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羽馬渓谷編
第115話 見切って余った小一時間
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「結局プランシュ、自分で運転できなかった……。ねえ、待ち合わせ場所まで歩いて行くんなら、もう出発したほうがいいかな?」
「あ、そのことなら、二人乗り連結部品を取り付けるから。コニーは僕の後ろに乗ってね」
「お、それなら湖の見回り当番で乗り慣れてる俺に任せろ。すぐ設置する」
ん? そんな部品があるのか?
「……コニーの安全が一番だからな……うん……エタンに任せよう」
「エタン、ありがとう! じゃあ、よろしくお願いします」
「おう!」
エタンが前籠から収納箱を取り出し、準備に取り掛かった。
「……ところで。その部品は初対面のときは積んでなかったの?」
「積んでたよ。でも、さっきも言ったでしょう? コニーの安全が第一だって。
あのときの『おヌル様』は憔悴しきって見えたからね。救護背負子を僕は提案したんだ。
ふふ、気持ちよさそうにコニーは僕の背中で寝てたし、間違った選択じゃなかったでしょう?」
た、確かに……。
あんときは気が張ってただけで、正直もうふらふら限界だった。
「そうだね。知らない男性の背に、なんて恥ずかしかったけど、思い切っておんぶしてもらって良かったよ。寒かったのがほっこり温まってきて、気持ちよくて思わず寝ちゃったもん。その節は大変お世話になりました、あはは」
「どういたしまして。もう今は『知らない男性』じゃないから、恥ずかしがらずにいつでもどうぞ」
うっ! ちょっと揶揄うような、イタズラな微笑みを浮かべる顔もやっぱイケメンだな、クレール。
私たちは、タピルランの練習に早々見切りをつけたので、小一時間予定が空いた。
そこで、お昼ご飯は向こうでピクニックすることを提案してみたら、二人ともいいね! って賛成してくれた。
なのでそれぞれが、それぞれの準備を手分けしてすることとなった。
「じゃあコニー、中入ろっか」
「あ、待って。ねえねえ。この辺の草って馬が食べても大丈夫?」
クローバーや、オオバコに見える下草を指差し、クレールに聞いた。
「地球では、クローバーに似たカタバミは、シュウ酸が多く含まれるから馬にあげちゃダメなんだよ。ほうれん草もね。
キャベツや菜の花やブロッコリーとかの油菜科も疝痛を引き起こすって言われてるの。
こっちではどうかな? あと羽馬も同じかな?」
「コニーは乗れるだけじゃなくて、馬という生き物に随分と慣れ親しんでいたんだね。
うん。いまコニーの言ったことについては、こっちの馬も羽馬も同じだよ。
この裏庭は借りた羽馬を放牧で待機させたりすることもあるから、有害なものはないよ。あと彼らは賢いから、自身に害なすものは察知して食べないね」
「そっか。私ちょっと摘んでいくから、クレールは先に戻ってて」
「ん、じゃあそうさせてもらうね。でもエタンが部屋に戻るときは一緒に戻るんだよ?」
「はーい。ほんのちょこっとだけですぐ終わるから大丈夫。またあとでね~」
クレールは家の中へと入っていった。
自走プランシュがダメとなった今や。
今後王都へ行くには、私的には特注自転車か、羽馬が有力候補だ。
ここはいっちょ、羽馬様の機嫌取りを用意したい。
パッと草を詰み終え、エタンにお先に~って声をかけて、私もキッチンへと向かう。
時間があまりないから、ピクニックメニューどうしよっかな。
今日届いたパンに、冷蔵庫にあるもの適当に挟むだけでもいっか。
♢
ベーコンを5ミリ厚に切って、フライパンを中火に。
フライパンに滲み出しすぎたベーコンの余分な油を、キッチンペーパーがないのでティッシュで拭き取ったり、ひっくり返ししたりしつつ、パンの作業をする。
バゲットを、私用に小さいの二つ、男子用に大きいの四つ、ぶつ切りスタンバイ。
三個は横に切れ目を、残りは上に切れ目。
断面に、昨日の手作りマスタードマヨネーズを塗ろう。
仕上がったカリカリベーコンは、ザルの上で脂を切るように並べておく。
♢
冷蔵庫で一昨日見つけた、ガラスに入った朝食セットみたいな三つを出す。
一つめの入れ物。
ハムとチーズは、横切りパンに挟む、終わり!
時短もそうだけど、ちょこっとずつ味見したら、素材がとっても美味しいんだもん。
シンプルに旨~い。
♢
たっぷりのカリカリベーコン、スライスした白マッシュルームを上切りパンに挟む。
二つめの入れ物、レタスは現地で、と。
蜜蝋布に包む。
三つめの入れ物のプチトマトは半切り、塩胡椒、ワインビネガー&オリーブオイル少々で混ぜて、小瓶詰める。
食べる前に載せよう。
♢
上部に塗り卵がしてある艶っと焼き色がついた、黄色め生地の丸っこい小ぶりのパンを、確か朝見たような。
うん、これこれ。
一個を手に取って、上四分の三のとこを切り落とし、中身をほじくって食べてみる。
ふふ、やっぱりそうだ。
バターのいい匂い、卵の黄色、糖分多めのせいで濃い焼き色。
ブリオッシュ系かなぁと思ったんだよね~。
甘パンにぴったり。
常温で柔めておいたアレに蜂蜜を入れて、水分を拭き取って角切りにしたコレをボウルで混ぜて……。
ほじくったとこに詰め、上部の切り落としたパンをかぶせ戻して……完成!
♦︎
飲み物用には、昨日の小粒青レモンと、さっきの角切りのやつとそのシロップを瓶に詰めて。
大きい水筒にはあらかじめ、氷を入れて行こう。
ミントが途中で入手できると最高だけどな。
早めにすることを終えて合流したクレールに、でき上がったサンドイッチをしまってもらってる間に。
私は今日のメインのオヤツ作りし~ようっと!
【次回予告 第116話 にゃんすきー】
さて、あの人からお手紙が届いてるようです(*゚▽゚*)
「あ、そのことなら、二人乗り連結部品を取り付けるから。コニーは僕の後ろに乗ってね」
「お、それなら湖の見回り当番で乗り慣れてる俺に任せろ。すぐ設置する」
ん? そんな部品があるのか?
「……コニーの安全が一番だからな……うん……エタンに任せよう」
「エタン、ありがとう! じゃあ、よろしくお願いします」
「おう!」
エタンが前籠から収納箱を取り出し、準備に取り掛かった。
「……ところで。その部品は初対面のときは積んでなかったの?」
「積んでたよ。でも、さっきも言ったでしょう? コニーの安全が第一だって。
あのときの『おヌル様』は憔悴しきって見えたからね。救護背負子を僕は提案したんだ。
ふふ、気持ちよさそうにコニーは僕の背中で寝てたし、間違った選択じゃなかったでしょう?」
た、確かに……。
あんときは気が張ってただけで、正直もうふらふら限界だった。
「そうだね。知らない男性の背に、なんて恥ずかしかったけど、思い切っておんぶしてもらって良かったよ。寒かったのがほっこり温まってきて、気持ちよくて思わず寝ちゃったもん。その節は大変お世話になりました、あはは」
「どういたしまして。もう今は『知らない男性』じゃないから、恥ずかしがらずにいつでもどうぞ」
うっ! ちょっと揶揄うような、イタズラな微笑みを浮かべる顔もやっぱイケメンだな、クレール。
私たちは、タピルランの練習に早々見切りをつけたので、小一時間予定が空いた。
そこで、お昼ご飯は向こうでピクニックすることを提案してみたら、二人ともいいね! って賛成してくれた。
なのでそれぞれが、それぞれの準備を手分けしてすることとなった。
「じゃあコニー、中入ろっか」
「あ、待って。ねえねえ。この辺の草って馬が食べても大丈夫?」
クローバーや、オオバコに見える下草を指差し、クレールに聞いた。
「地球では、クローバーに似たカタバミは、シュウ酸が多く含まれるから馬にあげちゃダメなんだよ。ほうれん草もね。
キャベツや菜の花やブロッコリーとかの油菜科も疝痛を引き起こすって言われてるの。
こっちではどうかな? あと羽馬も同じかな?」
「コニーは乗れるだけじゃなくて、馬という生き物に随分と慣れ親しんでいたんだね。
うん。いまコニーの言ったことについては、こっちの馬も羽馬も同じだよ。
この裏庭は借りた羽馬を放牧で待機させたりすることもあるから、有害なものはないよ。あと彼らは賢いから、自身に害なすものは察知して食べないね」
「そっか。私ちょっと摘んでいくから、クレールは先に戻ってて」
「ん、じゃあそうさせてもらうね。でもエタンが部屋に戻るときは一緒に戻るんだよ?」
「はーい。ほんのちょこっとだけですぐ終わるから大丈夫。またあとでね~」
クレールは家の中へと入っていった。
自走プランシュがダメとなった今や。
今後王都へ行くには、私的には特注自転車か、羽馬が有力候補だ。
ここはいっちょ、羽馬様の機嫌取りを用意したい。
パッと草を詰み終え、エタンにお先に~って声をかけて、私もキッチンへと向かう。
時間があまりないから、ピクニックメニューどうしよっかな。
今日届いたパンに、冷蔵庫にあるもの適当に挟むだけでもいっか。
♢
ベーコンを5ミリ厚に切って、フライパンを中火に。
フライパンに滲み出しすぎたベーコンの余分な油を、キッチンペーパーがないのでティッシュで拭き取ったり、ひっくり返ししたりしつつ、パンの作業をする。
バゲットを、私用に小さいの二つ、男子用に大きいの四つ、ぶつ切りスタンバイ。
三個は横に切れ目を、残りは上に切れ目。
断面に、昨日の手作りマスタードマヨネーズを塗ろう。
仕上がったカリカリベーコンは、ザルの上で脂を切るように並べておく。
♢
冷蔵庫で一昨日見つけた、ガラスに入った朝食セットみたいな三つを出す。
一つめの入れ物。
ハムとチーズは、横切りパンに挟む、終わり!
時短もそうだけど、ちょこっとずつ味見したら、素材がとっても美味しいんだもん。
シンプルに旨~い。
♢
たっぷりのカリカリベーコン、スライスした白マッシュルームを上切りパンに挟む。
二つめの入れ物、レタスは現地で、と。
蜜蝋布に包む。
三つめの入れ物のプチトマトは半切り、塩胡椒、ワインビネガー&オリーブオイル少々で混ぜて、小瓶詰める。
食べる前に載せよう。
♢
上部に塗り卵がしてある艶っと焼き色がついた、黄色め生地の丸っこい小ぶりのパンを、確か朝見たような。
うん、これこれ。
一個を手に取って、上四分の三のとこを切り落とし、中身をほじくって食べてみる。
ふふ、やっぱりそうだ。
バターのいい匂い、卵の黄色、糖分多めのせいで濃い焼き色。
ブリオッシュ系かなぁと思ったんだよね~。
甘パンにぴったり。
常温で柔めておいたアレに蜂蜜を入れて、水分を拭き取って角切りにしたコレをボウルで混ぜて……。
ほじくったとこに詰め、上部の切り落としたパンをかぶせ戻して……完成!
♦︎
飲み物用には、昨日の小粒青レモンと、さっきの角切りのやつとそのシロップを瓶に詰めて。
大きい水筒にはあらかじめ、氷を入れて行こう。
ミントが途中で入手できると最高だけどな。
早めにすることを終えて合流したクレールに、でき上がったサンドイッチをしまってもらってる間に。
私は今日のメインのオヤツ作りし~ようっと!
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さて、あの人からお手紙が届いてるようです(*゚▽゚*)
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