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第5章 ゼイドラムへ行こう
78 由奈と町巡り①
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「暁斗君、お待たせ」
「よし、じゃあ行こうか」
「うん♪」
クレハ解放戦から数日経った現在。
ガルタイトの動きも追手も現時点では情報がないので、依頼はひなたやアイリス、エミリーや胡桃に任せて俺と由奈で町巡りをすることにした。
色々あってか由奈にこの町を案内させてやれなかったからなぁ。
エミリーはバーサクバッファローの件のついでに町巡りしたし、胡桃は後でいいと言われたのでまずは由奈と二人で町巡りすることに決めたのだ。
ある意味デートだな、うん。
「まずは遊園地に行こう。 ここの城下町を巡るにはそこは外せないしな」
「遊園地なんてあったんだ。 気になるなぁ」
「結構規模は大きいぞ。 楽しみにしてろよ」
「うん。 あ、この馬車に乗るんだね」
「そうさ。 遊園地は南地区にあるからな。 さぁ、乗ろう」
由奈と町巡りのプランを話している間に、乗る馬車が来た。
これで遊園地のある南地区に移動するのだ。
「すごいね、この馬車。 椅子もフカフカだし快適だよ」
「向かいあって座ってるから俺はドキドキしてるけど。 まぁ、町並みは結構いいぞ」
「んん? ドキドキって私を見てかな?」
「あ、ああ、まぁね」
「ふふ、それは私にとっては褒め言葉として受け取るよ♪」
馬車内で向かい合って座る由奈を見てドキドキしているのをうっかり発言したが、由奈は満更でもないようで、褒め言葉として受け取って貰えたようだ。
まぁ、今回の馬車は俺達の世界で言うならボックスシートというものだ。
席の転換は出来ないという事は仕方がないが、一人用の席なのでどっちかが逆方向に座らないといけない。
それで酔う人もいるので、俺は逆方向の椅子に座り、乗り物には弱い由奈は進行方向の椅子に座らせたのだ。
「遊園地の後はどうするの?」
「そうだなぁ。 時間次第で食事になるかな?」
「ふむふむ」
遊園地の後の予定などを由奈と話をしていたら、もうすぐ南地区の遊園地前に着くようだ。
俺と由奈はパスを用意して降りる準備をする。
それから数分後で遊園地前の停留所に到着し、俺と由奈はパスを見せて馬車を降りたのだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「うわぁ、ホントに大きいね」
「俺も当時は驚いたよ」
遊園地の入り口に着いた時点で由奈が感激のような声を上げていた。
こうして見ても相変わらずの規模の大きさだ。
初見で見た人ならだれでもそう反応するだろう。
しかも異世界で……だから。
「エミリーさんもここに来たんだっけ?」
「ああ、俺と一緒に。 あの時は……」
「ひなたちゃんから聞いた例の【襲撃型】のSランクモンスターについての時だね? クロウ中佐の出身国のゼイドラムじゃそれを【テリブルモンスター】って言ってるみたいだけど」
「そうなのか?」
「そうみたい。 とにかく入場しようか」
「ああ、入場チケットは俺が出すよ」
そう言って入場チケット代を二人分俺が払う事にした。
由奈にもお金はあるけど、それは彼女が買いたいと言う時に使ってもらう。
しかし、あの【襲撃型】のSランクモンスターは、ゼイドラムじゃ【テリブルモンスター】って言ってるのか。
確かに【超獣】という意味の言葉だからあのバーサクバッファローはそれにふさわしいのだろうな。
さて、入場チケットを見せて遊園地に入ると由奈が子供のようにはしゃいでいた。
「すごーい! 観覧車やジェットコースターまである! アトラクションが多くて感激するよー」
ひなたの時とは違い、激しくジャンプはしないものの目をキラキラさせながら周囲を見ている。
可愛いなと思いつつ、由奈を宥めてから遊園地の奥に進む。
まずは何にしようかな……?
「よし、じゃあ行こうか」
「うん♪」
クレハ解放戦から数日経った現在。
ガルタイトの動きも追手も現時点では情報がないので、依頼はひなたやアイリス、エミリーや胡桃に任せて俺と由奈で町巡りをすることにした。
色々あってか由奈にこの町を案内させてやれなかったからなぁ。
エミリーはバーサクバッファローの件のついでに町巡りしたし、胡桃は後でいいと言われたのでまずは由奈と二人で町巡りすることに決めたのだ。
ある意味デートだな、うん。
「まずは遊園地に行こう。 ここの城下町を巡るにはそこは外せないしな」
「遊園地なんてあったんだ。 気になるなぁ」
「結構規模は大きいぞ。 楽しみにしてろよ」
「うん。 あ、この馬車に乗るんだね」
「そうさ。 遊園地は南地区にあるからな。 さぁ、乗ろう」
由奈と町巡りのプランを話している間に、乗る馬車が来た。
これで遊園地のある南地区に移動するのだ。
「すごいね、この馬車。 椅子もフカフカだし快適だよ」
「向かいあって座ってるから俺はドキドキしてるけど。 まぁ、町並みは結構いいぞ」
「んん? ドキドキって私を見てかな?」
「あ、ああ、まぁね」
「ふふ、それは私にとっては褒め言葉として受け取るよ♪」
馬車内で向かい合って座る由奈を見てドキドキしているのをうっかり発言したが、由奈は満更でもないようで、褒め言葉として受け取って貰えたようだ。
まぁ、今回の馬車は俺達の世界で言うならボックスシートというものだ。
席の転換は出来ないという事は仕方がないが、一人用の席なのでどっちかが逆方向に座らないといけない。
それで酔う人もいるので、俺は逆方向の椅子に座り、乗り物には弱い由奈は進行方向の椅子に座らせたのだ。
「遊園地の後はどうするの?」
「そうだなぁ。 時間次第で食事になるかな?」
「ふむふむ」
遊園地の後の予定などを由奈と話をしていたら、もうすぐ南地区の遊園地前に着くようだ。
俺と由奈はパスを用意して降りる準備をする。
それから数分後で遊園地前の停留所に到着し、俺と由奈はパスを見せて馬車を降りたのだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「うわぁ、ホントに大きいね」
「俺も当時は驚いたよ」
遊園地の入り口に着いた時点で由奈が感激のような声を上げていた。
こうして見ても相変わらずの規模の大きさだ。
初見で見た人ならだれでもそう反応するだろう。
しかも異世界で……だから。
「エミリーさんもここに来たんだっけ?」
「ああ、俺と一緒に。 あの時は……」
「ひなたちゃんから聞いた例の【襲撃型】のSランクモンスターについての時だね? クロウ中佐の出身国のゼイドラムじゃそれを【テリブルモンスター】って言ってるみたいだけど」
「そうなのか?」
「そうみたい。 とにかく入場しようか」
「ああ、入場チケットは俺が出すよ」
そう言って入場チケット代を二人分俺が払う事にした。
由奈にもお金はあるけど、それは彼女が買いたいと言う時に使ってもらう。
しかし、あの【襲撃型】のSランクモンスターは、ゼイドラムじゃ【テリブルモンスター】って言ってるのか。
確かに【超獣】という意味の言葉だからあのバーサクバッファローはそれにふさわしいのだろうな。
さて、入場チケットを見せて遊園地に入ると由奈が子供のようにはしゃいでいた。
「すごーい! 観覧車やジェットコースターまである! アトラクションが多くて感激するよー」
ひなたの時とは違い、激しくジャンプはしないものの目をキラキラさせながら周囲を見ている。
可愛いなと思いつつ、由奈を宥めてから遊園地の奥に進む。
まずは何にしようかな……?
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