6 / 21
1.中学3年生
6
しおりを挟む
とんとんと体を優しく叩かれ、目を覚ます。
「あ、やっと起きましたか」
「んぅ...お、はよぉございます...って!
僕失礼な事をっ!!すみません!」
僕は叔父様の膝枕で眠っていたようだ。
慌てて飛び退く。
「ふふ、いいんですよ。
気持ちよさそうに寝ていたので。」
「ほんとにすみません・・・。
まだ聞きたいことあったのに...」
こんなに安心して眠れた事はなかったから…。
僕はしゅんと肩を落とした。
「そんな事ならまた時間を作りますよ?」
「で、でも...叔父様忙しいですよね・・・?」
「可愛い甥のためなら時間なんていくらでも作りますよ」
「じゃあお言葉に甘えて、また今度!」
「はい。」
でもでも叔父様とは頻繁に会えるのだろうか?
父さんにも会えるのだろうか・・・。
「ほら、ぼーっとしてないで行きますよ?
春華くん?」
「わっ!ごめんなさい!」
僕は叔父様の後を追って、ぴょんと車を降りた。
ドアを開けてくれた運転手さんにペコッとありがとうございますをした。
「ここが君がこれから通う三葉学園だよ」
そう紹介された僕の目の前にはででーんと威厳のある正門。
僕は口をぽかーんと開けて立派な正門を見つめていた。
「ぼ、僕ここ知ってます!!
みんなここに行けたらなぁってお話してましたよ!!」
そうここ、三葉学園は約50年前に設立され、それ以来、偏差値も高くスポーツ等の優秀な成績も修めている。まさに生徒の憧れなのだ。
学園は初等部・中等部・高等部から成る。
初等部の受験は狭き門で定員が約30名程である。
次の中等部は部活動に力を入れるために、定員が増え、大体60名ぐらいに増える。
高等部は、日本トップクラスの大学を狙えると受験者も増えるが定員は90名。スポーツが30名。
中等部から上がる人が多いから、高等部から編入となると少し難しいみたい…。
ただでさえ狭き門。
だが入学可能な点数に届く生徒が定員を満たさないときもあったとか・・・。
そこまではいいのだが、恐れられている面もあったりする。
それは校則である。
問題を起こした生徒は容赦なく落としていく。
将来有望なやつでもバタバタと。
そのせいでタダでさえ、少ない生徒がもっと減るらしい。
「へぇ、そんなに。
高校受験に来てくれると嬉しいですね。」
「ふふ、そうですね。
あの、でも僕急だったから手続きとかは...。」
「それは、しっかりこちらの方でしていますよ?
ちゃんと裕が書類も持っています。」
「はぁ...よかったです。
点数とかって大丈夫でしたか...?」
「えぇ、春華くんは成績優秀ですね」
「あ、ありがとうございます!」
嬉しい嬉しい。
勉強で褒められたことは多分初めてだ。
「こんなところで立ち話もなんですし、行きましょうか」
「そうですね、よろしくお願いします」
そう言い、学園へと1歩踏み出した。
-----------------------------
三葉学園という名前は
四葉会社の名前から来ています。
四葉会社→成人
三葉学園→未成年
成人になることで葉がつき立派なクローバーになると意味を一応込めています
「あ、やっと起きましたか」
「んぅ...お、はよぉございます...って!
僕失礼な事をっ!!すみません!」
僕は叔父様の膝枕で眠っていたようだ。
慌てて飛び退く。
「ふふ、いいんですよ。
気持ちよさそうに寝ていたので。」
「ほんとにすみません・・・。
まだ聞きたいことあったのに...」
こんなに安心して眠れた事はなかったから…。
僕はしゅんと肩を落とした。
「そんな事ならまた時間を作りますよ?」
「で、でも...叔父様忙しいですよね・・・?」
「可愛い甥のためなら時間なんていくらでも作りますよ」
「じゃあお言葉に甘えて、また今度!」
「はい。」
でもでも叔父様とは頻繁に会えるのだろうか?
父さんにも会えるのだろうか・・・。
「ほら、ぼーっとしてないで行きますよ?
春華くん?」
「わっ!ごめんなさい!」
僕は叔父様の後を追って、ぴょんと車を降りた。
ドアを開けてくれた運転手さんにペコッとありがとうございますをした。
「ここが君がこれから通う三葉学園だよ」
そう紹介された僕の目の前にはででーんと威厳のある正門。
僕は口をぽかーんと開けて立派な正門を見つめていた。
「ぼ、僕ここ知ってます!!
みんなここに行けたらなぁってお話してましたよ!!」
そうここ、三葉学園は約50年前に設立され、それ以来、偏差値も高くスポーツ等の優秀な成績も修めている。まさに生徒の憧れなのだ。
学園は初等部・中等部・高等部から成る。
初等部の受験は狭き門で定員が約30名程である。
次の中等部は部活動に力を入れるために、定員が増え、大体60名ぐらいに増える。
高等部は、日本トップクラスの大学を狙えると受験者も増えるが定員は90名。スポーツが30名。
中等部から上がる人が多いから、高等部から編入となると少し難しいみたい…。
ただでさえ狭き門。
だが入学可能な点数に届く生徒が定員を満たさないときもあったとか・・・。
そこまではいいのだが、恐れられている面もあったりする。
それは校則である。
問題を起こした生徒は容赦なく落としていく。
将来有望なやつでもバタバタと。
そのせいでタダでさえ、少ない生徒がもっと減るらしい。
「へぇ、そんなに。
高校受験に来てくれると嬉しいですね。」
「ふふ、そうですね。
あの、でも僕急だったから手続きとかは...。」
「それは、しっかりこちらの方でしていますよ?
ちゃんと裕が書類も持っています。」
「はぁ...よかったです。
点数とかって大丈夫でしたか...?」
「えぇ、春華くんは成績優秀ですね」
「あ、ありがとうございます!」
嬉しい嬉しい。
勉強で褒められたことは多分初めてだ。
「こんなところで立ち話もなんですし、行きましょうか」
「そうですね、よろしくお願いします」
そう言い、学園へと1歩踏み出した。
-----------------------------
三葉学園という名前は
四葉会社の名前から来ています。
四葉会社→成人
三葉学園→未成年
成人になることで葉がつき立派なクローバーになると意味を一応込めています
48
お気に入りに追加
970
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
タイトル未定
みるきぃ
BL
前世で大好きだった少女漫画の推しキャラの親友かつ幼なじみに転生した俺。推しキャラの幸せのために幼少期から計画を立てて完璧な男に鍛え上げようと頑張る話。『悠生、愛してるよ』『君の方が気になる』いや、何か思ってたの違う。って話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜
小屋瀬 千風
BL
〜まだ無自覚編〜のあらすじ
アニメ・漫画ヲタクの主人公、薄井 凌(うすい りょう)と、幼なじみの金持ち息子の悠斗(ゆうと)、ストーカー気質の天才少年の遊佐(ゆさ)。そしていつもだるーんとしてる担任の幸崎(さいざき)teacher。
主にこれらのメンバーで構成される相関図激ヤバ案件のBL物語。
他にも天才遊佐の事が好きな科学者だったり、悠斗Loveの悠斗の実の兄だったりと個性豊かな人達が出てくるよ☆
〜自覚編〜 のあらすじ(書く予定)
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、とある悩みがある。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【超重要】
☆まず、主人公が各キャラからの好意を自覚するまでの間、結構な文字数がかかると思います。(まぁ、「自覚する前」ということを踏まえて呼んでくだせぇ)
また、自覚した後、今まで通りの頻度で物語を書くかどうかは気分次第です。(だって書くの疲れるんだもん)
ですので、それでもいいよって方や、気長に待つよって方、どうぞどうぞ、読んでってくだせぇな!
(まぁ「長編」設定してますもん。)
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します(3日以内に投稿されない場合もあります。まぁ、そこは善処します。(その時はまた近況ボード等でお知らせすると思います。))。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
生徒会会長と会計は王道から逃げたい
玲翔
BL
生徒会長 皇晴舞(すめらぎはるま)
生徒会会計 如月莉琉(きさらぎりる)
王道学園に入学した2人…
晴舞と莉琉は昔からの幼馴染、そして腐男子。
慣れ行きで生徒会に入ってしまったため、王道学園で必要な俺様とチャラ男を演じることにしたのだが…
アンチ転校生がやってきて!?
風紀委員長×生徒会長
親衛隊隊長×生徒会会計
投稿ゆったり進めていきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
お前ら、、頼むから正気に戻れや!!
彩ノ華
BL
母の再婚で俺に弟が出来た。義理の弟だ。
小さい頃の俺はとにかく弟をイジメまくった。
高校生になり奴とも同じ学校に通うことになった
(わざわざ偏差値の低い学校にしたのに…)
優秀で真面目な子と周りは思っているようだが…上辺だけのアイツの笑顔が俺は気に食わなかった。
俺よりも葵を大事にする母に腹を立て…家出をする途中、トラックに惹かれてしまい命を落とす。
しかし目を覚ますと小さい頃の俺に戻っていた。
これは義弟と仲良くやり直せるチャンスなのでは、、!?
ツンデレな兄が義弟に優しく接するにつれて義弟にはもちろん愛され、周りの人達からも愛されるお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!
小屋瀬 千風
BL
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、最近悩みがあった。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道学園なのに会長だけなんか違くない?
ばなな
BL
※更新遅め
この学園。柵野下学園の生徒会はよくある王道的なも
のだった。
…だが会長は違ったーー
この作品は王道の俺様会長では無い面倒くさがりな主人公とその周りの話です。
ちなみに会長総受け…になる予定?です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる