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五章 星王会議
会議とはなんぞや
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「はじめ!」
その合図とともに、俺は即座に双子座を起動した。
「二人に増えた!?」
と、魚座が叫ぶ。その時間がもったいない。
俺は二人で銃から魔弾を放つ。後半で魔力が切れましたじゃあシャレにならないので、俺は百分の一も込めずに撃ちだす。
一気によけたかと思うと、本体の俺へと一直線に向かってきたかと思うと、一気に地面に沈んでいった。
これが魚座の能力か。
俺は即座にそこから引こうとしたが、ステータスの低さが災いし、すぐに足を掴まれてしまい、転んだかと思うと殺されてしまった。首を切られたか。
しかし、俺は即座に双子座から復帰する。
「おまえ、今絶対にやっただろう!なぜ生きている!」
叫ぶ魚座。その間に俺は一気に強化をかけると、射出で一気に距離を詰めた。彼と話すだけ時間の無駄のような気がしてきた。俺は悪ガキよりかわいい女の子とお話がしたいんだが!
「うっ!」
零距離の二人。俺は腹へと射出を撃ち込んで魚座を吹き飛ばす。壁へとたたきつけられた魚座に、俺は魔弾を撃ちこむ。しかし、撃ち込んだ先に魚座はいなかった。
何処へ行ったか、感覚強化を展開すると、地面から、俺を通り抜けて双子座の首を取りに行った魚座の気配が見つかった。
すぐに双子座は反撃しようと後ろを向くが、もう遅かった。
壁から出てきた魚座が、一瞬にして首を持って行った。
俺は即座に双子座を起動し、またニ対一を展開した。
「お前! なんで死なないんだよぉぉぉぉぉおおおおお!」
叫ぶ魚座。やはり話す暇を与えない俺。上の面面は俺が無限に出てくることに興味津々のようだった。
しかし、まだ戦いは終わっていない。
俺は操作で鎖を動かし、彼を縛り付ける。
「なんだこれ、抜けられない!」
そう、最近発覚したのだが、あの鎖に縛られるとスキルを封じられるらしい。まぁ、これでGGだ。
俺はリモートマジックを起動し、魔弾を二人で百五十展開した。
今度は潜るより早く、魔弾を射出した。
ドガガガガガガガガガ!
十秒ほどしか破壊音は流れなかったものの、その跡地が凄惨さを物語る。
少しして、魔法が切れた感覚がした。もしやと思い先ほどの魔弾の現場を見ると、目の前の原型をとどめていなかった魚座が元に戻っていた。
「うわあああああああ! また最下位だぁぁぁぁぁああああああ」
死んだことよりもそちらが気になるようで、悲痛な叫びをあげていた。
「俺の勝ち、でいいんだよな?」
「そうだね、君の勝ちだ。しっかし、君の双子座、どんな能力なんだい?全員の能力教えるから、教えてくれないかい?」
「まぁ、構いませんよ。全員の能力、あとでしっかり教えてくださいよ?」
「あぁ、もちろんさ。それで、どんな内容なんだ?」
「俺を作り出します.......が一番正しい表現だと思いますよ」
「それでは先ほどの無限湧きはどう説明するつもりなんだい?」
「俺と双子座、どちらかが生き残っていれば、もう片方を作り出せる、ですね」
「確かにその通りだな。ちなみに消費は?」
「今は一回100ほどですね」
「......なぜあんなに連発できるのか疑問だが、ステータスまでは聞かないわ。今後の研究の参考にさせてもらうわね」
そう言って、天秤座は訓練場から立ち去って行った。
すると今度は、水瓶座がやってきた。
ほかの人たちはすでに退出していたようで、俺と二人っきりのようだ。
「お疲れ様です。これで序列九位ですよ! いやほんと、いきなり彼に勝つなんてびっくりしましたよ!」
「あぁ、ありがとう」
そういうと、声の高さ的に女性......というよりテンション的に女の子だろう、水瓶座は距離を詰めてきた。
「ところで、その装備類はどこで手に入れたんですか?」
「まぁ、ちょっとした伝手とか傲慢の大迷宮とかだな」
「へぇ、あそこにもぐれるだなんて、すごいです!」
なんて言ってくれた。褒められるのは普通にうれしいな。
しかもこの感じ、下心ありありのビッチじゃなくて天然でしてるからなおたちが悪い。
一旦距離をとり、「みんなのところへ行くか。」というと、「はい!」と元気な声が返ってきた。後ろをちょこちょことついてくるウサギっぽさで、俺より年下感が漂ってきた。表で出会うことなどないだろうが、年下だったらこの距離は犯罪臭が......
一気に胃が痛くなる俺だった。
「大丈夫ですか?」
お前のせいだよコンチキショウ!!!かわいい女の子と話したいとは言ったが!話せててうれしいんだが!客観的に見てこんなに犯罪っぽくなるだなんて誰も思わないだろうが!
その合図とともに、俺は即座に双子座を起動した。
「二人に増えた!?」
と、魚座が叫ぶ。その時間がもったいない。
俺は二人で銃から魔弾を放つ。後半で魔力が切れましたじゃあシャレにならないので、俺は百分の一も込めずに撃ちだす。
一気によけたかと思うと、本体の俺へと一直線に向かってきたかと思うと、一気に地面に沈んでいった。
これが魚座の能力か。
俺は即座にそこから引こうとしたが、ステータスの低さが災いし、すぐに足を掴まれてしまい、転んだかと思うと殺されてしまった。首を切られたか。
しかし、俺は即座に双子座から復帰する。
「おまえ、今絶対にやっただろう!なぜ生きている!」
叫ぶ魚座。その間に俺は一気に強化をかけると、射出で一気に距離を詰めた。彼と話すだけ時間の無駄のような気がしてきた。俺は悪ガキよりかわいい女の子とお話がしたいんだが!
「うっ!」
零距離の二人。俺は腹へと射出を撃ち込んで魚座を吹き飛ばす。壁へとたたきつけられた魚座に、俺は魔弾を撃ちこむ。しかし、撃ち込んだ先に魚座はいなかった。
何処へ行ったか、感覚強化を展開すると、地面から、俺を通り抜けて双子座の首を取りに行った魚座の気配が見つかった。
すぐに双子座は反撃しようと後ろを向くが、もう遅かった。
壁から出てきた魚座が、一瞬にして首を持って行った。
俺は即座に双子座を起動し、またニ対一を展開した。
「お前! なんで死なないんだよぉぉぉぉぉおおおおお!」
叫ぶ魚座。やはり話す暇を与えない俺。上の面面は俺が無限に出てくることに興味津々のようだった。
しかし、まだ戦いは終わっていない。
俺は操作で鎖を動かし、彼を縛り付ける。
「なんだこれ、抜けられない!」
そう、最近発覚したのだが、あの鎖に縛られるとスキルを封じられるらしい。まぁ、これでGGだ。
俺はリモートマジックを起動し、魔弾を二人で百五十展開した。
今度は潜るより早く、魔弾を射出した。
ドガガガガガガガガガ!
十秒ほどしか破壊音は流れなかったものの、その跡地が凄惨さを物語る。
少しして、魔法が切れた感覚がした。もしやと思い先ほどの魔弾の現場を見ると、目の前の原型をとどめていなかった魚座が元に戻っていた。
「うわあああああああ! また最下位だぁぁぁぁぁああああああ」
死んだことよりもそちらが気になるようで、悲痛な叫びをあげていた。
「俺の勝ち、でいいんだよな?」
「そうだね、君の勝ちだ。しっかし、君の双子座、どんな能力なんだい?全員の能力教えるから、教えてくれないかい?」
「まぁ、構いませんよ。全員の能力、あとでしっかり教えてくださいよ?」
「あぁ、もちろんさ。それで、どんな内容なんだ?」
「俺を作り出します.......が一番正しい表現だと思いますよ」
「それでは先ほどの無限湧きはどう説明するつもりなんだい?」
「俺と双子座、どちらかが生き残っていれば、もう片方を作り出せる、ですね」
「確かにその通りだな。ちなみに消費は?」
「今は一回100ほどですね」
「......なぜあんなに連発できるのか疑問だが、ステータスまでは聞かないわ。今後の研究の参考にさせてもらうわね」
そう言って、天秤座は訓練場から立ち去って行った。
すると今度は、水瓶座がやってきた。
ほかの人たちはすでに退出していたようで、俺と二人っきりのようだ。
「お疲れ様です。これで序列九位ですよ! いやほんと、いきなり彼に勝つなんてびっくりしましたよ!」
「あぁ、ありがとう」
そういうと、声の高さ的に女性......というよりテンション的に女の子だろう、水瓶座は距離を詰めてきた。
「ところで、その装備類はどこで手に入れたんですか?」
「まぁ、ちょっとした伝手とか傲慢の大迷宮とかだな」
「へぇ、あそこにもぐれるだなんて、すごいです!」
なんて言ってくれた。褒められるのは普通にうれしいな。
しかもこの感じ、下心ありありのビッチじゃなくて天然でしてるからなおたちが悪い。
一旦距離をとり、「みんなのところへ行くか。」というと、「はい!」と元気な声が返ってきた。後ろをちょこちょことついてくるウサギっぽさで、俺より年下感が漂ってきた。表で出会うことなどないだろうが、年下だったらこの距離は犯罪臭が......
一気に胃が痛くなる俺だった。
「大丈夫ですか?」
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