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第二十三話
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山城コトハサイド
私に取り憑いた幽霊が私の初めて好きになった人…
私がその彼に告白してすぐ…
彼は死んでしまった?
その現実に悲しさと虚しさを覚えたが今、真中さんはまるで普通の人間のように私の横にいる。
ジョウとニジスケくん、ヨウアちゃんは何かあったら連絡してと言い残しそれぞれの家に帰って行き私は今…
真中さんと2人っきりで部屋のソファに座っている。
H「あの…ほんとに山城さんのとこにいていいですか?」
K「はい…いいですよ…って言っても…私から離れられないんですよね?」
H「はい…」
そう言って真中さんは考え込むような顔をして自分の頬に指を持っていき一点を見つめて産毛を抜いている。
H「…なに笑ってるんですか…?」
K「え?いやなんか…可愛いと思って…」
H「可愛い…?俺が?」
そう言って真中さんは不思議そうな目をしてじっと私を見つめるから私の胸がドキッと跳ねる。
K「ごめんなさい…変なこと言って。そういえば真中さんは何歳なんですか?」
そう聞いた私は真中さんのことを何も知らないのに、勝手に好きになって勝手に告白して逃げたんだなと思うと恥ずかしくて顔も向けられない気分だが、そう言う訳にもいかないので真中さんに聞いてみた。
H「25歳です。」
K「やっぱり!私の方がお姉さんだね!」
私がそういうと真中さんは年上だと主張する私に疑いの目を向ける。
H「え…山城さん…本当に俺より…年上ですか?」
K「年上だよ!27歳だもん!」
H「本当に?俺より童顔でけど?」
K「本当だってば!!」
そう言って私が財布から運転免許証を出して真中さんに見せると、それをみた真中さんは納得したような顔をしたと同時に私の手首についてある数珠のようなブレスレットを見て目を見開きた。
H「このブレスレット…なんで山城さんが持ってんですか…」
K「え…あぁ…拾って。もしかして真中さんの?」
K「はいそうです。」
やっぱりこのブレスレットは真中さんのだったんだと思った私がそのブレスレットを外そうとすると真中さんが言った。
H「お守りとしてずっと付けてたんですけど、俺にはもう必要ないんで…迷惑じゃなかったら山城さんが付けてて下さい。」
K「え…いいの?」
H「はい…俺…死んじゃったみたいですし…」
真中さんはそう言ってニコっと笑うとグーっと間抜けな音が聞こえて私は周りをキョロキョロと見渡す。
K「え?なんの音?」
H「俺の腹の虫ですね。」
真中さんはそう恥ずかしそうに笑いながらお腹を撫でていた。
つづく
私に取り憑いた幽霊が私の初めて好きになった人…
私がその彼に告白してすぐ…
彼は死んでしまった?
その現実に悲しさと虚しさを覚えたが今、真中さんはまるで普通の人間のように私の横にいる。
ジョウとニジスケくん、ヨウアちゃんは何かあったら連絡してと言い残しそれぞれの家に帰って行き私は今…
真中さんと2人っきりで部屋のソファに座っている。
H「あの…ほんとに山城さんのとこにいていいですか?」
K「はい…いいですよ…って言っても…私から離れられないんですよね?」
H「はい…」
そう言って真中さんは考え込むような顔をして自分の頬に指を持っていき一点を見つめて産毛を抜いている。
H「…なに笑ってるんですか…?」
K「え?いやなんか…可愛いと思って…」
H「可愛い…?俺が?」
そう言って真中さんは不思議そうな目をしてじっと私を見つめるから私の胸がドキッと跳ねる。
K「ごめんなさい…変なこと言って。そういえば真中さんは何歳なんですか?」
そう聞いた私は真中さんのことを何も知らないのに、勝手に好きになって勝手に告白して逃げたんだなと思うと恥ずかしくて顔も向けられない気分だが、そう言う訳にもいかないので真中さんに聞いてみた。
H「25歳です。」
K「やっぱり!私の方がお姉さんだね!」
私がそういうと真中さんは年上だと主張する私に疑いの目を向ける。
H「え…山城さん…本当に俺より…年上ですか?」
K「年上だよ!27歳だもん!」
H「本当に?俺より童顔でけど?」
K「本当だってば!!」
そう言って私が財布から運転免許証を出して真中さんに見せると、それをみた真中さんは納得したような顔をしたと同時に私の手首についてある数珠のようなブレスレットを見て目を見開きた。
H「このブレスレット…なんで山城さんが持ってんですか…」
K「え…あぁ…拾って。もしかして真中さんの?」
K「はいそうです。」
やっぱりこのブレスレットは真中さんのだったんだと思った私がそのブレスレットを外そうとすると真中さんが言った。
H「お守りとしてずっと付けてたんですけど、俺にはもう必要ないんで…迷惑じゃなかったら山城さんが付けてて下さい。」
K「え…いいの?」
H「はい…俺…死んじゃったみたいですし…」
真中さんはそう言ってニコっと笑うとグーっと間抜けな音が聞こえて私は周りをキョロキョロと見渡す。
K「え?なんの音?」
H「俺の腹の虫ですね。」
真中さんはそう恥ずかしそうに笑いながらお腹を撫でていた。
つづく
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