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第6章 脱走勇者は悪魔になる
105 悪魔族の隠れ里
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結婚式で起こった出来事から一週間が経ち、俺達はいつも通りの冒険者生活を過ごしていた。
ただ違うのは、後輩達も俺達も魔族領からの通信ができるように連絡先を教えてもらったので、定期的に連絡している。
胡桃も後輩達と話す機会が増えたようで安堵している。
そんな中、クリストフ国王から呼び出しを受けた。
ギルドのサラトガさんと一緒に王城へ向かう。
「悪魔族の隠れ里?」
「ああ、ヘキサ公国と我がガイアブルク王国との境界線の森の中に位置する場所にあるらしい」
「らしい……って?」
「ステルスの魔法を掛けているからなんだよ。 それが今になって姿を現したんだ」
「本当なのですか?」
クリストフ国王が言うには、今までステルスの魔法を掛けていたために里の存在は明らかにされなかったらしい。
だが、今になって急に里が姿を現したとの事。
だが、確か悪魔族は……。
そう考えてる間、ひなたが俺と同じ疑問を口に出していた。
「悪魔族って確か……過激思想が強い魔族でしたよね?」
「そうだ。 だが、僅かながら穏健派がいてね。 彼らがそこの隠れて住んでいたのだよ」
「里の雰囲気はどうなんですか?」
「それがね、姿を現した時点で廃墟っぽくなっているんだ」
「……え?」
姿を見せた時点で廃墟……?
なんか奇妙な感じだなぁ。
「最初から廃墟だったという可能性は?」
「その可能性は低いだろう。 何せイリアゲート君の使い魔によると、廃墟になった直後のような感じだったらしいから」
サラトガさんの言葉に国王は横に振った。
廃墟直後のような光景なら最近起こったのじゃないか?
「ということは、俺達を呼んだのはそれの調査ですか?」
「そうだ。 サラトガ君を通じて暁斗くん達に依頼として処理して欲しい」
「理由を聞いても?」
「悪魔族の存在は、ここにいる我々しか知らない。 この世界の多数は魔族の中の一つの悪魔族が滅びたという認識になってるからね」
「向こう側……ヘキサ公国も?」
「その通りだ。 ヘキサ公国も王族や上層部しか知らない機密なのだ」
魔族の中でも過激派思想を抱いている悪魔族の存在は、今の世間一般には知られていない。
世界各国の機密事項だという訳か……。
だからこそ、極秘にやらないといけないという事なのだろう。
「お兄ちゃん、ひとまずここは受けておこうよ」
隣のアイリスもこの依頼を受けることを進めてくる。
「私もアイリス様に同意します。 どうも早めに行かないと嫌な予感がしますし」
クリスタも同様だ。
「ひなたと由奈とエミリー、胡桃はどうする?」
「私は受けるよ。 どうもあいつらが絡んでそうだし」
「私もひなたちゃんに同じ」
「くるみも」
「ボクもだね。 ヘキサ公国との境界線だというあたり、クレアが心配だし」
みんなも一緒だった。
特にエミリーは、ヘキサ公国生まれの友人のクレアが心配になってきたそうだ。
ならば、受けた方がいいだろう。
「分かりました。 この依頼を受けさせていただきます」
「済まないね。 かつてゼイドラムから君達に貰ったあの魔導馬車で現場に行ってくれ。 エリスも連れて行くから大丈夫だ」
エリス王女も一緒か。
諜報部隊を束ねる人だから、大丈夫だろうけど。
まぁ、今は極秘任務だから言う通りにするしかない。
「分かりました。 合流が完了次第行ってきます」
その後、エリス王女と合流して隠れ里がある森まで魔導馬車で向かった。
設備充実な馬道馬車だから、所要時間が2日掛かるが、トイレの心配も不要だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「着いた。 ここか……」
「こうして見てると本当に廃墟になってる感じだね」
「でも、確かに最近っぽい感じだね。 煙や血の匂いが未だしてるよ」
魔導馬車でノンストップで走って2日後。
森の入り口からゆっくり走り、森の中を通って隠れ里に着く。
ひなたとアイリスがそれぞれの観点で感想を述べる。
「……ん?」
「胡桃、どうした?」
「あっち……。 何か、気配がする……」
「え?」
胡桃が気配を察知し、察知した場所を指で示した。
そこに俺達も目を向けると人影がいる……。
「う、うぅ……、だれか……いる……の……?」
「生き残りがいるのか!?」
俺達はすぐにその方向へ急ぐ。
「ううっ!?」
「これは……!!」
「クルミちゃん、見ちゃダメ!!」
俺が目にしたのは両手両足が荒っぽく千切られ、今にも息絶えそうな女性だった。
余りにも凄惨な光景に、エミリーは思わず胡桃の目を手で覆ったくらいだ。
「アキトくん! 念のため回復魔法を!!」
「了解!」
俺は、すぐに【エキストラヒール】を使って回復を試みる。
その間に、エリス王女が女性に問いかける。
「何があったのですか!?」
「突然……二人の……人間の男が現れて……、みんなを……皆殺しにしただけでなく……、みんなを……食べて……」
「た、食べ……た!?」
女性の証言に顔を青ざめるアイリス。
ひなた達も顔を青ざめて身動きが出来ないでいた。
「生命力が……! アキトくん!!」
「だめだ……! 傷も塞がらないし、生命力も戻らない……!!」
「そんな……!」
最期の力で俺達に伝えた後で息絶えた女性。
もう、回復魔法を使っても意味がなかった……。
ひなた達はショックで立ちすくむ。
「二人の人間の男って言ってたな……。 まさかと思うが……」
俺は嫌な予感をしていた。
この里を襲い、悪魔族を食った相手があいつらだとしたら……、さらに何かをしでかすはずだと。
そんな考えをしている時に水晶玉が光った。
クリストフ国王からの連絡だ。
『アキトくん! すぐにヘキサ公国に向かってくれ! 大変な事態になった!!』
通信からでも分かる焦りの声。
ヘキサ公国に何があったんだ?
「何かあったんですか?」
冷静に、国王に問いかける。
すると、衝撃的な答えが返ってきた。
『ヘキサ公国が二人の脱走勇者によって壊滅的打撃を受けた……!』
ヘキサ公国が脱走勇者によって壊滅的打撃を受けた。
これを聞いた俺達は、ショックで固まってしまった。
ただ違うのは、後輩達も俺達も魔族領からの通信ができるように連絡先を教えてもらったので、定期的に連絡している。
胡桃も後輩達と話す機会が増えたようで安堵している。
そんな中、クリストフ国王から呼び出しを受けた。
ギルドのサラトガさんと一緒に王城へ向かう。
「悪魔族の隠れ里?」
「ああ、ヘキサ公国と我がガイアブルク王国との境界線の森の中に位置する場所にあるらしい」
「らしい……って?」
「ステルスの魔法を掛けているからなんだよ。 それが今になって姿を現したんだ」
「本当なのですか?」
クリストフ国王が言うには、今までステルスの魔法を掛けていたために里の存在は明らかにされなかったらしい。
だが、今になって急に里が姿を現したとの事。
だが、確か悪魔族は……。
そう考えてる間、ひなたが俺と同じ疑問を口に出していた。
「悪魔族って確か……過激思想が強い魔族でしたよね?」
「そうだ。 だが、僅かながら穏健派がいてね。 彼らがそこの隠れて住んでいたのだよ」
「里の雰囲気はどうなんですか?」
「それがね、姿を現した時点で廃墟っぽくなっているんだ」
「……え?」
姿を見せた時点で廃墟……?
なんか奇妙な感じだなぁ。
「最初から廃墟だったという可能性は?」
「その可能性は低いだろう。 何せイリアゲート君の使い魔によると、廃墟になった直後のような感じだったらしいから」
サラトガさんの言葉に国王は横に振った。
廃墟直後のような光景なら最近起こったのじゃないか?
「ということは、俺達を呼んだのはそれの調査ですか?」
「そうだ。 サラトガ君を通じて暁斗くん達に依頼として処理して欲しい」
「理由を聞いても?」
「悪魔族の存在は、ここにいる我々しか知らない。 この世界の多数は魔族の中の一つの悪魔族が滅びたという認識になってるからね」
「向こう側……ヘキサ公国も?」
「その通りだ。 ヘキサ公国も王族や上層部しか知らない機密なのだ」
魔族の中でも過激派思想を抱いている悪魔族の存在は、今の世間一般には知られていない。
世界各国の機密事項だという訳か……。
だからこそ、極秘にやらないといけないという事なのだろう。
「お兄ちゃん、ひとまずここは受けておこうよ」
隣のアイリスもこの依頼を受けることを進めてくる。
「私もアイリス様に同意します。 どうも早めに行かないと嫌な予感がしますし」
クリスタも同様だ。
「ひなたと由奈とエミリー、胡桃はどうする?」
「私は受けるよ。 どうもあいつらが絡んでそうだし」
「私もひなたちゃんに同じ」
「くるみも」
「ボクもだね。 ヘキサ公国との境界線だというあたり、クレアが心配だし」
みんなも一緒だった。
特にエミリーは、ヘキサ公国生まれの友人のクレアが心配になってきたそうだ。
ならば、受けた方がいいだろう。
「分かりました。 この依頼を受けさせていただきます」
「済まないね。 かつてゼイドラムから君達に貰ったあの魔導馬車で現場に行ってくれ。 エリスも連れて行くから大丈夫だ」
エリス王女も一緒か。
諜報部隊を束ねる人だから、大丈夫だろうけど。
まぁ、今は極秘任務だから言う通りにするしかない。
「分かりました。 合流が完了次第行ってきます」
その後、エリス王女と合流して隠れ里がある森まで魔導馬車で向かった。
設備充実な馬道馬車だから、所要時間が2日掛かるが、トイレの心配も不要だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「着いた。 ここか……」
「こうして見てると本当に廃墟になってる感じだね」
「でも、確かに最近っぽい感じだね。 煙や血の匂いが未だしてるよ」
魔導馬車でノンストップで走って2日後。
森の入り口からゆっくり走り、森の中を通って隠れ里に着く。
ひなたとアイリスがそれぞれの観点で感想を述べる。
「……ん?」
「胡桃、どうした?」
「あっち……。 何か、気配がする……」
「え?」
胡桃が気配を察知し、察知した場所を指で示した。
そこに俺達も目を向けると人影がいる……。
「う、うぅ……、だれか……いる……の……?」
「生き残りがいるのか!?」
俺達はすぐにその方向へ急ぐ。
「ううっ!?」
「これは……!!」
「クルミちゃん、見ちゃダメ!!」
俺が目にしたのは両手両足が荒っぽく千切られ、今にも息絶えそうな女性だった。
余りにも凄惨な光景に、エミリーは思わず胡桃の目を手で覆ったくらいだ。
「アキトくん! 念のため回復魔法を!!」
「了解!」
俺は、すぐに【エキストラヒール】を使って回復を試みる。
その間に、エリス王女が女性に問いかける。
「何があったのですか!?」
「突然……二人の……人間の男が現れて……、みんなを……皆殺しにしただけでなく……、みんなを……食べて……」
「た、食べ……た!?」
女性の証言に顔を青ざめるアイリス。
ひなた達も顔を青ざめて身動きが出来ないでいた。
「生命力が……! アキトくん!!」
「だめだ……! 傷も塞がらないし、生命力も戻らない……!!」
「そんな……!」
最期の力で俺達に伝えた後で息絶えた女性。
もう、回復魔法を使っても意味がなかった……。
ひなた達はショックで立ちすくむ。
「二人の人間の男って言ってたな……。 まさかと思うが……」
俺は嫌な予感をしていた。
この里を襲い、悪魔族を食った相手があいつらだとしたら……、さらに何かをしでかすはずだと。
そんな考えをしている時に水晶玉が光った。
クリストフ国王からの連絡だ。
『アキトくん! すぐにヘキサ公国に向かってくれ! 大変な事態になった!!』
通信からでも分かる焦りの声。
ヘキサ公国に何があったんだ?
「何かあったんですか?」
冷静に、国王に問いかける。
すると、衝撃的な答えが返ってきた。
『ヘキサ公国が二人の脱走勇者によって壊滅的打撃を受けた……!』
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