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第1章
39.謎の声4 -フランside-
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「そのさ、食べるやつはランスじゃなきゃダメなの?」
何としてでも渡したくないからね、
僕は魔法は苦手だけど魔力が全くないという訳ではない。
ただメルやヴィンス兄様のように上手く扱えないだけだ。
誰でも良いのなら、僕の抑えきれない部分の魔力を食べて欲しい。
自分がコントロール出来ないせいでランス程ではないが体力を食ってしまうのだ。
僕にとってもいい話だし、どうかなぁ...
「べツニ、きまっテルわけではナイよ」
「じゃあ、僕の食べて?僕も抑えられない時あるからさ?」
「いいのか?フラン。」
「別に今からもっと練習するんだから、今ぐらいはいいかなって」
「じゃア、あまえテ」
「ん、どうぞ。でもどうやって食べるの?」
まず、そもそも初歩の問題だ。
どうやって食べるのだろうか。
「マリョクをちょっとだしテみテ」
「うわぁ、苦手だよ...」
「ランスの頭撫でる感覚でやってみろ!」
メルからとてもわかりやすいアドバイスをもらった。
「うん、それなら出来そう」
優しく、触れたら壊れてしまうようなランスを撫でるように。
「はい、出てる?このぐらいで大丈夫?」
「うン、ありがと。」
すると、魔力を出しているはずなのに油断するとどんどん量が減っている気がする。
「ねぇ、今食べてる?」
「うン、オイシイ」
「へぇ、食べられてる側としてはどんな感じなのさ?」
ヴィンス兄様が興味津々で聞いてくる。
「なんか直接食べられてるって感じはないかなぁ?
出してるはずの魔力がなんか減っていってる感じ?」
「へぇ、今度僕のも食べてもらいたいものだね。」
「分かる!俺のも今度食べてよ!」
「ごちソウさま。いいの?マタもらっテも」
「うん、兄様達もこう言ってるしいいんじゃないかな?」
このままランスまで諦めてしまえ...なんて思っても一目惚れをして連れ出そうとしたんだ。
そんな簡単に諦めそうにないな。
「らんスのハ?もらッちゃダメ?」
「うーん、僕ら以上に食べないのを約束するのと、僕らの中で誰か1人居る時にして。
ちゃんとランスにも説明しとくから。」
ヴィンス兄様が説明した。
うんうん、それがいい。
ただでさえランスは魔力の暴走でいつ熱が出るか分からないし体力もないのだ。
加減が分からないことはないと思うが念の為だ。
「わかっタ、ありがと。」
「そういや、お前の名前なんだよ。俺ら呼びづらい。」
「マダ、はんにんマエだカラ、ナマえない。」
「1人前ってのは実体化出来てからか?」
「うン、でモきょうでイッパイたべタカラ、じったいかデキるとおもう
そのトキハなまえつけテヨ」
「そうか、じゃあまた来てよ。
つけてあげるからさ。」
「うン、」
そう言って謎の声は帰っていった。
その後、目が覚めたランスは早朝の無理が祟ったのか、熱とまではいかないが倦怠感と微熱に襲われ、1日ベッドとお友達になったのだった。
何としてでも渡したくないからね、
僕は魔法は苦手だけど魔力が全くないという訳ではない。
ただメルやヴィンス兄様のように上手く扱えないだけだ。
誰でも良いのなら、僕の抑えきれない部分の魔力を食べて欲しい。
自分がコントロール出来ないせいでランス程ではないが体力を食ってしまうのだ。
僕にとってもいい話だし、どうかなぁ...
「べツニ、きまっテルわけではナイよ」
「じゃあ、僕の食べて?僕も抑えられない時あるからさ?」
「いいのか?フラン。」
「別に今からもっと練習するんだから、今ぐらいはいいかなって」
「じゃア、あまえテ」
「ん、どうぞ。でもどうやって食べるの?」
まず、そもそも初歩の問題だ。
どうやって食べるのだろうか。
「マリョクをちょっとだしテみテ」
「うわぁ、苦手だよ...」
「ランスの頭撫でる感覚でやってみろ!」
メルからとてもわかりやすいアドバイスをもらった。
「うん、それなら出来そう」
優しく、触れたら壊れてしまうようなランスを撫でるように。
「はい、出てる?このぐらいで大丈夫?」
「うン、ありがと。」
すると、魔力を出しているはずなのに油断するとどんどん量が減っている気がする。
「ねぇ、今食べてる?」
「うン、オイシイ」
「へぇ、食べられてる側としてはどんな感じなのさ?」
ヴィンス兄様が興味津々で聞いてくる。
「なんか直接食べられてるって感じはないかなぁ?
出してるはずの魔力がなんか減っていってる感じ?」
「へぇ、今度僕のも食べてもらいたいものだね。」
「分かる!俺のも今度食べてよ!」
「ごちソウさま。いいの?マタもらっテも」
「うん、兄様達もこう言ってるしいいんじゃないかな?」
このままランスまで諦めてしまえ...なんて思っても一目惚れをして連れ出そうとしたんだ。
そんな簡単に諦めそうにないな。
「らんスのハ?もらッちゃダメ?」
「うーん、僕ら以上に食べないのを約束するのと、僕らの中で誰か1人居る時にして。
ちゃんとランスにも説明しとくから。」
ヴィンス兄様が説明した。
うんうん、それがいい。
ただでさえランスは魔力の暴走でいつ熱が出るか分からないし体力もないのだ。
加減が分からないことはないと思うが念の為だ。
「わかっタ、ありがと。」
「そういや、お前の名前なんだよ。俺ら呼びづらい。」
「マダ、はんにんマエだカラ、ナマえない。」
「1人前ってのは実体化出来てからか?」
「うン、でモきょうでイッパイたべタカラ、じったいかデキるとおもう
そのトキハなまえつけテヨ」
「そうか、じゃあまた来てよ。
つけてあげるからさ。」
「うン、」
そう言って謎の声は帰っていった。
その後、目が覚めたランスは早朝の無理が祟ったのか、熱とまではいかないが倦怠感と微熱に襲われ、1日ベッドとお友達になったのだった。
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