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【第二章】基本技の習得
【第十二話】大殺戮 ⑤
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「くそォ…………ッ!!畜生……ッ!!お前は一体…………ッ!!何なんだよオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
ユーラットは怒りのあまり激昂すると、スキル『スラッシュ』を放った。
もう『スラッシュ』の使用回数も限界だ。
もはや感情だけで放っている。
しかし…………
ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!
怒りのままにただ放っただけのそれは、カザルに難なく弾き返された。
やはり、ただ放っただけではカザルには当たらない。
もうこれだけ戦えば、クセも性格も充分に把握されてしまっているのだ。
コレで、『スラッシュ』も『ホーリーウォール』も『ホーリーインパクト』も残り1回ずつ────。
豊富に残っている『閃光斬』や『縦斬り』は既に見切られているから、もう余裕を持って使えるのは『シャインエクスプロージョン』などの広範囲攻撃スキルくらいしか残っていない。
そんなスキル…………とてもじゃないが、こんな市街地でぶっ放せるものではなかった。
聖騎士のスキルは基本的に広範囲かつ高威力のものばかりで、本来こんな所で犯罪者相手に使うものではないのだ。
こうなることは、ある程度仕方ないと言える。
だからこそ、
スキルは慎重に使用するべきだったのに────。
「ハァーッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!無様…………ッ!!あまりに無様だなッ!!住民など放っておいて、大人しく遠距離スキルをぶっ放しておけば良かったものを…………ッ!!戦闘に余計な正義心なんて持ち出すからそうなるのさァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
嘲りを多分に含んだ不協和音────。
カザルはずいぶんと、楽しそうな顔をしていた。
悪魔のような笑顔が顔面に張り付き、口は嫌らしく三日月状に吊り上がっている。
ユーラットがボロボロになっている姿が滑稽なのだろう。
勝負が長引いた分、愉快で痛感な気分になっているのだ。
「…………ッ!!黙れ……ッ!!それこそが、我ら聖騎士の誇り……ッ!!」
「それが余計だっつってんだよォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
カザルは再び住民に向けて三日月を放った。
さっきの一掃で残った者たちだ。
ユーラットは咄嗟に動き出し、生身の剣技で三日月を弾き返す。
だが…………
カザルにより放たれた三日月は、その一発だけでは済まなかった。
ユーラットが弾き返したと見るや、カザルはさらに何度も…………何度も何度も同じ場所に重ね打ちしてきたのだ。
完全に、遊ばれている。
「ハッハァ!!さァさァさァさァッ!!どこまで耐えられるかなァッ!?」
「う……ッ!!ぐ…………ッ!!ぐゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…………ッ!!」
ユーラットはその場で足を止めながら、幾度となく三日月を弾き返した。
手が痺れ始め、足がガクガクと限界を訴えつつも、ユーラットはただただその斬撃を受け止め続ける。
全ては、聖騎士の誇りのため────。
ユーラットの後ろにいる住民たちを、守るためだ。
そのためだけに、ユーラットは体を張り続ける。
「そらそらそらそらァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!まだまだ行くぞォ…………ッ!!お得意のスキルで何とかしてみろよッ!!」
カザルの三日月による連撃は延々と続き続けた。
まだホーリーウォールはあと1回残っているが、ここで使うわけにはいかない。
残り1回だからこそ、使い所は選ばなくてはならないのだ。
しかし…………
「うぅ…………ッ!!くゥゥゥゥゥゥゥゥ…………ッ!!ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………ッ!!」
ユーラットはもう既に、心も体も限界ギリギリの所まできていた。
心の支えだった住民たちはカザルによって惨殺され、『無能者』相手に剣技で打ち負かされ、自分の無力さをただ痛感するばかりだ。
自分は結局、何も守れてなどいない────。
自分は、聖騎士として、相応しくない存在なのではないだろうか────?
そんなことを、思ってしまう、感じてしまう。
カザルは笑った。
こうなってくるともう…………あと少しだ。
「ハッハァッ!!どうしたどうしたァッ!!ずいぶんとキツそうだなァッ!!もう限界なんじゃねぇかッ!?」
「だ……ま……れ…………ッ!!」
「そんなに無理するなよッ!!もうそろそろ辛いんだろう!?お前は独りでよくやったさッ!!この俺を相手にここまで殺り合えているんだッ!!実際大したものだよッ!!住民どもがまだ多少残っているからって何だッ!?他に一杯助けてやったんだからもうそれでいいじゃねぇかッ!!ここで諦めた所で、一体誰がお前を責められるというッ!?端数がチョン切れてたって別に誰も気にしねぇよッ!!」
「黙れと…………ッ!!言っているッ!!」
「いィィィィィィィィや、黙らねェッ!!大体…………ッ!!こんな強大な力を他人のためだけに使おうなんて考える時点で歪んでいるのさァッ!!人はどこまで行っても己の欲望には逆らえねェ生き物だッ!!お前はさっき自分が助けた人間たちを見て何とも思わなかったのかッ!?皆、お前の心配どころか、自分の欲望ばかりをお前に押しつけてきただろうッ!!誰もお前のことなんざ考えちゃいねぇのさッ!!皆、自分のことに夢中で、内心は他人のことなんてどうでもいいと思ってるッ!!それが人のサガって奴だッ!!そんな奴らを必死こいて救った所で何になるッ!?一体お前のどこに利があるというんだッ!?」
「ち、違う…………ッ!!あの時は……ッ!!ただ皆、冷静じゃなくて……ッ!!」
「それが人間の『本性』って奴だろうがァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
カザルはここぞとばかりに巨大な三日月を放ち、ユーラットを吹き飛ばした。
ただ受けただけで足が地面から離れ、背後に強く吹き飛ばされる。
住民に当たるかと思ったが、気が付けば住民たちは、いつの間にか全員その場から退避していた。
ユーラットが独り時間を稼いでいた内に、全員の撤退が完了したのだ。
本来なら、元々これが、ユーラットの望んでいた状況────。
そうするために、ユーラットは頑張ってきたのだ。
しかし今は…………
"別の感情"が浮き上がってくる。
カザルから、嬉しそうな笑みが溢れた。
「皆…………"お前を置いて"逃げて行ったなァ……」
「…………ッ!!」
自分の思考を先回りされたような言葉────。
いや、違う。
置いていったわけじゃない。
むしろユーラットが、そうするように彼らに言って…………望んだ通りになったのだ。
予想通りどころか、望み通り────。
悲しむ必要も、怒る必要もない。
なのに────ッ!!
「助け合うでもなく、役割分担でもなく…………ただただ『守る側』と『守られる側』…………。フハハハ……ッ!!守る側は大変だなァッ!!己を殺し、他人を生かして……ッ!!報われぬ救われぬ使い潰されるッ!!!!お前ら聖騎士は所詮、ロスベリータの飼っている犬でしかないのさァッ!!自分の好きなヒューマンをただただ盲目的に守ることだけを教えられた飼い犬…………ッ!!神の奴隷に過ぎない、使い捨ての駒なのさァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「ち、違うッ!!僕たちは……ッ!!」
ザシュゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!
その瞬間────。
ユーラットの腕が、三日月によって吹き飛ばされた。
心の動揺が剣筋を鈍らせ、ギリギリ保っていた均衡が破れたのだ。
ユーラットはその光景を、呆然と見つめる。
急な事態に息が一瞬止まり、思考が追い付かなかった。
今はただ…………腕が無くなった後だけを見つめることしか出来ない。
ユーラットは怒りのあまり激昂すると、スキル『スラッシュ』を放った。
もう『スラッシュ』の使用回数も限界だ。
もはや感情だけで放っている。
しかし…………
ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!
怒りのままにただ放っただけのそれは、カザルに難なく弾き返された。
やはり、ただ放っただけではカザルには当たらない。
もうこれだけ戦えば、クセも性格も充分に把握されてしまっているのだ。
コレで、『スラッシュ』も『ホーリーウォール』も『ホーリーインパクト』も残り1回ずつ────。
豊富に残っている『閃光斬』や『縦斬り』は既に見切られているから、もう余裕を持って使えるのは『シャインエクスプロージョン』などの広範囲攻撃スキルくらいしか残っていない。
そんなスキル…………とてもじゃないが、こんな市街地でぶっ放せるものではなかった。
聖騎士のスキルは基本的に広範囲かつ高威力のものばかりで、本来こんな所で犯罪者相手に使うものではないのだ。
こうなることは、ある程度仕方ないと言える。
だからこそ、
スキルは慎重に使用するべきだったのに────。
「ハァーッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!無様…………ッ!!あまりに無様だなッ!!住民など放っておいて、大人しく遠距離スキルをぶっ放しておけば良かったものを…………ッ!!戦闘に余計な正義心なんて持ち出すからそうなるのさァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
嘲りを多分に含んだ不協和音────。
カザルはずいぶんと、楽しそうな顔をしていた。
悪魔のような笑顔が顔面に張り付き、口は嫌らしく三日月状に吊り上がっている。
ユーラットがボロボロになっている姿が滑稽なのだろう。
勝負が長引いた分、愉快で痛感な気分になっているのだ。
「…………ッ!!黙れ……ッ!!それこそが、我ら聖騎士の誇り……ッ!!」
「それが余計だっつってんだよォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
カザルは再び住民に向けて三日月を放った。
さっきの一掃で残った者たちだ。
ユーラットは咄嗟に動き出し、生身の剣技で三日月を弾き返す。
だが…………
カザルにより放たれた三日月は、その一発だけでは済まなかった。
ユーラットが弾き返したと見るや、カザルはさらに何度も…………何度も何度も同じ場所に重ね打ちしてきたのだ。
完全に、遊ばれている。
「ハッハァ!!さァさァさァさァッ!!どこまで耐えられるかなァッ!?」
「う……ッ!!ぐ…………ッ!!ぐゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…………ッ!!」
ユーラットはその場で足を止めながら、幾度となく三日月を弾き返した。
手が痺れ始め、足がガクガクと限界を訴えつつも、ユーラットはただただその斬撃を受け止め続ける。
全ては、聖騎士の誇りのため────。
ユーラットの後ろにいる住民たちを、守るためだ。
そのためだけに、ユーラットは体を張り続ける。
「そらそらそらそらァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!まだまだ行くぞォ…………ッ!!お得意のスキルで何とかしてみろよッ!!」
カザルの三日月による連撃は延々と続き続けた。
まだホーリーウォールはあと1回残っているが、ここで使うわけにはいかない。
残り1回だからこそ、使い所は選ばなくてはならないのだ。
しかし…………
「うぅ…………ッ!!くゥゥゥゥゥゥゥゥ…………ッ!!ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………ッ!!」
ユーラットはもう既に、心も体も限界ギリギリの所まできていた。
心の支えだった住民たちはカザルによって惨殺され、『無能者』相手に剣技で打ち負かされ、自分の無力さをただ痛感するばかりだ。
自分は結局、何も守れてなどいない────。
自分は、聖騎士として、相応しくない存在なのではないだろうか────?
そんなことを、思ってしまう、感じてしまう。
カザルは笑った。
こうなってくるともう…………あと少しだ。
「ハッハァッ!!どうしたどうしたァッ!!ずいぶんとキツそうだなァッ!!もう限界なんじゃねぇかッ!?」
「だ……ま……れ…………ッ!!」
「そんなに無理するなよッ!!もうそろそろ辛いんだろう!?お前は独りでよくやったさッ!!この俺を相手にここまで殺り合えているんだッ!!実際大したものだよッ!!住民どもがまだ多少残っているからって何だッ!?他に一杯助けてやったんだからもうそれでいいじゃねぇかッ!!ここで諦めた所で、一体誰がお前を責められるというッ!?端数がチョン切れてたって別に誰も気にしねぇよッ!!」
「黙れと…………ッ!!言っているッ!!」
「いィィィィィィィィや、黙らねェッ!!大体…………ッ!!こんな強大な力を他人のためだけに使おうなんて考える時点で歪んでいるのさァッ!!人はどこまで行っても己の欲望には逆らえねェ生き物だッ!!お前はさっき自分が助けた人間たちを見て何とも思わなかったのかッ!?皆、お前の心配どころか、自分の欲望ばかりをお前に押しつけてきただろうッ!!誰もお前のことなんざ考えちゃいねぇのさッ!!皆、自分のことに夢中で、内心は他人のことなんてどうでもいいと思ってるッ!!それが人のサガって奴だッ!!そんな奴らを必死こいて救った所で何になるッ!?一体お前のどこに利があるというんだッ!?」
「ち、違う…………ッ!!あの時は……ッ!!ただ皆、冷静じゃなくて……ッ!!」
「それが人間の『本性』って奴だろうがァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
カザルはここぞとばかりに巨大な三日月を放ち、ユーラットを吹き飛ばした。
ただ受けただけで足が地面から離れ、背後に強く吹き飛ばされる。
住民に当たるかと思ったが、気が付けば住民たちは、いつの間にか全員その場から退避していた。
ユーラットが独り時間を稼いでいた内に、全員の撤退が完了したのだ。
本来なら、元々これが、ユーラットの望んでいた状況────。
そうするために、ユーラットは頑張ってきたのだ。
しかし今は…………
"別の感情"が浮き上がってくる。
カザルから、嬉しそうな笑みが溢れた。
「皆…………"お前を置いて"逃げて行ったなァ……」
「…………ッ!!」
自分の思考を先回りされたような言葉────。
いや、違う。
置いていったわけじゃない。
むしろユーラットが、そうするように彼らに言って…………望んだ通りになったのだ。
予想通りどころか、望み通り────。
悲しむ必要も、怒る必要もない。
なのに────ッ!!
「助け合うでもなく、役割分担でもなく…………ただただ『守る側』と『守られる側』…………。フハハハ……ッ!!守る側は大変だなァッ!!己を殺し、他人を生かして……ッ!!報われぬ救われぬ使い潰されるッ!!!!お前ら聖騎士は所詮、ロスベリータの飼っている犬でしかないのさァッ!!自分の好きなヒューマンをただただ盲目的に守ることだけを教えられた飼い犬…………ッ!!神の奴隷に過ぎない、使い捨ての駒なのさァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「ち、違うッ!!僕たちは……ッ!!」
ザシュゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!
その瞬間────。
ユーラットの腕が、三日月によって吹き飛ばされた。
心の動揺が剣筋を鈍らせ、ギリギリ保っていた均衡が破れたのだ。
ユーラットはその光景を、呆然と見つめる。
急な事態に息が一瞬止まり、思考が追い付かなかった。
今はただ…………腕が無くなった後だけを見つめることしか出来ない。
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