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第1章 異世界召喚編
06 ガイアブルグへ ~暁斗の力の片鱗~
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アイリスちゃんの別荘を出発してから馬車で30分ほど進んだ。
ここまでモンスターや追手は現れていない。
何事もなく、アイリスちゃん曰く最初の目的地である関所にたどり着こうとしていた。
と言っても見た目は砦だし、それに突然、気になる事が頭によぎってきた。
「ここが関所? 大丈夫なのか? よく考えたら俺とひなたは通行証がないし……」
「大丈夫だよ。 この関所はガイアブルク管轄の関所だから。 ここの人にもお父さんが話をつけてくれてるから」
俺の懸念に対してアイリスちゃんは自信ありげに答えると門番の兵士が声を掛けてきた。
「お待ちしておりました、アイリス様。 こちらのお二方が国王様がお話しされた暁斗様とひなた様ですね?」
「は、はい、そうです」
突然声を掛けられたので、上手く返事ができなかったが、大丈夫だろうか。
そんな不安をよそに、兵士は話を続けた。
「ここは、ガイアブルク城下町を起点として南に位置する関所です。 と言っても専らここでガルタイト国軍の進軍を食い止める役割が中心となってるため、関所と名乗っていいのかは疑問ですがね」
「ああ、それだと確かに砦とかの方が適切ですよね」
「そうなのですよ。で、ここより北に馬車でで約10時間くらい進めば、バルシェムという中規模の町に着きますので、そこで一泊する事をお勧めしますよ」
「わざわざありがとうございます」
「いえいえ、そちらこそお気をつけて下さい。 アイリス様とお二方にご加護があらんことを……」
兵士の丁寧な対応に感謝しつつ、彼の言うとおり、次はバルシェムの町を目指した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「それにしてもちゃんと道中に休憩所があるんだね。 トイレの不安があったけどこれで安心だよ」
「大体馬車で所要時間が2、3時間くらいかかりそうな距離に休憩所が設置してあるからね。 さて、そろそろ着くころかな?」
砦のような関所から休憩所でのトイレ休憩を挟んで約10時間ほど馬車で進むと、確かに町が見えた。
とはいえ、時間的に夕方に差し掛かろうとしていたが。
「あそこがバルシェムの町だよ。あそこの宿屋で今日の宿泊と行こう」
「そうだな。 もう夕方だし」
アイリスちゃんがそう言ってきたので、俺達は了承した。
「あ、でも一応教えてもらった『気配察知』を使って察知してみようか」
「そうだね。 気を抜いた瞬間が危なそうだし」
実は道中で、俺とひなたは、アイリスちゃんから『気配察知』のスキルを教えてもらった。
これは、誰でも習得出来るタイプのもので、冒険者を目指すなら欠かせないスキルだそうだ。
これ一つで魔物の殺気と人間の殺気をまとめて探れるらしい。
早速、教えた通りにスキルを行使すると……。
「殺気が…?」
いきなり殺気を感知してしまった。
ひなたも同様に殺気を感じていた。
「この感じは魔物だね。来るよ!!」
側面から、ネズミの魔物が襲い掛かって来た。
「【ファイアストーム】!!」
今のは魔法の名前なのだろうか?
アイリスちゃんが発した直後にネズミの魔物の周囲に炎を発し、焼き尽くしていく。 というか、熱い!
「まだ来るみたいだね。今のはウェアラットというDランクの魔物だけど、ひなたお姉ちゃんは戦える?」
「勇者の力を頼ってならいけるけど……」
「じゃあ、アキトお兄ちゃんを守りながら戦うよ! お兄ちゃんのスタイルが確立されないまま戦わせる訳にはいかないから!」
そう言ってアイリスちゃんとひなたは俺を防衛する形で戦うことになった。
なんだか情けなく思えるが、細かいステータスが分からない以上、むやみやたらに戦っても足を引っ張るだけだ。
ここは二人に甘える事にした。
「はぁっ!!」
ひなたは剣を使ってウェアラットを斬っていく。
出発前に剣のことを聞いたが、どうやら俺を助けるための一環でガルタイト国の兵士から奪い取ったものらしい。
可愛い容姿をしてよくやるよ……。
とは言っても、ひなたは彼女の祖父から色んな武術を叩きこまれていたため、その経験を活かした動きが見て取れる。
俺も時々、ひなたの勧めで彼女の祖父から教わっていたからわかる。
「逃がさないよ! 【アイシクル】!!」
一方、アイリスちゃんは魔術師なので、魔法による殲滅戦が主だ。
今、放った魔法も氷の力だが、同じ広範囲の魔法なのだろう。
地面から鋭い氷の柱が現れて次々とウェアラットを串刺しにしていく。
そんな二人の戦いぶりに感心している時だった。
「お兄ちゃん!!」
「え!? おわっ!!」
アイリスちゃんの叫びで我に返ると、一匹のウェアラットが俺に襲い掛かろうとしていた。
「しまった! 一匹外した奴か!!」
ひなたもそれに気づき、俺の方に向かおうとするも、タイミング的に間に合わない。
(こうなれば、イチかバチか……!!)
避けても間に合わないだろうと悟った俺は、腰を深く落とし、襲ってくるウェアラットに向けて真っすぐ拳を突き出す。
その拳がウェアラットに触れた瞬間……。
パァンっ!!
「へっ!?」
破裂するような音と同時に、ウェアラットは原型が分からないくらいに肉片が飛び散った状態となっていた。
「うぇっ!?」
「うわぁ……、グロ……」
今の光景に驚きを隠せないアイリスちゃんと、あまりのグロさにドン引きするひなた。
俺自身も今のでびっくりしている。
拳に触れただけでウェアラットははじけ飛んだのだ。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
呆然としている俺を心配してか、アイリスちゃんに声を掛けられる。
「あ、あぁ、なんとか……。 しかし、今のは……?」
驚きが困惑が隠せないので、はっきりした返事ができない。
ひなたも未だに呆然としている。
だが、そんな俺たちをよそにアイリスちゃんは冷静にこう言ってきた。
「今のでわかったことは、お兄ちゃんの身体能力はかなり高い部類に入るんじゃないかな? Dランクとはいえ、ウェアラットを粉みじんにするくらいだし……」
「まじか……」
再び呆然とする俺。
「それってもしかして、暁斗君が勇者の素質がない代わりに得た能力って事?」
代わりに落ち着きを取り戻したひなたは、ある憶測をアイリスちゃんに告げていた。
彼女は難しい顔をしながらこう答えた……。
「多分そうだと思うけど、こればっかりは城下町で細かいステータスを調べない限り答えようがないよ」
だろうなぁ。
俺にこんな身体能力を持ってるなんて未だに信じられないからな。
だけど、ステータスがどうなっているかが分かれば要因もわかるはず。
「とにかく、もう魔物の気配はないし、お兄ちゃんも無事だったから、早く城下町に行こうよ」
「うん、そうだね。 魔物がいないうちにさっさと行こう」
「ああ、わかった」
俺はウェアラットのあの光景を忘れる事ができないまま、バルシェムの街中に入る。
そこは中規模の商業の町で、下町を思い出す町並みだった。
そこの宿屋で俺達は部屋を取り、一泊した。
何故かアイリスちゃんが一部屋しか取らなかったらしいので、別の意味で寝苦しい夜となったが。
とにかくガイアブルク城下町で細かいステータスさえわかれば、きっと……。
俺はそう考えていた。
ここまでモンスターや追手は現れていない。
何事もなく、アイリスちゃん曰く最初の目的地である関所にたどり着こうとしていた。
と言っても見た目は砦だし、それに突然、気になる事が頭によぎってきた。
「ここが関所? 大丈夫なのか? よく考えたら俺とひなたは通行証がないし……」
「大丈夫だよ。 この関所はガイアブルク管轄の関所だから。 ここの人にもお父さんが話をつけてくれてるから」
俺の懸念に対してアイリスちゃんは自信ありげに答えると門番の兵士が声を掛けてきた。
「お待ちしておりました、アイリス様。 こちらのお二方が国王様がお話しされた暁斗様とひなた様ですね?」
「は、はい、そうです」
突然声を掛けられたので、上手く返事ができなかったが、大丈夫だろうか。
そんな不安をよそに、兵士は話を続けた。
「ここは、ガイアブルク城下町を起点として南に位置する関所です。 と言っても専らここでガルタイト国軍の進軍を食い止める役割が中心となってるため、関所と名乗っていいのかは疑問ですがね」
「ああ、それだと確かに砦とかの方が適切ですよね」
「そうなのですよ。で、ここより北に馬車でで約10時間くらい進めば、バルシェムという中規模の町に着きますので、そこで一泊する事をお勧めしますよ」
「わざわざありがとうございます」
「いえいえ、そちらこそお気をつけて下さい。 アイリス様とお二方にご加護があらんことを……」
兵士の丁寧な対応に感謝しつつ、彼の言うとおり、次はバルシェムの町を目指した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「それにしてもちゃんと道中に休憩所があるんだね。 トイレの不安があったけどこれで安心だよ」
「大体馬車で所要時間が2、3時間くらいかかりそうな距離に休憩所が設置してあるからね。 さて、そろそろ着くころかな?」
砦のような関所から休憩所でのトイレ休憩を挟んで約10時間ほど馬車で進むと、確かに町が見えた。
とはいえ、時間的に夕方に差し掛かろうとしていたが。
「あそこがバルシェムの町だよ。あそこの宿屋で今日の宿泊と行こう」
「そうだな。 もう夕方だし」
アイリスちゃんがそう言ってきたので、俺達は了承した。
「あ、でも一応教えてもらった『気配察知』を使って察知してみようか」
「そうだね。 気を抜いた瞬間が危なそうだし」
実は道中で、俺とひなたは、アイリスちゃんから『気配察知』のスキルを教えてもらった。
これは、誰でも習得出来るタイプのもので、冒険者を目指すなら欠かせないスキルだそうだ。
これ一つで魔物の殺気と人間の殺気をまとめて探れるらしい。
早速、教えた通りにスキルを行使すると……。
「殺気が…?」
いきなり殺気を感知してしまった。
ひなたも同様に殺気を感じていた。
「この感じは魔物だね。来るよ!!」
側面から、ネズミの魔物が襲い掛かって来た。
「【ファイアストーム】!!」
今のは魔法の名前なのだろうか?
アイリスちゃんが発した直後にネズミの魔物の周囲に炎を発し、焼き尽くしていく。 というか、熱い!
「まだ来るみたいだね。今のはウェアラットというDランクの魔物だけど、ひなたお姉ちゃんは戦える?」
「勇者の力を頼ってならいけるけど……」
「じゃあ、アキトお兄ちゃんを守りながら戦うよ! お兄ちゃんのスタイルが確立されないまま戦わせる訳にはいかないから!」
そう言ってアイリスちゃんとひなたは俺を防衛する形で戦うことになった。
なんだか情けなく思えるが、細かいステータスが分からない以上、むやみやたらに戦っても足を引っ張るだけだ。
ここは二人に甘える事にした。
「はぁっ!!」
ひなたは剣を使ってウェアラットを斬っていく。
出発前に剣のことを聞いたが、どうやら俺を助けるための一環でガルタイト国の兵士から奪い取ったものらしい。
可愛い容姿をしてよくやるよ……。
とは言っても、ひなたは彼女の祖父から色んな武術を叩きこまれていたため、その経験を活かした動きが見て取れる。
俺も時々、ひなたの勧めで彼女の祖父から教わっていたからわかる。
「逃がさないよ! 【アイシクル】!!」
一方、アイリスちゃんは魔術師なので、魔法による殲滅戦が主だ。
今、放った魔法も氷の力だが、同じ広範囲の魔法なのだろう。
地面から鋭い氷の柱が現れて次々とウェアラットを串刺しにしていく。
そんな二人の戦いぶりに感心している時だった。
「お兄ちゃん!!」
「え!? おわっ!!」
アイリスちゃんの叫びで我に返ると、一匹のウェアラットが俺に襲い掛かろうとしていた。
「しまった! 一匹外した奴か!!」
ひなたもそれに気づき、俺の方に向かおうとするも、タイミング的に間に合わない。
(こうなれば、イチかバチか……!!)
避けても間に合わないだろうと悟った俺は、腰を深く落とし、襲ってくるウェアラットに向けて真っすぐ拳を突き出す。
その拳がウェアラットに触れた瞬間……。
パァンっ!!
「へっ!?」
破裂するような音と同時に、ウェアラットは原型が分からないくらいに肉片が飛び散った状態となっていた。
「うぇっ!?」
「うわぁ……、グロ……」
今の光景に驚きを隠せないアイリスちゃんと、あまりのグロさにドン引きするひなた。
俺自身も今のでびっくりしている。
拳に触れただけでウェアラットははじけ飛んだのだ。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
呆然としている俺を心配してか、アイリスちゃんに声を掛けられる。
「あ、あぁ、なんとか……。 しかし、今のは……?」
驚きが困惑が隠せないので、はっきりした返事ができない。
ひなたも未だに呆然としている。
だが、そんな俺たちをよそにアイリスちゃんは冷静にこう言ってきた。
「今のでわかったことは、お兄ちゃんの身体能力はかなり高い部類に入るんじゃないかな? Dランクとはいえ、ウェアラットを粉みじんにするくらいだし……」
「まじか……」
再び呆然とする俺。
「それってもしかして、暁斗君が勇者の素質がない代わりに得た能力って事?」
代わりに落ち着きを取り戻したひなたは、ある憶測をアイリスちゃんに告げていた。
彼女は難しい顔をしながらこう答えた……。
「多分そうだと思うけど、こればっかりは城下町で細かいステータスを調べない限り答えようがないよ」
だろうなぁ。
俺にこんな身体能力を持ってるなんて未だに信じられないからな。
だけど、ステータスがどうなっているかが分かれば要因もわかるはず。
「とにかく、もう魔物の気配はないし、お兄ちゃんも無事だったから、早く城下町に行こうよ」
「うん、そうだね。 魔物がいないうちにさっさと行こう」
「ああ、わかった」
俺はウェアラットのあの光景を忘れる事ができないまま、バルシェムの街中に入る。
そこは中規模の商業の町で、下町を思い出す町並みだった。
そこの宿屋で俺達は部屋を取り、一泊した。
何故かアイリスちゃんが一部屋しか取らなかったらしいので、別の意味で寝苦しい夜となったが。
とにかくガイアブルク城下町で細かいステータスさえわかれば、きっと……。
俺はそう考えていた。
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