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シンデレラの赤いリボン
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しおりを挟む傍らの背丈よりやや高いコーン状に整えられたイチイのトピアリーの真上に真っ白な小さな猫が登って縮こまり震えている。
「猫? 」
睫をしばたかせ、その姿を暫く見つめる。
猫は完全に怯えきっていてどう見ても自分で降りられるようには思えない。
「っと…… 」
周囲を見渡し、ヴィクトリアはため息をついた。
どうしていいのかわからない。
トピアリーの真上は少しだけ高くて、ヴィクトリアが手を伸ばしても届かない。
一昔前の自分なら、トピアリーが痛むことなど考えずに登って手を差し伸べるところなのだが。
すでに木登りのできる身軽な子供の肉体は消えうせている。
おまけに窮屈なドレスに思いっきりコルセットを絞められたこの状態では、両手を頭上にまで上げるのさえ骨が折れる思いだ。
しかも、城内の庭園にあるトピアリーと言うことで始末が悪い。
子供の頃ならまだしも、今のヴィクトリアが傷つけたらどんなお咎めがあるか……
かといって、見つけてしまった以上猫をこのままにしておくこともできない。
散々迷った挙句、ヴィクトリアはトピアリーに手を掛けた。
「おいで……
ここまででいいから、下りておいで…… 」
頭上の猫に向かってそっと呼びかけてみる。
だけど、猫は動くそぶりも見せない。
せめてミルクとかクッキーとか、何か猫をおびき寄せるものでも持っていればよかったのだけど、あいにくと、というより当然そんなもの何も持ち合わせていない。
登るのは無理だけど……
トピアリーに片手をかけたまま、もう一つの手を思いっきり伸ばしてみる。
「トリア?
何を! 」
咎めるような声に振り返るとハーランの姿があった。
「あの、猫がね…… 」
「猫? 」
男はその言葉に眉を寄せた。
「そう、あの子。
下りられないみたいで…… 」
言いながらトリアはトピアリーの上を指差した。
小さな猫はその先端にまだしがみついている。
「犬にでも追われたか? 」
ハーランはヴィクトリアの指差した先に視線を移し呟く。
「時々、運動に放した猟犬がこっちまで来てしまうことがあるから。
大丈夫だ。
そのうちに下りてくる」
次いで視線をヴィクトリアに戻した。
「でも、あんなに震えているのに、放って置けって言うの? 」
「あのな、君、猫飼ったことないのか? 」
呆れたように言う。
「うん、母がね。猫嫌いなの。
だから納屋や食糧倉庫には居るみたいなのだけど、飼ったって言う実感はないの」
ヴィクトリアは答えた。
「猫なんてそんなものだよ。
追われた対象が完全に消えて暫くすれば自分で下りてくる。
万が一落ちても怪我はしないから。
それに、あの興奮した状態のところに手を出したら引っ掻かれる」
言っているうちに猫はそろそろとトピアリーに手を伸ばし、軽々した身のこなしで地面に飛び降りた。
「な、言ったとおりだろ? 」
少し得意そうな笑顔を浮かべると足元をすり抜けようとした猫を掴み上げた。
「飼い猫だな、これ」
首根っこを乱暴に掴んだ真っ白な猫を視線の高さまで持ち上げると言う。
猫は急所を抑えられたことで手足を垂らしたままおとなしくなる。
泥も埃も全くついていない真っ白な被毛。
首には真紅のリボンを巻いていた。
「お城の猫じゃないの? 」
ハーランに持ち上げられた猫を覗き込んでヴィクトリアは訊く。
広大な城内の敷地にはキッチンをはじめ食糧倉庫に厩等、ネズミの発生する場所が沢山ある。
だから猫がいても不思議はないしネズミよけの為に率先して飼っている筈。
「ああ、確か。
こういう真っ白なのはいなかった筈」
首を捻って記憶をよみがえらせるような仕草をした後ハーランは答える。
「じゃ、どこから? 」
城の敷地は広いから、近隣の民家から迷い込んだとも思えない。
だけどこのいかにも手が入った清潔そうな毛皮や首のリボン、それに抱き上げられても逃げるそぶりを見せない人なれした様子から、明らかに飼い猫で……
「だれか、ここに滞在しているレディのペットとかだな」
ハーランが首を捻ったまま呟く。
「猫なんて連れてきて良かったの? 」
「禁じてはいなかったはずだ。
こいつ、こんなに小さいなりして成猫だし、多分人為的に交配されて創られたのだと思う。
そんな猫、普通にうろうろしている筈、ないしな。
もっとも、手が掛かるし。実際につれてきたレディがいるとは聞いてないけど」
言いながら、ハーランはヴィクトリアに猫を手渡す。
「え? 何? 」
ふいに手の中に入ってきたふわふわな毛玉の手触りに驚きながらヴィクトリアはそれを落とさないように抱きとめた。
猫はハーランの言うとおり普通のサイズとちがい、仔猫のように小さくて軽かった。だけど、頬の辺りが膨らんだ丸顔で仔猫の顔つきではない。
「悪いけど、君、訊いて来てくれるか? 」
「わたし…… が? 」
「俺がレディ達の個室のある階にいけると思うのかよ」
言われれば確かにそのとおりだ。
「じゃあ、お預かりします」
ヴィクトリアは腕の中にある猫の暖かさを確かめるように抱きしめて頬擦りする。
「それにしても、木の上の赤いリボンどうしてそんなに好きなんだよ? 」
「え? 」
ハーランの言葉にヴィクトリアは睫をしばたかせる。
「それ、」
ハーランは小猫の首に巻かれた真紅のリボンを指差した。
「前にも紅いリボンだっただろ?
風に飛ばされて木の枝に引っかかったリボン、どうしても取るんだって駄々捏ねて…… 」
「もしかして憶えていてくれたの? 」
まさか、憶えていてもらえるなんて思わなかった……
「そりゃ、メイドが止めるのも聞かずに平気で木に登る小さなお嬢さんを忘れろって方が無理ってもんだ。
君くらいの身分になるとあんまり物に執着しないだろ。
そういう裕福な家のお嬢さんが、たかが一本のリボンを大事にするのも不思議だったし。
手の届かないところにいってしまった物を、危険を冒してまで取ろうとするのが印象に残ってた」
「それは……
宝物だったから」
ヴィクトリアは小さく呟く。
何故だろう、子供の頃から鮮やかな真紅の色が大好きだった。
だけど、瞳と髪の色に合わないからといつでもブルーのドレスを着せられブルーのリボンを結ばれた。
そんな時、どういういきさつかは憶えていないけど、手にした緋色のリボン……
それが嬉しくて、嬉しくて仕方なくて。
あの日、王宮に出仕した父に付いてきたときに、結んであった髪から解け風に飛ばされた。
そういえばあの時のリボンどうしたんだけっけ?
確か気が動転して、それで持って帰ってくるのを忘れて、家で大泣きした。
メイドや乳母に「後で取ってきてくれる」となだめられ……
その先の記憶がない。
だけど、そのリボンは今手元にないことから、きっと戻ってこなかったか戻ってきた後どこか、孤児院の子供にでもあげてしまったのかも知れない。
そして……
それからは思い出が、一番の宝物になった。
「じゃ、あの花ハーラン様から? 」
先日部屋に届いた花束の贈り主が未だに特定できていなかった。
ヴィクトリアは目を見開く。
「ごめんなさい、わたしお礼もいえなくて…… 」
次いで恥ずかしさに顔に血が上り肩を竦める。
いただき物をしてすぐにお礼がいえなかったなんて、きっと無作法な娘だって思われたに違いない。
「あの…… 今更ながら、ありがとう。
お礼が遅くなってしまってごめんなさい」
真っ赤になった顔を見られたくなくて視線を落としたまま、呟くように言う。
「気にするな、別にいいって。
てっきりリボンでわかるかと思ったから、カードもつけなかったのは俺の方だし。
何も返事がないってことは忘れてしまったんだと思ってた」
「忘れてなんて…… ただ…… 」
「ただ、どうかしたか? 」
ハーランが言いかけてやめてしまったヴィクトリアの顔を覗き込むようにして訊いてくる。
ただ、男の人だから、リボンの色なんて些細なこと、すでにハーランは忘れているか、もしくは最初から憶えていないとばかり思っていた。
「本当にごめんなさい」
まさか、相手が忘れていたと思い込んでいたなんて言えるわけもなく、謝る。
「こっちこそ、悪い。
あのリボン、いつか返そうと思っていたのに、その…… 」
「もしかして、あのリボン持っていてくれたの? 」
トリアは目を見開く。
あの行方不明になったリボンが、まさかハーランの手元にあったなんて思ってもみなかった。
「ああ、君すごく大切そうにしていたから。
ただ、その、長い間仕舞っておいたらどこかに行ってしまって。
本当に申し訳ない。
新しいリボンじゃ代わりにならないかも知れないけど」
「ううん。すっごく嬉しかったの。
お花も……
本当にありがとう」
トリアは男の顔を見上げると笑顔を向けた。
まさか、花がオマケだったなんて。
どうりでリボンが豪華過ぎるわけだ。
「そんなに喜ばれるようなことしてないよ。
リボンをなくしてしまったのはこっちだし」
男は照れているかのように視線を泳がせた。
「じゃ、わたしこの子の飼い主さん、心当たりないか聞いてきますね」
建物の近くまで来ると、ヴィクトリアは足を速め一足先に出てハーランに向き直って言った。
「じゃ、頼む。
それでも飼い主が見つからなかったら、俺が預かるから、連れてこいよ」
「うん、ありがとう」
ヴィクトリアは小猫を抱きしめたまま、建物の中へ駆け込んだ。
「まずはパーラーかな? 」
長い廊下を歩きながらヴィクトリアは小猫に囁きかけた。
パーラーなら、いつも何人かが集まってお茶をしたり、針を動かしながらおしゃべりしたりしている。
一人一人の部屋を訪ねるよりよほど効率がいい。
「あなたのご主人様いるといいわね」
猫の頭を撫でながら、もう一度囁きかけてドアを開ける。
「あら、トリア。どうかして? 」
近づいてくる人影に気がついたようにシャーロットが顔をあげた。
「ね、この子の飼い主さん、知らない? 」
促すように、腕の中の猫に視線を移す。
「猫、ですの? 」
シャーロットが顔をしかめた。
「どうしてこのような物がここに? 」
さも嫌だといいたそうに取り出したハンカチで口元を抑えるとあからさまに身体を遠ざける。
「今、お庭で保護したんだけど」
「いいえ。
わたくしどもにはさっぱり…… 」
シャーロットの向かいに座っていた少女が答えてくれる。
「可愛い子ね、飼い猫? 」
その隣の少女はそっと小猫に手を伸ばすと小さな頭を撫でる。
その間にシャーロットは部屋を出て行ってしまった。
「そう、ありがとう。
飼い猫みたいだから、どなたかご存知ないかなって思ったのだけど……
お邪魔をしてごめんなさい」
シャーロットのほかにもあからさまに嫌そうな顔をした少女に配慮し、ヴィクトリアは慌ててパーラーを出た。
「嫌われちゃったみたいだね」
小猫に語りかけながらステアケースを上る。
本当はもう少し誰かの話を訊いてみたかったのだけど。
シャーロットに限らず、生き物が嫌いな人間もいるのだから仕方がない。
上階のギャラリーを通り抜け、その先へ急ごうとした時、裏の階段へ下がる途中のメイドとすれ違った。
「あら? 」
すれ違い様壁際により足を止めたメイドの視線がヴィクトリアの腕の中に注がれ、話し掛けるでもなく呟かれた。
「ね、この猫の飼い主、知ってたりする? 」
下がろうとしたメイドを呼び止め訊いてみる。
「はい、恐らくなんですが、イリーナお嬢様のお連れになった猫かと……
あちらでは専属のメイドを連れてきておりますから、直に見たことはございませんが、確か白い小猫をお連れになっていらっしゃるというお話です。
伺って参りましょうか? 」
「ん、いいわ。
わたしが直接訊いてみる。
お部屋、どこだったかしら? 」
「下の階のステアケース右脇です」
「ありがとう」
メイドと別れた後、ヴィクトリアは教えられた部屋のドアをノックした。
「はい…… 」
ドアを開けると見慣れない髪型のメイドが顔を出す。
「レディ・イリーナ居ます? 」
肩の辺りで切りそろえられた髪はヴィクトリアの経験からすると尼僧のようだ。
国が違うとメイドのいでたちも違うのかもしれない。
そんなことを思いながら、言葉が通じるのかどきどきしながら訊いてみる。
「イリーナ様なら……
まぁ、スノー・ベル! 」
ヴィクトリアの腕の中に収まった小猫を目にメイドが大きな声をあげた。
「やっぱり、こちらの猫だったの? 」
「ええ、お部屋から出さないようにときつく言われていたのですが、うっかり開けていた窓から逃げられてしまって……
イリーナ様は今探しに出ていらっしゃるんです。
どこに居たんですか? 」
メイドは予想に反してごく普通にこの国の言葉ですらすらと言う。
「庭のトピアリーの上で降りられなくなっていたの」
「それはありがとうございました」
差し出した小猫を受け取りながらメイドは頭を下げた。
「じゃ、わたしはこれで。
良かったね、ご主人様のところに戻れて。
もう逃げ出すんじゃないわよ」
メイドと、次いで猫に言ってヴィクトリアは部屋を出る。
「お待ちください、お名前お伺いしていいですか? 」
「ううん、そんな名乗るようなことしてないし」
「ですが、お名前も訊いておかなかったとなれば、わたくしがお嬢様に叱られますから」
メイドはあたりまえのことを言う。
「お礼なら庭師の人に言って」
息を吐きながら言うと、ヴィクトリアはその部屋を後にする。
「えっと、この辺りだと思うんだけどな」
弾む足取りで中庭に出ると、ヴィクトリアは人影を探す。
この時間にはいつでもここで見かけている……
「どこ? 」
呟いてもう一度あちこちを見渡してみる。
だけど、今日に限ってその姿が見出せない。
猫の飼い主が見つかったことを報告しておきたかったのに。
「飼い主が見つからなかったら連れてこい」
そう言ってくれた時に、どうしてどこに連れて行けばいいのか訊かなかったのだろう。
今更思っても仕方がないけど……
幸いなのは猫を飼い主に返せたこと。
でなければシャーロットのあの様子では、今夜は小猫と一緒にパーラーで過ごすことになったかもしれない。
軽く息を漏らすと、晩餐の時間を告げる鐘が城内に響き渡った。
「いけない、行かなくちゃ! 」
今から着替えをしてとなると、急がなければまた遅刻してしまう。
ヴィクトリアは自室へと足を向けた。
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