【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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198・エピローグ03

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「男が欲しい」

「何を言い出した?」

ツインテールの女子高生からドストレート
異性要求を受け、俺は面食らっていた。

ここはダンジョン:【魔境の森】―――

そこで俺と妻二人……
リナとメルダとでくつろいでいたところ、

女性勇者の一人である弥月みつきさんが乱入。
否応なくその対応をする事になった。

「落ち着いてください、加奈かなさん」

「どこからどうやってその結論に至ったのか、
 まずは説明してみよ」

薄黄色のセミロングの髪を持つリナと、
猛禽類のような目の赤髪のメルダが、
同性をなだめながら聞く。

「だってぇ~……
 勇者陣営の中で相手がいないのって、
 気付いたら私1人だけになっちゃって
 いたんですよぉ~」

そこで俺は『ン?』と首を傾げる。

島村さん、武藤さんは知っているけど……
武田さんもクラリス様の後見役という事で、
まあ相手がいると言えばいる事になるのかも
知れない。

でも熊谷さんと白波瀬さんに関しては、
誰かとくっついた、なんて聞いた事は―――
と思っていると、

「くまっちとあおいさんが付き合い始めたんだよ。

 何でも、2人して一緒に勇者関連の事務処理とか
 任されているうちに……
 って感じみたい」

するとリナとメルダは顔を見合わせ、

「あー……
 それはあり得そうですね。

 それにお二人とも何ていうかその、
 苦労人と言いますか」

「典型的な貧乏くじを引くタイプだのう。
 それでお互い、似た者同士でかれ合った
 のかも知れんな」

妻たちが冷静に分析し、

「そーそー!
 そうなんですよー!!

 特にしまむーに関して、2人とも
 苦労してたっぽいので―――
 それで意気投合みたいな?」

女性勇者がそれを認めて同調する。

「まあ気持ちはわかるけど、何でウチに。

 それに弥月さん、勇者でしょ?
 王国に頼めばそれこそ男なんて、
 選り取り見取りじゃ」

すると彼女はブンブンと首を左右に振り、

「無い無い無い!
 私にも王族の男が来た事あるけど、
 お父さんより年上のチョビヒゲガリよ!?

 クラリス様なんて超激レア!
 せめて外見か年齢が私より5才前後以内に
 してー!!」

そんな事を言われてもなぁ……
眷属の子供たちの中に対象範囲の子は
何人かいるけど、

男が少ない上、元女性騎士団がすでに
目を付けている子もいるし―――
競争率が高そう、とか思案していると、

「うーむ……
 魔族でもよいのか?」

「メルダ!?」

「メルちゃん!?」

魔王の言葉に、俺とリナが思わず聞き返す。

「おぉさすが魔王様!
 誰かいい人います!?
 イケメンか美少年で頭もよくカッコ良くて
 勇者相手でも物怖ものおじしないなら誰でも」

「『誰でも』の条件が細かいわ!!

 ……あー、ホレ。
 お主も戦ったであろう、あの最終戦で。

 兄上はどうじゃ?」

そこで俺とリナが顔を見合わせる。

「えっ、エバンスさん?

 確かに顔はイイ線いってたし―――
 ……ウン、ありっちゃあり。

 でもいいの?」

勇者が魔王に聞き返すと、

「アタシの身内で紹介出来る男と言えば、
 兄上かホーンドくらいしかいないしの。

 それにあのアホも、身を固めれば少しは
 落ち着くだろうて」

そこで弥月さんとメルダが合意し……

翌日、彼女は魔王の紹介状を持って
地下通路を通り、魔族領・魔王城に突撃。

すったもんだの末、正式に一年後、
エバンスと弥月さんの婚約が発表される事に
なるのだが―――
それはまた別のお話。

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