! 」
「ジル、お帰り。
どうだった? 」
「なぉん(シャンタル、おかえりー! )」
待っていたようにロイさんがタピーを抱いて入ってきた。
「おまたせ、タピー。
お留守番ご苦労様」
シャンタルさんの声に応えるようにタピーはロイさんの腕を飛び降りる。
シャンタルさんが足元にきたタピーの尻尾の付け根を軽く撫でるとタピーは嬉しそうに喉を鳴らした。
「残念だけど、違ったわ。
他の意味での収穫はあったんだけどね。
それより、ロイ。
あなた、殿下がその『花嫁』らしい少女を連れて来たのって何時あたりか知っていて? 」
「僕もよくは……
そういえば、ジルがマリーちゃんを手に入れて夜会に付き合ってくれなくなった頃からかな?
ジルも憶えがあるだろう?
それ以前に殿下があの女の子をエスコートしているの見たことあった? 」
「そうね、あたしも覚えがないわ。
ただ、その後何時頃からだったのかしら? 」
「それは僕にも詳しくはわからないよ。
君が付き合ってくれなくなって、夜会に行く回数が以前よりぐんと減ったから。
その後すぐだったと思うよ。
殿下が特定の女性を王宮の同じ棟に住まわせて、エスコートもその女性だけになったって噂が流れ始めたの。
少なくともイヴェット嬢との婚約解消の原因になったのはその女性だったはずだから、婚約解消の騒ぎが起きた前だったのは確かなはず…… 」
ロイさんが、思い出すようにしながら口にする。
「じゃぁ、本当にマリーが家に来たのとほぼ同時期ってことじゃない。
その近辺でいいかしら? 」
「何? 何の話? 」
「いえね、殿下が隠しているあの娘の姿を見るようになったのは何時頃からなのかって話。
その辺りに絞って、召還先を探そうと思って」
「じゃ、シャルーノのマイカラス神殿の話は、ギィ殿の思い違いだったってことだね? 」
「それが、そうでもないんだけど。
少なくとも殿下の連れている少女を召還した先じゃなかったのよ。
おかげでまた最初から、やり直し」
「それなら、この辺りはどうかな? 」
何時の間にかジルさんが机に広げた書類を覗き込んでいたロイさんがその中の一枚を取り上げる。
「鷹狩? 」
「日付的にも、国中の神殿で儀式を行っていた日だし。
王都じゃ鷹狩りはできないから、直轄領の狩猟地へ行くだろう?
途中どうしても休憩することになるから、僕達だって神殿の一室を借りるだろう? 」
「そうね。
儀式には星の位置が重要だから、同日同時刻に一斉に儀式をすることになるのよね。国中に散らばる召還スポットはほぼ神殿だし。
狩猟地は人の立入りを制限しているから、村どころか人家一軒建築を許可していないから、どうしてもそうなるのよね」
ジルさんが頷く。
「それが偶然召還時と同時刻に重なったら?
召還者を殿下が気に入って、召還成功の事実を伏せさせてそのまま連れ帰ってきたっていうことも考えられるよね。
殿下は鷹狩の時には邪魔されるのを嫌がって供の数を制限して信用できる人間しか連れて行かないから、殿下が口止めしたら誰も漏らす人間はいないと思うよ? 」
「そうねぇ、じゃ、王都から狩猟場までとその周辺の神殿を……
二つかしら?
至急事情を訊きに向かわせるわ」
ジルさんがようやく顔をあげると、書き物机に座り直しペンを執った。
「じゃ、クララック卿、わたしはこれで失礼するわね」
机に向かってしまったジルさんにひと言かけて、シャンタルさんは言って、タピーを探す。
「ちょっと待っていなさいよ。
まだ、マリーに訊いてもらいたいことがあるの」
ペンを動かす手を止めずに、ジルさんはシャンタルさんを引きとめた。
暫く紙面に向かい何かを書き付けた後、ジルさんは封蝋で止め、呼び鈴を鳴らした。
「……これを、ね。
大至急宛名の神殿に届くように手配して。
それから、殿下が狩や遠征に行くとき、必ずついて行く治癒魔法専門の神官がいたわよね?
それを大至急呼んで欲しいの」
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