ぼくはキミの守護霊さま。

樺純

文字の大きさ
上 下
29 / 39

第二十九話

しおりを挟む
山城コトハサイド

私はもう…誰かと恋愛なんて無理だと思っていた。

子供の頃からこれは愛情だと無理矢理押し付けられて怖い思いや嫌な思いをしてきたから。

だけど、私はハヤテくんと出会って今まで会った警戒心が嘘のようになくなりハヤテくんを好きだと思えた。

あの日、私が初体験を恐れて逃げたりしなければ…

勢いに任せて告白したものの逃げたりしなければ…

私は生きているハヤテくんと結ばれていたかもしれない。

だから、もう…そんな後悔をしたくないと思った私は自分の思うままに生きることを決めた。

初めて自分の体の奥に感じる異物感が少しの恐怖覚えさせるが、目の前にいるハヤテくんが優しく何度も私にキスをしながら丁寧に愛してくれるから次第にそれは快感となる。

自然と自分でもビックリするような喘ぎ声が出てしまい恥ずかしいのに止まらなくてハヤテくんは汗を滲ませながら私を甘く抱いた。

次の日

J「はぁ!?幽霊とえっちしたってどういうこと!?」

幽霊に取り憑かれた私を心配し家へやって来てくれたニジスケくんとヨウアちゃんそして、ジョウに昨夜の出来事を私が素直に伝えると、ジョウは大激怒でニジスケくんは苦笑い、ヨウアちゃんは無反応だった。

ハヤテくんは私の横で気まずそうに下を向き、私に過保護なジョウは手のつけられないほど怒り狂っている。

J「おい、幽霊野郎どこだよ!何で俺にだけ見えねぇんだよ!早く出てこい!一発殴ってやる!ここか!こここか!?ここだな!?」

唯一、ひとりだけハヤテくんの姿が見えないジョウはそう言って全く誰もいない所にパンチを繰り返している。

N「幽霊とセックスできるもんなんだね~夢の中とじゃなくて?」

K「違うもん…だってちゃんと痛いし…穴。」

Y「それ以上言うのは私の前でやめて…その幽霊を成仏させそうになる。」

J「俺の可愛いコトハの穴を傷つけるなんてどんな幽霊なんだよ!?許さん!!」

ジョウはみんながソファに座るなか1人立って大騒ぎをしている。

N「もう~とりあえず座れって。しょうがないじゃん…ヤッちゃったもんは。でも悪霊ならコトハとシたらコトハの体調が悪くなってもおかしくないはずなのにコトハの顔色めちゃくちゃいいじゃん?」

ニジスケくんはそう言ってジョウの腕を掴み座らせながら話した。

すると、ずっと黙っていたハヤテくんが言った。

H「俺…ニジスケさんとヨウアさんと少し3人で話し…したいんだけど…」

K「いいけど…」

H「コトハごめんね。」

初めて人前でハヤテくんにコトハと呼ばれた私は嬉しくてニヤッとするとそれを誤魔化すように表情管理した。

そして、ハヤテくんが立ち上がるとニジスケくんとヨウアちゃんは何かを察したように玄関横にある小さな部屋へと入っていき、ジョウはハヤテくんがいなくなった事に気づかないまま目に見えない敵と戦っている。

K「もういないよ。」

私がそういうとジョウはえ?と言って私の横にちょこんと座る。

J「何で俺だけ見えないんだろ?」

K「ジョウは怖がりのくせにそういうの信じないからじゃない?」

私がそう言ってジョウの柔らかいほっぺを摘むとまた、背筋がゾッとする感覚を感じた。

つづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大好きな背中

詩織
恋愛
4年付き合ってた彼氏に振られて、同僚に合コンに誘われた。 あまり合コンなんか参加したことないから何話したらいいのか… 同じように困ってる男性が1人いた

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

月城副社長うっかり結婚する 〜仮面夫婦は背中で泣く〜

白亜凛
恋愛
佐藤弥衣 25歳 yayoi × 月城尊 29歳 takeru 母が亡くなり、失意の中現れた謎の御曹司 彼は、母が持っていた指輪を探しているという。 指輪を巡る秘密を探し、 私、弥衣は、愛のない結婚をしようと思います。

処理中です...