16 / 123
ヌルッとスタート編
第16話 バリアフリーのリビング&ダイニング
しおりを挟む
洗面所を出てリビングに向かうと、バリアフリーの廊下なので、そっちのほうから話し声が聞こえてくる。
エタンさん帰ってきたのかな?
「お待たせしましたー。洗面所道具ありが……」
ソファーに座ったエタンさんらしき人がこっちを振り返って
「よお。眠り姫さんおはようさん」
ニカッと白い歯をキラリとさせて笑いかけてくれた。
何という事でしょう……
髭むっさロン毛ぼっさでも相当カッコよかったエタンさんですが、もうね、真っ昼間からね、ラテン系の色気がむわわんと垂れ流されているではありませんか。
髭をさっぱり剃った事で、シャープな顎のラインが際立ち。
ツヤツヤの焦茶色の髪は後ろで一つにスッキリと束ねられて。
露わになった秀でた額と凛々しい眉のすぐ下には、キラ星のごとき金の瞳。
射抜かれない婦女子は居らぬでありんすよ。
「おはよう。お帰りなさい、エタンさん。
起き抜けに男前から大人の色気を浴びせられて、思わずほうけちゃったよ」
「マジか、作戦成功だぜ。
おヌル様マニュアルにな、『女性のおヌル様は〈イケメン〉好きだから、バリっと決めてトキメキを持ってお迎えせよ』つうのがしょっぱなに注意事項として書き込みされててさ。
俺ら2人寝起きのまんまでお出迎えとか、真逆すぎて笑えるよな」
「初対面の時、正直まあちょっとだけなんでその格好? とは思ったけど。それでも元の作りが良いので、出会った時から2人は十分にカッコ良かったよ。
ばっちりトキメいた。あはは、安心して!」
さあ、エタンさんに本題だ。
「あの、私お風呂で寝ちゃって……。ホント大変な思いさせてごめんなさい。
でもよく寝たせいか、お陰様ですっかり元気取り戻せたよ。心配してくれたんでしょ? ありがとう。ごめんね」
「いや、コニーが目が覚めて元気になったのならそれだけで何よりだ。
クレールから聞いたと思うが、俺たち天地神命に誓って見てないし不埒なことはし」
「も、もうその件は大丈夫!! 何度も言われるほうが逆に恥ずかしいから!
お2人とはさ、出会ったばっかりだけど、最初からずっと私に紳士的な態度で接してくれて。私2人の事は信じてるから……。
それにエタンさんもクレールさんもこんなにカッコいいんだもの。私みたいなチンクシャ相手にせずとも、恋のお相手で充実してそうだし」
「チンクシャって……。コニーはとっても可愛いよ。むしろ可愛いの塊だから」
「そうだな。コニーが可愛いのも、俺らがおヌル様に紳士的だったのも合ってる。ただし恋のお相手つうか恋人はいまは2人ともいないけどな。
さてと、コニーが気にしてないって言ってくれてるんだ、これでこの話は終いだ。さあ飯にしようぜ」
きゅるるる~
あまりにちょうどいいというか、絶妙なタイミングで私のお腹が鳴った。
「こんなに可愛い食事の返事をもらったんだ、急がないとね」
腹の音が可愛いって、そんなフォローさらに恥ずかしいっ!
「私も何か手伝うね!」
誤魔化すように大きな声で申し出てみた。
「もう皿によそるだけだから座って待ってて。エタン、オーブンのスイッチ入れてくれる?」
「あの、でも、運んだり一緒にしたい。それに台所の方も見てみたいから。ダメ?」
「そ、そんな風に言ってくれるなら喜んで」
ほんのちょっぴり頬がピンク色のとびきりスマイルで、さっと手を差し出すクレールさん。
目と鼻の先の台所行くのにエスコート……
彼のポリシーかな?
こっちの世界はわりと女性に対してそうなのかな? と思いつつ、ぽふっと素直にお手をする。
うーん、私の方が慣れなきゃいけない案件なんだろうなあコレ。
とにかくバリアフリー。
リビングのソファー横の空間にはグランドピアノ。
その反対側、廊下やエタンさんのいる方面の横窓際には、ルームランナー。
今いる奥の方は何にも無い広い空間。
途中から天井が吹き抜けじゃ無くて、普通の高さだからクレールさんの部屋の下にあたるのね。
ピアノや階段のある逆方向、トイレに近い方にシンプルな金属の棒が1本上に伸びていて、2階の手すりと連結されている。
その奥には大きなアイランドスタイルキッチン。こっちから見える面は収納があったり、スツールが2脚ある場所はちょっと台の下が引っ込んでいて、座った時に足が入れやすくなってる。
もしかしてあの何にも無い空間て、本当はダイニングテーブルが置いてあったんじゃないかな?
男2人だから面倒臭いしこのスツールかソファーで食べてるのかもね。
「こっちの側で調理するんだよ」
と奥の方に案内してくれる。
「わあ、立派!家庭用じゃないみたいな設備だね、すごい!」
3口コンロ、シンク、その下の作動しているのがおそらく大きなオーブン、沢山の収納扉。
後の壁側の上も下も沢山の収納に、作業台、
大きなシンク2つ。
「あっちが冷凍庫、こっちが冷蔵庫、この小さな扉が半地下の貯蔵庫の入り口。
あと開発仕事の関係上、調理魔道具もかなり充実してるよ。これがトースターとマイクロウェーブ。戸棚にしまってあるけど、ミキサー、フードプロセッサー、魔導泡立て器、炊飯器もあるよ。この下は食洗機」
「ふおお~地球と変わらぬ〈家電〉が勢揃い! すんごい!」
しかも炊飯器とな!?
「うん、おヌル様達の希望やアイデアを聞いて、共にこの世界で開発をしているからね。動力や仕組みがそっちにはない、こちら独自の魔素や魔法回路を使用しているけれど。
あ! ごめん。僕もエタンもさっきからおヌル様連呼してる……」
「あ、えっと、私に対してその名で呼びかけられるのがちょっと気になっただけで、その単語自体は禁止用語にしなくても全然平気だから! 気を使ってくれてありがとう」
「分かった。うん、それなら助かるかも。実はちょくちょくヤバってなってたからね」
「クレール、ソファーで食べるか? それとも俺の部屋から折り畳み椅子もう1脚持ってくるか?」
「そうだな、持ってき貰えると助かる。いつも通りカウンターで食べよう」
「ん」
クレールさんがカトラリーの入った引き出しを開け、スプーンとフォークを、そして小皿を配るよう私に頼んだ。
そして彼は、冷蔵庫からレモンの輪切りの入ったお水入れを出し、水切り台からグラス2個、そして後ろの戸棚から追加で1個出した。
「この水を注いで配ってくれるかな?」
その間に彼は、オーブンで温めたパンを出し籠に盛り、コンロの火を止めて、鍋からスープをよそった。
椅子を持って来て先に自分の椅子に座っていたエタンさんは
「コニーここどうぞ」
隣のスツールをぽんぽんと叩いた。
エタンさん帰ってきたのかな?
「お待たせしましたー。洗面所道具ありが……」
ソファーに座ったエタンさんらしき人がこっちを振り返って
「よお。眠り姫さんおはようさん」
ニカッと白い歯をキラリとさせて笑いかけてくれた。
何という事でしょう……
髭むっさロン毛ぼっさでも相当カッコよかったエタンさんですが、もうね、真っ昼間からね、ラテン系の色気がむわわんと垂れ流されているではありませんか。
髭をさっぱり剃った事で、シャープな顎のラインが際立ち。
ツヤツヤの焦茶色の髪は後ろで一つにスッキリと束ねられて。
露わになった秀でた額と凛々しい眉のすぐ下には、キラ星のごとき金の瞳。
射抜かれない婦女子は居らぬでありんすよ。
「おはよう。お帰りなさい、エタンさん。
起き抜けに男前から大人の色気を浴びせられて、思わずほうけちゃったよ」
「マジか、作戦成功だぜ。
おヌル様マニュアルにな、『女性のおヌル様は〈イケメン〉好きだから、バリっと決めてトキメキを持ってお迎えせよ』つうのがしょっぱなに注意事項として書き込みされててさ。
俺ら2人寝起きのまんまでお出迎えとか、真逆すぎて笑えるよな」
「初対面の時、正直まあちょっとだけなんでその格好? とは思ったけど。それでも元の作りが良いので、出会った時から2人は十分にカッコ良かったよ。
ばっちりトキメいた。あはは、安心して!」
さあ、エタンさんに本題だ。
「あの、私お風呂で寝ちゃって……。ホント大変な思いさせてごめんなさい。
でもよく寝たせいか、お陰様ですっかり元気取り戻せたよ。心配してくれたんでしょ? ありがとう。ごめんね」
「いや、コニーが目が覚めて元気になったのならそれだけで何よりだ。
クレールから聞いたと思うが、俺たち天地神命に誓って見てないし不埒なことはし」
「も、もうその件は大丈夫!! 何度も言われるほうが逆に恥ずかしいから!
お2人とはさ、出会ったばっかりだけど、最初からずっと私に紳士的な態度で接してくれて。私2人の事は信じてるから……。
それにエタンさんもクレールさんもこんなにカッコいいんだもの。私みたいなチンクシャ相手にせずとも、恋のお相手で充実してそうだし」
「チンクシャって……。コニーはとっても可愛いよ。むしろ可愛いの塊だから」
「そうだな。コニーが可愛いのも、俺らがおヌル様に紳士的だったのも合ってる。ただし恋のお相手つうか恋人はいまは2人ともいないけどな。
さてと、コニーが気にしてないって言ってくれてるんだ、これでこの話は終いだ。さあ飯にしようぜ」
きゅるるる~
あまりにちょうどいいというか、絶妙なタイミングで私のお腹が鳴った。
「こんなに可愛い食事の返事をもらったんだ、急がないとね」
腹の音が可愛いって、そんなフォローさらに恥ずかしいっ!
「私も何か手伝うね!」
誤魔化すように大きな声で申し出てみた。
「もう皿によそるだけだから座って待ってて。エタン、オーブンのスイッチ入れてくれる?」
「あの、でも、運んだり一緒にしたい。それに台所の方も見てみたいから。ダメ?」
「そ、そんな風に言ってくれるなら喜んで」
ほんのちょっぴり頬がピンク色のとびきりスマイルで、さっと手を差し出すクレールさん。
目と鼻の先の台所行くのにエスコート……
彼のポリシーかな?
こっちの世界はわりと女性に対してそうなのかな? と思いつつ、ぽふっと素直にお手をする。
うーん、私の方が慣れなきゃいけない案件なんだろうなあコレ。
とにかくバリアフリー。
リビングのソファー横の空間にはグランドピアノ。
その反対側、廊下やエタンさんのいる方面の横窓際には、ルームランナー。
今いる奥の方は何にも無い広い空間。
途中から天井が吹き抜けじゃ無くて、普通の高さだからクレールさんの部屋の下にあたるのね。
ピアノや階段のある逆方向、トイレに近い方にシンプルな金属の棒が1本上に伸びていて、2階の手すりと連結されている。
その奥には大きなアイランドスタイルキッチン。こっちから見える面は収納があったり、スツールが2脚ある場所はちょっと台の下が引っ込んでいて、座った時に足が入れやすくなってる。
もしかしてあの何にも無い空間て、本当はダイニングテーブルが置いてあったんじゃないかな?
男2人だから面倒臭いしこのスツールかソファーで食べてるのかもね。
「こっちの側で調理するんだよ」
と奥の方に案内してくれる。
「わあ、立派!家庭用じゃないみたいな設備だね、すごい!」
3口コンロ、シンク、その下の作動しているのがおそらく大きなオーブン、沢山の収納扉。
後の壁側の上も下も沢山の収納に、作業台、
大きなシンク2つ。
「あっちが冷凍庫、こっちが冷蔵庫、この小さな扉が半地下の貯蔵庫の入り口。
あと開発仕事の関係上、調理魔道具もかなり充実してるよ。これがトースターとマイクロウェーブ。戸棚にしまってあるけど、ミキサー、フードプロセッサー、魔導泡立て器、炊飯器もあるよ。この下は食洗機」
「ふおお~地球と変わらぬ〈家電〉が勢揃い! すんごい!」
しかも炊飯器とな!?
「うん、おヌル様達の希望やアイデアを聞いて、共にこの世界で開発をしているからね。動力や仕組みがそっちにはない、こちら独自の魔素や魔法回路を使用しているけれど。
あ! ごめん。僕もエタンもさっきからおヌル様連呼してる……」
「あ、えっと、私に対してその名で呼びかけられるのがちょっと気になっただけで、その単語自体は禁止用語にしなくても全然平気だから! 気を使ってくれてありがとう」
「分かった。うん、それなら助かるかも。実はちょくちょくヤバってなってたからね」
「クレール、ソファーで食べるか? それとも俺の部屋から折り畳み椅子もう1脚持ってくるか?」
「そうだな、持ってき貰えると助かる。いつも通りカウンターで食べよう」
「ん」
クレールさんがカトラリーの入った引き出しを開け、スプーンとフォークを、そして小皿を配るよう私に頼んだ。
そして彼は、冷蔵庫からレモンの輪切りの入ったお水入れを出し、水切り台からグラス2個、そして後ろの戸棚から追加で1個出した。
「この水を注いで配ってくれるかな?」
その間に彼は、オーブンで温めたパンを出し籠に盛り、コンロの火を止めて、鍋からスープをよそった。
椅子を持って来て先に自分の椅子に座っていたエタンさんは
「コニーここどうぞ」
隣のスツールをぽんぽんと叩いた。
13
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
あやかし民宿『うらおもて』 ~怪奇現象おもてなし~
木川のん気
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞応募中です。
ブックマーク・投票をよろしくお願いします!
【あらすじ】
大学生・みちるの周りでは頻繁に物がなくなる。
心配した彼氏・凛介によって紹介されたのは、凛介のバイト先である『うらおもて』という小さな民宿だった。気は進まないながらも相談に向かうと、店の女主人はみちるにこう言った。
「それは〝あやかし〟の仕業だよ」
怪奇現象を鎮めるためにおもてなしをしてもらったみちるは、その対価として店でアルバイトをすることになる。けれど店に訪れる客はごく稀に……というにはいささか多すぎる頻度で怪奇現象を引き起こすのだった――?
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる