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第九話
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真中ハヤテサイド
セフレの女が帰ったあと俺は山城さんを思いながらそこまま眠ってしまっていた。
部屋のインターホンが鳴り、オートロックが入れたと言うことは合鍵を持っている上位のセフレしかいないと勝手に思い込んだ俺は寝ぼけたまま扉を開けると…そこには山城さんが立っていて俺は幻覚を見ているのかと指で目を何度も擦った。
しかし、そこにいる山城さんは幻覚でも幻でもなく…ホンモノの山城さんだった。
H「え……」
驚いた顔を見せる山城さんの服装は太もも辺りが緩く短すぎる短パンに、胸元が見えてしまいそうなほど首元ゆるゆるのTシャツを着ていて、その上からパーカーを羽織っているだけで思わず俺はごくりと喉を鳴らす。
H「山城さん!?あ…すいません…こんな格好で…今日会社休みでさっきまで寝てて…」
山城さんの揺れる黒目をみて自分の姿にハッとした俺はどうにか上半身裸の自分の身体を隠そうとしてもそれは不可能。
K「ごめんなさい…急に…実は鍵をロックインしちゃって…ベランダの扉開けてるから真中さんのベランダから私のベランダに入らせてもらえないかなと思って…」
H「え?えっと…と…とりあえず中に入ってください!俺服着るんで!」
ちょっと寝起きの頭には急転換すぎて俺はとりあえず服を着るために山城さんを部屋にあげた。
K「お…おじゃまします…」
そう小さな声で言うと山城さんはちょこんとソファに座って身を縮こめているその姿がもう、禿げそうなほど可愛くて荒ぶりそうな気持ちを落ち着かせてから山城さんの元に向かった。
H「山城さんベランダからって言ってましたけど…ここ何階か知ってます?」
K「え…あぁ…うん…12階…」
短パンから見える長い素足の膝を擦り合わせながらそう言う山城さんに俺の胸は正直だ。
しかし今まで見てきたセフレたちも俺に抱かれる直前、みんなこうやって素足の膝を擦り合わせて俺を上目遣いで見つめてきた。
なのに山城さんのそんな姿を見た俺は自分じゃないかのように戸惑ってしまう。
いや、この美しい山城さんとセフレたちを同じにちゃダメだ。
山城さんに失礼だしレベルが違いすぎる…
しかし、そんな可愛い顔で俺を見つめるだなんてこれは脈ありと見てもいいんですよね!?
心の中は大騒ぎだと言うのに山城さんの前では冷静を装い落ち着いた声で問いかける。
H「高い所平気なんですか?」
K「苦手です…」
はぁ!?苦手なのに挑戦しようとするとかなんて偉いんでしょうか!!!!
全人類見習え!!
この美しい山城さんでさえも苦手なものを克服しようとしてるのだから全人類見習え(2回目)
俺は真顔だというのに俺の中にいる俺はそう大騒ぎだ。
H「なのにベランダから?」
K「だって、喉乾いたから慌ててコンビニに行こうと思って外にでたら鍵とスマホを中に置きっ放しでどうしようもないので…」
はぁ…もうドジすぎて可愛いし、そのドジのおかげで我が家に迷い込んできて来たんだもんこれは実質運命ですよね!?いや間違いなくそれは運命!!
思わず可愛いすぎてため息を落とし、喉が渇いているのであろう可愛い人の喉を潤おすために水を取りに行った。
H「これ…飲んでください。」
K「え…あ…ありがとうございます…」
バキバキっと音をさせてペットボトルの蓋を開け山城さんに水を渡すと、山城さんは目を輝かせながら受け取りごくごくと喉を動かし、口角から水を少しこぼしながら飲むんだもん…もう助けて!?好きぃぃいぃいぃ!!
H「とりあえず、ベランダづたいに部屋に入るのは反対です!もし、落ちたら終わりですよ?なので、今から俺が鍵屋に連絡して開けてもらうんでそれまでここにいてください。」
K「え…でも迷惑じゃないですか?」
迷惑なわけあるかぁぁぁぁぁあぁぁあい!!
むしろ、このまま一緒に住もう!?
同棲しよ!?
と言ってしまいそうな俺は笑顔を見せながら山城さんに言った。
H「ベランダから落ちられる方が迷惑ですよ?」
そして、俺は一旦、自分を落ち着かせるために洗面所に向かった。
つづく
セフレの女が帰ったあと俺は山城さんを思いながらそこまま眠ってしまっていた。
部屋のインターホンが鳴り、オートロックが入れたと言うことは合鍵を持っている上位のセフレしかいないと勝手に思い込んだ俺は寝ぼけたまま扉を開けると…そこには山城さんが立っていて俺は幻覚を見ているのかと指で目を何度も擦った。
しかし、そこにいる山城さんは幻覚でも幻でもなく…ホンモノの山城さんだった。
H「え……」
驚いた顔を見せる山城さんの服装は太もも辺りが緩く短すぎる短パンに、胸元が見えてしまいそうなほど首元ゆるゆるのTシャツを着ていて、その上からパーカーを羽織っているだけで思わず俺はごくりと喉を鳴らす。
H「山城さん!?あ…すいません…こんな格好で…今日会社休みでさっきまで寝てて…」
山城さんの揺れる黒目をみて自分の姿にハッとした俺はどうにか上半身裸の自分の身体を隠そうとしてもそれは不可能。
K「ごめんなさい…急に…実は鍵をロックインしちゃって…ベランダの扉開けてるから真中さんのベランダから私のベランダに入らせてもらえないかなと思って…」
H「え?えっと…と…とりあえず中に入ってください!俺服着るんで!」
ちょっと寝起きの頭には急転換すぎて俺はとりあえず服を着るために山城さんを部屋にあげた。
K「お…おじゃまします…」
そう小さな声で言うと山城さんはちょこんとソファに座って身を縮こめているその姿がもう、禿げそうなほど可愛くて荒ぶりそうな気持ちを落ち着かせてから山城さんの元に向かった。
H「山城さんベランダからって言ってましたけど…ここ何階か知ってます?」
K「え…あぁ…うん…12階…」
短パンから見える長い素足の膝を擦り合わせながらそう言う山城さんに俺の胸は正直だ。
しかし今まで見てきたセフレたちも俺に抱かれる直前、みんなこうやって素足の膝を擦り合わせて俺を上目遣いで見つめてきた。
なのに山城さんのそんな姿を見た俺は自分じゃないかのように戸惑ってしまう。
いや、この美しい山城さんとセフレたちを同じにちゃダメだ。
山城さんに失礼だしレベルが違いすぎる…
しかし、そんな可愛い顔で俺を見つめるだなんてこれは脈ありと見てもいいんですよね!?
心の中は大騒ぎだと言うのに山城さんの前では冷静を装い落ち着いた声で問いかける。
H「高い所平気なんですか?」
K「苦手です…」
はぁ!?苦手なのに挑戦しようとするとかなんて偉いんでしょうか!!!!
全人類見習え!!
この美しい山城さんでさえも苦手なものを克服しようとしてるのだから全人類見習え(2回目)
俺は真顔だというのに俺の中にいる俺はそう大騒ぎだ。
H「なのにベランダから?」
K「だって、喉乾いたから慌ててコンビニに行こうと思って外にでたら鍵とスマホを中に置きっ放しでどうしようもないので…」
はぁ…もうドジすぎて可愛いし、そのドジのおかげで我が家に迷い込んできて来たんだもんこれは実質運命ですよね!?いや間違いなくそれは運命!!
思わず可愛いすぎてため息を落とし、喉が渇いているのであろう可愛い人の喉を潤おすために水を取りに行った。
H「これ…飲んでください。」
K「え…あ…ありがとうございます…」
バキバキっと音をさせてペットボトルの蓋を開け山城さんに水を渡すと、山城さんは目を輝かせながら受け取りごくごくと喉を動かし、口角から水を少しこぼしながら飲むんだもん…もう助けて!?好きぃぃいぃいぃ!!
H「とりあえず、ベランダづたいに部屋に入るのは反対です!もし、落ちたら終わりですよ?なので、今から俺が鍵屋に連絡して開けてもらうんでそれまでここにいてください。」
K「え…でも迷惑じゃないですか?」
迷惑なわけあるかぁぁぁぁぁあぁぁあい!!
むしろ、このまま一緒に住もう!?
同棲しよ!?
と言ってしまいそうな俺は笑顔を見せながら山城さんに言った。
H「ベランダから落ちられる方が迷惑ですよ?」
そして、俺は一旦、自分を落ち着かせるために洗面所に向かった。
つづく
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