魔力極振りの迷宮探索

大山 たろう

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零章

始まりの日

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三年前のある日に、それは起こった。

のちに、始まりの日とも称される、天災。



多数の隕石がこの星に降り注ぎ、その落下地点に大きなクレーターと同時に金の門を作った。



薄い膜の張られた円形の門の先は、今まで人類が物語で多く語ってきたものの、実際には存在しないと言われていた場所であった。





――迷宮――





それは人類に未知なるエネルギーや鉱石、そして新たな技術をもたらした。


そしてその技術は瞬く間に生活を豊かにしていった。

例えば発電所。

新たなエネルギーを電気エネルギーに変え、市民へと供給している。


また現在、昔にはなかった職業も誕生した。



その最たる例が、探索者だ。



探索者といっても、目的は様々。


ある探索者は、迷宮の最深部を夢見て最前線へ


ある探索者は、ものづくりに精を出し


ある探索者は、生活費を稼ぐ


そして今日も探索者は皆、門へと向かう―――
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