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光の湖畔編
第73話 あれ持って行こう!
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さあ行こっかの直前。
「そうだ! あれ持って行かないと」
キッチンに置いてある瓶の中から、私の虹色ビーダ魔石を、クレールが1粒取り出した。
「数えたら33個あったよ、これ。
おヌル様はね、1番最初に出来た魔石を光の湖に奉納するんだよ。
初代様が行って以来、歴代様もそうしてきた習わしなんだ」
「王都から組織長候補者何人かと、その他下っ端の世話係を引き連れて迎えに来るっつう話、覚えてるか?
そいつら待ってる間におヌル様はさ、魔石を作れるように一生懸命頑張るってわけ。
逆にできるまでは、泉から移動できないってマニュアルに書いてあんだぜ。
つーかさ。コニーみたく一発で簡単に、魔石は生めるもんじゃねーよ普通は。
おヌル様に限らず、俺らだって子供の頃から練習すんだからよ」
「さっき、蛍様夫妻はアクセサリーの専門家って言ったでしょう? 当時の彼女は高校生ではあるものの、鉱石とか宝石とかが好きだったらしくて。魔石の話の話を聞いて大興奮だったようでね。
ほら、心から願うこと、実際の魔石を明確に想像すること、生み出すための意識の集中、魔素が体内に充分に溜まってること、これらが全て高次元に昇って上手く合わさんないとね、魔石は生まれないから。
好きだからこそ蛍様は、魔石を作れるようになるのも歴代中でかなり早かったみたい。
まあ、コニーは段違いに別格だけど」
「あ、私褒められてる?
えへへ、ありがとう! 私褒められて伸びるタイプだよ」
「マジか、任せとけ。伸び放題に褒めてやっから」
「もちろんだよ。ふふ、そうなんだ、可愛いね」
「いや、あの、そこまでは……そこは可愛いとか褒めなくても……お気遣い…… すみません」
別に要求したつもりはと、急に恥ずかしくなってきた。
2人ともナチュラルに甘やかしてくる~っ!
照れる私をキョトンと見てるし。
「折角あっという間に魔石ができたんだ。
儀式とか面倒くさいから、俺らだけでポーンと撒いちまおうぜ」
え?? そんなんでいいの?!
顔に私まんま表れていたのか、クレールが
「いいのいいの。虹の院とか王家とかがもっともらしく、お互いにそれぞれの派閥に見せつけ合いたいだけだから。
あとはおヌル様へ自己主張かな。威厳とか神秘さの演出みたいな。」
「要は、虹の方様へのご挨拶だからよ。
コニーの言葉で、心を込めて、お詣りしたらそれでいいんだ」
なるほどねえ~。
虹の方様かぁ。
なにものか分かんないし、突然一方的に連れて来られちゃったけど。
それも含めて、なんもかも全部受け入れてさ、前向きになんないと魔石できない仕組みだし。
“ちゃんと魔石もできるようになりました。
この世界で元気に生きていきますので、見守りよろしくお願いします”ってご挨拶ってわけね。
「うん。分かった。
そんならクレールもエタンも、虹玉1個づつお賽銭として持って。チームとして一緒に挨拶してよ」
「そんな発想はなかったよ。なんかいいね。
コニーがそう言うなら、じゃ、遠慮なく」
「マジか。もったいない気もすんが、面白えな。
俺も1個貰って持ってくな」
「あと私、折角だからバナナマフィンもお供えする~」
「「え?!」」
ガラスの器からマフィンを1個取り出し、残るは私の切り落としたあと半分。
蜜蝋布に包んで手に持った。
「準備オッケーだよ。行こう!」
タピルランの向こうのガラス窓沿い。
トイレの裏手にあたる通路に進む。
突き当たりは壁のように見えるが、魔道具の扉でできた下駄箱だった。
私の靴も出してもらう。
もちろん、借りた分厚い室内靴下から来た時に履いてた靴下に履き替え済みだ。
「あ……スニーカー。卵白だけじゃなくて元からの汚れごと綺麗になってる……なんか申し訳ないね。本当にありがとう!!」
「どういたしまして」
クレールが微笑みながら、肘?腕をさっと差し出してきた。
自分に掴まりながら、靴を履きなよってことかしら?
「マフィンは俺が持つ。あ、ブーツ履く間だけクレールよろしく」
とエタン。
おおぅ~流れるが如し、2人ともジェントルマンだ~。
ならば……わたしもするっと。
ありがとうとお礼を言って、そのまま好意に従った。
クレールがガラス壁と下駄箱脇にある、銀色のプレート手を当てる。
わお!!
継ぎ目が特に無かったガラス窓の一部が、自動ドアさながら。
右手の窓に重なるようにスライドして開いた!
「これ魔素登録制のドアだよ。生きてる誰もが持っている微量な魔素に反応するようになってる。指紋と同じように個人によって魔素は違うからねえ。エタンや家族の魔素登録がしてあるんだけど。コニーも帰ったら登録しようね」
そう言いながらクレールは戸締まりをした。
外に出て閉める時は、左手壁側の銀のプレートに触れるのね。
その下には、私でもそれと分かる来客が押す呼び鈴が付いていた。
あ…あれ? そういえば?!
「ね、ねえ! 外から見たら窓ガラスじゃなくて普通の白い壁に……
「え? そうだけど。そうじゃなかったら、うち外から丸見え過ぎて、住みずらいよ?」
「じゃあ……お風呂とか天井とかも?」
「もちろんそうだよ! あ、洗濯干し場は基本ガラスのまま。日差しが入ってよく洗濯物が乾くようにね。もちろん壁にもできるよ」
「そうだったのか~知らなかった……凄いなあ~。もしかしてこういうのって、この家だけの特別?」
「うーん、そうだね。既存の技術だから使われてるとこもあるけど。個人の家庭レベルではないね。
ほら、この家はさ。おヌルの保護にいち早く駆けつけるために建てられた別荘だから。湖の色の変化や虹を見逃さないためにね。」
そりゃすみませんねえ、おかげさまで早々に助けられました。
ふぅん……なにもかも、街や町の建物とは違う規格外なんだなぁ。
建物も、クレールやエタンも……多分。
この家は驚く異界ならではの仕掛けがいっぱいだけど、家電の充実っぷりたるや、日本とほぼ変わらない。
王都やいろんな街や町はどんな感じだろう。
手仕事や人力や資源を大事にする素朴な暮らしか……
奥地の村なんかはむしろ、自然エネルギーを簡単に活用できる魔道具が存在してるから、それが手に入ったら、地球の一部より暮らしが険しくないのかもしれないなぁ。
「そうだ! あれ持って行かないと」
キッチンに置いてある瓶の中から、私の虹色ビーダ魔石を、クレールが1粒取り出した。
「数えたら33個あったよ、これ。
おヌル様はね、1番最初に出来た魔石を光の湖に奉納するんだよ。
初代様が行って以来、歴代様もそうしてきた習わしなんだ」
「王都から組織長候補者何人かと、その他下っ端の世話係を引き連れて迎えに来るっつう話、覚えてるか?
そいつら待ってる間におヌル様はさ、魔石を作れるように一生懸命頑張るってわけ。
逆にできるまでは、泉から移動できないってマニュアルに書いてあんだぜ。
つーかさ。コニーみたく一発で簡単に、魔石は生めるもんじゃねーよ普通は。
おヌル様に限らず、俺らだって子供の頃から練習すんだからよ」
「さっき、蛍様夫妻はアクセサリーの専門家って言ったでしょう? 当時の彼女は高校生ではあるものの、鉱石とか宝石とかが好きだったらしくて。魔石の話の話を聞いて大興奮だったようでね。
ほら、心から願うこと、実際の魔石を明確に想像すること、生み出すための意識の集中、魔素が体内に充分に溜まってること、これらが全て高次元に昇って上手く合わさんないとね、魔石は生まれないから。
好きだからこそ蛍様は、魔石を作れるようになるのも歴代中でかなり早かったみたい。
まあ、コニーは段違いに別格だけど」
「あ、私褒められてる?
えへへ、ありがとう! 私褒められて伸びるタイプだよ」
「マジか、任せとけ。伸び放題に褒めてやっから」
「もちろんだよ。ふふ、そうなんだ、可愛いね」
「いや、あの、そこまでは……そこは可愛いとか褒めなくても……お気遣い…… すみません」
別に要求したつもりはと、急に恥ずかしくなってきた。
2人ともナチュラルに甘やかしてくる~っ!
照れる私をキョトンと見てるし。
「折角あっという間に魔石ができたんだ。
儀式とか面倒くさいから、俺らだけでポーンと撒いちまおうぜ」
え?? そんなんでいいの?!
顔に私まんま表れていたのか、クレールが
「いいのいいの。虹の院とか王家とかがもっともらしく、お互いにそれぞれの派閥に見せつけ合いたいだけだから。
あとはおヌル様へ自己主張かな。威厳とか神秘さの演出みたいな。」
「要は、虹の方様へのご挨拶だからよ。
コニーの言葉で、心を込めて、お詣りしたらそれでいいんだ」
なるほどねえ~。
虹の方様かぁ。
なにものか分かんないし、突然一方的に連れて来られちゃったけど。
それも含めて、なんもかも全部受け入れてさ、前向きになんないと魔石できない仕組みだし。
“ちゃんと魔石もできるようになりました。
この世界で元気に生きていきますので、見守りよろしくお願いします”ってご挨拶ってわけね。
「うん。分かった。
そんならクレールもエタンも、虹玉1個づつお賽銭として持って。チームとして一緒に挨拶してよ」
「そんな発想はなかったよ。なんかいいね。
コニーがそう言うなら、じゃ、遠慮なく」
「マジか。もったいない気もすんが、面白えな。
俺も1個貰って持ってくな」
「あと私、折角だからバナナマフィンもお供えする~」
「「え?!」」
ガラスの器からマフィンを1個取り出し、残るは私の切り落としたあと半分。
蜜蝋布に包んで手に持った。
「準備オッケーだよ。行こう!」
タピルランの向こうのガラス窓沿い。
トイレの裏手にあたる通路に進む。
突き当たりは壁のように見えるが、魔道具の扉でできた下駄箱だった。
私の靴も出してもらう。
もちろん、借りた分厚い室内靴下から来た時に履いてた靴下に履き替え済みだ。
「あ……スニーカー。卵白だけじゃなくて元からの汚れごと綺麗になってる……なんか申し訳ないね。本当にありがとう!!」
「どういたしまして」
クレールが微笑みながら、肘?腕をさっと差し出してきた。
自分に掴まりながら、靴を履きなよってことかしら?
「マフィンは俺が持つ。あ、ブーツ履く間だけクレールよろしく」
とエタン。
おおぅ~流れるが如し、2人ともジェントルマンだ~。
ならば……わたしもするっと。
ありがとうとお礼を言って、そのまま好意に従った。
クレールがガラス壁と下駄箱脇にある、銀色のプレート手を当てる。
わお!!
継ぎ目が特に無かったガラス窓の一部が、自動ドアさながら。
右手の窓に重なるようにスライドして開いた!
「これ魔素登録制のドアだよ。生きてる誰もが持っている微量な魔素に反応するようになってる。指紋と同じように個人によって魔素は違うからねえ。エタンや家族の魔素登録がしてあるんだけど。コニーも帰ったら登録しようね」
そう言いながらクレールは戸締まりをした。
外に出て閉める時は、左手壁側の銀のプレートに触れるのね。
その下には、私でもそれと分かる来客が押す呼び鈴が付いていた。
あ…あれ? そういえば?!
「ね、ねえ! 外から見たら窓ガラスじゃなくて普通の白い壁に……
「え? そうだけど。そうじゃなかったら、うち外から丸見え過ぎて、住みずらいよ?」
「じゃあ……お風呂とか天井とかも?」
「もちろんそうだよ! あ、洗濯干し場は基本ガラスのまま。日差しが入ってよく洗濯物が乾くようにね。もちろん壁にもできるよ」
「そうだったのか~知らなかった……凄いなあ~。もしかしてこういうのって、この家だけの特別?」
「うーん、そうだね。既存の技術だから使われてるとこもあるけど。個人の家庭レベルではないね。
ほら、この家はさ。おヌルの保護にいち早く駆けつけるために建てられた別荘だから。湖の色の変化や虹を見逃さないためにね。」
そりゃすみませんねえ、おかげさまで早々に助けられました。
ふぅん……なにもかも、街や町の建物とは違う規格外なんだなぁ。
建物も、クレールやエタンも……多分。
この家は驚く異界ならではの仕掛けがいっぱいだけど、家電の充実っぷりたるや、日本とほぼ変わらない。
王都やいろんな街や町はどんな感じだろう。
手仕事や人力や資源を大事にする素朴な暮らしか……
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