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第1章
37.謎の声2
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もぞもぞと布団の中で体を捩り、目を覚ましたのが深夜2時辺り。
いつ眠ったか分からないけど、あの声を追いかけて庭まで行ったことは覚えてる。
1人で庭まで出た事を思い出すと、怖さがぶり返し嗚咽を漏らした。
「...っ、ぅぅ、っく...」
するとその声に反応し、兄様達が目を覚ました。
「どうしたぁ、ランス?怖い夢でも見た?」
と、メル兄様。
僕は声を詰まらせながらも
「ひとりでっ...お庭出ちゃった、の...思い出し...て
こわ、くなっ...たのぉ」
「そっかそっかぁ、怖かったねぇ、よしよし」
そう言い、僕を抱っこしてよしよしとあやしてくれる。
僕はそれが心地よくて、こくりこくりと船を漕ぎ始めた。
変わるよ、なんて声もしたけど目を覚ます元気もない。
僕は再び、夢の中へ落ちていった。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
夢の中へ落ちたのも束の間、僕は再度目を覚ました。
何故目が覚めたかと言うと、耳元で飛び交う鈴が鳴るような高い声がしたから。
「あ、ソぼ、ごはン、ちょウダイ」
「いやだよぉ...あれ怖かった...」
あの体温が抜けていくような怖い思いはもうしたくない。
「むーガマんしたノに、、」
我慢って...大してしてないじゃん。
1日もしてないよ、、、
え、まさかめちゃくちゃ時間経ってるとか!?
「ナラばきょウこうしゅダん」
そう謎の声は言う。
怖くなった僕は布団に潜り込み、兄様にぎゅっと抱きつき聞こえないフリをした。
その瞬間、自分があやつり人形になったかのように勝手に動き出した。
布団から抜け出そうとする。
自分の意思と反した行動をしており、びっくりして反射的に声をあげる。
「にぃさまっ、」
ぎゅっと抱きついてるランスが自分の腕の中から居なくなろうとする違和感からか、パッと目を覚ますヴィンス兄様。
「ランス...!?どうした!」
「不思議な声に連れてかれちゃうっ!!」
僕は一生懸命兄様に助けを求めた。
「不思議な声?とりあえずメル、フラン起きろ!」
そう言いつつ、ぎゅっと僕を抱きしめ兄様達を起こしてくれる。
「ん、どうしたの!」
「なぁに...」
と起き出す2人。
「ランス、ぎゅっとしといて!」
「うんっ?良いけどどうしたの」
「何かに操られてるっぽいんだ。」
「にぃさまぁ、、」
そう泣きつき、離れまいとメル兄様に抱きつく。
「な、ンデ」
「は?この声どっから聞こえんの?」
僕が操られてると聞いて機嫌を悪くしたメル兄様の口調が荒くなる。
「...っお庭に出たやつっ!この声につられ、るみたいに行っちゃったのぉ」
「なるほどなぁ...」
会話はできそう...なんてブツブツ呟くメル兄様はおしっ、と言い謎の声に話しかけた。
「俺らのランスになんか用?」
「ご、ハン、マリョくもらう。」
「「「は?」」」
その声は日が上り始めている午前5時の空へと吸い込まれていった。
いつ眠ったか分からないけど、あの声を追いかけて庭まで行ったことは覚えてる。
1人で庭まで出た事を思い出すと、怖さがぶり返し嗚咽を漏らした。
「...っ、ぅぅ、っく...」
するとその声に反応し、兄様達が目を覚ました。
「どうしたぁ、ランス?怖い夢でも見た?」
と、メル兄様。
僕は声を詰まらせながらも
「ひとりでっ...お庭出ちゃった、の...思い出し...て
こわ、くなっ...たのぉ」
「そっかそっかぁ、怖かったねぇ、よしよし」
そう言い、僕を抱っこしてよしよしとあやしてくれる。
僕はそれが心地よくて、こくりこくりと船を漕ぎ始めた。
変わるよ、なんて声もしたけど目を覚ます元気もない。
僕は再び、夢の中へ落ちていった。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
夢の中へ落ちたのも束の間、僕は再度目を覚ました。
何故目が覚めたかと言うと、耳元で飛び交う鈴が鳴るような高い声がしたから。
「あ、ソぼ、ごはン、ちょウダイ」
「いやだよぉ...あれ怖かった...」
あの体温が抜けていくような怖い思いはもうしたくない。
「むーガマんしたノに、、」
我慢って...大してしてないじゃん。
1日もしてないよ、、、
え、まさかめちゃくちゃ時間経ってるとか!?
「ナラばきょウこうしゅダん」
そう謎の声は言う。
怖くなった僕は布団に潜り込み、兄様にぎゅっと抱きつき聞こえないフリをした。
その瞬間、自分があやつり人形になったかのように勝手に動き出した。
布団から抜け出そうとする。
自分の意思と反した行動をしており、びっくりして反射的に声をあげる。
「にぃさまっ、」
ぎゅっと抱きついてるランスが自分の腕の中から居なくなろうとする違和感からか、パッと目を覚ますヴィンス兄様。
「ランス...!?どうした!」
「不思議な声に連れてかれちゃうっ!!」
僕は一生懸命兄様に助けを求めた。
「不思議な声?とりあえずメル、フラン起きろ!」
そう言いつつ、ぎゅっと僕を抱きしめ兄様達を起こしてくれる。
「ん、どうしたの!」
「なぁに...」
と起き出す2人。
「ランス、ぎゅっとしといて!」
「うんっ?良いけどどうしたの」
「何かに操られてるっぽいんだ。」
「にぃさまぁ、、」
そう泣きつき、離れまいとメル兄様に抱きつく。
「な、ンデ」
「は?この声どっから聞こえんの?」
僕が操られてると聞いて機嫌を悪くしたメル兄様の口調が荒くなる。
「...っお庭に出たやつっ!この声につられ、るみたいに行っちゃったのぉ」
「なるほどなぁ...」
会話はできそう...なんてブツブツ呟くメル兄様はおしっ、と言い謎の声に話しかけた。
「俺らのランスになんか用?」
「ご、ハン、マリョくもらう。」
「「「は?」」」
その声は日が上り始めている午前5時の空へと吸い込まれていった。
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