65 / 140
第4章 異世界動乱編
65 クレハ解放戦その1~ホムンクルス兵士だけを誘導せよ~
しおりを挟む
「よし、全員そろったね?」
翌朝、ローザリアの町の北の門にて、ルーク王子が一声をあげた。
クレハ共和国の首都へは、この門から出た方が近い。
俺達やエミリー達、そして他国からの戦力がこの場にいた。
「今回の戦いは、クレハ共和国をガルタイトの手から解放する為の戦いです。 これは他の解放戦に弾みをつける為の戦いでもあります」
「内容自体は至って単純。 首都の中心にある首都官邸を占拠し、クレハ共和国を売った張本人、ゲスー・オズワルドを殺害する!」
ヘキサ公国の宰相に続いて、ゼイドラム国の軍の准将クラスの人も内容を伝えていた。
「ですが、ゲスー・オズワルドは、ガルタイト国王と親友関係であり、それによる別の仕込みが考えられ、首都に住む国民もガルタイト式恐怖政治の元で兵士としてホムンクルス兵士に混じって送り込まれる可能性もあります」
エリス王女が発した言葉に、緊張感が高まる。
前夜の作戦会議でもその可能性を各国の要人から俺達へと予め伝えられたからだ。
「これからの流れで最悪の事態になった場合は、『クラスターボム』を使う事も辞さないという事を頭に入れておいてください。 理想としてはそれを使わずに終わる事ですが、ゲスーが狡猾な動きをしてくることもありえますので」
一気にざわついた。
ていうか、『クラスターボム』だっけか?
エリス王女はいつ手に入れたんだ?
多くの兵士や冒険者たちは国民を救いたいという想いを持っているため、クラスターボムの使用に非難の声も上がってる。
だが、俺達はゲスー・オズワルドが目的の為に手段を選ばない男だというのが分かってるので、無下に非難はできない。
エリス王女がそれを言わせるだけある。 奴の実力は不透明な所はあるが。
「エリス王女殿が言っていたように、向こうの動き次第ではそうせざる負えない事態になりえる可能性も孕んでいる。 綺麗事をかなぐり捨てる覚悟がないと解放戦に勝てないことを覚えてほしい」
ゼイドラムの准将が改めてエリス王女と似たような事を言った後、周囲は沈黙した。
これはほぼ戦争なのだから、そうなってしまうのは当然なのだろう。
「では、クレハ共和国の首都へ向けて出発しよう」
色々と各要人からの話を終え、最後にルーク王子の締めの言葉で俺達は、機械技術国ゼイドラムから支給された魔道車と呼ばれるものに乗り、クレハ共和国の首都へと向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ここがクレハ共和国の……」
「そう。 クレハ共和国の首都『アサギリ』という都市だよ。 ガイアブルク程ではないが、比較的大きめの首都だよ。 荒れた道を走れる魔道車だから40分で着くけど、馬車だと2日は掛かる町だ」
魔道車で40分北へ進んだ先に城塞に囲まれた都市が見えて来た。
ルーク王子曰く、あそこがクレハ共和国の首都『アサギリ』という都市らしい。
遠くから見ただけでもそこそこ規模が大きく見える。
「あそこの塔みたいな建物は?」
「あそここそ、クレハ共和国首都の首都官邸の役割を担ってる塔っス。 ゲスーは、あそこからガルタイト国王仕込みの恐怖政治を展開してるものとみられるっス」
ひなたがある建物を見たので何かと聞いた所、あそこが官邸である事をエリス王女が教えてくれた。
そしてゲスー・オズワルドはあの中にいる。
最終目標は、奴を殺すことだから、それを成すためにまずあの官邸の役目を担ってる塔に突撃しないといけない。
「気配察知、してみましたけど、どうやらかなりの数の兵士が待ち構えてますね」
由奈は気配察知で兵士の存在を察知した。
彼女も勇者補正なのか物覚えがよく、数時間でマスターしたのだ。
「まぁ、こっちは魔道車に乗ってますからね。 あえて相手にとって分かりやすい感じにしたそうですから」
「ああ、いわゆる挑発……という事ですか」
「そうっス。 まぁ、これも機械技術国ゼイドラムの准将さんからのプランらしいですけどね」
「見えて来た。 ホントにかなりの数の兵士がいるね」
「ん……、あの中にどれだけ…兵士にされた国民が……いるんだろ……」
近づいてくるごとに兵士の数がかなり多い事が実感される。
胡桃も言っているが、あの中にどれだけ兵士にされた国民がいるのか。
それを試すためにペンダントを用意した。
「とにかくある程度近づいたら俺達は下車して、ペンダントを使います」
「わかった。 どれだけ効果があるか分からないが、出来るだけホムンクルスの兵士がそちらに釣られることを祈ろう」
ルーク王子にも許可を貰い、ある程度近づいた時点で車から降り、クリスタの血を混入したペンダントを光らせる。
「「「!!!」」」
すると血に混じった魔力に反応したホムンクルスの兵士達が急遽方呼応を変えてこっちに来た。
それもかなりの数。 効果は抜群のようだ。
内部を見張ってたらしいホムンクルス兵士も城壁を乗り越えてこっちに来ていた。
運動神経がすごいな。
「よし、しばらく走るぞ! 胡桃はしっかり捕まってろよ!!」
「ん……!」
「分かった! 由奈ちゃんも走れるね?」
「もちろん!」
「ある程度おびき寄せたら、箱庭カバンに入ってもらってるアルト達を呼ぼう」
こうして、俺達の方は見事にホムンクルスの兵士全てをおびき寄せることに成功した。
兵士にされた国民が混乱しているうちに、他の人が次々と催眠魔法で眠らせている。
後は、ホムンクルスの兵士を全滅させ、首都内に突入するだけだ。
「ひなた、ホムンクルスの兵士は?」
「すべてこっちに付いてきてる。 ペンダントの効果は抜群だね」
「もう少ししたら、アルト達を呼んでホムンクルスの兵士を殲滅させるぞ!」
「うん! やってみるよ!」
ひなたも由奈もいつでも戦闘態勢になれるように武器を手に持った。
「胡桃はサクラとおチビーズと共に後方だ。 召喚魔法の準備をしておいてくれ」
「んっ! がんばる……!」
胡桃も今回の意図を理解してくれてる。
俺の役に立とうと気合十分だ。
「出番だ、アルト達!!」
そして頃合いを見て、箱庭カバンからアルト達を呼び出した。
「サクラとおチビーズは胡桃を守ってくれ。 アルトは俺達と殲滅戦だ!」
『承知した、主よ』
『胡桃様は私たちにお任せくださいませ』
『よーし、やるぞー!!』
抱えていた胡桃を下ろし、そこにサクラ達がガードに入る。
その後、俺は剣を手に取った。
「さぁ、やろうか……!」
そして、解放の障害となるホムンクルス兵士の殲滅戦が幕を開けた。
翌朝、ローザリアの町の北の門にて、ルーク王子が一声をあげた。
クレハ共和国の首都へは、この門から出た方が近い。
俺達やエミリー達、そして他国からの戦力がこの場にいた。
「今回の戦いは、クレハ共和国をガルタイトの手から解放する為の戦いです。 これは他の解放戦に弾みをつける為の戦いでもあります」
「内容自体は至って単純。 首都の中心にある首都官邸を占拠し、クレハ共和国を売った張本人、ゲスー・オズワルドを殺害する!」
ヘキサ公国の宰相に続いて、ゼイドラム国の軍の准将クラスの人も内容を伝えていた。
「ですが、ゲスー・オズワルドは、ガルタイト国王と親友関係であり、それによる別の仕込みが考えられ、首都に住む国民もガルタイト式恐怖政治の元で兵士としてホムンクルス兵士に混じって送り込まれる可能性もあります」
エリス王女が発した言葉に、緊張感が高まる。
前夜の作戦会議でもその可能性を各国の要人から俺達へと予め伝えられたからだ。
「これからの流れで最悪の事態になった場合は、『クラスターボム』を使う事も辞さないという事を頭に入れておいてください。 理想としてはそれを使わずに終わる事ですが、ゲスーが狡猾な動きをしてくることもありえますので」
一気にざわついた。
ていうか、『クラスターボム』だっけか?
エリス王女はいつ手に入れたんだ?
多くの兵士や冒険者たちは国民を救いたいという想いを持っているため、クラスターボムの使用に非難の声も上がってる。
だが、俺達はゲスー・オズワルドが目的の為に手段を選ばない男だというのが分かってるので、無下に非難はできない。
エリス王女がそれを言わせるだけある。 奴の実力は不透明な所はあるが。
「エリス王女殿が言っていたように、向こうの動き次第ではそうせざる負えない事態になりえる可能性も孕んでいる。 綺麗事をかなぐり捨てる覚悟がないと解放戦に勝てないことを覚えてほしい」
ゼイドラムの准将が改めてエリス王女と似たような事を言った後、周囲は沈黙した。
これはほぼ戦争なのだから、そうなってしまうのは当然なのだろう。
「では、クレハ共和国の首都へ向けて出発しよう」
色々と各要人からの話を終え、最後にルーク王子の締めの言葉で俺達は、機械技術国ゼイドラムから支給された魔道車と呼ばれるものに乗り、クレハ共和国の首都へと向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ここがクレハ共和国の……」
「そう。 クレハ共和国の首都『アサギリ』という都市だよ。 ガイアブルク程ではないが、比較的大きめの首都だよ。 荒れた道を走れる魔道車だから40分で着くけど、馬車だと2日は掛かる町だ」
魔道車で40分北へ進んだ先に城塞に囲まれた都市が見えて来た。
ルーク王子曰く、あそこがクレハ共和国の首都『アサギリ』という都市らしい。
遠くから見ただけでもそこそこ規模が大きく見える。
「あそこの塔みたいな建物は?」
「あそここそ、クレハ共和国首都の首都官邸の役割を担ってる塔っス。 ゲスーは、あそこからガルタイト国王仕込みの恐怖政治を展開してるものとみられるっス」
ひなたがある建物を見たので何かと聞いた所、あそこが官邸である事をエリス王女が教えてくれた。
そしてゲスー・オズワルドはあの中にいる。
最終目標は、奴を殺すことだから、それを成すためにまずあの官邸の役目を担ってる塔に突撃しないといけない。
「気配察知、してみましたけど、どうやらかなりの数の兵士が待ち構えてますね」
由奈は気配察知で兵士の存在を察知した。
彼女も勇者補正なのか物覚えがよく、数時間でマスターしたのだ。
「まぁ、こっちは魔道車に乗ってますからね。 あえて相手にとって分かりやすい感じにしたそうですから」
「ああ、いわゆる挑発……という事ですか」
「そうっス。 まぁ、これも機械技術国ゼイドラムの准将さんからのプランらしいですけどね」
「見えて来た。 ホントにかなりの数の兵士がいるね」
「ん……、あの中にどれだけ…兵士にされた国民が……いるんだろ……」
近づいてくるごとに兵士の数がかなり多い事が実感される。
胡桃も言っているが、あの中にどれだけ兵士にされた国民がいるのか。
それを試すためにペンダントを用意した。
「とにかくある程度近づいたら俺達は下車して、ペンダントを使います」
「わかった。 どれだけ効果があるか分からないが、出来るだけホムンクルスの兵士がそちらに釣られることを祈ろう」
ルーク王子にも許可を貰い、ある程度近づいた時点で車から降り、クリスタの血を混入したペンダントを光らせる。
「「「!!!」」」
すると血に混じった魔力に反応したホムンクルスの兵士達が急遽方呼応を変えてこっちに来た。
それもかなりの数。 効果は抜群のようだ。
内部を見張ってたらしいホムンクルス兵士も城壁を乗り越えてこっちに来ていた。
運動神経がすごいな。
「よし、しばらく走るぞ! 胡桃はしっかり捕まってろよ!!」
「ん……!」
「分かった! 由奈ちゃんも走れるね?」
「もちろん!」
「ある程度おびき寄せたら、箱庭カバンに入ってもらってるアルト達を呼ぼう」
こうして、俺達の方は見事にホムンクルスの兵士全てをおびき寄せることに成功した。
兵士にされた国民が混乱しているうちに、他の人が次々と催眠魔法で眠らせている。
後は、ホムンクルスの兵士を全滅させ、首都内に突入するだけだ。
「ひなた、ホムンクルスの兵士は?」
「すべてこっちに付いてきてる。 ペンダントの効果は抜群だね」
「もう少ししたら、アルト達を呼んでホムンクルスの兵士を殲滅させるぞ!」
「うん! やってみるよ!」
ひなたも由奈もいつでも戦闘態勢になれるように武器を手に持った。
「胡桃はサクラとおチビーズと共に後方だ。 召喚魔法の準備をしておいてくれ」
「んっ! がんばる……!」
胡桃も今回の意図を理解してくれてる。
俺の役に立とうと気合十分だ。
「出番だ、アルト達!!」
そして頃合いを見て、箱庭カバンからアルト達を呼び出した。
「サクラとおチビーズは胡桃を守ってくれ。 アルトは俺達と殲滅戦だ!」
『承知した、主よ』
『胡桃様は私たちにお任せくださいませ』
『よーし、やるぞー!!』
抱えていた胡桃を下ろし、そこにサクラ達がガードに入る。
その後、俺は剣を手に取った。
「さぁ、やろうか……!」
そして、解放の障害となるホムンクルス兵士の殲滅戦が幕を開けた。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる