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第1章
8.お留守番
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「じゃあな」とメル兄様
「離れたくない...と最後まで駄々をこねるフラン兄様
「フラン!駄々をこねるな!!」
とヴィンス兄様が怒る
あー、もう...ヴィンス兄様とメル兄様がため息をつく。早く行かないとパーティー遅れちゃうよね...。ご令嬢の方が可哀想...
「かえってきたらぎゅー...するんじゃなかったの...///」
これ効くかな...?!
不安も束の間
「うん、ぎゅーする。頑張る。早く行って早く帰ってくる。」
「よし行こう!ちゃっと行ってちゃっと帰って来よう!!!待っててね、ランス!」
ちゅ、っと額にキスをして馬車に乗り込む。
兄様単純...。
ばいばーい!とヴィンス兄様と見送ってから部屋に戻った。
-----------------------------
ふぅ...やっと行った...
って思ったけど、静かになった部屋はなんだか寂しく感じた。
「ランス...」
ううん、寂しくない!ヴィンス兄様がいる!
「なぁに?」
「さっき、メルとフランに可愛いことしてたな...」
か...可愛いこと??
「かわいいことってなぁに??」
全然出てこないよ??
すると兄様は耳元で
「自分からちゅーしてたじゃん」と
囁いた。
僕の顔はぶわぁっと赤くなった。
あれって可愛いことなの?恥ずかしいことじゃん!
「っ...にぃに...たちがいきたくないって...いってたの...だから...」
思い出すだけでもだめだぁぁぁ
「あぅ...もうそのおはなしめっ!///
はずかしいの...わしゅれて!!」
こういう時に噛むかよぉぉぉ
すると、
「それは2人が行きたくないって言ったから仕方なくであって、どこにも出かける用のない僕にはしてくれないのか...?」
???どういうこと?兄様
「ふぇ...?」
「だーかーらー!!僕にはちゅーしてくれないの??」
すっ...ストレートすぎ!!!
「はずかしいの...///」
「そうか、無理させてすまない。」
そう言って、僕をベッドの上に降ろして
仕事に取りかかってしまった。
ベッドに降ろしてくれたのは、兄様の配慮。
この部屋のソファーは柔らかすぎて、足がつかない僕にとっては苦労しかしないのだ。
でも、兄様をあんな顔を見たことなかった...
僕が素直にキスしておけば、あんな顔をしなかったのかとか色々考えるうちに眠りに落ちていた。
ふわぁ...と目を覚ました。
枕の近くには、ヴィンス兄様の顔...
やっぱり美形だな、とか思いつつ、あの時あんな顔をさせてしまったと後悔した。
「ごめんなさい.....」
そして、ちゅっ...とこめかみにキスをした。
すると、
「なにがごめんなさいなんだ?」
とヴィンス兄様。
「ぉ...おっきしてたの?!」
起きてたら、ちゅーなんてしなかった...
「(おっきとか可愛すぎか...)
あぁ、何がごめんなさいかは分からないが...ちゅー...してくれたな」
こ...これは嵌められたのか?!
「にぃにがねんねしてるとおもってたから...
みられてなければ、はずかしくないとおもって...」
でも見られるより恥ずかしい結果に...。
「可愛いなぁ。やっぱり天使だ。」
天使事件以来、ずっとバーネット家の天使と呼ばれている。執事さんやメイドさんとか、使用人のみなさんからも...
そんなことを言いながら、兄様は抱っこしてきた。
「だいすきだ、ランス。僕の天使」
と言い、頬擦りをしてきた。
恥ずかしくなった僕はまた顔を赤らめるのであった。
-----------------------------
翌日、母様にお留守番の事を話すと、
「ヴィンスはメルやフランに嫉妬したのかしらね...」
嫉妬???
「しっと...?だれに?」
「メルとフランよ、」
なんで?
「なんでにぃにたちにしっとするの?」
嫉妬するとこあった?
「メルとフランにちゅーしたんじゃないの?自分から」
と言われ、そういえばと思い、顔が赤くなった。
「あらあら可愛い反応ね」と母様。
「多分、メルとフランには自分からしたのに、ヴィンスの時には恥ずかしがったから拗ねちゃったのね...クスクス」
なんだ!!そういうこと!!
さすがに恥ずかしいから、もうしないけども!
僕の兄様はみんな単純でした。
「離れたくない...と最後まで駄々をこねるフラン兄様
「フラン!駄々をこねるな!!」
とヴィンス兄様が怒る
あー、もう...ヴィンス兄様とメル兄様がため息をつく。早く行かないとパーティー遅れちゃうよね...。ご令嬢の方が可哀想...
「かえってきたらぎゅー...するんじゃなかったの...///」
これ効くかな...?!
不安も束の間
「うん、ぎゅーする。頑張る。早く行って早く帰ってくる。」
「よし行こう!ちゃっと行ってちゃっと帰って来よう!!!待っててね、ランス!」
ちゅ、っと額にキスをして馬車に乗り込む。
兄様単純...。
ばいばーい!とヴィンス兄様と見送ってから部屋に戻った。
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ふぅ...やっと行った...
って思ったけど、静かになった部屋はなんだか寂しく感じた。
「ランス...」
ううん、寂しくない!ヴィンス兄様がいる!
「なぁに?」
「さっき、メルとフランに可愛いことしてたな...」
か...可愛いこと??
「かわいいことってなぁに??」
全然出てこないよ??
すると兄様は耳元で
「自分からちゅーしてたじゃん」と
囁いた。
僕の顔はぶわぁっと赤くなった。
あれって可愛いことなの?恥ずかしいことじゃん!
「っ...にぃに...たちがいきたくないって...いってたの...だから...」
思い出すだけでもだめだぁぁぁ
「あぅ...もうそのおはなしめっ!///
はずかしいの...わしゅれて!!」
こういう時に噛むかよぉぉぉ
すると、
「それは2人が行きたくないって言ったから仕方なくであって、どこにも出かける用のない僕にはしてくれないのか...?」
???どういうこと?兄様
「ふぇ...?」
「だーかーらー!!僕にはちゅーしてくれないの??」
すっ...ストレートすぎ!!!
「はずかしいの...///」
「そうか、無理させてすまない。」
そう言って、僕をベッドの上に降ろして
仕事に取りかかってしまった。
ベッドに降ろしてくれたのは、兄様の配慮。
この部屋のソファーは柔らかすぎて、足がつかない僕にとっては苦労しかしないのだ。
でも、兄様をあんな顔を見たことなかった...
僕が素直にキスしておけば、あんな顔をしなかったのかとか色々考えるうちに眠りに落ちていた。
ふわぁ...と目を覚ました。
枕の近くには、ヴィンス兄様の顔...
やっぱり美形だな、とか思いつつ、あの時あんな顔をさせてしまったと後悔した。
「ごめんなさい.....」
そして、ちゅっ...とこめかみにキスをした。
すると、
「なにがごめんなさいなんだ?」
とヴィンス兄様。
「ぉ...おっきしてたの?!」
起きてたら、ちゅーなんてしなかった...
「(おっきとか可愛すぎか...)
あぁ、何がごめんなさいかは分からないが...ちゅー...してくれたな」
こ...これは嵌められたのか?!
「にぃにがねんねしてるとおもってたから...
みられてなければ、はずかしくないとおもって...」
でも見られるより恥ずかしい結果に...。
「可愛いなぁ。やっぱり天使だ。」
天使事件以来、ずっとバーネット家の天使と呼ばれている。執事さんやメイドさんとか、使用人のみなさんからも...
そんなことを言いながら、兄様は抱っこしてきた。
「だいすきだ、ランス。僕の天使」
と言い、頬擦りをしてきた。
恥ずかしくなった僕はまた顔を赤らめるのであった。
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翌日、母様にお留守番の事を話すと、
「ヴィンスはメルやフランに嫉妬したのかしらね...」
嫉妬???
「しっと...?だれに?」
「メルとフランよ、」
なんで?
「なんでにぃにたちにしっとするの?」
嫉妬するとこあった?
「メルとフランにちゅーしたんじゃないの?自分から」
と言われ、そういえばと思い、顔が赤くなった。
「あらあら可愛い反応ね」と母様。
「多分、メルとフランには自分からしたのに、ヴィンスの時には恥ずかしがったから拗ねちゃったのね...クスクス」
なんだ!!そういうこと!!
さすがに恥ずかしいから、もうしないけども!
僕の兄様はみんな単純でした。
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