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29話
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ジュンペイside
坊っちゃんからのまさかの言葉が聞けた俺は一気に元気になり…
T「もう、見過ぎ。元気になったんだからジュンペイが運転しろよ。」
運転席でハンドルを握る坊っちゃんの姿を助手席でニヤニヤしながら見つめた。
J「こんな機会滅多にないんでね。坊っちゃんの運転する姿を目に焼き付けておこうと思いまして。」
俺はあまりにも美しい坊っちゃんの横顔に夢中になりながらその頬にチュッとキスをする。
T「もう~危ないからやめろよ~あと2人の時は坊っちゃんって呼ぶのもやめて。あと敬語もやだ。」
J「はい。坊っちゃんかしこまりました。」
T「あぁー!!もう使った!!これから敬語使ったり坊っちゃんって呼んだら罰として俺とその日1日キス禁止。」
J「えぇぇぇーーー!!それ無理ーーー!!」
T「じゃ、今からスタート!!」
トルハくんは赤信号で止まるとニコッと俺の方を向いて甘えた顔してチュウと俺の唇に吸い付く。
あまりの気持ち良さからトルハくんの後頭部に手が伸びそうになると、あまりにもアッサリと前を向き青信号になったのを確認して車を走らせる。
そんなトルハくんが歯痒ゆくてもどかしくてトルハくんは散々、赤信号になるたび俺の事を弄び、俺はさらにトルハくんの事で頭がいっぱいになった。
屋敷に戻るといつもいるはずのメイド達がトルハくんのお出迎えにすら来ず、俺がイライラしていると横にいるトルハくんにメールが届いた。
T「ジュンペイ…大変…」
J「え?なに?どうしたの?」
T「今日…この屋敷…俺たち2人っきりだ…」
J「え……」
2人っきりと聞いただけで俺はドキドキとし汗が溢れ出すのに、トルハくんは2人っきりと知って俺の手に指を絡める。
T「ナツオくんが…メイド達とばぁやに休暇を取らせたから屋敷には誰もいないって…父さんは…主張先に泊りで行ってるって…。どうしよう…何する…?」
トルハくんはそう言いながら握った俺の手を両手で包み込み、俺を上目遣いで見つめて誘う。
J「な…何するって…」
T「この前のやり直し…しない?」
そう言った坊っちゃんの目はメイクをしているせいかいつもより色っぽくて艶っぽい。
トルハくんは俺の返事を聞く前に俺の手を引っ張って微笑みながら螺旋階段を駆け上がった。
嬉しそうに自分の部屋の扉を開け部屋の中に入ると、トルハくんはクルッと振り返り俺に飛びつくようにして抱きついた。
J「トルハくん…?」
T「もっと呼んで…」
J「トルハくん…」
T「ずっとそう呼んでほしかった…」
ゆっくりと離れたトルハくんの目には薄らと涙が揺らいでいて…
俺はトルハくんの唇にそっと優しく口付け、ワイシャツのボタンを外した。
T「ジュンペイ…」
全ての快感にまみれた俺たちは布団に仲良く包まり、トルハくんは俺の腕の中で俺を見上げる。
J「ん?」
T「気持ち良かった?」
あまりにも純粋な瞳をして俺にそう問いかけるのでつい、俺からは微笑みが溢れてしまう。
T「なんで笑うんだよ…気持ちよくなかったのかよ?」
J「めちゃくちゃ気持ち良かったよ。」
そう言ってトルハくんのまぶたにチュウと唇を押し当てると、トルハくんは満足気に笑った。
T「ジュンペイ…あのさ?」
J「ん?」
T「ジュンペイは…もう…執事…クビだからね。」
トルハくんのその言葉に俺は思わず固まり、ドキッと心臓が鳴り響き緊張から全身に力が入る。
J「え?」
T「だって今日からは俺の秘書兼…恋人…でしょ?」
トルハくんのその言葉に安心した俺は力が抜けて、腕の中にいるトルハくんを食べてしまいそうな勢いで抱きしめる。
J「はぁ…もう可愛い…トルハくん、お願いだから…そんな可愛い顔してそんな可愛いこと言わないで…いや違うな。俺にだけに言って…誰にもそんな可愛い顔しないで…可愛いことも言っちゃダメ。分かった?」
T「ジュンペイが毎日ちゃんと俺のことを愛してくれるならそうする。」
J「お安いご用。」
そうして俺たちは今日から恋人となった。
つづく
坊っちゃんからのまさかの言葉が聞けた俺は一気に元気になり…
T「もう、見過ぎ。元気になったんだからジュンペイが運転しろよ。」
運転席でハンドルを握る坊っちゃんの姿を助手席でニヤニヤしながら見つめた。
J「こんな機会滅多にないんでね。坊っちゃんの運転する姿を目に焼き付けておこうと思いまして。」
俺はあまりにも美しい坊っちゃんの横顔に夢中になりながらその頬にチュッとキスをする。
T「もう~危ないからやめろよ~あと2人の時は坊っちゃんって呼ぶのもやめて。あと敬語もやだ。」
J「はい。坊っちゃんかしこまりました。」
T「あぁー!!もう使った!!これから敬語使ったり坊っちゃんって呼んだら罰として俺とその日1日キス禁止。」
J「えぇぇぇーーー!!それ無理ーーー!!」
T「じゃ、今からスタート!!」
トルハくんは赤信号で止まるとニコッと俺の方を向いて甘えた顔してチュウと俺の唇に吸い付く。
あまりの気持ち良さからトルハくんの後頭部に手が伸びそうになると、あまりにもアッサリと前を向き青信号になったのを確認して車を走らせる。
そんなトルハくんが歯痒ゆくてもどかしくてトルハくんは散々、赤信号になるたび俺の事を弄び、俺はさらにトルハくんの事で頭がいっぱいになった。
屋敷に戻るといつもいるはずのメイド達がトルハくんのお出迎えにすら来ず、俺がイライラしていると横にいるトルハくんにメールが届いた。
T「ジュンペイ…大変…」
J「え?なに?どうしたの?」
T「今日…この屋敷…俺たち2人っきりだ…」
J「え……」
2人っきりと聞いただけで俺はドキドキとし汗が溢れ出すのに、トルハくんは2人っきりと知って俺の手に指を絡める。
T「ナツオくんが…メイド達とばぁやに休暇を取らせたから屋敷には誰もいないって…父さんは…主張先に泊りで行ってるって…。どうしよう…何する…?」
トルハくんはそう言いながら握った俺の手を両手で包み込み、俺を上目遣いで見つめて誘う。
J「な…何するって…」
T「この前のやり直し…しない?」
そう言った坊っちゃんの目はメイクをしているせいかいつもより色っぽくて艶っぽい。
トルハくんは俺の返事を聞く前に俺の手を引っ張って微笑みながら螺旋階段を駆け上がった。
嬉しそうに自分の部屋の扉を開け部屋の中に入ると、トルハくんはクルッと振り返り俺に飛びつくようにして抱きついた。
J「トルハくん…?」
T「もっと呼んで…」
J「トルハくん…」
T「ずっとそう呼んでほしかった…」
ゆっくりと離れたトルハくんの目には薄らと涙が揺らいでいて…
俺はトルハくんの唇にそっと優しく口付け、ワイシャツのボタンを外した。
T「ジュンペイ…」
全ての快感にまみれた俺たちは布団に仲良く包まり、トルハくんは俺の腕の中で俺を見上げる。
J「ん?」
T「気持ち良かった?」
あまりにも純粋な瞳をして俺にそう問いかけるのでつい、俺からは微笑みが溢れてしまう。
T「なんで笑うんだよ…気持ちよくなかったのかよ?」
J「めちゃくちゃ気持ち良かったよ。」
そう言ってトルハくんのまぶたにチュウと唇を押し当てると、トルハくんは満足気に笑った。
T「ジュンペイ…あのさ?」
J「ん?」
T「ジュンペイは…もう…執事…クビだからね。」
トルハくんのその言葉に俺は思わず固まり、ドキッと心臓が鳴り響き緊張から全身に力が入る。
J「え?」
T「だって今日からは俺の秘書兼…恋人…でしょ?」
トルハくんのその言葉に安心した俺は力が抜けて、腕の中にいるトルハくんを食べてしまいそうな勢いで抱きしめる。
J「はぁ…もう可愛い…トルハくん、お願いだから…そんな可愛い顔してそんな可愛いこと言わないで…いや違うな。俺にだけに言って…誰にもそんな可愛い顔しないで…可愛いことも言っちゃダメ。分かった?」
T「ジュンペイが毎日ちゃんと俺のことを愛してくれるならそうする。」
J「お安いご用。」
そうして俺たちは今日から恋人となった。
つづく
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