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ヌルッとスタート編
第40話 冷蔵庫のチーズ祭り
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冷蔵庫は家具みたいに木でできていた。
業務用のやつを一回り小さくした位大きく、なんだかまるで箪笥みたいだった。
扉の形状は上段は観音開き、下段はガバッと片開き。
まずは上段からチェックしていこうかな。
開けてみると外の扉だけが木製で、中は金属だった。
家庭用みたくドアポケットはなく、四隅の支柱みたいなのに穴が約5センチ間隔で空いており、くの字のフックを4つ取り付けて、その上に金属網を乗せて棚の高さを調節するタイプ。
サイズだけでなく仕様も業務用冷蔵庫似てるなぁ。
庫内にはいくつかの、ワイヤー籠や琺瑯ケース(と思われるもの)が入っていた。
スカスカとまでいかないけど、それ以外はあんまり入ってない、確かに寂しい在庫状況だ。
1番上にはさっきエタンがくれたバドワイザーっぽい、さっぱりしたラガービールがもう3本入っている。
個々の食材は、籠や琺瑯を利用して収納整理されてるらしく、順に出して見ていこう。
この籠は朝食セットかな? バター、使いさしジャム2種、ドロっとした白いものが入った瓶はヨーグルトかな?
ガラスの浅型保存容器3つ。
薄切りハム、ちぎりレタス&プチトマト、薄切りされたチーズが入っている。
蓋付きの赤い琺瑯ケースの中は肉類だった。
油紙袋に入ったソーセージ、油紙に包まれたベーコン、生ハム?、鳥のささみ。
肉ケースの半分サイズの青い琺瑯は多分魚類用かな? スモークサーモンと殻付きの海老が入っていたから。
ラップやビニール袋は無いのか、みんな瓶やガラスの四角い容器入りだったり、油紙袋や油紙に包まれていた。
黄色い蓋付き琺瑯ケースは、1つ包みを開けて見た結果、チーズ類だと分かる。
クレールが言うだけに種類が多かった。
めちゃくちゃテンション上がる!
瓶入りか、油紙ではなくワックスコーティングされた布みたいなので包まれていた。
スプーンやペティナイフを使って全種お皿にちょっとずつ出していき、琺瑯ケースをしまってから吟味しよう。
先ずは瓶入りから。
ぬぬぬ!!? これはクレームドゥーブル的な……
まったり濃厚で口の中で蕩ける舌触り。
サワークリームみたいに酸味が強くなく、口の中でいつまでも続くような、ふわぁとミルキーな風味が広がっていく。
クレームドゥーブルか……。
以前仕事でちょっとだけ使うのに買った時、500g入りでたっぷり余ってしまったので、もったいないから自宅でスコーンやパンにつけてメープルシロップと共に食べたら……。
見事どハマりした。
マイブームに乗って2回ほど買い足し続け……。
気がつけば体重が3キロ増えててビビったっけ。
うう、危険なほど美味い……
ヤバい、気をつけねば。
でも……やっぱりスコーン的なの焼いてたっぷりつけて食べたい!
クレールこんなの好きそうだし、出してあげたら喜んでくれそう。
クレームドゥーブルに似たこれは、クロテッドクリームほど乳脂肪は高くなくて、硬さも少しある。
昔イギリスのコーンウォールで食べた表面がジャミジャミとした夢のように美味しかったクロテッドクリームにちょっと思いを馳せる。
こっちの世界にもあるのかな? と。
マスカルポーネはイタリアのおヌル様がいるからあるのかも知れない、モッツァレラがあったように。
興奮しすぎて思考の寄り道し過ぎた。
油紙に包まれた固まりは見るからに……うん、食べてもクリームチーズだ。
色とりどりのワックス布に包まれたもの5個あった。
次々開いて切っていってみよう。
これは昼間使ったグリュイエール。
その横にあるチーズ、これはとても食べやすい、好みの味。
ちょっとナッツの風味がある感じ、コンテっぽい。
お次は、さっきのコンテ風に見た目も切る時の硬さも似た感じのチーズ。
もぐもぐもぐ…………ん……
うわナニコレ、美味しすぎるんですけど!!!!
好き、とても好きです。
こんなんしょっちゅう食べちゃって、チーズデブ確定コースじゃん! 怖!
でも好き。
オレンジ色はチェダー? む? 硬い。
あ、ミモレットっぽい!
そうか、エダムがなくてミモレットってことは、ふむふむ、なるほど~。
じゃあゴーダもきっと無いね。
これはパルミジャーノ的かな、ペコリーノは山羊材料でもっとしょっぱいし。
さて、最後のチーズを冷蔵庫から出すか。
ガラスの保存容器の中に入った丸い白木の曲げわっぱ的な、そう、カマンベールとか入って売ってるあんなやつ。
二重梱包って感じだったので、出さずに直前まで別個にしまっといたやつを出した。
大事にしてるかも知れないから、切ってなかったら見るだけにしようかな。
白カビフレッシュ系か? いいじゃなーい、って箱をよく見るとパッケージ上部に〈Époisses〉って書いてある。
ん? フランス語? エポワスって読むのかな?
開けてみると……くっさ!! 何これ!! 臭い! 無理!!
はぁはぁ……鼻で息をせず、急いで元に戻して黄色ライン琺瑯ケースにしまう。
ああ、ウォッシュチーズ……
エポワスって会社の側のチーズ専門店に置いてあった販促プリントで、フランス5大臭いチーズって記事で読んだやつかも。
多分おヌル様出身地からいって、マール・ド・ブルゴーニュで洗って作るやつだ。
って事は、蒸留酒フィーヌとかマールとか手に入るって事かしら? そうならお菓子作りに嬉しいな~。
クレールこれ好きなのかな? 私食べる前にもう嗅いだだけでちょっと無理だわ。
業務用のやつを一回り小さくした位大きく、なんだかまるで箪笥みたいだった。
扉の形状は上段は観音開き、下段はガバッと片開き。
まずは上段からチェックしていこうかな。
開けてみると外の扉だけが木製で、中は金属だった。
家庭用みたくドアポケットはなく、四隅の支柱みたいなのに穴が約5センチ間隔で空いており、くの字のフックを4つ取り付けて、その上に金属網を乗せて棚の高さを調節するタイプ。
サイズだけでなく仕様も業務用冷蔵庫似てるなぁ。
庫内にはいくつかの、ワイヤー籠や琺瑯ケース(と思われるもの)が入っていた。
スカスカとまでいかないけど、それ以外はあんまり入ってない、確かに寂しい在庫状況だ。
1番上にはさっきエタンがくれたバドワイザーっぽい、さっぱりしたラガービールがもう3本入っている。
個々の食材は、籠や琺瑯を利用して収納整理されてるらしく、順に出して見ていこう。
この籠は朝食セットかな? バター、使いさしジャム2種、ドロっとした白いものが入った瓶はヨーグルトかな?
ガラスの浅型保存容器3つ。
薄切りハム、ちぎりレタス&プチトマト、薄切りされたチーズが入っている。
蓋付きの赤い琺瑯ケースの中は肉類だった。
油紙袋に入ったソーセージ、油紙に包まれたベーコン、生ハム?、鳥のささみ。
肉ケースの半分サイズの青い琺瑯は多分魚類用かな? スモークサーモンと殻付きの海老が入っていたから。
ラップやビニール袋は無いのか、みんな瓶やガラスの四角い容器入りだったり、油紙袋や油紙に包まれていた。
黄色い蓋付き琺瑯ケースは、1つ包みを開けて見た結果、チーズ類だと分かる。
クレールが言うだけに種類が多かった。
めちゃくちゃテンション上がる!
瓶入りか、油紙ではなくワックスコーティングされた布みたいなので包まれていた。
スプーンやペティナイフを使って全種お皿にちょっとずつ出していき、琺瑯ケースをしまってから吟味しよう。
先ずは瓶入りから。
ぬぬぬ!!? これはクレームドゥーブル的な……
まったり濃厚で口の中で蕩ける舌触り。
サワークリームみたいに酸味が強くなく、口の中でいつまでも続くような、ふわぁとミルキーな風味が広がっていく。
クレームドゥーブルか……。
以前仕事でちょっとだけ使うのに買った時、500g入りでたっぷり余ってしまったので、もったいないから自宅でスコーンやパンにつけてメープルシロップと共に食べたら……。
見事どハマりした。
マイブームに乗って2回ほど買い足し続け……。
気がつけば体重が3キロ増えててビビったっけ。
うう、危険なほど美味い……
ヤバい、気をつけねば。
でも……やっぱりスコーン的なの焼いてたっぷりつけて食べたい!
クレールこんなの好きそうだし、出してあげたら喜んでくれそう。
クレームドゥーブルに似たこれは、クロテッドクリームほど乳脂肪は高くなくて、硬さも少しある。
昔イギリスのコーンウォールで食べた表面がジャミジャミとした夢のように美味しかったクロテッドクリームにちょっと思いを馳せる。
こっちの世界にもあるのかな? と。
マスカルポーネはイタリアのおヌル様がいるからあるのかも知れない、モッツァレラがあったように。
興奮しすぎて思考の寄り道し過ぎた。
油紙に包まれた固まりは見るからに……うん、食べてもクリームチーズだ。
色とりどりのワックス布に包まれたもの5個あった。
次々開いて切っていってみよう。
これは昼間使ったグリュイエール。
その横にあるチーズ、これはとても食べやすい、好みの味。
ちょっとナッツの風味がある感じ、コンテっぽい。
お次は、さっきのコンテ風に見た目も切る時の硬さも似た感じのチーズ。
もぐもぐもぐ…………ん……
うわナニコレ、美味しすぎるんですけど!!!!
好き、とても好きです。
こんなんしょっちゅう食べちゃって、チーズデブ確定コースじゃん! 怖!
でも好き。
オレンジ色はチェダー? む? 硬い。
あ、ミモレットっぽい!
そうか、エダムがなくてミモレットってことは、ふむふむ、なるほど~。
じゃあゴーダもきっと無いね。
これはパルミジャーノ的かな、ペコリーノは山羊材料でもっとしょっぱいし。
さて、最後のチーズを冷蔵庫から出すか。
ガラスの保存容器の中に入った丸い白木の曲げわっぱ的な、そう、カマンベールとか入って売ってるあんなやつ。
二重梱包って感じだったので、出さずに直前まで別個にしまっといたやつを出した。
大事にしてるかも知れないから、切ってなかったら見るだけにしようかな。
白カビフレッシュ系か? いいじゃなーい、って箱をよく見るとパッケージ上部に〈Époisses〉って書いてある。
ん? フランス語? エポワスって読むのかな?
開けてみると……くっさ!! 何これ!! 臭い! 無理!!
はぁはぁ……鼻で息をせず、急いで元に戻して黄色ライン琺瑯ケースにしまう。
ああ、ウォッシュチーズ……
エポワスって会社の側のチーズ専門店に置いてあった販促プリントで、フランス5大臭いチーズって記事で読んだやつかも。
多分おヌル様出身地からいって、マール・ド・ブルゴーニュで洗って作るやつだ。
って事は、蒸留酒フィーヌとかマールとか手に入るって事かしら? そうならお菓子作りに嬉しいな~。
クレールこれ好きなのかな? 私食べる前にもう嗅いだだけでちょっと無理だわ。
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