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【第六章】新生・魔王軍
【第三十六話】緊急会議 ⑤
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「いえ…………騎士団が退けられた後、レオナルド様とローリー様が駆け付けられたため、風竜は一度何とかなりました。ですが…………そこであの『シャーキッド・ロンロン』と、『ウルス・バンガード』が現れたのです。街の壊滅はほとんどレオナルド様とそのシャーキッドによる戦闘被害によるもの…………。ローリー様はウルスと対峙し、比較的手早く退けたようですが、シャーキッドは流石に別格だったようです。レオナルド様と対峙したシャーキッドの戦闘はひどく苛烈で変則的なもので…………奴の派手な攻撃の二次災害で、街は相当な数の死者で溢れ返りました」
「「「……………………」」」
一同の多くが無言になった。
シャーキッドがカザルに付いたのもまた、つい先日のことだ。
カザルに次いで、人を散々殺しに殺し回ってきた外道中の外道────。
その凶悪で残忍で狂人的な振る舞いは、この会議室にいる誰もがよく知っている。
一時期はトバルの下について大人しくしていたと思ったが、もっと"面白そう"な"同類"を見つけて、迷わずそっちに乗り換えたのだろう。
そんなシャーキッドが街に現れた時点で、"それ"はもう確定したようなものだ。
裏にはやはり…………カザルがいる。
「レオナルド様とシャーキッドの戦いはほぼ互角のように見えましたが、最後はウルスを退けたローリー様が合流し、形成は逆転しました。シャーキッドもかなり焦っていたようで、てっきりそこで逃げるものとばかり思っていたのですが…………。…………その時、さらなるイレギュラーな事態が巻き起こったのです」
「まだ…………何かあるというの……?」
ノーシェルの疑問に、リズベットはただ無言で頷いた。
リズベットの表情も固く、完全に緊張した面持ちだ。
リズベットは静かに言葉を紡ぐ。
「いきなりのことです…………。レオナルド様とローリー様がシャーキッドと対峙する中…………突如、"第三者"によって、『復活の儀』が執り行われました」
「「「「「はぁッ!?!?」」」」」
会議室にいた重鎮のほとんどの人間が、同時に声を上げた。
まるで話が突然ぶっ飛んだかのような急展開だ。
訳が分からない。
「ち、ちょっと待って…………。ふ、『復活の儀』…………って…………」
「えぇ…………。街には"5位"も居合わせていたようですので、おそらくは彼女が実行した…………もしくは、"させられた"ものと思われます。そして…………『復活の儀』によって、街中の死亡した住民たちや冒険者たちの死体はその悉くが生贄に捧げられ、結果────ある一人の"魔人"が復活しました。…………その者の名が────」
「『魔王』…………『ディーグレア』…………」
ノーシェルは絶望的な顔で呟いた。
リズベットは無言で頷く。
途中からかなり急で異常な大惨事だ。
俄には信じられない。
しかし、
そうだとすると、シャーキッドがレオナルドとの戦闘でそれほどに派手な被害を撒き散らした理由にも検討がついた。
間違いなく、その生贄を用意するためだったのだろう。
一つの街の住民や冒険者を全て殺して生贄にし、昔の魔王を復活させるなんて、ずいぶんと狂気的な発想だ。
そして…………
そんなイカれたことを躊躇なく実行する人間に、ここにいるメンバーは一様にして、心当たりがある。
「魔王が復活した後…………"そいつ"は楽しそうな笑みを浮かべて現れました。国家的最重要指名手配犯にして、この王都に『ブラッディカーニバル』を巻き起こした、史上最悪の殺人鬼────『カザル・ロアフィールド』です」
「く…………ッ!!」
カザルの名を聞いて、ネシャスは強く歯を食い縛った。
僅か2日のことだ。
ネシャスがトラントスの街でレオナルドたちと別れてから、たった2日────。
あの時からそんな短期間でそれほどの惨事が起こることなんて、いくらネシャスでも予想できるわけがない。
「…………現れたカザルの戦闘力は、この『千里眼』の目を疑うほどに…………あまりにも圧倒的で暴力的で絶望的なものでした…………。身体付きは見違えるほどに強靭な筋肉を有し、スキルの"ような技"も多数連発して────。およそ人とは思えぬほどに、残酷で冷徹で狂った鬼のような強さを持っていたのです」
「報告にあった、スキルの"ようなもの"か…………」
ネシャスは苦々しく呟いた。
それは、ネシャスもついさっきノーシェルに報告したばかりの案件だ。
リズベットも同じ内容を重ねたことで、皮肉にもその信憑性が上がった形になる。
「そうです。一見すると『ソニックムーブ』のようでしたが、連発していた上に速度が異常だったため、おそらくは別物かと思われます。そして…………カザルはその『ソニックムーブ』"もどき"でレオナルド様を圧倒すると、最後にはその命すらも…………奪い取っていきました」
場がシン────ッと、一瞬静まった。
ヒューマンの中でも最強の一角だったレオナルドが、カザルによって殺されたというのだ。
もはや、信じられなさすぎて驚きの言葉すら出てこない。
「ろ、ローリーはッ!?ローリーは一体どうなったんだッ!?」
すると…………
そんな静寂した雰囲気の中、荒々しく慌てた声が響いた。
魔術師ギルドのギルドマスター────『ドランゼット・フゥーリア』だ。
ドランゼットは額に大粒の汗を滲ませ、必死な形相でリズベットに食らい付く。
あのロアフィールド家での一件の後、ローリーにカザルを追わせたのは、他ならぬドランゼットなのだ。
本来ならギルドのトップが行くべき案件に、"No.2"であるローリーを行かせた責任は、もちろんこのドランゼットにある。
次期ギルドマスターとして期待しているローリーに経験を積ませるために下した判断だったが、今となっては盛大に後悔していた。
ローリーは若く、まだまだこれから成長も飛躍もできる逸材だったのだ。
既にトップの死亡した冒険者ギルドとは違い、魔術師ギルドにはまだドランゼットがいる。
将来性のあるローリーには王都で待機を命じ、ドランゼットが代わりに行くことだって、当然の如く出来たはずなのだ。
だが…………
リズベットは相変わらずの無表情のまま、そんなドランゼットに向けて、静かに首を横に振る。
「ローリー様は…………かの『魔王』、ディーグレアと対峙しておりました。ディーグレアの力は凄まじく…………ローリー様肝入りの『古代魔法』まで使用していたようですが、流石に魔王相手には届かなかったようです。最後は…………その…………とても言いづらいのですが、生きたまま…………ディーグレアの、口の中に…………」
「リズベットッ!!!!それ以上はよしなさいッ!!」
「…………ッ!!申し訳ございませんッ!!」
ノーシェルに叱責され、リズベットは急いで口を閉じた。
失言だ。
配慮が足らなかったと、言った後になって後悔する。
ドランゼットを見ると、表情がカチリと固まってしまって、完全に放心状態となっていた。
目から涙が2筋零れ落ちて、悲しみと怒りと無気力な感情が同時に襲い掛かっているようだ。
後悔と懺悔と復讐心が頭の中をグルグルと掻き回し、どんな顔をしたらいいのかすら、もう分からなくなってしまっている。
ショックで思考が追いつかなくなっているのだろう。
しかし…………
(悪いわね……)
ノーシェルは構わなかった。
今はそのフォローをする時間も、仕切り直す時間すらもあるはずがないのだ。
事は国の…………いや、"世界"レベルに匹敵する大問題────。
ノーシェルは頭の中で、問題を1から整理する。
●ヒューマンであるカザルが、『"魔族"と組んでいる』という事実────。
●もはや確定となった、カザルがスキルの"ようなもの"を使うという事実────。
●身体が"数日"で見違えるほどに強靭化したという事実────。
●魔術師と冒険者、両ギルドの"第1位"がそれぞれ死んだという事実────。
そこに…………
魔王『ディーグレア』が復活し、死の森との"最前線"である『トラントスの街』が壊滅し、占領された────という事実が加わってきた。
もはや何から手を付けたら良いのかすら分からなくなるほどの緊急事態だ。
今すぐにでも何か対策を講じ、動き出さなくてはならない。
特に…………魔王『ディーグレア』の復活については、ヒューマン史上初めてというくらいに、かなり緊急度と危険性の高い案件だろう。
ディーグレアは、まだノーシェルすら生まれていないほど昔に起きたという、ある種の『災害』なのだ。
アレの登場に、当時、一体どれだけのヒューマンが犠牲になったのか想像もつかない。
「「「……………………」」」
一同の多くが無言になった。
シャーキッドがカザルに付いたのもまた、つい先日のことだ。
カザルに次いで、人を散々殺しに殺し回ってきた外道中の外道────。
その凶悪で残忍で狂人的な振る舞いは、この会議室にいる誰もがよく知っている。
一時期はトバルの下について大人しくしていたと思ったが、もっと"面白そう"な"同類"を見つけて、迷わずそっちに乗り換えたのだろう。
そんなシャーキッドが街に現れた時点で、"それ"はもう確定したようなものだ。
裏にはやはり…………カザルがいる。
「レオナルド様とシャーキッドの戦いはほぼ互角のように見えましたが、最後はウルスを退けたローリー様が合流し、形成は逆転しました。シャーキッドもかなり焦っていたようで、てっきりそこで逃げるものとばかり思っていたのですが…………。…………その時、さらなるイレギュラーな事態が巻き起こったのです」
「まだ…………何かあるというの……?」
ノーシェルの疑問に、リズベットはただ無言で頷いた。
リズベットの表情も固く、完全に緊張した面持ちだ。
リズベットは静かに言葉を紡ぐ。
「いきなりのことです…………。レオナルド様とローリー様がシャーキッドと対峙する中…………突如、"第三者"によって、『復活の儀』が執り行われました」
「「「「「はぁッ!?!?」」」」」
会議室にいた重鎮のほとんどの人間が、同時に声を上げた。
まるで話が突然ぶっ飛んだかのような急展開だ。
訳が分からない。
「ち、ちょっと待って…………。ふ、『復活の儀』…………って…………」
「えぇ…………。街には"5位"も居合わせていたようですので、おそらくは彼女が実行した…………もしくは、"させられた"ものと思われます。そして…………『復活の儀』によって、街中の死亡した住民たちや冒険者たちの死体はその悉くが生贄に捧げられ、結果────ある一人の"魔人"が復活しました。…………その者の名が────」
「『魔王』…………『ディーグレア』…………」
ノーシェルは絶望的な顔で呟いた。
リズベットは無言で頷く。
途中からかなり急で異常な大惨事だ。
俄には信じられない。
しかし、
そうだとすると、シャーキッドがレオナルドとの戦闘でそれほどに派手な被害を撒き散らした理由にも検討がついた。
間違いなく、その生贄を用意するためだったのだろう。
一つの街の住民や冒険者を全て殺して生贄にし、昔の魔王を復活させるなんて、ずいぶんと狂気的な発想だ。
そして…………
そんなイカれたことを躊躇なく実行する人間に、ここにいるメンバーは一様にして、心当たりがある。
「魔王が復活した後…………"そいつ"は楽しそうな笑みを浮かべて現れました。国家的最重要指名手配犯にして、この王都に『ブラッディカーニバル』を巻き起こした、史上最悪の殺人鬼────『カザル・ロアフィールド』です」
「く…………ッ!!」
カザルの名を聞いて、ネシャスは強く歯を食い縛った。
僅か2日のことだ。
ネシャスがトラントスの街でレオナルドたちと別れてから、たった2日────。
あの時からそんな短期間でそれほどの惨事が起こることなんて、いくらネシャスでも予想できるわけがない。
「…………現れたカザルの戦闘力は、この『千里眼』の目を疑うほどに…………あまりにも圧倒的で暴力的で絶望的なものでした…………。身体付きは見違えるほどに強靭な筋肉を有し、スキルの"ような技"も多数連発して────。およそ人とは思えぬほどに、残酷で冷徹で狂った鬼のような強さを持っていたのです」
「報告にあった、スキルの"ようなもの"か…………」
ネシャスは苦々しく呟いた。
それは、ネシャスもついさっきノーシェルに報告したばかりの案件だ。
リズベットも同じ内容を重ねたことで、皮肉にもその信憑性が上がった形になる。
「そうです。一見すると『ソニックムーブ』のようでしたが、連発していた上に速度が異常だったため、おそらくは別物かと思われます。そして…………カザルはその『ソニックムーブ』"もどき"でレオナルド様を圧倒すると、最後にはその命すらも…………奪い取っていきました」
場がシン────ッと、一瞬静まった。
ヒューマンの中でも最強の一角だったレオナルドが、カザルによって殺されたというのだ。
もはや、信じられなさすぎて驚きの言葉すら出てこない。
「ろ、ローリーはッ!?ローリーは一体どうなったんだッ!?」
すると…………
そんな静寂した雰囲気の中、荒々しく慌てた声が響いた。
魔術師ギルドのギルドマスター────『ドランゼット・フゥーリア』だ。
ドランゼットは額に大粒の汗を滲ませ、必死な形相でリズベットに食らい付く。
あのロアフィールド家での一件の後、ローリーにカザルを追わせたのは、他ならぬドランゼットなのだ。
本来ならギルドのトップが行くべき案件に、"No.2"であるローリーを行かせた責任は、もちろんこのドランゼットにある。
次期ギルドマスターとして期待しているローリーに経験を積ませるために下した判断だったが、今となっては盛大に後悔していた。
ローリーは若く、まだまだこれから成長も飛躍もできる逸材だったのだ。
既にトップの死亡した冒険者ギルドとは違い、魔術師ギルドにはまだドランゼットがいる。
将来性のあるローリーには王都で待機を命じ、ドランゼットが代わりに行くことだって、当然の如く出来たはずなのだ。
だが…………
リズベットは相変わらずの無表情のまま、そんなドランゼットに向けて、静かに首を横に振る。
「ローリー様は…………かの『魔王』、ディーグレアと対峙しておりました。ディーグレアの力は凄まじく…………ローリー様肝入りの『古代魔法』まで使用していたようですが、流石に魔王相手には届かなかったようです。最後は…………その…………とても言いづらいのですが、生きたまま…………ディーグレアの、口の中に…………」
「リズベットッ!!!!それ以上はよしなさいッ!!」
「…………ッ!!申し訳ございませんッ!!」
ノーシェルに叱責され、リズベットは急いで口を閉じた。
失言だ。
配慮が足らなかったと、言った後になって後悔する。
ドランゼットを見ると、表情がカチリと固まってしまって、完全に放心状態となっていた。
目から涙が2筋零れ落ちて、悲しみと怒りと無気力な感情が同時に襲い掛かっているようだ。
後悔と懺悔と復讐心が頭の中をグルグルと掻き回し、どんな顔をしたらいいのかすら、もう分からなくなってしまっている。
ショックで思考が追いつかなくなっているのだろう。
しかし…………
(悪いわね……)
ノーシェルは構わなかった。
今はそのフォローをする時間も、仕切り直す時間すらもあるはずがないのだ。
事は国の…………いや、"世界"レベルに匹敵する大問題────。
ノーシェルは頭の中で、問題を1から整理する。
●ヒューマンであるカザルが、『"魔族"と組んでいる』という事実────。
●もはや確定となった、カザルがスキルの"ようなもの"を使うという事実────。
●身体が"数日"で見違えるほどに強靭化したという事実────。
●魔術師と冒険者、両ギルドの"第1位"がそれぞれ死んだという事実────。
そこに…………
魔王『ディーグレア』が復活し、死の森との"最前線"である『トラントスの街』が壊滅し、占領された────という事実が加わってきた。
もはや何から手を付けたら良いのかすら分からなくなるほどの緊急事態だ。
今すぐにでも何か対策を講じ、動き出さなくてはならない。
特に…………魔王『ディーグレア』の復活については、ヒューマン史上初めてというくらいに、かなり緊急度と危険性の高い案件だろう。
ディーグレアは、まだノーシェルすら生まれていないほど昔に起きたという、ある種の『災害』なのだ。
アレの登場に、当時、一体どれだけのヒューマンが犠牲になったのか想像もつかない。
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