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年明けのひと時

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「「年が明けたー!!」」

 日付が元旦に変わったと同時に、柚希ちゃんと静香の二人娘がはしゃぎ始めた。
 可愛い妹と可愛い彼女がはしゃぐ光景は、絵になるなぁ。

「真人お兄ちゃん、今年もよろしくなのです」

「ああ、こっちこそよろしくな、柚希ちゃん」

 そして、柚希ちゃんが俺に新年の挨拶をしたので、俺も挨拶で返した。
 その時の笑顔もまた眩しいぜ。

「お兄さん、ボク達も同様に今年もよろしくお願いします」

「もちろんだ。 こちらこそよろしくお願いするよ」

 轟姉妹も新年の挨拶をしてきたので、同様に返した。

「じゃあ、お節料理を作るから、みんなはゲームで遊んで待っててくれ」

「あ、お兄ちゃん、私も手伝うよ」

「なら俺達は4人対戦ゲームをしながら待ってるさ。 おせちを食べたら初詣だろ?」

「ああ、そうだ。 今年は楽しみだからな」

「私も楽しみなのです♪ おせちお待ちしてます」

「ああ、腕によりをかけて作って来るよ。 楽しみにしてくれよ、柚希ちゃん」

「よし、じゃあ行くぞ静香」

「うん!」

 俺が柚希ちゃんや和人達にそう話した後、俺と静香はお節料理を作るためにキッチンへ向かった。
 さて、気合を入れて作るか。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(Side 和人)

 あいつがお節料理を作るために静香ちゃんとキッチンへ向かった後、俺達は4人対戦の格闘アクションをやっていた。

「そういえば真人お兄ちゃんのお父さん、正月明けに退院できるみたいですね」

「そうなのか、よかったよ」

「ボクも同じ意見ですよ。 無事に退院出来てよかったと思いますよ……って、ああっ!!」

「あらあら、美矢ちゃん隙だらけだねぇ」

「よくもー!!」

「わわわっ、大技に巻き込まれたのですー!!」

「なんとぉー!?」

 ゲームをしながら真人の親父さんの話を柚希から聞いたが、どうやら正月明けに無事に退院できる予定らしい。
 クリスマスに刺されたという話を聞いて、急いで病院に行ってから大体9日くらい入院していたのか。
 深く刺されていなかった事が功を奏したみたいだ。
 そんな事を考えていたら、この勝負は真矢が勝利を収めたようだった。
 俺は二位で、柚希は三位、美矢が最下位だった。

「今回は美矢と柚希が先にやられたな」

「はうぅ」

「つ、次は負けませんから!!」

「さて、次のキャラ選択をしたら始めるからな」

「よーし、負けないのです」

 俺と柚希、そして護衛の轟姉妹で対戦ゲームをやりまくった。
 真人がお節料理が完成したという声を聴くまで、俺達はゲームに熱中していたのだった。

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