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イカせたくない1話
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エニシサイド
E「イカないで…」
H「やだ…もうイク…」
E「まだ早い…」
H「イキたい…お願い…」
E「ダメ…」
H「もう!いい加減にしろって!!もう行くって言ってんじゃん!!!」
E「なんだよその言い方…もういいそんなに行きたいなら勝手に行けば!!?」
H「…ちょっと大人になったかと思ったらこれだもん…行ってくるから先に寝てて!!じゃね…!!」
E「・・・・・。」
ガチャン
そうして僕の恋人はイって…
いや、正しくは「行って」しまった…
僕が何がなんでも行って欲しくなかったところへ…
E「はぁ…マジで病む…もう帰って来なかったらどうしよう…僕…捨てられるのかな…もうヒュウは…僕のことなんか好きじゃないから行っちゃったのかな…地獄…泣きそう…もう生きてけない…」
僕の恋人が出て行った玄関先をまるで捨てられて仔犬のように見つめながらそう言うと、後ろのソファに座っていた友人のギンタとなナエスズが大きなため息をつく。
G「バカか。同窓会に行くだけで大袈裟なんだよエニシは!!」
E「だって…同窓会って言ったら…昔の好きな人とかと再会してさ…そういうのが付き物じゃん…」
僕は三角座りをして小さく丸々と泣きそうになりながらそう言った。
G「ドラマの見過ぎな。」
N「まぁまぁ、ギンタしょうがないって!エニシには友達がいないんだからさ?そういう付き合いとか疎いんだって!ほら、エニシが寂しがらないようにヒュウはちゃんと俺とギンタを呼んでくれたんだぞ?ヒュウはエニシのことよーく分かってんじゃん。」
そう…上京後の僕は小さめのマンションを借り、僕の恋人は僕のマンションと川を挟んだ向かい側にあるご近所のマンションで家族と住んでいる。
しかし、僕の恋人はほとんど僕のマンションにいる事が多いので、今じゃ同棲状態で家に一人でいることが少ない僕は突然一人にされると寂しくてたまらないのだ。
なのに、僕の恋人は久しぶりに東京に同級生が集まるとことになり、プチ同窓会開催の連絡が入ると、僕の恋人は僕になんの返答を事もなく、プチ同窓会への参加を決めた。
そして、その日から今日までずーっと。
H「イクから~!!」
E「イカせたくない!!」
H「お願い…イカせて…」
E「絶対にイカせないよ…」
H「なんでエニシに僕がイクとかイカないとか操られないとイケナイんだよ!」
E「だって僕の恋人じゃん。僕がイカせるかどうか決めるのは当然。」
そんなやりとりの末、僕の恋人は僕を見捨ててプチ同窓会へと行った。
G「ヒュウは同窓会終わったらこっちに帰ってくんのか?」
僕のソファでナエスズとワインを飲みながら、僕の背中をつま先で突っついて聞いてくるギンタ。
E「もう…帰って来ない…かも…ってか僕のソファで寝るなよ。そのソファ高かったんだから…」
僕は三角座りで大きな身体でさらにギュッと縮こまる。
しかし、二人はそんな僕の声なんて無視で僕が不安がっているのをみて楽しんでいる。
N「あ、そういえばヒュウが自分の家に遅い時間に帰るとご両親を起こしちゃうからこっちに帰ってくるってさ。俺たちもここ泊まろっか!エニシいいよね~?」
E「好きにしろ。」
そういうと2人の酒のペースは上がり、ギンタの顔が真っ赤に染まっていった。
つづく
E「イカないで…」
H「やだ…もうイク…」
E「まだ早い…」
H「イキたい…お願い…」
E「ダメ…」
H「もう!いい加減にしろって!!もう行くって言ってんじゃん!!!」
E「なんだよその言い方…もういいそんなに行きたいなら勝手に行けば!!?」
H「…ちょっと大人になったかと思ったらこれだもん…行ってくるから先に寝てて!!じゃね…!!」
E「・・・・・。」
ガチャン
そうして僕の恋人はイって…
いや、正しくは「行って」しまった…
僕が何がなんでも行って欲しくなかったところへ…
E「はぁ…マジで病む…もう帰って来なかったらどうしよう…僕…捨てられるのかな…もうヒュウは…僕のことなんか好きじゃないから行っちゃったのかな…地獄…泣きそう…もう生きてけない…」
僕の恋人が出て行った玄関先をまるで捨てられて仔犬のように見つめながらそう言うと、後ろのソファに座っていた友人のギンタとなナエスズが大きなため息をつく。
G「バカか。同窓会に行くだけで大袈裟なんだよエニシは!!」
E「だって…同窓会って言ったら…昔の好きな人とかと再会してさ…そういうのが付き物じゃん…」
僕は三角座りをして小さく丸々と泣きそうになりながらそう言った。
G「ドラマの見過ぎな。」
N「まぁまぁ、ギンタしょうがないって!エニシには友達がいないんだからさ?そういう付き合いとか疎いんだって!ほら、エニシが寂しがらないようにヒュウはちゃんと俺とギンタを呼んでくれたんだぞ?ヒュウはエニシのことよーく分かってんじゃん。」
そう…上京後の僕は小さめのマンションを借り、僕の恋人は僕のマンションと川を挟んだ向かい側にあるご近所のマンションで家族と住んでいる。
しかし、僕の恋人はほとんど僕のマンションにいる事が多いので、今じゃ同棲状態で家に一人でいることが少ない僕は突然一人にされると寂しくてたまらないのだ。
なのに、僕の恋人は久しぶりに東京に同級生が集まるとことになり、プチ同窓会開催の連絡が入ると、僕の恋人は僕になんの返答を事もなく、プチ同窓会への参加を決めた。
そして、その日から今日までずーっと。
H「イクから~!!」
E「イカせたくない!!」
H「お願い…イカせて…」
E「絶対にイカせないよ…」
H「なんでエニシに僕がイクとかイカないとか操られないとイケナイんだよ!」
E「だって僕の恋人じゃん。僕がイカせるかどうか決めるのは当然。」
そんなやりとりの末、僕の恋人は僕を見捨ててプチ同窓会へと行った。
G「ヒュウは同窓会終わったらこっちに帰ってくんのか?」
僕のソファでナエスズとワインを飲みながら、僕の背中をつま先で突っついて聞いてくるギンタ。
E「もう…帰って来ない…かも…ってか僕のソファで寝るなよ。そのソファ高かったんだから…」
僕は三角座りで大きな身体でさらにギュッと縮こまる。
しかし、二人はそんな僕の声なんて無視で僕が不安がっているのをみて楽しんでいる。
N「あ、そういえばヒュウが自分の家に遅い時間に帰るとご両親を起こしちゃうからこっちに帰ってくるってさ。俺たちもここ泊まろっか!エニシいいよね~?」
E「好きにしろ。」
そういうと2人の酒のペースは上がり、ギンタの顔が真っ赤に染まっていった。
つづく
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