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光の湖畔編
第90話 あなたは私の朝
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その後、中から外から何度も試した結果、魔素登録制のドアを登録なしで、開閉できることが発覚。
さらにはクレール限定携帯式の魔道具、箱棒もバリアも私は作動できた。
七色の魔素を持ってるからじゃない? のほほんとした私の意見に対し、
「複数の人間が同じような色の魔石を生もうが、魔素は指紋のように一人一人全て違なるから、そんなことはない」
とクレールは言い切った。
そのあと小難しい、私にはちんぷんかんぷんな仮説を矢継ぎ早にいくつも並べ語った挙句、
「コニー、君は全て魔道具を統べる力を持ったおヌル様なのかも知れない……」
私を魔道具界のごっつい魔王様みたいな扱いで、話を締めくくる。
向かいのソファーから立ち上がったクレールは、長ソファーにいる私の真横へ移動してきて、私の手に自分の手をそっと重ねて。
「コニーに流れる魔素の謎を、僕は僕の生涯をかけて、最期まで君に寄り添って共に研究して、いつかその成果を証として君に捧げたい」
いつもは涼やかな緑の瞳に、たっぷりの熱を浮かべて私を見つめながら。
クレールにそんなセリフ言われた日にゃあ……
怖っ!
ガチもんのマッドサイエンティストじゃん!!
生涯とか最後まで逃がさない的な言葉のチョイスから、壮大な実験モルモット計画が滲み出てるよ?!
なんの証? 友情の証? そんなん私に捧げんでも自分一人の研究功績にしたらいいよ?
「わ、私、痛いのとかは大嫌いだし、自由がなくなったりすんのも嫌だけど……な、なるべく協力するよう前向きに検討するよ……
まあ、おいおいね、ゆっくりね、お手柔らかにね」
クレールは仲間だし、随分助けられてるから、もちろん協力はしてあげたい。
でも新しい研究課題が見つかったら、ぶぃぶぃエンジン全開で突進しそうなタイプだから、クギは刺しておく。
「もちろんだよ! キミと2人、もしもそうなれたとしても暴走して痛くするなんて絶対しないし、いつだって僕はコニーを蕩けるように甘くしたいし、束縛しないように気をつけるから。
まだまだ道のりは遠そうだけど、でも、僕を拒否しないでくれて前向きな答えをありがとう……嬉しいよ。いつまでも君のそばに、コニー……」
頬を染め、嬉しそうなクレール。
うん、拒否はしないよ、研究の応援するよ!
他力本願だけど、これもおヌル様としてこの世界に貢献出来る一つかも知れない。
そんで……蕩ける甘さって。
お菓子じゃないんだから。
ふふ、でもいい表現だね。
甘いものと同じくらい甘やかされるのは大好物よ。
さてと。
「私は禁制のどっかをこじ開けて押し入ったり、なんかを手に入れてやろうなんて野望はないけどさ~。
疑われたり利用されたら嫌だから、この能力は3人だけの秘密だね。
さ、次は何からやろっか?」
もう片方の手で、クレールの重ねられた手をぽんぽんして私は立ち上がった。
カフェ・オ・レ・ボウルのコレクションを見るのめっちゃ楽しかった~!!
ペアのもあるけど、1点だけのがほとんど。
まさに趣味で集めたって感じで、無地、シンプル模様、凝った模様、果物や花や小動物、色も様々。
オレンジ色と緑色のモチーフのペアが何種類かあったのは、クレールのお祖父様の緑色の瞳と、お婆さまのオレンジ色の瞳に由来するんですって。
そういえば朝に見せてくれたピックもその配色で石が付いてたなあ。
二人の配色を持った孫、しかも末っ子のクレールは、格別に可愛がってもらったそうな。
「コニー僕たちはこれお揃いで使おうか?」
「いいけど、エタンが寂しがらないかな? じゃあ2人でそれ使って、私はこっちの似た色のお花のを……」
「いや、何が嬉しくってアイツとお揃いなんぞ。じゃあこれは? コニーの瞳っぽい色」
藍より明るい鮮やかな瑠璃色? 群青色みたいな絵付けは、日本や中華ものより、ヨーロッパとか、ああトルコで買った器に似てる色だ。
この国でもスタンダードな染色なのか、白地にその色で描かれたボルは一点ものが何種類もあって、違う柄で3個選んだ。
上部に幅違いの線デザインはエタンに。
花と草モチーフは私に。
クレールのは上部4分の1部分のみに塗られた、青が下へ薄くなるグラデーションで、カップの中に『あなたは私の朝』と書かれていた。
朝食を共にするというのは、恋人や家族など親密な間柄。
外食店では使われないが、そのセリフが中に描かれたものは、自宅用として人気のあるデザインだそうで。
確かに二人迎えた朝、カフェオレを飲み干してこのセリフが出てきたら、ロマンティックで甘いわぁ。
子供にシリアル入れて出してあげて、食べ終えたら出てくるのも、うん、愛だね。
元々出ていた白い無地のシンプルなやつは数も揃っていたので、磁気ぽいし匂い移りの心配が無さそうだから、ご飯とか、食事用に追加で何個か出した。
クレールの持ってきた倉庫目録の家具イラストと説明文を見て食卓を決めた。
それはフレンチカントリー風のアンティークで、エタンの伯母様、お母さんのお姉さんのものだった。
「コニーがこれ可愛いっていうやつはダリア姉様由来の品が多いから、趣味がきっと合うんだね。なんとなく方向性をつかんだ」
と言われた。
独身のダリア様は「おばさん」ではなく「姉様」。
本人から強制されたわけじゃないらしいけど、クレール兄姉も小さな頃からそう呼んでいたそうで。
クレールが倉庫に取りに行っている間、頭の中で夕飯の献立の組み立てをする。
新しい食材に頼らずあるもので……。
ポーチドエッグで卵3個でしょ、ラスト1個の卵は……マヨネーズにでも卵黄使って、卵白のみの泡立ち具合を確認したい気もするけど。
マヨネーズは習ったルセットで作ると美味しいんだけど、覚えてないや……
やあああああああ??!!!
第88話で間に合わなかったフローズン・バナナヨーグルトのイラストを、ここと88話に掲載します。
しばらくしたらこちらのほうのイラストは削除します。
さらにはクレール限定携帯式の魔道具、箱棒もバリアも私は作動できた。
七色の魔素を持ってるからじゃない? のほほんとした私の意見に対し、
「複数の人間が同じような色の魔石を生もうが、魔素は指紋のように一人一人全て違なるから、そんなことはない」
とクレールは言い切った。
そのあと小難しい、私にはちんぷんかんぷんな仮説を矢継ぎ早にいくつも並べ語った挙句、
「コニー、君は全て魔道具を統べる力を持ったおヌル様なのかも知れない……」
私を魔道具界のごっつい魔王様みたいな扱いで、話を締めくくる。
向かいのソファーから立ち上がったクレールは、長ソファーにいる私の真横へ移動してきて、私の手に自分の手をそっと重ねて。
「コニーに流れる魔素の謎を、僕は僕の生涯をかけて、最期まで君に寄り添って共に研究して、いつかその成果を証として君に捧げたい」
いつもは涼やかな緑の瞳に、たっぷりの熱を浮かべて私を見つめながら。
クレールにそんなセリフ言われた日にゃあ……
怖っ!
ガチもんのマッドサイエンティストじゃん!!
生涯とか最後まで逃がさない的な言葉のチョイスから、壮大な実験モルモット計画が滲み出てるよ?!
なんの証? 友情の証? そんなん私に捧げんでも自分一人の研究功績にしたらいいよ?
「わ、私、痛いのとかは大嫌いだし、自由がなくなったりすんのも嫌だけど……な、なるべく協力するよう前向きに検討するよ……
まあ、おいおいね、ゆっくりね、お手柔らかにね」
クレールは仲間だし、随分助けられてるから、もちろん協力はしてあげたい。
でも新しい研究課題が見つかったら、ぶぃぶぃエンジン全開で突進しそうなタイプだから、クギは刺しておく。
「もちろんだよ! キミと2人、もしもそうなれたとしても暴走して痛くするなんて絶対しないし、いつだって僕はコニーを蕩けるように甘くしたいし、束縛しないように気をつけるから。
まだまだ道のりは遠そうだけど、でも、僕を拒否しないでくれて前向きな答えをありがとう……嬉しいよ。いつまでも君のそばに、コニー……」
頬を染め、嬉しそうなクレール。
うん、拒否はしないよ、研究の応援するよ!
他力本願だけど、これもおヌル様としてこの世界に貢献出来る一つかも知れない。
そんで……蕩ける甘さって。
お菓子じゃないんだから。
ふふ、でもいい表現だね。
甘いものと同じくらい甘やかされるのは大好物よ。
さてと。
「私は禁制のどっかをこじ開けて押し入ったり、なんかを手に入れてやろうなんて野望はないけどさ~。
疑われたり利用されたら嫌だから、この能力は3人だけの秘密だね。
さ、次は何からやろっか?」
もう片方の手で、クレールの重ねられた手をぽんぽんして私は立ち上がった。
カフェ・オ・レ・ボウルのコレクションを見るのめっちゃ楽しかった~!!
ペアのもあるけど、1点だけのがほとんど。
まさに趣味で集めたって感じで、無地、シンプル模様、凝った模様、果物や花や小動物、色も様々。
オレンジ色と緑色のモチーフのペアが何種類かあったのは、クレールのお祖父様の緑色の瞳と、お婆さまのオレンジ色の瞳に由来するんですって。
そういえば朝に見せてくれたピックもその配色で石が付いてたなあ。
二人の配色を持った孫、しかも末っ子のクレールは、格別に可愛がってもらったそうな。
「コニー僕たちはこれお揃いで使おうか?」
「いいけど、エタンが寂しがらないかな? じゃあ2人でそれ使って、私はこっちの似た色のお花のを……」
「いや、何が嬉しくってアイツとお揃いなんぞ。じゃあこれは? コニーの瞳っぽい色」
藍より明るい鮮やかな瑠璃色? 群青色みたいな絵付けは、日本や中華ものより、ヨーロッパとか、ああトルコで買った器に似てる色だ。
この国でもスタンダードな染色なのか、白地にその色で描かれたボルは一点ものが何種類もあって、違う柄で3個選んだ。
上部に幅違いの線デザインはエタンに。
花と草モチーフは私に。
クレールのは上部4分の1部分のみに塗られた、青が下へ薄くなるグラデーションで、カップの中に『あなたは私の朝』と書かれていた。
朝食を共にするというのは、恋人や家族など親密な間柄。
外食店では使われないが、そのセリフが中に描かれたものは、自宅用として人気のあるデザインだそうで。
確かに二人迎えた朝、カフェオレを飲み干してこのセリフが出てきたら、ロマンティックで甘いわぁ。
子供にシリアル入れて出してあげて、食べ終えたら出てくるのも、うん、愛だね。
元々出ていた白い無地のシンプルなやつは数も揃っていたので、磁気ぽいし匂い移りの心配が無さそうだから、ご飯とか、食事用に追加で何個か出した。
クレールの持ってきた倉庫目録の家具イラストと説明文を見て食卓を決めた。
それはフレンチカントリー風のアンティークで、エタンの伯母様、お母さんのお姉さんのものだった。
「コニーがこれ可愛いっていうやつはダリア姉様由来の品が多いから、趣味がきっと合うんだね。なんとなく方向性をつかんだ」
と言われた。
独身のダリア様は「おばさん」ではなく「姉様」。
本人から強制されたわけじゃないらしいけど、クレール兄姉も小さな頃からそう呼んでいたそうで。
クレールが倉庫に取りに行っている間、頭の中で夕飯の献立の組み立てをする。
新しい食材に頼らずあるもので……。
ポーチドエッグで卵3個でしょ、ラスト1個の卵は……マヨネーズにでも卵黄使って、卵白のみの泡立ち具合を確認したい気もするけど。
マヨネーズは習ったルセットで作ると美味しいんだけど、覚えてないや……
やあああああああ??!!!
第88話で間に合わなかったフローズン・バナナヨーグルトのイラストを、ここと88話に掲載します。
しばらくしたらこちらのほうのイラストは削除します。
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