【完結】ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン

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36・そしてレべルアップ

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「フーム、ぬし
 それで結局どれくらい拡張したのだ?」

湯舟の中、その大きなふくらみを水面に
浮かせながら―――
パトラがたずねてくる。

「取り敢えずメダルコーナーのフロア、
 その下にさらに体感スポーツ系のフロアを
 設置したよ。
 釣りとか走るとか、体を動かす系の。

 地下三階には体感レーシング、それに
 体感シューティングを詰め込んだ。

 地下四階は、ビデオゲームフロアだ」

あの後、リナと相談の上―――
分類出来るのであれば、それ専用のフロアに
した方がわかりやすいのでは、と言われ……

各ジャンルに仕分けしたのである。

結果として地下二階+コアの保管階の三階から、
地下四階+コアの保管階の五階層へと増え、
管理ptポイントも一万ほど消費したが……

「おかげでレベルが8まで上がった。

 維持管理にかかる消費ptが100から
 150に上がったけど―――
 眷属から入る管理ptが1人あたり毎日
 5ptから、12ptに上がったから。

 今眷属の子たちは17人いるから、
 毎日200pt以上入る計算になる」

「つまり、当面の生活の心配は無くなった
 わけですっ!」

俺の隣りでリナが、胸の前で両手で握りこぶしを
作って、フンスと鼻息を荒くし、

「やったー!」

「スゲー!」

一緒に浴場に入っている眷属の子たちも、
リナの言葉にほころんだ笑顔を見せる。

ちなみに、魔狐マジカルフォックス銀猫シルバーキャット
増えたのをきっかけに、お風呂は男女別にする?
とみんなに聞いてみた。

あの二人とリナがいれば、女子だけでも大丈夫
だろうし―――
男子は少ないので、俺一人でも面倒は見られる。

何より女の子の方が、混浴は気まずいというか
ダメという子もいるだろう。
そう思っていたのだが……

女子組から『何でー!?』『今のままでいいー!』
と、猛反発を受け―――
現状維持でそのままになった。

「なるへそ。
 んでクリア条件って結局どうなったんですか?」

黒髪黒目の猫耳の魔物……
コマチさんが質問を追加する。

「それが結構手間取ってさ。
 不可能な条件は設定不可とか、制限は
 あるみたいだけど。

 この世界に無かったものだからか、設定やら
 何やらいろいろ引っ掛かるみたいで。

 一応、まあ―――
 ・最終ステージをクリア。
 ・エンディングを見る。
 ・ゲームが終了する。
 って事を条件に設定した。

 それを各階で何台か成功したら、
 コアルームに入れるようにしようと
 思っている」

メダルゲームとかは設定していない。
あれはただの客寄せのための遊びだし……
ま、高得点を出したらこちらから何か賞品でも
渡そう。

「で、俺の今のステータスなんだけど……」



――――――――――――――――――――――

ダンジョン管理者:ヒロト
レベル:08

称号:『異世界からの来訪者』『召喚されし者』
『弱き者の庇護者』

スキル『再現/05』『勇者/04』

――――――――――――――――――――――



「気になっていたんだけどさ。
 『勇者』ってスキルなのか?」

『再現』はまだスキルとして認識出来るけど、
『勇者』はいったいどういうスキルなんだ?
しかも何かスキルレベルが上がっているし。

「聞いた事はないですのう」

「マスター、異世界こっちに来る時いろいろあったん
 でしょ?

 それで何かごちゃ混ぜになってしまったのでは
 ないですか?」

パトラとコマチの意見に、まあ確かに、
とうなずく。
魔王メルダにスカウトされた後、王宮に勇者として
呼び出されたわけだから―――

ダンジョン管理者にして勇者スキルを持つ……
という事になってしまったのか。

「しかし俺、勇者っぽい事って何かしたっけ?」

再現スキルはともかくとして、勇者スキルが
上がるような事はした覚えが無いのだが。

むしろ人間サイドの奴隷商をほうむっているし、
と思っていると、

「これだけの子供たちを救っておいて、
 何をおっしゃるやら」

「人を助けるのが―――
 勇者ってものでしょ?」

魔狐と銀猫が、呆れたような声でため息をつき、

「ヒロトお兄ちゃんは……
 あたしとみんなの、勇者です」

リナが片腕に抱き着いてきて―――
俺は思わず顔を赤くし、ごまかすために
お湯を片手で顔にかけた。

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