60 / 267
【第三章】亜人種
【第十四話】屋敷にて ①
しおりを挟む
~トバルサイド~
「な、何だ…………。コレは………………」
一方、時は遡り────。
カザルが屋敷を出た後すぐのこと────。
トバルは来賓たちの対応や事後処理を終えると、改めて状況の確認に動いていた。
さっきのセリフは、その確認のために外から屋敷に戻った瞬間のことだ。
『凄惨』────。
ただただ、その一言に尽きている。
屋敷は焼け焦げ、その中にいたのであろうメイドや従業員たちの焼死体が、屋敷内のそこかしこに散在していた。
見るも明らかなほどに残虐な状況だ。
どこからどう見ても間違いなく、全滅している。
トバルはグッと息を呑み込んだ。
火を付けられたのだから焦げているのは当たり前だが、その被害があまりに大きすぎていたのだ。
トバルはあの時、煙を見てすぐに魔術師へ指示を出し、消火にあたらせたはず────。
それなのに、まるでそんなことがあったとは思えないほどに、火の回りが早すぎている。
"至近距離"で"油"を使われたのは間違いないだろう。
その場所にも検討がつく。
状況を考えれば、ほとんど一択みたいなものだ。
トバルは再びゴクリと唾を呑み込むと、護衛を連れて、引き続き屋敷の中を進んでいくことにする。
焼死体を避け、黒々とした廊下の上を歩いていった。
取り急ぎの目的は、カザルのいた独房を見ることだ。
この正体不明の大惨事にあって、そこだけは欠かすことはできない。
おそらくはその道中に、この火事の発生源もあるのだろう。
だが、
トバルは今はまだ見ないことにした。
もちろん確認すべきだし、当然気にはなっているが、一旦は部下に任せることにしたのだ。
トバルはこれでも"四大貴族の中では"それなりに責任感の強い男だったが、世の中には優先順位というものがある。
聞いた話によると、料理長が瀕死な上に気絶した状態で見つかったそうだが、トバルにとっては今はそれどころではなかった。
その男については目を覚まし次第話を聞くとしても、今はそれよりも独房の方が圧倒的に優先順位が高いのだ。
この事態のそもそもの原点────。
全ての始まりの場所────。
トバルは怒りと焦燥に歯を食いしばりながら、思わず足を急がせる。
トバルからすれば、かつてないほどに火急の緊急事態だった。
本来は別に状況の確認くらい他の人間に任せても良かったのだが、トバル自身が居ても立っても居られなかったのだ。
内容が内容だけに、他人に任せ切れなかったということもある。
そこはトバルが今回の失態を犯した場所で、カザルが"脱獄"した場所でもあるのだ。
むしろ、トバルにとっては、そこが全てのスタートラインで、終着点とも言える。
いわゆるターニングポイントだった。
そこを確認しないことには、今回の件は何も始まらないのだ。
何故こうなったのかの原因は、そこに全て詰まっていると言っても過言ではない。
「くそッ!!カザルめ…………ッ!!あの無能者風情に、この私がここまで振り回されるとは…………ッ!!私が一体、何をしたと言うのだッ!!」
怒りと憎しみに支配された声音────。
しかし、
トバルは一人でそんな悪態をつきながらも、内心はここで見定めたいと思っていた。
省みると言い換えてもいい。
ここで何が起きていたのかを、トバルは自分自身がちゃんと見て、受け入れなければならないのだ。
そう…………
トバルは何故、失敗したのか────。
(想定外のことが起きていたのは間違いないだろうが…………これから"奴ら"は間違いなくそこを追求してくるだろうからな…………。あの神の威を借る狐どもめ…………ッ!!まったく、忌々しい話だッ!!)
トバルは一人、イラつき気味に盛大な舌打ちを漏らす。
そもそもの話を言えば、トバルが2度に渡って軍隊を動かした時点で、普通ならそこで片が付いていたはずだった。
トバルは確かにカザルのことを侮っていたが、スキルも何も持っていないカザルが相手なら、それで十分お釣りがくるはずだったのだ。
普通に考えて、戦闘訓練はもちろん、食事すらマトモにさせてないはずの男に、波いる兵士たちを殺し尽くせるわけがない。
50人単位の兵士を2回送った時点で、むしろ過剰戦力だったはず────。
それなのに────ッ!!
「一体、何がどう起こればこうなるというのだ…………。奴が何のスキルも得られないことは、神託の時にハッキリと分かっている…………。そこについては、何も間違いはなかったはずだ…………」
そう考えれば…………やはり、外部犯という線が濃厚だった。
理もある。
カザルでないのならば、他の誰かが…………と考えるのは自然な発想だ。
だが、それならそれで…………
●この厳重な防犯体制の中、外部からどうやって侵入したのか────。
●あの認識システムをどうやって潜り抜けたのか────。
といった疑問が出てくる。
考えられるとすれば内部からの裏切りだが、神託で行われる処刑を邪魔をしてその人間にメリットがあるとは到底思えなかった。
神の怒りを買って困るのは、トバルだけでなくヒューマン全ての共通事項なのだ。
例外はない。
トバルも一応防犯体制を取ってはいたものの、正直それが必要になるとはまるで思っていなかった。
この処刑は神ロスベリータの神託によるもので、トバル自身の意思じゃない。
それなのに、わざわざ神の怒りを買ってまでカザルを助けにくる愚か者がいるなどとは、トバルには決して思えなかったのだ。
ロアフィールド家の凋落を狙って誰かを雇ったのだとしても、結局は神の目を欺くことなどできないし、その人間にとってのリスクが高すぎる。
リスクばかりが高くてメリットがないのだから、その可能性を軽んじるのは当然のことだ。
「くそッ!!まったく分からん…………ッ!!あの恩知らずの落ちこぼれが…………ッ!!この私に一体どこまで迷惑をかければ気が済むのだッ!!」
護衛を連れながら一人でそんなことを呟いていると、トバルはいつの間にか独房の入口があった所まで辿り着いていた。
認識システムは、どうやら破壊されてはいないようだ。
トバルは意を決すると、プレートをかざして入口の扉を開ける。
ようやく…………対面の時だ。
ゴコンと…………扉の開く音が聞こえてくる。
トバルは生唾を飲み込むと、扉の向こう側へと入り込んでいった。
すると…………
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
「な、何だ…………。コレは………………」
一方、時は遡り────。
カザルが屋敷を出た後すぐのこと────。
トバルは来賓たちの対応や事後処理を終えると、改めて状況の確認に動いていた。
さっきのセリフは、その確認のために外から屋敷に戻った瞬間のことだ。
『凄惨』────。
ただただ、その一言に尽きている。
屋敷は焼け焦げ、その中にいたのであろうメイドや従業員たちの焼死体が、屋敷内のそこかしこに散在していた。
見るも明らかなほどに残虐な状況だ。
どこからどう見ても間違いなく、全滅している。
トバルはグッと息を呑み込んだ。
火を付けられたのだから焦げているのは当たり前だが、その被害があまりに大きすぎていたのだ。
トバルはあの時、煙を見てすぐに魔術師へ指示を出し、消火にあたらせたはず────。
それなのに、まるでそんなことがあったとは思えないほどに、火の回りが早すぎている。
"至近距離"で"油"を使われたのは間違いないだろう。
その場所にも検討がつく。
状況を考えれば、ほとんど一択みたいなものだ。
トバルは再びゴクリと唾を呑み込むと、護衛を連れて、引き続き屋敷の中を進んでいくことにする。
焼死体を避け、黒々とした廊下の上を歩いていった。
取り急ぎの目的は、カザルのいた独房を見ることだ。
この正体不明の大惨事にあって、そこだけは欠かすことはできない。
おそらくはその道中に、この火事の発生源もあるのだろう。
だが、
トバルは今はまだ見ないことにした。
もちろん確認すべきだし、当然気にはなっているが、一旦は部下に任せることにしたのだ。
トバルはこれでも"四大貴族の中では"それなりに責任感の強い男だったが、世の中には優先順位というものがある。
聞いた話によると、料理長が瀕死な上に気絶した状態で見つかったそうだが、トバルにとっては今はそれどころではなかった。
その男については目を覚まし次第話を聞くとしても、今はそれよりも独房の方が圧倒的に優先順位が高いのだ。
この事態のそもそもの原点────。
全ての始まりの場所────。
トバルは怒りと焦燥に歯を食いしばりながら、思わず足を急がせる。
トバルからすれば、かつてないほどに火急の緊急事態だった。
本来は別に状況の確認くらい他の人間に任せても良かったのだが、トバル自身が居ても立っても居られなかったのだ。
内容が内容だけに、他人に任せ切れなかったということもある。
そこはトバルが今回の失態を犯した場所で、カザルが"脱獄"した場所でもあるのだ。
むしろ、トバルにとっては、そこが全てのスタートラインで、終着点とも言える。
いわゆるターニングポイントだった。
そこを確認しないことには、今回の件は何も始まらないのだ。
何故こうなったのかの原因は、そこに全て詰まっていると言っても過言ではない。
「くそッ!!カザルめ…………ッ!!あの無能者風情に、この私がここまで振り回されるとは…………ッ!!私が一体、何をしたと言うのだッ!!」
怒りと憎しみに支配された声音────。
しかし、
トバルは一人でそんな悪態をつきながらも、内心はここで見定めたいと思っていた。
省みると言い換えてもいい。
ここで何が起きていたのかを、トバルは自分自身がちゃんと見て、受け入れなければならないのだ。
そう…………
トバルは何故、失敗したのか────。
(想定外のことが起きていたのは間違いないだろうが…………これから"奴ら"は間違いなくそこを追求してくるだろうからな…………。あの神の威を借る狐どもめ…………ッ!!まったく、忌々しい話だッ!!)
トバルは一人、イラつき気味に盛大な舌打ちを漏らす。
そもそもの話を言えば、トバルが2度に渡って軍隊を動かした時点で、普通ならそこで片が付いていたはずだった。
トバルは確かにカザルのことを侮っていたが、スキルも何も持っていないカザルが相手なら、それで十分お釣りがくるはずだったのだ。
普通に考えて、戦闘訓練はもちろん、食事すらマトモにさせてないはずの男に、波いる兵士たちを殺し尽くせるわけがない。
50人単位の兵士を2回送った時点で、むしろ過剰戦力だったはず────。
それなのに────ッ!!
「一体、何がどう起こればこうなるというのだ…………。奴が何のスキルも得られないことは、神託の時にハッキリと分かっている…………。そこについては、何も間違いはなかったはずだ…………」
そう考えれば…………やはり、外部犯という線が濃厚だった。
理もある。
カザルでないのならば、他の誰かが…………と考えるのは自然な発想だ。
だが、それならそれで…………
●この厳重な防犯体制の中、外部からどうやって侵入したのか────。
●あの認識システムをどうやって潜り抜けたのか────。
といった疑問が出てくる。
考えられるとすれば内部からの裏切りだが、神託で行われる処刑を邪魔をしてその人間にメリットがあるとは到底思えなかった。
神の怒りを買って困るのは、トバルだけでなくヒューマン全ての共通事項なのだ。
例外はない。
トバルも一応防犯体制を取ってはいたものの、正直それが必要になるとはまるで思っていなかった。
この処刑は神ロスベリータの神託によるもので、トバル自身の意思じゃない。
それなのに、わざわざ神の怒りを買ってまでカザルを助けにくる愚か者がいるなどとは、トバルには決して思えなかったのだ。
ロアフィールド家の凋落を狙って誰かを雇ったのだとしても、結局は神の目を欺くことなどできないし、その人間にとってのリスクが高すぎる。
リスクばかりが高くてメリットがないのだから、その可能性を軽んじるのは当然のことだ。
「くそッ!!まったく分からん…………ッ!!あの恩知らずの落ちこぼれが…………ッ!!この私に一体どこまで迷惑をかければ気が済むのだッ!!」
護衛を連れながら一人でそんなことを呟いていると、トバルはいつの間にか独房の入口があった所まで辿り着いていた。
認識システムは、どうやら破壊されてはいないようだ。
トバルは意を決すると、プレートをかざして入口の扉を開ける。
ようやく…………対面の時だ。
ゴコンと…………扉の開く音が聞こえてくる。
トバルは生唾を飲み込むと、扉の向こう側へと入り込んでいった。
すると…………
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる