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婚約破棄イベントってよくあることなんでしょうか?
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……何処かで聞いたような展開だなぁ。
何の落ち度もないのに、いきなり悪役の濡れ衣着せられて婚約破棄のご令嬢。
ラノベや乙女ゲームのあるあるだよね。
「今のところ王子サイドの話しか聞けていないから、ご令嬢サイドの話を聞きたいんだけど、肝心のご令嬢が姿を消してしまってね」
ロイさんは困惑気味に眉根を寄せた。
あ~、それね。
多分、田舎とか下町で予め準備していたカフェとか開店させて、悠悠自適にスローライフ満喫してるわ。
でもって、元婚約者との共通の友人とか自分付きの執事とかとくっつくんだよね。
もしくは自分を振った王子様込みの王室に復讐とか。
ご本人はお妃様になれなくてもハッピーエンドのフラグ立っているんだから、何もわざわざ探さなくてもいいんじゃない?
のほほん、と考える。
「……このままだと、侯爵令嬢の全面的な落ち度ってことになって、侯爵家が取り潰される」
ぽそっと、ロイさんが呟いた。
いいんじゃな、くない!
目を見開いて飛び起きた。
「うなぁ、なぁ(そんなの、あんまり可哀想すぎる!)」
「あら、マリー?
どうしたの? 」
可哀想だから探してあげてって言いたいんだけどな。
どうしたらジルさんに伝わるか。
とりあえずジルさんの座った椅子の足元まで行ってその顔を見上げる。
「もう、甘えっ子さんねぇ」
ジルさんは足元に来たあたしに手を伸ばして抱き上げて、お膝に抱え込む。
「それで今、ご令嬢の行方を躍起になって探しているんだけど、心当たりが全くなくてね」
ロイさんは溜息を漏らした。
セオリー通りなら、心当たりがある。
じゃないにしても、生粋の箱入りのお嬢様が何の準備もなくいきなり家出して親にも簡単に見つからずに暮らしているなんて思えない。
ここはやっぱり匿ってくれる人がいるか、偽名で家一軒くらい用意していると思う。
「それで、あたしにもご令嬢捜索に手を貸せって? 」
「話が早くて助かるよ。
イヴェット嬢が見つかるのが今日になるか、明日になるか、あるいはもっと先になるか。
だけど、陛下をはじめ頭の古い連中が痺れを切らし始めていてね。
ジルにはその時間稼ぎをしてもらいたいんだ」
「そのくらいのことなら協力しないでもないけど。
正直陛下とそのご家族のことになると、あたしは管轄外だから」
「いいよ。
今は少しでも抑止力が欲しいんだ。
君がのらりくらりと時間を稼いでくれれば、その間に何とかする」
「わかったわ、そのくらいなら何とかする。
こっちでも、心当たりを探してみるわね」
「そうしてくれると助かるよ」
うっとりと思わず見とれてしまうような、色気たっぷりの笑みを浮べて帰っていった。
「参ったわねぇ」
ロイさんが来た三日後、三日ぶりに登城したジルさんは机の上に置かれていた一枚の書類を目にするととたんに頭を抱え込んだ。
「なぅん(どうしたの? ジルさん)」
わたしじゃどうにもならないのはわかっているけど、見たことのないジルさんの表情に思わず訊いてしまった。
「来ちゃったのよ、早速。
王族不敬罪による侯爵家の爵位剥奪許可証」
ジルさんも行き詰まっているんだろう?
話の通じないわたし相手に呟いて、書類をひらひらさせる。
「ここにね、あたしのサインをすれば本当に通っちゃうのよねぇ。
サインをしなければ、お偉いさんが煩いほど日参してくるのは確実だし」
ジルさんは書類の一部を指差した。
「本当、どこに行っちゃったのかしら?
イヴェット嬢」
大きな溜息と共に呟かれると同時にドアが乱暴に開く。
「ジリアン! 」
ロイさんが、青い顔色で飛び込んできた。
「来てるわよ。
もう、今日にでもサインしなさいって」
手にしたままだったさっきの書類をロイさんに突きつけた。
「それで、ご令嬢は? 見つかって? 」
「いや、まだ何の手がかりも……
王都や観光地のホテルや乳母の実家、侯爵家の別荘。
とにかくご令嬢の行きそうなところは全部まわったんだけどね」
ロイさんも溜息をつく。
あーあ、何やってんだか。
そのご令嬢とは結んでも結びつかないようなところに潜伏しているんだから見つかるものも見つからないんじゃない。
お嬢様達は男性が考えているよりずっと逞しくて強かなんだから。
大人しく潜伏なんかしていなくて、今頃大っぴらに商売してるわよ。
きっとあまりにも大っぴら過ぎて目に入らないんだろうなぁ。
もっとも協力者はいるはずだから、ご令嬢失踪前と様子が変わった使用人の誰かの素行を探ればすぐにわかるんだろうけど。
あーもどかしい。
どんなに頭の中で考えたって、ジルさん達にその案を伝える術がないんだもん。
言葉は通じないし、字はかろうじて読めても書けないし。
「せめて、ここにタピーがいてくれたらなぁ」
溜息混じりに呟いた。
「俺様がどうかしたって? 」
突然背後から声をかけられて飛び上がる。
「タタタタ、タピー!
どうしてここに? 」
振り返ると全身真っ黒なイケメンさんの牡猫がちんまりと座っている。
「何驚いてるんだよ? 」
「だって足音もしないのに突然背後から声掛けられたら、びっくりするに決まっているじゃないの? 」
「そんなの猫の常識だろう?
お前莫迦か?
それで、オレ様がどうしたって? 」
「あ、うん。
通訳してもらいたいなぁって。
シャンタルさんは? 」
「シャンタル?
あそこ」
タピーが鼻で指し示す先に、ジルさんに挨拶しているシャンタルさんの姿がある。
全く猫の足音はともかく、シャンタルさんが入ってきたことにも気がつかないなんて、わたし本当に抜けているなぁ。
「あら、マーサ!
元気だった? 」
わたしの視線が自分に向いていることに気がついてシャンタルさんが声をあげた。
「どう? 字を読むお勉強は進んでる?
今日はね、いいもの持ってきたのよ。
はい、これ! 」
シャンタルサンはこの世界でいうところのアルファベットの一覧が書かれた紙を差し出した。
これはありがたい。
まえから欲しかったのよね。
「ちょっと、シャンタル!
あたしのマリーを化け猫に仕込まないでよね? 」
「あら、マーサが字を書けるようになったら便利よ。
本当は喋れるほうが便利だけど、字が読み書きできるってだけで、意思疎通ができるようになるんだから」
そうだ、その意思疎通!
「ね、タピー。
ちょっとお願いしていい? 」
わたしはタピーに顔を寄せる。
「何だよ? 」
「あのね、わたしの言うこと、シャンタルさんに通訳してくれない? 」
正直タピーの通訳は難しい単語を端折られるから、完璧じゃないんだけど。
それでも何もしないよりマシ。
「いいけど? 」
タピーは嬉しそうに髭をピンとはる。
「ありがと! 」
「にゃにゃにゃにゃにゃーん(おい、シャンタル、コイツがなんだかゴシュジンに伝えたいことがあるんだってさ)
なうぁ(手伝ってやってくれるか? )」
「いいけど、何? 」
シャンタルさんが首をかしげる。
「あのね、今ジルさん達が悩んでいる、失踪令嬢のことなんだけど。
探している方向が違うと思うの。
深窓のご令嬢が普通に行きそうな場所じゃなくて、反対の行かなさそうな場所探すほうがいいんじゃないかな?
下町や片田舎で新しく開店したカフェとかペンション探してみたらどうかなって」
「なぁ? カフェって何だ?
ペンションって美味いのか? 」
タピーにははじめての単語だったらしくて、通訳途中で訊いてくる。
「カフェはお茶を飲めるところ、ペンションは小さなホテルのことなんだよ」
「なんだ、どっちにしろ猫の入れないところかよ」
タピーは少しがっかりしたみたい。
さすが魔女の使い魔。この黒猫さん、世間で自分達がどう思われているかしっかり理解している。
「マーサはどうしてそう思うの? 」
ジルさんに伝える前にシャンタルさんが訊いてくる。
「なぁぁ…… (えーと)」
さすがにラノベの受け売りだとは言えないか。
「心当たりのところ探していないんだから、普通じゃ考えつかない場所にいるんじゃないかなぁ? って思ったの」
「なるほどね。
でも新規オープンのお店って言うのは? 」
「お嬢様だもの、人に使われるより自分がオーナーになるほうが自然かなって。
資金はあるはずだし」
「マーサ、そんな知識どこから仕入れてくるの? 」
とか何とかいいながら、シャンタルさんはジルさんに話をしてくれる。
何の落ち度もないのに、いきなり悪役の濡れ衣着せられて婚約破棄のご令嬢。
ラノベや乙女ゲームのあるあるだよね。
「今のところ王子サイドの話しか聞けていないから、ご令嬢サイドの話を聞きたいんだけど、肝心のご令嬢が姿を消してしまってね」
ロイさんは困惑気味に眉根を寄せた。
あ~、それね。
多分、田舎とか下町で予め準備していたカフェとか開店させて、悠悠自適にスローライフ満喫してるわ。
でもって、元婚約者との共通の友人とか自分付きの執事とかとくっつくんだよね。
もしくは自分を振った王子様込みの王室に復讐とか。
ご本人はお妃様になれなくてもハッピーエンドのフラグ立っているんだから、何もわざわざ探さなくてもいいんじゃない?
のほほん、と考える。
「……このままだと、侯爵令嬢の全面的な落ち度ってことになって、侯爵家が取り潰される」
ぽそっと、ロイさんが呟いた。
いいんじゃな、くない!
目を見開いて飛び起きた。
「うなぁ、なぁ(そんなの、あんまり可哀想すぎる!)」
「あら、マリー?
どうしたの? 」
可哀想だから探してあげてって言いたいんだけどな。
どうしたらジルさんに伝わるか。
とりあえずジルさんの座った椅子の足元まで行ってその顔を見上げる。
「もう、甘えっ子さんねぇ」
ジルさんは足元に来たあたしに手を伸ばして抱き上げて、お膝に抱え込む。
「それで今、ご令嬢の行方を躍起になって探しているんだけど、心当たりが全くなくてね」
ロイさんは溜息を漏らした。
セオリー通りなら、心当たりがある。
じゃないにしても、生粋の箱入りのお嬢様が何の準備もなくいきなり家出して親にも簡単に見つからずに暮らしているなんて思えない。
ここはやっぱり匿ってくれる人がいるか、偽名で家一軒くらい用意していると思う。
「それで、あたしにもご令嬢捜索に手を貸せって? 」
「話が早くて助かるよ。
イヴェット嬢が見つかるのが今日になるか、明日になるか、あるいはもっと先になるか。
だけど、陛下をはじめ頭の古い連中が痺れを切らし始めていてね。
ジルにはその時間稼ぎをしてもらいたいんだ」
「そのくらいのことなら協力しないでもないけど。
正直陛下とそのご家族のことになると、あたしは管轄外だから」
「いいよ。
今は少しでも抑止力が欲しいんだ。
君がのらりくらりと時間を稼いでくれれば、その間に何とかする」
「わかったわ、そのくらいなら何とかする。
こっちでも、心当たりを探してみるわね」
「そうしてくれると助かるよ」
うっとりと思わず見とれてしまうような、色気たっぷりの笑みを浮べて帰っていった。
「参ったわねぇ」
ロイさんが来た三日後、三日ぶりに登城したジルさんは机の上に置かれていた一枚の書類を目にするととたんに頭を抱え込んだ。
「なぅん(どうしたの? ジルさん)」
わたしじゃどうにもならないのはわかっているけど、見たことのないジルさんの表情に思わず訊いてしまった。
「来ちゃったのよ、早速。
王族不敬罪による侯爵家の爵位剥奪許可証」
ジルさんも行き詰まっているんだろう?
話の通じないわたし相手に呟いて、書類をひらひらさせる。
「ここにね、あたしのサインをすれば本当に通っちゃうのよねぇ。
サインをしなければ、お偉いさんが煩いほど日参してくるのは確実だし」
ジルさんは書類の一部を指差した。
「本当、どこに行っちゃったのかしら?
イヴェット嬢」
大きな溜息と共に呟かれると同時にドアが乱暴に開く。
「ジリアン! 」
ロイさんが、青い顔色で飛び込んできた。
「来てるわよ。
もう、今日にでもサインしなさいって」
手にしたままだったさっきの書類をロイさんに突きつけた。
「それで、ご令嬢は? 見つかって? 」
「いや、まだ何の手がかりも……
王都や観光地のホテルや乳母の実家、侯爵家の別荘。
とにかくご令嬢の行きそうなところは全部まわったんだけどね」
ロイさんも溜息をつく。
あーあ、何やってんだか。
そのご令嬢とは結んでも結びつかないようなところに潜伏しているんだから見つかるものも見つからないんじゃない。
お嬢様達は男性が考えているよりずっと逞しくて強かなんだから。
大人しく潜伏なんかしていなくて、今頃大っぴらに商売してるわよ。
きっとあまりにも大っぴら過ぎて目に入らないんだろうなぁ。
もっとも協力者はいるはずだから、ご令嬢失踪前と様子が変わった使用人の誰かの素行を探ればすぐにわかるんだろうけど。
あーもどかしい。
どんなに頭の中で考えたって、ジルさん達にその案を伝える術がないんだもん。
言葉は通じないし、字はかろうじて読めても書けないし。
「せめて、ここにタピーがいてくれたらなぁ」
溜息混じりに呟いた。
「俺様がどうかしたって? 」
突然背後から声をかけられて飛び上がる。
「タタタタ、タピー!
どうしてここに? 」
振り返ると全身真っ黒なイケメンさんの牡猫がちんまりと座っている。
「何驚いてるんだよ? 」
「だって足音もしないのに突然背後から声掛けられたら、びっくりするに決まっているじゃないの? 」
「そんなの猫の常識だろう?
お前莫迦か?
それで、オレ様がどうしたって? 」
「あ、うん。
通訳してもらいたいなぁって。
シャンタルさんは? 」
「シャンタル?
あそこ」
タピーが鼻で指し示す先に、ジルさんに挨拶しているシャンタルさんの姿がある。
全く猫の足音はともかく、シャンタルさんが入ってきたことにも気がつかないなんて、わたし本当に抜けているなぁ。
「あら、マーサ!
元気だった? 」
わたしの視線が自分に向いていることに気がついてシャンタルさんが声をあげた。
「どう? 字を読むお勉強は進んでる?
今日はね、いいもの持ってきたのよ。
はい、これ! 」
シャンタルサンはこの世界でいうところのアルファベットの一覧が書かれた紙を差し出した。
これはありがたい。
まえから欲しかったのよね。
「ちょっと、シャンタル!
あたしのマリーを化け猫に仕込まないでよね? 」
「あら、マーサが字を書けるようになったら便利よ。
本当は喋れるほうが便利だけど、字が読み書きできるってだけで、意思疎通ができるようになるんだから」
そうだ、その意思疎通!
「ね、タピー。
ちょっとお願いしていい? 」
わたしはタピーに顔を寄せる。
「何だよ? 」
「あのね、わたしの言うこと、シャンタルさんに通訳してくれない? 」
正直タピーの通訳は難しい単語を端折られるから、完璧じゃないんだけど。
それでも何もしないよりマシ。
「いいけど? 」
タピーは嬉しそうに髭をピンとはる。
「ありがと! 」
「にゃにゃにゃにゃにゃーん(おい、シャンタル、コイツがなんだかゴシュジンに伝えたいことがあるんだってさ)
なうぁ(手伝ってやってくれるか? )」
「いいけど、何? 」
シャンタルさんが首をかしげる。
「あのね、今ジルさん達が悩んでいる、失踪令嬢のことなんだけど。
探している方向が違うと思うの。
深窓のご令嬢が普通に行きそうな場所じゃなくて、反対の行かなさそうな場所探すほうがいいんじゃないかな?
下町や片田舎で新しく開店したカフェとかペンション探してみたらどうかなって」
「なぁ? カフェって何だ?
ペンションって美味いのか? 」
タピーにははじめての単語だったらしくて、通訳途中で訊いてくる。
「カフェはお茶を飲めるところ、ペンションは小さなホテルのことなんだよ」
「なんだ、どっちにしろ猫の入れないところかよ」
タピーは少しがっかりしたみたい。
さすが魔女の使い魔。この黒猫さん、世間で自分達がどう思われているかしっかり理解している。
「マーサはどうしてそう思うの? 」
ジルさんに伝える前にシャンタルさんが訊いてくる。
「なぁぁ…… (えーと)」
さすがにラノベの受け売りだとは言えないか。
「心当たりのところ探していないんだから、普通じゃ考えつかない場所にいるんじゃないかなぁ? って思ったの」
「なるほどね。
でも新規オープンのお店って言うのは? 」
「お嬢様だもの、人に使われるより自分がオーナーになるほうが自然かなって。
資金はあるはずだし」
「マーサ、そんな知識どこから仕入れてくるの? 」
とか何とかいいながら、シャンタルさんはジルさんに話をしてくれる。
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