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第二十四話
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山城コトハサイド
K「幽霊でも……お腹すくんだね…」
真中さんがお腹をすかせていると知った私は緑と紫の水晶が入ったブレスレットを外しテーブルに置くと、手を洗い仕方なくラーメンを作ってあげた。
てっきり、幽霊になったらお供えする事はあってもご飯を食べることなんて出来ないと思っていたが真中さんはモリモリとそのラーメンを食べていて、私は真中さんが食べている姿を見つめながらスマホで動画を撮影しながら考える。
ジョウには全く見えなくて、昔から霊感の強かったニジスケくんとヨウアちゃんは真中さんを見て幽霊だと言った。
しかし、真中さんは昨日まで元気に生きていて私も真中さんと会っていた。
真中さんにもしもの事があったとしたなら私と会ったその後で…
この数時間で一体、真中さんの身に何が起きたというのだろう?
真中さんの家に行っても誰も出てくる気配はないし、真中さんの魂は私の横にいるとしても真中さんの体は今、一体どこにあるのだろ?
家?病院?警察?それともまだ誰にも気づかれていない場所?
そう思ったらなんとしても私が真中さんを見つけてあげなきゃと思った。
そして、私は真中さんがラーメンを啜っている動画をニジスケくんとヨウアちゃん、そしてジョウのグループトークに送る。
K「幽霊だから供えるだけでいいと思っていたらご飯食べるみたいなんだけど」
J「え…なんも見えないけど…」
N「何言ってんの美味しそうに食べてるじゃん」
Y「ほっぺにネギ付けて食べてる」
J「え…全く見えない」
K「美味しそうにハフハフ言って食べてるよ」
J「なんで俺だけ見えないの!?」
いつの間にかスマホの中のみんなの反応を見ながら微笑む余裕が私の中にできてきた。
H「なに笑ってるんですか…?」
真中さんは自分だけが仲間外れになっているのが少し気に入らないのか、前でラーメンを啜りながら少し不満そうな顔をしている。
K「ジョウだけが真中さんのこと見えないって騒いでるからつい面白くて。」
そう言うと真中さんは食べるのをやめ下を向く。
H「でもなんで俺…死んじゃったんだろ…しかもこうやって彷徨って山城さんに迷惑かけて…なんで成仏できないんだろ…俺がやり残したことってなんだろ……いや、沢山あるっちゃあるけど……」
真中さんがそう話しているとニジスケくんから電話が掛かってきたが、目の前でそう塞ぎ込む真中さんを放っておく事ができず、私はニジスケくんの着信を取らないでいた。
すると、真中さんはその電話に気づいた。
H「出て…電話……」
消えてしまいそうな声でそう言う真中さんにごめんねと言いながら私はスマホを取る。
K「もしもし?」
N「さっきの動画…ツカサに見せたんだけどさ……とりあえず明日、寺に行こう。」
K「え?」
N「ツカサ曰く…悪いモノをあの動画から感じたって…このまま放っておいたらコトハの身まで危なくなる悪霊かもしれないって…俺にはそう感じなかったけど住職のツカサが言うなら間違いないと思うよ。」
スマホから聞こえるニジスケくんのゾッとする言葉を聞きながら、私は真中さんを見ると真中さんは少し落ち込んだ顔をしてラーメンを啜っている。
この真中さんが悪霊…?
そんなわけない……そんなはずがないじゃん。
確かに幽霊になってしまったのには何か理由がある。
でも…だからって…
不審者から私を守って警察まで一緒に行ってくれた優しい真中さんが悪霊になって私の身を危うくするなんてありえない。
真中さんをじっと見つめているとゾッと背筋が凍り私は咄嗟に後ろを振り返った。
しかし、そこには何もなくてホッと真中さんの方を向き直すと、真中さんは呆然とした顔をして私が見ていた同じ所を見ていた。
N「コトハ?コトハ!聞こえてる?」
スマホの向こうからニジスケくんに呼びかけられた私は電話に意識を戻した。
K「ニジスケくんごめん…寺には…行かない…」
私はそう言うとニジスケくんからの着信を切り、未だ呆然としている真中さんの前に手を出し左右に振る。
K「真中さん?ぼーっとしてどうしたの?」
私の呼びかけによって真中さんは我に変えると微かに震えていた。
K「真中さん?本当にどうしたの?」
私は真中さんの元に近寄り、咄嗟に真中さんの肩に触れようとすると…
バチンッ!!!!!!
また、手が弾き飛ばされるように激痛が走った。
つづく
K「幽霊でも……お腹すくんだね…」
真中さんがお腹をすかせていると知った私は緑と紫の水晶が入ったブレスレットを外しテーブルに置くと、手を洗い仕方なくラーメンを作ってあげた。
てっきり、幽霊になったらお供えする事はあってもご飯を食べることなんて出来ないと思っていたが真中さんはモリモリとそのラーメンを食べていて、私は真中さんが食べている姿を見つめながらスマホで動画を撮影しながら考える。
ジョウには全く見えなくて、昔から霊感の強かったニジスケくんとヨウアちゃんは真中さんを見て幽霊だと言った。
しかし、真中さんは昨日まで元気に生きていて私も真中さんと会っていた。
真中さんにもしもの事があったとしたなら私と会ったその後で…
この数時間で一体、真中さんの身に何が起きたというのだろう?
真中さんの家に行っても誰も出てくる気配はないし、真中さんの魂は私の横にいるとしても真中さんの体は今、一体どこにあるのだろ?
家?病院?警察?それともまだ誰にも気づかれていない場所?
そう思ったらなんとしても私が真中さんを見つけてあげなきゃと思った。
そして、私は真中さんがラーメンを啜っている動画をニジスケくんとヨウアちゃん、そしてジョウのグループトークに送る。
K「幽霊だから供えるだけでいいと思っていたらご飯食べるみたいなんだけど」
J「え…なんも見えないけど…」
N「何言ってんの美味しそうに食べてるじゃん」
Y「ほっぺにネギ付けて食べてる」
J「え…全く見えない」
K「美味しそうにハフハフ言って食べてるよ」
J「なんで俺だけ見えないの!?」
いつの間にかスマホの中のみんなの反応を見ながら微笑む余裕が私の中にできてきた。
H「なに笑ってるんですか…?」
真中さんは自分だけが仲間外れになっているのが少し気に入らないのか、前でラーメンを啜りながら少し不満そうな顔をしている。
K「ジョウだけが真中さんのこと見えないって騒いでるからつい面白くて。」
そう言うと真中さんは食べるのをやめ下を向く。
H「でもなんで俺…死んじゃったんだろ…しかもこうやって彷徨って山城さんに迷惑かけて…なんで成仏できないんだろ…俺がやり残したことってなんだろ……いや、沢山あるっちゃあるけど……」
真中さんがそう話しているとニジスケくんから電話が掛かってきたが、目の前でそう塞ぎ込む真中さんを放っておく事ができず、私はニジスケくんの着信を取らないでいた。
すると、真中さんはその電話に気づいた。
H「出て…電話……」
消えてしまいそうな声でそう言う真中さんにごめんねと言いながら私はスマホを取る。
K「もしもし?」
N「さっきの動画…ツカサに見せたんだけどさ……とりあえず明日、寺に行こう。」
K「え?」
N「ツカサ曰く…悪いモノをあの動画から感じたって…このまま放っておいたらコトハの身まで危なくなる悪霊かもしれないって…俺にはそう感じなかったけど住職のツカサが言うなら間違いないと思うよ。」
スマホから聞こえるニジスケくんのゾッとする言葉を聞きながら、私は真中さんを見ると真中さんは少し落ち込んだ顔をしてラーメンを啜っている。
この真中さんが悪霊…?
そんなわけない……そんなはずがないじゃん。
確かに幽霊になってしまったのには何か理由がある。
でも…だからって…
不審者から私を守って警察まで一緒に行ってくれた優しい真中さんが悪霊になって私の身を危うくするなんてありえない。
真中さんをじっと見つめているとゾッと背筋が凍り私は咄嗟に後ろを振り返った。
しかし、そこには何もなくてホッと真中さんの方を向き直すと、真中さんは呆然とした顔をして私が見ていた同じ所を見ていた。
N「コトハ?コトハ!聞こえてる?」
スマホの向こうからニジスケくんに呼びかけられた私は電話に意識を戻した。
K「ニジスケくんごめん…寺には…行かない…」
私はそう言うとニジスケくんからの着信を切り、未だ呆然としている真中さんの前に手を出し左右に振る。
K「真中さん?ぼーっとしてどうしたの?」
私の呼びかけによって真中さんは我に変えると微かに震えていた。
K「真中さん?本当にどうしたの?」
私は真中さんの元に近寄り、咄嗟に真中さんの肩に触れようとすると…
バチンッ!!!!!!
また、手が弾き飛ばされるように激痛が走った。
つづく
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