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第五話
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真中ハヤテサイド
俺は真面目に仕事をしキャリアを積んで、周りにもそれなりの愛想を振りまいて優しく穏やかで気の利くいわば出来る男を外では演じている。
外では。
周りはそんな俺をみて絵に描いたようなボディーガードだと言ったり、まるで映画に出てくるようなボディーガードだと言ってくれるが、実際の俺はだらしなく面倒くさがりで気が短く、おまけに飽き性で人見知りの変わり者だ。
そんな俺の本性なんて誰も知らず表向きの俺だけを見て寄ってくる女が山ほどいる。
だから俺は特定の恋人を作ることなく、楽しく後腐れない遊びで毎日を過ごしていた。
そんなある時、いつものように仕事をこなして家に帰ると空き家だったはずの隣の部屋から誰かが出てきて俺の視線は自然にその扉に向かった。
すると、その扉から女神のような整った顔をした女性が出てきてあまりの美しさに俺は固まった。
その人はあまりにも整い過ぎた顔のせいで一瞬、俺の目には冷たそうに見えたのに、俺に気づいた瞬間の表情はあどけなく人懐っこい顔で俺の胸を鷲掴みにしたから。
柔らかく響くような声で丁寧な挨拶をして頭を深々下げた山城コトハさんと名乗る女性。
いつもなら冷静に挨拶が出来るのに何故か俺の心は荒ぶりただ、頭を下げることしか出来ないまま、俺は山城さんに自分の感情がバレないようそそくさと部屋の中へと入った。
ドクッ…ドクッ…ドクッ…
強く激しく俺の心臓部は脈を打ち顔が熱くなる。
こんな経験は初めてて俺は戸惑いながらしばらくの間、玄関で立ち尽くした。
次の日も頭の中には昨夜一瞬、挨拶しただけの山城さんが棲みつき、仕事でミスなどした事のなかった俺はその日、初めてミスを連発した。
その日の仕事は連絡事項の事務作業ばかりだったので助かったが、そんな俺を初めてみた上司が心配をし、今日は早く帰宅して休めと言われ俺はいつもより早めに退勤した。
いつも通り電車で帰宅しようと最寄りの駅で降りると、俺の目の前を歩く人がIDカードを落として行った。
いつもの俺なら仕事以外で面倒に巻き込まれるのはごめんだと思って見て見ぬふりするのだが、たまたま目の前にいた見ず知らずのおばあちゃんが拾ってあげないのかというような目で俺を見つめるので仕方なく俺はそのIDカードを拾ってしまった。
見ず知らずのおばあちゃんの点数なんか稼いでどうすんだよと自分でツッコミながら少し遠くに離れてしまったその背中を追いかけようとすると…
その人の動きがおかしいことに気づいた。
何かに怯えていてキョロキョロと不安そうに周りを見渡す。
そんな姿を不思議に思いながら走って駆け寄ろうとすると、その人も猛ダッシュをするので焦った俺も猛ダッシュをしその人の肩を掴んだ。
「ぎゃぁーーーー!!」
そう大声で叫ばれしゃがみ込んだその人に呆気に取られた俺は立ち尽くすとその人はゆっくりと後ろを振り返った。
なんとそこにいたのは今日一日中俺の頭に棲みつき支配していた山城さんだった。
初めて会った時からあまりの美しさに俺は戸惑い既に山城さんで頭がいっぱいになっていたが今、目の前にいる山城さんは涙目で微かに震えながら俺を見上げていて…
山城さんの弱々しいその姿を見た俺は守ってあげたいという庇護欲が爆発した。
H「だ…大丈夫ですか?…駅で落とされたんで…追いかけてきたんですけど…」
K「あ…ありがとうございます。」
H「なにか…ありました?すごく怯えてるように見えたんですけど…」
ゆっくりと立ち上がり俺の背後を気にしながら微かに震えた手で俺のスーツの裾をつまむその仕草に俺の心臓が早まる。
K「実は…盗撮被害に遭ってて…今も真中さんの後ろで私にレンズ向けてます…」
H「えぇ!?……分かりました…行きましょう。」
山城さんが盗撮される理由は誰かを守るプロの俺なら薄々分かる…それほど可愛くて色気があり興味をそそる、男いや人類の元々ある強い本能をくすぐる…そんな人だから。
K「え?」
そう俺に聞き返すその顔が悪い奴を引き寄せてしまうほどに可愛いんだよなと思いながら、つい山城さんの腰に手を回すとまた、少し口を尖らせて俺を見つめるその瞳は完全に確信犯だ。
K「あの…」
H「大丈夫…俺に任せて。」
そう言って向かった先は近くにある有名なラブホテル街。
通りかがりに山城さんを見つけ盗撮した奴ならば山城さんに特定の相手がいればすぐに諦める。
そう思った俺は背後を気にしながらラブホテル街を山城さんと歩き相手を試す。
K「ちょ…ちょっとここ…」
なのに山城さんはまるで初めてラブホテル街に来たような反応をする。
この歳にもなればラブホテルにも行った事があるだろうに…そんなウブなふりして…
俺はずっと山城さんのその反応は確信犯だと思っていたがもしかしたら、それはもっと罪の重い「無意識」ってヤツなのかもしれないと思い始めた。
そんな事を考えながら後ろを振り返るとまだ、山城さんに付き纏っている男が付いてきていた。
なるほど…通りすがりの盗撮犯ではなく山城さんを狙い定めた犯行って事だな。
H「まだ付いてきてるな…諦めの悪いストーカーですね。ちょっと失礼しますね?」
そう言って俺は山城さんの手に指を絡めると、山城さんはまるで初めて誰かと手を握ったみたいなウブな反応をするわりにぎゅっと俺の手を握るから逆に俺の方がドキドキした。
しかし、俺にはサッサとあのややこしいストーカーの男を追払いもう2度とこの可愛い人を困らせないようにすると言う任務がある。
H「あの…さっきから俺たちに付いてきてますよね?何かご用ですか?」
俺は盗撮の常習性が見えるこの男が山城さんのどんな姿を撮ってきたのかと思うだけで沸々と殺意がわいてくる中、なんとか冷静を保ちそう問いかけた。
「え…ぁ…いや…その…付いてきてなんかないです!たまたまここを通りかかっただけです…」
H「1人でラブホテル街に?」
「そ…そんなの俺の自由だろうが!?」
そう言って男が俺たちの前から立ち去ろうとした時…
その男のカメラの紐が横にある枝に引っかかりカメラが地面へガチャンと音を立てて落ちた。
「ぁ…」
男が慌てて拾い上げようとするカメラをスッと簡単に拾い上げカメラの液晶モニターをみて俺の怒りは頂点に達した。
H「これ…どういうことですか?」
そう言って男に見せた液晶モニターには山城さんの写真で埋め尽くされていて、確か山城さんは昨日、俺の隣の部屋に引っ越してきたばかりだというのにフォルダーの中にはもう既に山城さんの部屋の中での隠し撮り写真があり、その男は焦った顔してその場から逃げ去ろうとした。
俺はそんな男を後ろから羽交い締めにして捕まえると奴を警察に突き出した。
つづく
俺は真面目に仕事をしキャリアを積んで、周りにもそれなりの愛想を振りまいて優しく穏やかで気の利くいわば出来る男を外では演じている。
外では。
周りはそんな俺をみて絵に描いたようなボディーガードだと言ったり、まるで映画に出てくるようなボディーガードだと言ってくれるが、実際の俺はだらしなく面倒くさがりで気が短く、おまけに飽き性で人見知りの変わり者だ。
そんな俺の本性なんて誰も知らず表向きの俺だけを見て寄ってくる女が山ほどいる。
だから俺は特定の恋人を作ることなく、楽しく後腐れない遊びで毎日を過ごしていた。
そんなある時、いつものように仕事をこなして家に帰ると空き家だったはずの隣の部屋から誰かが出てきて俺の視線は自然にその扉に向かった。
すると、その扉から女神のような整った顔をした女性が出てきてあまりの美しさに俺は固まった。
その人はあまりにも整い過ぎた顔のせいで一瞬、俺の目には冷たそうに見えたのに、俺に気づいた瞬間の表情はあどけなく人懐っこい顔で俺の胸を鷲掴みにしたから。
柔らかく響くような声で丁寧な挨拶をして頭を深々下げた山城コトハさんと名乗る女性。
いつもなら冷静に挨拶が出来るのに何故か俺の心は荒ぶりただ、頭を下げることしか出来ないまま、俺は山城さんに自分の感情がバレないようそそくさと部屋の中へと入った。
ドクッ…ドクッ…ドクッ…
強く激しく俺の心臓部は脈を打ち顔が熱くなる。
こんな経験は初めてて俺は戸惑いながらしばらくの間、玄関で立ち尽くした。
次の日も頭の中には昨夜一瞬、挨拶しただけの山城さんが棲みつき、仕事でミスなどした事のなかった俺はその日、初めてミスを連発した。
その日の仕事は連絡事項の事務作業ばかりだったので助かったが、そんな俺を初めてみた上司が心配をし、今日は早く帰宅して休めと言われ俺はいつもより早めに退勤した。
いつも通り電車で帰宅しようと最寄りの駅で降りると、俺の目の前を歩く人がIDカードを落として行った。
いつもの俺なら仕事以外で面倒に巻き込まれるのはごめんだと思って見て見ぬふりするのだが、たまたま目の前にいた見ず知らずのおばあちゃんが拾ってあげないのかというような目で俺を見つめるので仕方なく俺はそのIDカードを拾ってしまった。
見ず知らずのおばあちゃんの点数なんか稼いでどうすんだよと自分でツッコミながら少し遠くに離れてしまったその背中を追いかけようとすると…
その人の動きがおかしいことに気づいた。
何かに怯えていてキョロキョロと不安そうに周りを見渡す。
そんな姿を不思議に思いながら走って駆け寄ろうとすると、その人も猛ダッシュをするので焦った俺も猛ダッシュをしその人の肩を掴んだ。
「ぎゃぁーーーー!!」
そう大声で叫ばれしゃがみ込んだその人に呆気に取られた俺は立ち尽くすとその人はゆっくりと後ろを振り返った。
なんとそこにいたのは今日一日中俺の頭に棲みつき支配していた山城さんだった。
初めて会った時からあまりの美しさに俺は戸惑い既に山城さんで頭がいっぱいになっていたが今、目の前にいる山城さんは涙目で微かに震えながら俺を見上げていて…
山城さんの弱々しいその姿を見た俺は守ってあげたいという庇護欲が爆発した。
H「だ…大丈夫ですか?…駅で落とされたんで…追いかけてきたんですけど…」
K「あ…ありがとうございます。」
H「なにか…ありました?すごく怯えてるように見えたんですけど…」
ゆっくりと立ち上がり俺の背後を気にしながら微かに震えた手で俺のスーツの裾をつまむその仕草に俺の心臓が早まる。
K「実は…盗撮被害に遭ってて…今も真中さんの後ろで私にレンズ向けてます…」
H「えぇ!?……分かりました…行きましょう。」
山城さんが盗撮される理由は誰かを守るプロの俺なら薄々分かる…それほど可愛くて色気があり興味をそそる、男いや人類の元々ある強い本能をくすぐる…そんな人だから。
K「え?」
そう俺に聞き返すその顔が悪い奴を引き寄せてしまうほどに可愛いんだよなと思いながら、つい山城さんの腰に手を回すとまた、少し口を尖らせて俺を見つめるその瞳は完全に確信犯だ。
K「あの…」
H「大丈夫…俺に任せて。」
そう言って向かった先は近くにある有名なラブホテル街。
通りかがりに山城さんを見つけ盗撮した奴ならば山城さんに特定の相手がいればすぐに諦める。
そう思った俺は背後を気にしながらラブホテル街を山城さんと歩き相手を試す。
K「ちょ…ちょっとここ…」
なのに山城さんはまるで初めてラブホテル街に来たような反応をする。
この歳にもなればラブホテルにも行った事があるだろうに…そんなウブなふりして…
俺はずっと山城さんのその反応は確信犯だと思っていたがもしかしたら、それはもっと罪の重い「無意識」ってヤツなのかもしれないと思い始めた。
そんな事を考えながら後ろを振り返るとまだ、山城さんに付き纏っている男が付いてきていた。
なるほど…通りすがりの盗撮犯ではなく山城さんを狙い定めた犯行って事だな。
H「まだ付いてきてるな…諦めの悪いストーカーですね。ちょっと失礼しますね?」
そう言って俺は山城さんの手に指を絡めると、山城さんはまるで初めて誰かと手を握ったみたいなウブな反応をするわりにぎゅっと俺の手を握るから逆に俺の方がドキドキした。
しかし、俺にはサッサとあのややこしいストーカーの男を追払いもう2度とこの可愛い人を困らせないようにすると言う任務がある。
H「あの…さっきから俺たちに付いてきてますよね?何かご用ですか?」
俺は盗撮の常習性が見えるこの男が山城さんのどんな姿を撮ってきたのかと思うだけで沸々と殺意がわいてくる中、なんとか冷静を保ちそう問いかけた。
「え…ぁ…いや…その…付いてきてなんかないです!たまたまここを通りかかっただけです…」
H「1人でラブホテル街に?」
「そ…そんなの俺の自由だろうが!?」
そう言って男が俺たちの前から立ち去ろうとした時…
その男のカメラの紐が横にある枝に引っかかりカメラが地面へガチャンと音を立てて落ちた。
「ぁ…」
男が慌てて拾い上げようとするカメラをスッと簡単に拾い上げカメラの液晶モニターをみて俺の怒りは頂点に達した。
H「これ…どういうことですか?」
そう言って男に見せた液晶モニターには山城さんの写真で埋め尽くされていて、確か山城さんは昨日、俺の隣の部屋に引っ越してきたばかりだというのにフォルダーの中にはもう既に山城さんの部屋の中での隠し撮り写真があり、その男は焦った顔してその場から逃げ去ろうとした。
俺はそんな男を後ろから羽交い締めにして捕まえると奴を警察に突き出した。
つづく
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