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光の湖畔編
第95話 日本酒試飲からのぉ〜
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今日の献立を調整する為に、日本酒を試飲してみよう。
まずは香り、は、そんなに立ち上らないタイプ。
でも、控えめながらもお米と乳酸菌の香りがしっかりする。
ごく……ん。
最初のあたりは、はっきりした輪郭。
口の中で柔らかに純米酒らしい、炊いた米のもつ滋味深い甘みを感じる。
そして飲み込んだあと、引きにキレがある。
酸度もしっかりとして濃厚。
シャープでもフルーティーでもない醇酒。
なんにも書いてないってことは、山廃とか存在しなくて、当然のように生酛造りってことかもしれない。
芳醇でいて、糖度よりもキリッとしたあと口。
ふむふむ。
これなら、貯蔵室で思ってたことプラス……。
とりあえず冷蔵庫で冷やしとくか。
♦︎
やかんでお湯を沸かしてる間に、バター25グラムを薄くスライスして、ボウルへ重ならないように貼り付ける。
卵も四個全部常温に出す。
頭に配合のグラム数まで浮かぶって、なんて便利なんだ。
まずはエスプレッソの粉を使って、ドリップコーヒーを淹れ、空のボウルにあける。
氷水の上に浮かべて急いで冷まし、キューブ状の製氷皿の中にそれを流し込んで、冷凍庫へ。
♦︎
濡れたふるいでは困る作業から、順番にしていこう。
まず最初に、薄力粉を40グラム量ってふるう。
次はレバーパテの缶詰を裏濾して、冷蔵庫へっと。
♦︎
昼ごはんの時ちょっと拗ねてたから、夜はエタンに焦点を当てた料理を作らないとね。
エタンの持ってきたイタリアっぽい食材からチョイス。
茶色い料理、タプナード作ろう。
ブラックオリーブ、ツナ缶、ケイパー、月桂樹は筋とって細かく刻んで。
フードプロセッサーに全部入れスイッチオン。
半分をオーブンシートに取り出して。
残りにオリーブが浸かってた汁を少々入れ、フードプロセッサーを再度回してペースト状にする。
そこにオリーブオイル、胡椒は多めに加え、もっかいオン。
今日はニンニクの在庫なし、と。
しっとりバージョンは瓶に入れて、別の日のために取っておく。冷蔵庫で2週間ぐらいもつからね。
オーブンシートに取り出しといたポロポロは薄く広げて、100度ぐらいのオーブンでとりあえず焼いてみようかな。
♦︎
クレールに出してもらったパロミノ酒を、ほんの少し試飲。
明るい、淡い金色。
辛口シャープなスッキリタイプで、「フィノ」に近い。
香ばしいような匂いは樽からくるものかな?
軽やかで心地良い爽快な後味。
食前酒はこれにして、前菜に繋げてこう。
さっきの裏漉したレバーパテに、生クリームとパロミノ酒を入れ、樹脂ベラで混ぜ塩胡椒。
スープ用の深めの皿の真ん中に一掬い載せ、楕円形にちょい平たくする。
それを3皿やって、皿を冷蔵庫へ。
三掬いぐらい、油紙の上に厚さ1センチ程度に四角く伸ばして、バットに載せ冷凍庫へ。
残りはココットに入れ、ラップがわりに油紙を小さく切ってをぴっちり表面にはる。
これは違う日に食べるためとっておく。
♦︎
卵を一個割って、卵黄を手でそっと掬い、ココットに移し、乾燥防止にお皿で蓋をしておく。
これはマヨネーズ用だから後で。
ボウルの常温に出しておいたバターを、指でぷすり。
うん、薄くスライスしておいたから、もう柔らかくていい状態になってる。
バターに粉を一度に入れ、全体的に粉残りがないように、木ベラがわりに樹脂ベラで切り混ぜ、大小の破片みたくする。
ちょっとずつ卵白……と思ったらドゥルン、と結構な量が一度に入った。
あ、日本の卵みたく卵白のタンパクが張りすぎだな、こりゃ。
ってことは、また卵白様をお世話せねばならないかも……
よく混ぜ、残りも数回に分け入れて、全部混ざり終えたら、そこにパルミジャーノレッジャーノに似てるやつを削って入れ、チーズ味にする。
胡椒も挽いて混ぜたら生地完成。
シートに薄く1ミリぐらいに樹脂ベラで広げる。
とりあえず160度で、6分+6分焼こう。
♦︎
ポーチドエッグ。
ふつふつと沸いている湯にお酢を入れ、予め器に一個割っておいた卵を、とぅるんと白身で黄身を包むイメージで投入。
三分ほど茹でる。
時間差一分で二個めを。
このゴージャスな時計じゃなくて、キッチンタイマーが欲しいな。
そんで食べ物作る時は、ごめんなさいだけど、時計はつけてたくないや。
おたまで救って氷水へ。
ふきんの上に置いて水切り。
次も取り出して、同じようにラスト一個も茹でる。
ポーチドエッグの白身のベロンとしたとこは切り落として、楕円形の可愛い状態にする。
冷蔵庫で準備していた皿を出し、レバーパテの上に載せる。
切り落とした白身は……
あー、食べちゃえ、ちゅるん、もぐもぐ。
昨日の細かく切っておいた野菜の残り、ズッキーニ、パプリカ、新たにカブとシブレットも切って、周りに散らす。
冷凍庫に入れといた、半凍りのレバーも同じようなサイズに切ってそれも散らす。
冷蔵庫でまたスタンバイ。
残しておいた海老を、少しのお湯で蒸し茹でして、身はあとで違う料理に使うから、お皿に避けとく。
その茹で汁と昨日の海老蟹汁の残りを合わせ、昨日よりゼラチンを減らして、ゆるゆるのアスピックジュレを作る。
それをざっと冷やして、パロミノ酒を加えて。
塩で味を整えたら、ポーチドエッグの周りにそーとかけて……
前菜の完成~!
♦︎
残りの生姜を、昼よりも意識して出来るだけ薄切りにしてから針切りに。
冷水に放ち、それごと冷蔵庫へ。
醤油は……とペロっと舐めたら「普通の醤油」で安心した。
醤油、酒、をはかり、地下で見つけたパイナップル缶詰を開けて3枚、ミキサーに入れて回す。
このタレ、簡単で美味しいんだよね~!
『ピンポーン』
誰だろう?
「ただいまー」
あ! エタンだ。
お出迎えしよ~!!
【次回予告 第96話 おかえりエタン!】
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
53話にて。シェリー酢っぽい「パロミノ酢』の話題の中でちょこっと登場した『パロミノ酒』。今回はそれを使用。
作中『フィノに近い』コニーのセリフですが、モデルのシェリー酒は大きく4タイプに分かれていて、その一つの事を指しています。
𐩢𐩺 おまけコラム 𐩢𐩺
【生酛造り】とは
乳酸菌を添加して酒母を造る「速醸酛』が明治時代に生まれ、それが今の主流です。
それに対し。
一から育てた天然の乳酸を使った酒母を『生酛」と呼びます。
淡麗系ではなく、力強いどっしりした味わいになります。
米や米麹や水を桶の中に入れて、液体状になるまですり潰し、空気中や蔵の壁、天井など自然に自生する乳酸菌を取り入れ、乳酸菌の繁殖を待ちます。
冷気を利用する必要があるため、すり潰し攪拌作業は厳寒期の深夜に長ければ丸一日、2~3時間ごとに行われ、蔵人にとって過酷な作業となります。
これを『山卸』と呼びます。
『山廃』とは、生酛作りから派生したもので、『山卸』しない作り方です。
では混ぜずに誰が乳酸菌を作るのか?
原材料の蒸し米、水、麹の「麹」が勝手にしてくれることが明治45年ごろ発見検証され、大変だから混ぜなくても良くないか? 失敗リスクもあるし……山卸を廃止したことから、そう呼ばれました。(より良い米や精米機、でんぷんを糖に変える力の強い麹の発見など、諸所の進展あってこそですが)
また、前話で書かれていた火入れ酒とは。
加熱して酵母の働きを止めているお酒で、常温保存ができます。
。。。。。。
す、すみません~
イラスト描き上がったんですが、よくよくこの先を読んだら、98話の挿絵にした方が流れ的により良いみたいです。
お待たせしたのにごめんなさい~!!!
まずは香り、は、そんなに立ち上らないタイプ。
でも、控えめながらもお米と乳酸菌の香りがしっかりする。
ごく……ん。
最初のあたりは、はっきりした輪郭。
口の中で柔らかに純米酒らしい、炊いた米のもつ滋味深い甘みを感じる。
そして飲み込んだあと、引きにキレがある。
酸度もしっかりとして濃厚。
シャープでもフルーティーでもない醇酒。
なんにも書いてないってことは、山廃とか存在しなくて、当然のように生酛造りってことかもしれない。
芳醇でいて、糖度よりもキリッとしたあと口。
ふむふむ。
これなら、貯蔵室で思ってたことプラス……。
とりあえず冷蔵庫で冷やしとくか。
♦︎
やかんでお湯を沸かしてる間に、バター25グラムを薄くスライスして、ボウルへ重ならないように貼り付ける。
卵も四個全部常温に出す。
頭に配合のグラム数まで浮かぶって、なんて便利なんだ。
まずはエスプレッソの粉を使って、ドリップコーヒーを淹れ、空のボウルにあける。
氷水の上に浮かべて急いで冷まし、キューブ状の製氷皿の中にそれを流し込んで、冷凍庫へ。
♦︎
濡れたふるいでは困る作業から、順番にしていこう。
まず最初に、薄力粉を40グラム量ってふるう。
次はレバーパテの缶詰を裏濾して、冷蔵庫へっと。
♦︎
昼ごはんの時ちょっと拗ねてたから、夜はエタンに焦点を当てた料理を作らないとね。
エタンの持ってきたイタリアっぽい食材からチョイス。
茶色い料理、タプナード作ろう。
ブラックオリーブ、ツナ缶、ケイパー、月桂樹は筋とって細かく刻んで。
フードプロセッサーに全部入れスイッチオン。
半分をオーブンシートに取り出して。
残りにオリーブが浸かってた汁を少々入れ、フードプロセッサーを再度回してペースト状にする。
そこにオリーブオイル、胡椒は多めに加え、もっかいオン。
今日はニンニクの在庫なし、と。
しっとりバージョンは瓶に入れて、別の日のために取っておく。冷蔵庫で2週間ぐらいもつからね。
オーブンシートに取り出しといたポロポロは薄く広げて、100度ぐらいのオーブンでとりあえず焼いてみようかな。
♦︎
クレールに出してもらったパロミノ酒を、ほんの少し試飲。
明るい、淡い金色。
辛口シャープなスッキリタイプで、「フィノ」に近い。
香ばしいような匂いは樽からくるものかな?
軽やかで心地良い爽快な後味。
食前酒はこれにして、前菜に繋げてこう。
さっきの裏漉したレバーパテに、生クリームとパロミノ酒を入れ、樹脂ベラで混ぜ塩胡椒。
スープ用の深めの皿の真ん中に一掬い載せ、楕円形にちょい平たくする。
それを3皿やって、皿を冷蔵庫へ。
三掬いぐらい、油紙の上に厚さ1センチ程度に四角く伸ばして、バットに載せ冷凍庫へ。
残りはココットに入れ、ラップがわりに油紙を小さく切ってをぴっちり表面にはる。
これは違う日に食べるためとっておく。
♦︎
卵を一個割って、卵黄を手でそっと掬い、ココットに移し、乾燥防止にお皿で蓋をしておく。
これはマヨネーズ用だから後で。
ボウルの常温に出しておいたバターを、指でぷすり。
うん、薄くスライスしておいたから、もう柔らかくていい状態になってる。
バターに粉を一度に入れ、全体的に粉残りがないように、木ベラがわりに樹脂ベラで切り混ぜ、大小の破片みたくする。
ちょっとずつ卵白……と思ったらドゥルン、と結構な量が一度に入った。
あ、日本の卵みたく卵白のタンパクが張りすぎだな、こりゃ。
ってことは、また卵白様をお世話せねばならないかも……
よく混ぜ、残りも数回に分け入れて、全部混ざり終えたら、そこにパルミジャーノレッジャーノに似てるやつを削って入れ、チーズ味にする。
胡椒も挽いて混ぜたら生地完成。
シートに薄く1ミリぐらいに樹脂ベラで広げる。
とりあえず160度で、6分+6分焼こう。
♦︎
ポーチドエッグ。
ふつふつと沸いている湯にお酢を入れ、予め器に一個割っておいた卵を、とぅるんと白身で黄身を包むイメージで投入。
三分ほど茹でる。
時間差一分で二個めを。
このゴージャスな時計じゃなくて、キッチンタイマーが欲しいな。
そんで食べ物作る時は、ごめんなさいだけど、時計はつけてたくないや。
おたまで救って氷水へ。
ふきんの上に置いて水切り。
次も取り出して、同じようにラスト一個も茹でる。
ポーチドエッグの白身のベロンとしたとこは切り落として、楕円形の可愛い状態にする。
冷蔵庫で準備していた皿を出し、レバーパテの上に載せる。
切り落とした白身は……
あー、食べちゃえ、ちゅるん、もぐもぐ。
昨日の細かく切っておいた野菜の残り、ズッキーニ、パプリカ、新たにカブとシブレットも切って、周りに散らす。
冷凍庫に入れといた、半凍りのレバーも同じようなサイズに切ってそれも散らす。
冷蔵庫でまたスタンバイ。
残しておいた海老を、少しのお湯で蒸し茹でして、身はあとで違う料理に使うから、お皿に避けとく。
その茹で汁と昨日の海老蟹汁の残りを合わせ、昨日よりゼラチンを減らして、ゆるゆるのアスピックジュレを作る。
それをざっと冷やして、パロミノ酒を加えて。
塩で味を整えたら、ポーチドエッグの周りにそーとかけて……
前菜の完成~!
♦︎
残りの生姜を、昼よりも意識して出来るだけ薄切りにしてから針切りに。
冷水に放ち、それごと冷蔵庫へ。
醤油は……とペロっと舐めたら「普通の醤油」で安心した。
醤油、酒、をはかり、地下で見つけたパイナップル缶詰を開けて3枚、ミキサーに入れて回す。
このタレ、簡単で美味しいんだよね~!
『ピンポーン』
誰だろう?
「ただいまー」
あ! エタンだ。
お出迎えしよ~!!
【次回予告 第96話 おかえりエタン!】
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
53話にて。シェリー酢っぽい「パロミノ酢』の話題の中でちょこっと登場した『パロミノ酒』。今回はそれを使用。
作中『フィノに近い』コニーのセリフですが、モデルのシェリー酒は大きく4タイプに分かれていて、その一つの事を指しています。
𐩢𐩺 おまけコラム 𐩢𐩺
【生酛造り】とは
乳酸菌を添加して酒母を造る「速醸酛』が明治時代に生まれ、それが今の主流です。
それに対し。
一から育てた天然の乳酸を使った酒母を『生酛」と呼びます。
淡麗系ではなく、力強いどっしりした味わいになります。
米や米麹や水を桶の中に入れて、液体状になるまですり潰し、空気中や蔵の壁、天井など自然に自生する乳酸菌を取り入れ、乳酸菌の繁殖を待ちます。
冷気を利用する必要があるため、すり潰し攪拌作業は厳寒期の深夜に長ければ丸一日、2~3時間ごとに行われ、蔵人にとって過酷な作業となります。
これを『山卸』と呼びます。
『山廃』とは、生酛作りから派生したもので、『山卸』しない作り方です。
では混ぜずに誰が乳酸菌を作るのか?
原材料の蒸し米、水、麹の「麹」が勝手にしてくれることが明治45年ごろ発見検証され、大変だから混ぜなくても良くないか? 失敗リスクもあるし……山卸を廃止したことから、そう呼ばれました。(より良い米や精米機、でんぷんを糖に変える力の強い麹の発見など、諸所の進展あってこそですが)
また、前話で書かれていた火入れ酒とは。
加熱して酵母の働きを止めているお酒で、常温保存ができます。
。。。。。。
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イラスト描き上がったんですが、よくよくこの先を読んだら、98話の挿絵にした方が流れ的により良いみたいです。
お待たせしたのにごめんなさい~!!!
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