ぼくはキミの守護霊さま。

樺純

文字の大きさ
上 下
28 / 39

第二十八話

しおりを挟む
真中ハヤテサイド

H「山城さん…やっぱ俺…ソファで寝…」

K「ダメ!!怖いからここで寝て!!」

そう俺は今、山城さんと1つのベッドで横になっている。

おまけに山城さんはあれから怖い怖いと言って幽霊のはずの俺をギュッと抱きしめて足まで絡めてくるからもう……俺の理性が爆発しそうで勘弁してほしい。

山城さんは寝付けないのか俺の上腕二頭筋に顔をスリスリさせてさらにギュッと俺を抱きしめる。

不思議と山城さんがあのブレスレットを付けている時は俺に触れても山城さんには何も起きずあの男も現れない。

やっぱりこのブレスレットには不思議な力がある。

もしかしたらこのブレスレットさえつけていれば安心かもしれないが…

今は自分の下半身が心配。

山城さんは寝付けないせいでため息を落とし、その吐息が俺の首筋筋にかかりゾクゾク~っとするとついに俺の男の部分が反応し始めた。

なるほど…幽霊でも反応するんだな…

俺はそれを確信すると自分を落ち着かせるために頭の中で数字を数える。

1…2…3………………………1230…1231…

1232……

ダメだ…益々俺のソレは大きくなっていくばかりで全く落ち着こうとしない。

このままでは山城さんにばれてしまい幽霊のくせに変態だと思われてしまう。

そう思った俺が山城さんからそっと離れようとすると、山城さんがボソッと言った。

K「幽霊と…人間ってさ…えっちできるのかな?」

山城さんの問いかけに俺の心臓は踊り出し、心臓が口から出てしまうのでは無いかとおもいながら俺は死にそうになりながら必死で呼吸をする(幽霊だけど)

H「え……っと……山城さん?」

俺がそう言って山城さんの顔を覗き込んでみると、山城さんは真っ赤な顔をしてパジャマのボタンを外そうとする。

K「…ハヤテくんにハグしたら.…熱くなっちゃったの……」

潤んだ瞳で俺を見上げて腕の中で少しハァハァと言いながらそう話す山城さんがあまりにも可愛いくて目が離せない。

しかも今、真中さんではなくハヤテくんって言いましたよね!?ハヤテくんって!!

赤くて分厚い唇が動くたびに俺はゴクリと喉を鳴らしその唇の感触を想像する。

K「ごめん…」

山城さんがそう言って俺から離れベッドから降りようとした時、俺は山城さんの手首を掴み本能のまま唇を塞いだ。

一瞬、ピリっと互いの唇に電気のようなものが走ったが、それすらも気に留める余裕はなく俺たちは夢中で舌を絡めあい俺は山城さんの服の裾から手を忍び込ませて背中を撫でた。

時折漏れる互いの喘ぎが互いを刺激しさらに部屋の中に熱気が立ち込める。

K「やだ…あんまり見ないで恥ずかしい…」

山城さんは恥ずかしそうに顔を背け枕で顔を隠しながらそう言う。

H「見なきゃ成仏した時、後悔するから見る。」

K「そんな言い方やだよ…」

H「でも本当に…いいの?」

俺がそう問いかけると枕で顔を隠していた山城さんは枕を横に置く。

K「え…?」

H「俺…死んでるんだよ…?幽霊として…本当にいいの?」

俺がそう言うと山城さんの目にはみるみるうちに涙が溜まっていき俺の頬に手を伸ばして優しく触れた。

K「こうやって触れられるのに…ハヤテくんと一つにならない方がやだよ。あの時…怖いなんて言わずに生きてるハヤテくんに捧げればよかったってずっと後悔してた……遅くなったけど私の初めて…あげる。」

H「山城さん…」

K「コトハって呼んで…」

H「コトハ…」

俺がそう呼ぶとコトハは嬉しそうに微笑み、俺はコトハに覆い被さるようにして頬をなで、優しく唇を塞いだ。

つづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大好きな背中

詩織
恋愛
4年付き合ってた彼氏に振られて、同僚に合コンに誘われた。 あまり合コンなんか参加したことないから何話したらいいのか… 同じように困ってる男性が1人いた

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...