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1.中学3年生
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チャーハンもとっても美味しくて、夜は翠くんお手製のハンバーグだった。
僕はハンバーグが大好きで目をキラキラさせて、キッチンのすぐ横に付けられているダイニングテーブル(初日に自己紹介した所)で待っていた。
はい、お待たせとお皿を持ってきた翠くんは、
「しっぽをぶんぶん振ってるのが見えたよ」と頭をぽむぽむ撫でながら言ってきた。
しっぽ・・・?なんて思いながら、ご飯をよそうのを手伝いに着いていく。
そしてご飯もよそい終わり、2人で席に着き、手を合わせ「いただきます」とご飯を食べだした。
久々に誰かと食べる。
それが嬉しくて、嬉しすぎて涙がポロポロ出てくる。
「わっ、どうしたの?お腹痛い?ぺっしていいよ?
ごめんね、」
と慌てて席を立った翠くんに背中をさすられる。
「・・・ぅうん、おいしくて、とっても美味しくて涙が出てきたの。」
僕は顔を上げ、ニコッと微笑む。
すると、翠くんも微笑し、
「そっか、こんなものなら何時でもいくらでも作ってあげるよ!」
と、深くまで聞かずに言ってくれた。
「ごちそうさま」と僕より早く手を合わせた翠くんを待たせまいと急いで食べようとすると
「ゆっくりでいいよ?
僕、今まで同室居なかったからこうやって美味しい美味しいって食べてくれる子が来てくれて嬉しい」
翠くんから出た意外な言葉に僕は
「僕なんかが来て嫌じゃなかった?
あの、ほら一人部屋が良いって言うじゃない?」
「ほらほら、僕なんかって言わないよ?
うーん、そういう人が多いみたいだけど、僕は基本誰かと居たい…かな」
「そっかぁ、じゃあこれからは僕がずっと一緒に居てあげるね?」
無意識で出た言葉に、翠くんはぽかんとした顔をして、僕は自分がとんでもない発言をしたのだと気づいて顔がぼんっと赤くなった。
「なに?可愛いこと言うじゃん?
もう1回言ってよ、録音しとく」
と冗談が冗談に思えない勢いで僕に迫ってくる。
「・・・、んもぅ!1回きりだもん!」
そう言い、僕は残りのハンバーグを口に入れた。
僕はハンバーグが大好きで目をキラキラさせて、キッチンのすぐ横に付けられているダイニングテーブル(初日に自己紹介した所)で待っていた。
はい、お待たせとお皿を持ってきた翠くんは、
「しっぽをぶんぶん振ってるのが見えたよ」と頭をぽむぽむ撫でながら言ってきた。
しっぽ・・・?なんて思いながら、ご飯をよそうのを手伝いに着いていく。
そしてご飯もよそい終わり、2人で席に着き、手を合わせ「いただきます」とご飯を食べだした。
久々に誰かと食べる。
それが嬉しくて、嬉しすぎて涙がポロポロ出てくる。
「わっ、どうしたの?お腹痛い?ぺっしていいよ?
ごめんね、」
と慌てて席を立った翠くんに背中をさすられる。
「・・・ぅうん、おいしくて、とっても美味しくて涙が出てきたの。」
僕は顔を上げ、ニコッと微笑む。
すると、翠くんも微笑し、
「そっか、こんなものなら何時でもいくらでも作ってあげるよ!」
と、深くまで聞かずに言ってくれた。
「ごちそうさま」と僕より早く手を合わせた翠くんを待たせまいと急いで食べようとすると
「ゆっくりでいいよ?
僕、今まで同室居なかったからこうやって美味しい美味しいって食べてくれる子が来てくれて嬉しい」
翠くんから出た意外な言葉に僕は
「僕なんかが来て嫌じゃなかった?
あの、ほら一人部屋が良いって言うじゃない?」
「ほらほら、僕なんかって言わないよ?
うーん、そういう人が多いみたいだけど、僕は基本誰かと居たい…かな」
「そっかぁ、じゃあこれからは僕がずっと一緒に居てあげるね?」
無意識で出た言葉に、翠くんはぽかんとした顔をして、僕は自分がとんでもない発言をしたのだと気づいて顔がぼんっと赤くなった。
「なに?可愛いこと言うじゃん?
もう1回言ってよ、録音しとく」
と冗談が冗談に思えない勢いで僕に迫ってくる。
「・・・、んもぅ!1回きりだもん!」
そう言い、僕は残りのハンバーグを口に入れた。
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